入学審査は書類のみ!?イギリス大学院の入試プロセスと必要な準備とは | ロンドンOLの大学院生活#2
ロンドン大学バークベック・カレッジは、ロンドン唯一の夜間大学です。200以上の学部・大学院の授業が夜間に行われています。「キャリアにブランクを作らずに学びの機会を得られる学校」として、多くの社会人学生が通っています。
私は駐在員としてフルタイムで働きながら、週に2回、夜6〜9時までバークベック・カレッジで、International Marketingの修士課程を学んでいます。1ヶ月半が経ち、2足のわらじ生活?も落ち着いてきました。
連載2回目の今回は、大学入学までのプロセスと準備についてお話します。海外での大学院受験となると身近に経験者がいることも珍しく、情報収集に困っている方もいるかと思うので、入学までのプロセスを、
- ・イギリスの大学院の基本的な特徴
- ・必要書類について
- ・出願と合格までの流れ
に分けまとめてご紹介していきます。
前回の記事はこちら↓↓
当記事は2018年11月時点での情報を元に作成しております。
公開から年月が経ち、情報が古くなっている恐れがございますので、入学の手続きなどは最新の情報をご確認ください。
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イギリスの大学院の特徴
同じロンドン大学協定校のUCL。一部の授業はUCLのキャンパスで受講しています。
これから大学院留学を考えている人のほとんどが、どこの国にするかも含めて留学先を検討されているかと思います。まずはイギリスの大学院の特徴について、基本的な情報を理解し、国選びの参考にしていただければと思います。
1. 1年で卒業可能
アメリカだと通常2年間かかる修士課程が、イギリスでは1年で取得可能(MBAなど該当しないコースもあります)です。滞在期間が短くて済む分、仕事を長く中断したくない人にはこの点でイギリスはおすすめです。
2. 授業の履修ペースが選択可能(フルタイム/パートタイム)
授業の履修ペースをフルタイム(週3〜4コマを1年間で卒業)か、パートタイム(週2〜3コマを2年で卒業)で選ぶことができます。私のような社会人の傍ら通学する学生も、1学期に取る単位数を抑えながら受講できるのがメリットです。
ちなみにワークビザではなく学生として英国に滞在する場合は、ビザ申請の関係でパートタイムでの受講はできません。
3..学力審査/筆記試験/面接はない
アメリカのようにGRE/GMATといった学力審査はなく(MBAやオックスブリッジなどの面接のある一部の大学を除き)、入学審査は書類のみです。
大学のウェブサイトのシステムを通して書類を提出できるので、私の場合全ての手続きはオンラインで完結しました。
4..期間中随時受付、条件付き合格
応募を締め切ってから一斉審査をするアメリカや日本と異なり、イギリスは学期間で随時応募を受け付ける「ローリング審査」を採用しているので、早く出せば合格をもらいやすいと言えます。
だいたい受付期間は11〜9月ですが、一部の大学では一斉審査の方式を取っている大学もあるので、志望校の募集要項は要確認です。
また、条件付き合格(Conditional Offer)という制度があり、出願時に入学基準を満たしていなくても、入学までにクリアするという条件で合格が認められています。
私の場合、イギリスへの引越し準備(その時点ではイギリスでの住居は未定)をしながらの入学書類準備だったので、IELTS受験の申請・送付先に指定できる住所が決まっておらず、IELTSのスコアなしで出願して、Conditional Offerをもらった後にIELTSを受験しました。
情報収集と志望校の選定について
上記したような情報は自分一人で調べるのに限度があるので、ざっくり勉強したい内容と下調べができた時点で、早めに留学エージェントに相談するのがおすすめです。
自分が見落としている部分や、アドバイスをもらうことで効率的に準備を進められますし、1人で悩んでいるより自信がついて行動が早くなったと思います。
まずは専攻や志望校を決めるところが大前提になるかと思いますが、私の場合はロンドンへの赴任が決まっていたので、職場との行き来が無理のない距離にある夜間の大学院…という条件で志望校が1校にしぼられ、その大学に開講されていた興味のある学部を受験しました。
出願書類について
志望校を決めることができたら、募集要項に従い必要な書類の準備・作成をします。イギリスの大学院(修士課程)は、出願書類をちゃんと準備・提出して判定を待っていれば結果が出るので、思ったより時間・金銭的な負担は少なかったです。私が準備した提出書類は以下のとおりです。
1. 大学の成績証明書(Transcript)
過去に日本 or 海外で在籍していた大学の成績証明書が、イギリスの大学院試験でも提出が必須です。
2. 大学の学位証明書(Degree Certificate)
成績証明書だけでなく、学位証明書も用意する必要があります。
