2カ国留学のメリットとデメリットって?スケジュール例や費用相場など徹底解説
- 2021/03/18
「2カ国留学って実際どんな感じなんだろう……」
と考える方も多いのではないでしょうか?
2カ国留学とは、フィリピンなどアジア圏の国で英語力を伸ばした後、カナダやイギリスなど英語圏の国でワーキングホリデーや大学留学をするもの。
最初に物価の安い国で集中的に英語を勉強するので、コスパよく英語力を伸ばせます。また、しっかりと英語力を身に付けてから次の国へ渡航するので、アルバイトに採用されやすいなど、留学生活がスムーズに進みやすいメリットも。
そこで今回は、
- ・2カ国留学の概要
- ・スケジュール例
- ・2カ国留学の効果
- ・メリットとデメリット
- ・おすすめする人の特徴
- ・費用の目安
を順に解説します。
最後に2カ国留学でよくある質問にも答えているので、あわせて参考にしてみてくださいね。
[目次]
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2カ国留学とは?できることや通常の留学との違いは何?
まずはじめに、2カ国留学の内容や通常の留学との違いを紹介します。
2カ国留学とは、2つの国に留学すること
2カ国留学とは、語学留学を目的に1カ国に滞在した後、ワーキングホリデーや大学留学などのために別の国に留学する方法です。1カ国目はフィリピン、2カ国目はカナダやイギリス、オーストラリアなど英語圏の国に留学することが多いです。
組み合わせは例えば、
- ・フィリピンでの語学留学とオーストラリアでの語学留学
- ・フィリピンでの語学留学とイギリスでのワーキングホリデー
- ・フィリピンでの語学留学とカナダでの大学留学
などです。
2カ国留学の目的は「物価の安い国で低価格で英語力を伸ばしてから、英語圏の国でしっかりと勉強やアルバイトができるようになるため」という人が多いです。
最初からネイティブの多い国に留学すると、英語力によってはスムーズに生活できません。あらかじめ語学留学の効果の高い国で英語力を伸ばしておくことで、安心して2カ国目に渡航できます。
2カ国留学でできること
2カ国留学では、以下のようなことが体験できます。
- ・英語の勉強
- ・2カ国での海外生活の体験
- ・2つの留学方法を体験
2カ国で海外生活を送ることにより、英語力を効果的にアップできるだけでなく、それぞれの国の文化に触れることができ、通常の留学よりも多くの経験をすることができますよ。
2カ国留学のスケジュールは?それぞれの国における滞在期間の例を紹介!
続いては、2カ国留学でよくある留学期間とスケジュール例を紹介します。
2カ国留学は半年から1年の期間を選ぶ人が多い
2カ国留学は「半年から1年の期間」になることが多いです。
というのも2つ目の国では、ワーキングホリデーや大学留学をする人がほとんど。これらは短期ではできない留学方法なので、どうしても長い時間を確保しなければいけません。
また英語力を高めるには、短くても3ヶ月ほどの時間が必要です。英語力をしっかりと伸ばしたうえでアルバイトや大学での勉強をするためにも、半年以上の留学期間になることが多いです。
具体的なスケジュール例
続いて、2カ国留学の具体的なスケジュール例を紹介しますね。
1カ国目:フィリピンなどアジア圏で3ヶ月〜半年ほど
まずフィリピンなど低価格で留学できる国で、3ヶ月から半年の語学留学をします。基本的に平日は学校で勉強、週末は勉強か観光になります。
3ヶ月を超える留学で、英語初心者は日常会話レベルにまで英語力が伸びることも少なくありません。個人差はありますが、TOEICスコアが200〜300点ほど伸びる人もいます。
2カ国目:英語圏の国で半年〜1年ほど
フィリピン留学が終わったら、次の国に渡航しましょう。イギリスやカナダ、オーストラリアなど英語圏の国で、ワーキングホリデーや大学留学などをします。
2カ国目は先ほどよりも長く、半年から1年の滞在になることが多いです。
2カ国留学って本当に良いの?期待できる効果3つ
ここまで2カ国留学について解説しましたが、実際にどのような効果が得られるのでしょうか。
そこで次は、2カ国留学の効果として、
- ・英語初心者でも基礎力を身に付けられる
- ・2カ国目でアルバイトが見つかりやすくなる
- ・外国人とコミュニケーションを取る練習になる
の3つを紹介します。
効果(1)英語初心者でも基礎力を身に付けられる
2カ国留学は1つ目のフィリピンなどの国で、集中的に英語を勉強するとお伝えしました。フィリピンの語学学校はマンツーマンレッスンで指導してくれるので、英語初心者でも気軽に質問しやすいです。
数ヶ月の期間で、基礎力をしっかりと身に付けられるので、英語初心者でも日常会話ができるレベルまで英語力を伸ばすことが可能です。
効果(2)2カ国目でアルバイトが見つかりやすくなる
1カ国目で英語力を伸ばしたことで、仕事ができるレベルまで語学力が伸びる人も多いです。そのため初めてのワーホリでも、スムーズに仕事が見つかることもあります。
