留学先で単位が取れる?!単位認定留学の特徴やメリットとデメリットを経験者が徹底解説

こんにちは。ドイツで1年間の交換留学をしていた愛優です。

「休学しないで留学したい」「留学中に取得した単位を認定してほしい……」と考えている方は多いのではないでしょうか。その場合、留学方法をしっかりと見きわめることが必要です。

というのも留学にはさまざまな方法があります。例えば私費留学、正規留学、そして私が経験した交換留学など。それぞれにメリットとデメリットがあり、留学の目的や費用、期間など優先したい項目によって、選択する留学方法は変わってきます。

休学や留年をせずに大学を4年間で卒業したい方、また留学中の単位を認定してほしい方におすすめなのが「単位認定留学」です。

とはいえ、単位認定留学がどのようなもので、本当に大学を4年間で卒業できるのか、なかなかイメージしにくいですよね。

そこで今回は、留学もしたいし大学も4年間で卒業したい方のために、単位認定留学を利用して4年間で大学を卒業する方法をお話したいと思います。

また単位認定留学のメリットやデメリット、知っておきたいポイント、留学先の選び方なども解説しますので、気になる方は参考にしてみてくださいね。

まずは、留学中に単位を認定してもらう方法を見ていきましょう。

留学中の単位認定とは?申し込み方法も解説

留学しながら4年間で卒業する方法のひとつに、現地で取得した単位を日本の大学で認定する「単位認定留学」があります。ここではその単位認定の仕組みや申し込み方法を解説しますね。

単位認定の仕組み:留学先で取得した単位を日本の大学の単位として認定できる

単位認定とは、留学先の大学で授業を受け、テストに合格して取得した単位を、日本で在学している大学の単位として認定することです。

単位認定は、すべての留学方法で適用されるわけではありません。

適用されるのは、

・大学と協定を結んでいる大学への留学である「交換留学」
・私費での留学で単位認定ができる「認定留学」

の2つです。

交換留学や認定留学の期間は、半年から1年を前提としていることが大半です。

一方、言語を学ぶ「語学留学」は大学の授業ではなく、大学が開講する語学コースや、語学学校に通うことが多いかと思います。こちらはいくら授業を受けてもテストに合格しても、日本で通う大学の単位に認定してもらうことはできません。

さらに日本で入試を受けて入学するように、外国の大学に入学する「正規留学」もあります。正規留学は外国の大学に入学しているので、単位はその大学を卒業するために必要なもの。特に単位認定などは考えなくて大丈夫です。

申し込み方法は?

単位認定の申し込み方法は、大学によって異なります。一般的な方法は「帰国後に申請する方法」です。

申し込みの流れは、以下の通り。

・留学先で取った単位を証明できる書類を帰国前に受け取る
・書類を大学の学生課などに持って行って申請する

そこから単位の確認作業に入り、申請が通れば無事に単位認定となります。

後ほど詳しく説明しますが、すべての単位が必ず認定されるわけではありません。大学や学部、専攻などによって認定できる単位の種類、基準が変わるので、注意してください。

留学先で取得した単位が認定される条件は?認定できないケースもある?

ここまで単位認定について解説しましたが、単位は必ず認定されるわけではありません。

では、実際にどのようなケースで単位が認定され、どのようなケースで単位が認定されないのか、具体的に解説します。

単位が認定される場合:単位認定の条件を満たしている、専攻と同じジャンルを勉強している

単位が認定されるのは「要件を満たしている場合」です。大学や学部によって単位認定の要件は変わるので、必ず留学前に確認しておきましょう。

認定留学の目的は、日本の大学に在学している1年間を海外の大学で過ごす、自分の専門ジャンルを他の国でも学ぶことが多いかと思います。そのため受講する授業は、日本で学んでいる内容と似たものになることが少なくありません。

同じ内容の授業が日本で在学している学部にもある場合は、その単位は認められやすくなります。また自分の専門に関する授業であればあるほど、単位認定の可能性は高くなります。

単位が認定されない場合:条件を満たしていない、専門外の単位である

単位が認定されないのは、要件を満たしていない場合や専門外の単位を取得した場合です。

例えば理工学部系の学生が、留学先で法学部の授業の単位を取ったとしましょう。いくら単位を取っていても所属学部の勉強との関係が薄いため、認定されない可能性が高いです。

また注意が必要なのは、同じ名前の講義です。あくまでも単位認定は、授業の内容によって可否が変わるもの。

つまり、単位認定の申請は講義名でなく、授業内容が重視されます。同じ講義名でも授業内容が当てはまらないと、単位認定してもらえない可能性があります。

さらに語学コースの単位は、期末試験に合格しても単位認定してもらえない大学が少なくありません。「単位認定されると思ったのに!」と慌てないためにも、事前に調べるなど注意してくださいね。

単位認定留学のメリットとデメリット

ここまで認定留学や単位交換について解説しました。

上記を踏まえ、認定留学のメリットやデメリットは何なのか、それぞれ紹介しますね。

メリット:休学や留年をしないで卒業できるので、出費が最小限になること

一番のメリットは「4年間で大学を卒業できること」です。

ここ数年で留学する人の数も増え、4年間で卒業していない学生はそこまで珍しい存在ではなくなってきています。

しかし大学に5年間通うと、そのぶん学費や生活費などの出費が多くなりますよね。さらには留学すると、単純に1年間の学費が5年分に増えるわけではなく、留学費用などさらに出費が増えてしまいます。