3. パスポートのスキャン
パスポートのスキャンも必須です。取得がまだの方は申請から取得まで一定の期間を要するので、早めに取っておきましょう。
上記1〜3の書類は揃えるだけでよいのですが、意外に手間と時間がかかる場合があります。特に出身大学以外の地域/国に住んでいる場合は要注意です。
私の受験校はPDFで大丈夫でしたが、原本が必要になったり、志望校が増えたりする場合に備えて、予備も発行しておくことをおすすめします。
4. 英語力の証明(IELTSの成績)
イギリスの大学・大学院を受験する場合、IELTS(Academic)のスコアが必要になります。各パート(Listening/ Reading/ Writing/ Speaking)ごとに最低基準が設定されている場合は、特定のパートで最低基準を下回っていたら、バンドスコアをクリアしていても不合格とみなされるので要注意です。
私は条件付き合格をもらったあと、はじめてのIELTS受験でWritingパートのスコアが足りず、2回目の受験で入学条件をクリアしたのですが、スコアメイキングが入学までに間に合わなかったら、合格が取り消されてしまうので本当にヒヤヒヤしました…。
IELTSのスコアはこんな感じです
5. 推薦状(Reference Letter)
推薦状は通常2通準備します。社会人の場合は大学時代の先生と職場の上司という組み合わせが一般的で、私も同じようにしました。
提出方式は大学によって異なり、私が受験した大学は出願時に記入した推薦人のメールアドレスに大学から連絡がいき、推薦人が大学に直接送る方式でした。
6. 志望動機書(Personal Statement)
これまでやってきたこと、自分がその学問に興味をもった理由、何を学びたいか、学んだことを生かして短期的・中長期的にどう今後のキャリアに活かしていきたいかを、500〜600 wordsくらいでまとめます。
志望動機書は留学エージェントの方からアドバイスをもらったり、ネイティブチェックをしてもらうことで、よりよい内容に仕上げられるよう推敲を重ねました。
7. 履歴書(CV/résumé)
学歴や職歴、課外活動などをまとめた書類です。社会人で受ける場合は、会社や所属部署で何をしてきたか、残した成果などを客観的に、かつ自分の貢献度をなるべくアピールできるよう表現を工夫してまとめます。
私が受験にあたって準備した書類は以上です。ほかにも大学によっては、研究計画書やライティングサンプルを要求する大学もあるようですが、私の受験した大学は不要でした。
受験申請と合格までの流れ
私は大学院受験を決めたタイミング(2018年3月)ですぐに留学エージェントに連絡をとり、必要な情報を集めながら準備した書類をチェックしてもらいました。
「ローリング審査のため、早く出願したほうが良い」というアドバイスを受け、2018年5月に出願書類を提出しました。大学ウェブサイトのシステム上での提出後、「4週間以内に合否を連絡する」とのメールが来ましたが、3週間くらいで合格の連絡がきました。
メールできた正式な合格通知。記念のスクリーンショット。
その後IELTSを受験し正式に合格したあとに初回の学費を支払い、その入金確認後、学生専用のポータルサイトのアカウントがメールで配布されました。
そのポータルサイトを通し学生証の手配、履修の確認など入学までの手続きを終えました。
最後に… 受験してよかったこと&アドバイス
大学グッズ。夜間大学なので?フクロウがトレードマークです。
上記のプロセスをへて無事に大学院に通っていますが、受験準備の段階(合否に関わらず)で、すでに挑戦してみてよかったな、と思っていました。
志望動機書の準備において、これまでの自分のやってきたことの棚卸し、これからについて考え、それを志望する学部の履修内容に関連付けて説明することで、勉強したいという目的意識も深まった気がします。
また、大学時代の先生に推薦状をお願いした時、「自分が指導した学生が社会人になって、なお学びたいという意欲を持ち続けてくれているなんて、担当教官としてこれ以上うれしいことはない」と快く引き受けて下さり、素晴らしい先生に出会えたことに改めて感激したのを覚えています。この段階で、いい意味であとに引けなくなりました(笑)。
海外の大学院受験は、お金も時間もかかる大きな投資です。1人で悩まず、ある程度下調べができた時点で、早めに留学エージェントに相談するのがおすすめです。
自分が見落としている情報や、志望大学に在学中の人とのコネクションも得られたりするので、大きな助けになると思います。挑戦を考えている方はぜひ頑張ってください!
次回はロンドン大学院での授業風景についてお話します。
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また、過去の連載はこちら↓↓
# ロンドンOLの大学院生活
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