また英語力が身に付いているので、日本人ばかりの環境で働く必要もありません。英語を使って海外で働く経験ができます。
効果(3)外国人とコミュニケーションを取る練習になる
語学力には個人差があり、中には「ネイティブと話したことがない」という人も多いのではないでしょうか。
しかし2カ国留学であれば、現地でネイティブと話す前にフィリピン人とコミュニケーションを取ることになりますよね。フィリピン人は同じアジア人なので、人によっては「話しやすい」と感じることがあるのです。
英語でコミュニケーションを取る練習をしておくことで、英語圏の国での生活がスムーズに進みます。
2カ国留学のメリットとデメリット
続いては、2カ国留学のメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。
メリット
メリットとして、
- ・語学学習にかかる費用を抑えられる
- ・より多くの国の文化に触れられる
の2つを詳しく解説します。
メリット(1)語学学習にかかる費用を抑えられる
まず語学留学にはある程度の費用が必要ですが、フィリピンは物価が安いので、それほど費用は必要ありません。先進国での留学よりトータル数十万円ほど節約できます。
またマンツーマンレッスンで効率よく勉強できるので、英語力が伸びやすいメリットも。
低価格でより長い間英語の勉強ができるので、語学学習にかかる時間と費用を抑えられます。結果として、英語初心者でも大学留学などに挑戦しやすくなるはずです。
メリット(2)より多くの国の文化に触れられる
通常の留学では、1つの国の文化や習慣、生活しか体験できません。しかし2カ国留学は2つの異なる国に留学するので、それぞれの文化や習慣を知ることができます。
より多くの国の文化にふれられるので、視野や価値観がさらに広がることが多いです。
デメリット
続いてはデメリットとして、
- ・航空券代は高くなりやすい
- ・2カ国目に渡航したときに発音の違いなどに戸惑う
の2つを詳しく解説します。
デメリット(1)航空券代は高くなりやすい
通常の留学であれば必要なのは日本との往復航空券だけですが、2カ国留学は往復航空券だけでは足りません。1カ国目から2カ国目への航空券、または日本への一時帰国の航空券も必要になるので、航空券は通常より2万〜10万ほど高くなります。
少しでも費用を抑えたい場合は、近い国に留学する、LCCを使うなど工夫しましょう。
デメリット(2)2カ国目に渡航したときに発音の違いなどに戸惑う
フィリピン人の英語は訛りではありませんが、ネイティブとは少し異なる発音だと感じることがあります。また英語圏の国は「イギリス英語」「オーストラリア英語」など、独自の発音があることも多いです。
お互いの国の発音が異なるため、2カ国目に渡航したばかりの頃は戸惑うことも。あらかじめ2カ国目の発音を勉強するなどしておきましょう。
2カ国留学をおすすめする人
次は、2カ国留学をおすすめする人の特徴として、
- ・英語力に不安がある人
- ・限られた時間の中で最大の効果を出したい人
- ・留学費用を抑えたい人
の3つを紹介します。
(1)英語力に不安がある人
英語力に不安がある人、英語初心者の人には特に2カ国留学はおすすめです。
ここまでお伝えしたように、2カ国留学は1カ国目のフィリピンで英語の基礎力を身に付けることができます。また費用は低価格なので、数ヶ月ほど留学できることも。
しっかりと英語力を伸ばすことが可能なので、英語力に不安がある人でも安心して次の国に渡航できます。
(2)限られた時間の中で最大の効果を出したい人
2カ国留学は期間を決めてチャレンジする人が多いかと思いますが、その中で成果が出るのか不安を感じる人も多いのではないでしょうか。
2カ国留学であれば、最初の国で確実に英語力を伸ばせることが多いです。その語学力があればアルバイトや大学留学なども成功しやすいので、結果として大きな成果を得ることが可能です。
ただしそのためには、留学の目的とゴールをしっかり設定しておくことが欠かせません。限られた時間だからこそ目標などを決めておけば、最大の効果を得られるはずです。
(3)留学費用を抑えたい人
先ほどもお伝えしたように、2カ国留学は低価格で英語力を伸ばすことができます。また2カ国目でワーキングホリデーをするのであれば、アルバイトで収入を得られることも多いです。
トータルの費用を抑えながら留学したい人は、2カ国留学をぜひ検討してみてください。
2カ国留学で必要な費用の目安【フィリピンとオーストラリアの場合】
続いては、実際に2カ国留学をしたときにかかる費用の目安を見ていきましょう。
今回は、フィリピンとオーストラリアに留学し、また途中で一時帰国する場合の費用とします。
【フィリピンで3ヶ月】1カ国目の留学でかかる費用
最初の国はフィリピンを選ぶ人が多いです。
フィリピンは物価や人件費がそれほど高くありません。また語学学校は食事付き、洗濯や掃除も寮のスタッフにお願いできるので、英語学習に集中できますよ。