認定留学を利用すれば、4年間の在学期間で卒業することができるうえに、留年することもありません。その結果、出費をおさえることができます。

さらに、自分の専門分野を他の国で学ぶことができるので、新しい知見や考え方を知ることも。留学で得た知識を活かして、年収の高い職業に就ける可能性があります。

デメリット:語学を目的とした留学には活用できないこと

認定留学は、語学を勉強したい方には不向きな留学方法です。語学の勉強は、単位を認定してもらうことができないからです。

認定留学はこれまでもお話した通り、現地の大学で単位を取って、日本の大学で単位を認定してもらう留学方法です。そのため留学先の大学で、すぐに授業を受けられるほどの語学力が必須となります。

語学力が高くないと、そもそも単位認定留学や交換留学にチャレンジできません。実費での留学になるため、コストはかなり大きなものとなります。

ここまで単位認定留学のメリットとデメリットをお伝えしました。

ここまでを読んで認定留学を決意した方もいるかと思いますが、いくつか知っておきたいポイントがあります。次で詳しく解説しますね。

認定留学を選ぶ前に知っておきたい3つのポイント

ここからは現在認定留学に向けて動いている方、これから動き始めようとしている方に向けて、気を付けたいポイントを3つ紹介します。

ポイント1:単位認定がされない場合もある

ここまでも何度かお話してきましたが、留学先で取った単位はすべて認定されるわけではありません。実際にどういう内容の講義の単位が認定されるのか、必ず学生課などに確認が必要です。

また実際に単位が認定されるかどうかの最終判断は、教授会などの会議で決められます。ゆえに、認定要件を満たしていても、教授が認めないと単位認定されない可能性も少なくありません。

担当教授に相談しやすい環境で、留学先の授業内容があらかじめ分かるのであれば、担当教授に単位認定できるように相談してみるのもおすすめです。

ポイント2:卒業や進級に必要な単位は事前にチェックしておく

単位を認定するかどうかの判断は、帰国後に日本の大学で単位の申請をしてからとなります。それまでの学生生活で余裕を持って単位を取得していないと、留学で取得した単位だけでは卒業要件を満たさないことも。

帰国後に、4年間で卒業できないことが決定するといった事態になりかねません。

また1年に取得すべき単位が決まっており、一定の単位数を割っていると留年してしまう学部もあります。その場合も同じく単位取得の計画が重要となってきます。

実際にいま取得している単位と、留学先で取得できそうな単位、帰国後に取得する予定の単位をよく確認して、綿密な単位取得スケジュールを立てましょう。

ポイント3:単位認定には留学中に準備しておくべきものがある

帰国後に単位認定をするとき、必要な書類がそろっていなければなりません。この書類も大学や学部によって変わるので、事前に確認が必要です。

というのも必要書類は、帰国後に作成できるものだけではありません。留学先で準備が必要な書類が含まれることがあるのです。

必ず出発前に所属学部で必要書類を確認し、留学先の大学でも単位認定に必要な書類を集めておきましょう。帰国後に書類を郵送してもらうと送料が高くつくだけでなく、送ってもらえないという最悪のケースも想定されます。

単位認定が可能な留学先の選び方と探し方

ここまで単位認定のためのポイントをお伝えしました。しかし実際に単位認定ができる大学に留学したくても、どうやって単位認定できる大学を探せばいいのか、分からない方も多いかと思います。

最も簡単に見つけることができるのは、「各大学や学部で協定を結んでいる交換留学先を探してみること」です。

日本国内にある大学と同じように、海外でもその大学が得意とする分野があります。所属する大学や学部の協定校の一覧から、自分の専門領域を得意とする大学を選ぶことで、留学が実りの多いものとなります。

また専門分野の方が、協定を結んでいる大学や学部を見つけやすいことも。

ただし留学先の言語には注意してください。英語圏ではない大学はインターナショナル大学でない限り、授業はその国の言語で行われます。本当に自分がその国の言語で講義を受けることができるのか、しっかり考えましょう。

また一部の大学では、私費留学した大学での単位を認定していることもあるようです。気になる方は、大学の留学課や学生課に私費留学でも単位認定できる制度があるのか、確認しておきましょう。

まとめ

今回は単位認定のできる「認定留学」についてお話しました。

認定留学のメリットは、以下の通りです。

・4年間で卒業できる
・日本の大学にいては学ぶことができない専門分野における、外国の知見や考え方を学ぶことができる

一方で単位取得の計画をしっかりと立てなければ、4年間で卒業できないこともあるうえに、単位認定には書類の準備が必要なことも。大変な一面もたくさんあります。

今回は認定留学について詳しく解説しましたが、目的によっては別の方法が良いこともあります。みなさんの留学の目的に合わせて、最適な留学プランを計画してみてくださいね。

あなたはどのステップにいる?語学留学実現までの流れ


語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。


  1. ステップ1:目星をつける
  2. ステップ2:相談する
  3. ステップ3:申し込む
  4. ステップ4:渡航準備
  5. ステップ5:出発!

留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。

考えることが多い留学準備には、プロの伴走者を

留学へ行くとなると考えることはたくさんあります。

  • 「そもそもどんな留学体験ができるんだろう?」
  • 「気になる留学先はあるけど、自分に合っているかわからない」
  • 「結局のところ何から準備を始めたらいいんだろう?」
  • 自分で調べてみたものの、ネット上ではさまざまな意見が発信されていて、何を信じていいかわからないまま、検討途中で止まってしまう留学生は多くいます。その疑問、無理に一人で解決せずに留学カウンセラーに相談してみませんか?

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    この記事を書いた人

    愛優

    ドイツに恋した自由人。初めての一人旅はアメリカ。全く英語が話せなかったことが悔しくて語学を学ぶことを決意するも、ふとしたきっかけでなぜかドイツへ1年間の語学留学へ。謀らずして第三言語を学ぶ楽しさに気づく。文章を書くことや写真を撮ることが好きで、好きなことを通じて、日本以外の国に住むことや、旅をすることの魅力についてお伝えします。

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