合計
約45万〜133万円
渡航費
往復5万〜7万円
学費
30万〜100万円
※フィリピンの語学学校は、学費に滞在費と食費が含まれています。
ビザなどの費用
SSP:13,000〜16,000円
ACR I-CARD:3,000ペソ(約7,000円)
観光ビザ:入国から89日間は4,710ペソ(約10,800円)、入国から119日間は2,740ペソ(約6,300円)
生活費
7万〜20万円
保険料
0〜6万円
【オーストラリアで9ヶ月】2カ国目の留学でかかる費用
次はフィリピン留学をしてから一時帰国をした後、ワーキングホリデーでオーストラリアに渡航するものとします。
オーストラリアはオセアニアにある国で、英語圏の国です。日本から遠いように感じますが、時差は1〜2時間。また近年はLCCが就航したので、一時帰国をしても渡航費を抑えられる傾向にあります。
合計
・支出:約149万〜322万円
・収入:約154万8,000円
現地でのアルバイト代
現地にある時給1,800円のカフェで1日6時間、週に4日アルバイトしたものとします。
・1ヶ月:約17万2,000円
・9ヶ月:約154万8,000円
渡航費
往復6万〜12万円
学費
1ヶ月だけ現地の語学学校に通ったものとします。
9万〜15万円
ワーキングホリデービザ申請費用
約3万7,000円
滞在費
40万〜130万円
生活費
80万〜150万円
保険料
10万〜15万円
2カ国留学でよくあるQ&A
最後に、2カ国留学でよくある疑問にお答えします。
ぜひ留学の際の参考にしてくださいね。
Q1:2カ国留学をするまでにどのくらいの英語力が必要ですか?
2カ国留学をするまでに、日常会話レベルまで英語力を伸ばしておきましょう。
語学学校への入学に、特に高い語学力は必要ありません。しかし日常生活においては、自分で英語を使ってコミュニケーションを取る必要があります。このときに、英語力ゼロでは対応できませんよね。
ちなみに日常会話レベルは、「中学3年間の英語学習」です。留学までに中学英語の復習に取り組んでみてください。
Q2:中級程度の英語力がある場合でも、2カ国留学はするべきですか?
中級程度の英語力であれば、2カ国留学はおすすめです。
正直に言うと、上級者に2カ国留学は向いていません。すでに知っていることを、わざわざお金をかけて復習する必要はないからです。
しかし中級レベルは、まだまだネイティブとの会話に困ることも多いのではないでしょうか。フィリピンなどで英語レベルを中級から上級まで伸ばしておくことで、2カ国目でやりたいことに挑戦しやすくなります。
TOEIC600点レベルの中級者でも、2カ国留学は意味があります。
Q3:費用を抑えながら2カ国留学できる国はどこですか?
より費用を抑えたい場合、以下の国での語学留学を検討してみてください。
- ・フィリピン
- ・マルタ
- ・フィジー
上記の国は物価が安いので、授業料なども低価格です。
Q4:1カ国目と2カ国目の間で一時帰国はできますか?
2カ国目に渡航する前に、日本へ一時帰国することは可能です。実際に1カ国目の荷物を置くために帰る、ビザを取得するために帰国する人も多いです。
そのぶん航空券代はかかりますが、一時帰国がリフレッシュになることも。海外での長期滞在に不安がある人は、一時帰国も検討してみてください。
Q5:エージェントを介して手配した方がいいですか?
2カ国留学はエージェントを通さなくても留学できます。ただし以下のような人は、エージェントを通した手配がおすすめです。
- ・英語初心者
- ・英語学習や現地での生活に集中したい人
- ・トラブルが起きたときに相談できるようにしておきたい人
エージェントはサポート料などが必要ですが、そのぶん準備にかかる時間を短縮することができます。また相談だけなら無料で受け付けているところも多いので、サポートを申し込むまで費用はかかりません。
不安な場合、話だけ聞いてみるのもおすすめです。
スクールウィズでも留学相談を無料で受け付けており、2カ国留学のお手伝いをさせていただくことが可能です。悩んだときは、スクールウィズのホームページから気軽に相談してみてくださいね。
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まとめ
今回は、2カ国留学について解説しました。
おさらいすると、2カ国留学のメリットは以下の2つです。
- ・語学学習にかかる費用を抑えられる
- ・より多くの国の文化に触れられる
そして2カ国留学は、以下のような人におすすめです。
- ・英語力に不安がある人
- ・限られた時間の中で最大の効果を出したい人
- ・留学費用を抑えたい人
英語力をしっかりと伸ばしてからワーホリや大学留学に挑戦できるので、より大きな成果を得ることが期待できます。
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