世界一家賃が高い?ニューヨークでの家探しと口座開設について アナウンサーのNY留学#03


シェアアパートのキッチン

こんにちは、この夏からアメリカ・ニューヨークに留学中の丸山裕理です。

皆さんは海外留学をするにあたり、どのような点で悩みますか。多くの人にとって当てはまるのが、現地の日常生活ではないでしょうか。特に長期で滞在するとなると、住む場所やお金の管理はとても重要ですよね。

今回は留学初週の大きな出来事であった、ニューヨークでの物件選びや銀行口座の開設事情についてご紹介します。

ニューヨークのWi-Fi・SIMカード事情についてまとめた前回の記事はこちらから ↓↓

海外で携帯は使える?ニューヨークのWi-Fi・SIMカード事情をレポート アナウンサーのNY留学#02
ニューヨーク留学中の丸山裕理です。留学など長期滞在の場合、インターネットは不可欠な要素。今回は、現地で長期生活を始めるにあたり必要な携帯電話の設定やSIMカードについて、またニューヨークのWi-Fi事情などご紹介したいと思います。
2018/08/27
留学先の生活・観光

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気になるニューヨークの家賃事情

ニューヨーク市は大きく分けてマンハッタン、ブルックリン、クイーンズ、ブロンクス、スタテンアイランドの5つの地区に分かれています。

1ヶ月の家賃相場は1人暮らしの場合、マンハッタンが2000〜4000ドル、ブルックリンが1500〜3000ドル、クイーンズが1500〜3000ドルという印象です(ブロンクスやスタテンアイランドは学校や中心部からやや遠く、交通面などを考慮し選択肢に入りませんでした)。

ご存知の通り、ニューヨークは世界一家賃が高いことで知られています。マンハッタンでは1人暮らしはもちろん、ホームステイや学生寮も高額です。そのうえ多くの住宅は築50年以上の古い物件のため、高額だからといって日本のようにピカピカの新築物件に暮らせるとは限りません。

私はマンハッタンに住むこだわりがなかったので、郊外のブルックリンかクイーンズで物件探しをすることにしました。

またアメリカでは留学生や若いビジネスマンの間で、数人でアパートをシェアするルームシェアがごく一般的です。だいたい1人暮らしの6割ほどの家賃で、かつ素敵な物件がたくさんあることを知り、ルームシェアで探すことに決めました。

物件探しは1ヶ月前から!

渡米の1ヶ月ほど前から日本で物件探しを始めた私

というのも、ニューヨークの日本語掲示板には毎日のように物件情報が更新されているのです。よく知られているものだと、「Info fresh」や「MIX-B」が大きな掲示板です。このようなサイトから気になった物件をいくつかピックアップし、大家さんに連絡を取って内見予約を入れました。

重要なことは、現地で必ず内見することです。日本ではあまり想像できないかもしれませんが、ニューヨークはエレベーターが付いていなかったり、地下の部屋も多く存在します。

価格や写真の良いイメージだけで即決してしまうと、後から後悔することにも繋がりかねません。毎日生活する場所ですから、実際に足を運んで住居環境や駅からの距離、周辺の治安などをチェックし、納得してから決めましょう。

また私の経験ですと、物件のピックアップまでは日本で済ませておき、現地に着いたら内見に集中するという流れがスムーズです。良い物件はどんどん無くなってしまうので、現地に着いてから物件探しを始めるのでは遅いと感じます。加えて住居が決まるまではホテルやゲストハウスに宿泊しますが、長ければ長くなるほど宿泊費が掛かってしまいます。

女性ならではのポイントも重視

女性は住む場所をケチってはいけない。」以前、世界中を旅している先輩が掛けてくれた言葉です。

そう、海外の物件選びで最も重視しなくてはならないのは、安全面です。女性は特にスリや強盗、性犯罪のターゲットになりやすく、より注意が必要です。

具体的には、駅から10分以内、大通り沿い、シェアメートは女性、鍵が二重、これらの点が今の物件を決めた大きな理由でした

結果的に予算を少しオーバーしてしまいましたが、おかげでこれまで怖い思いをしたことは一度もありません。犯罪の数は日本とは比べものにならないほど多いので、日本人は注意し過ぎて丁度いいくらいだと思っています。

それ以外の点ですと、複数の路線・駅を使える(ニューヨークの地下鉄はよくダイヤが乱れたり、工事で駅が使えなくなるのです)、スーパーやドラッグストアが周辺にある、などの点を考慮すると良いと思います。


家の近くのカフェにて

ちなみに私は学校からの距離を考え、クイーンズの物件に決めました。住んでいる地域はヨーロッパ系の移民が多く、おしゃれなカフェやレストランがたくさんあります。マンハッタンの刺激的な街並みも素敵ですが、郊外のカフェで友人とゆっくり話をする時間も楽しみのひとつです。

ニューヨークはカード社会

もう一つ、現地でのお金の管理も気になるところ。アメリカは基本的にカード社会なので、あらゆるお店でクレジットカードやデビットカードが利用できます。

ただし、家を借りる際のデポジット(保証金として1ヶ月分の家賃を先払いする)は現金か小切手が多いので、ある程度のまとまった現金は必要です。

私はカードの使いすぎや、手元に現金がないのが不安だったため、現地の銀行での口座開設を選びました。アメリカには様々な銀行がありますが、CHASE、Citi、Bank of Americaの大手3社が街中でよく支店・ATMを見かけます。

私は友人がすでに開設しており、色々と話を聞けたのでCitiを選びました。


口座開設の記念に

銀行口座の開設に必要なこと

銀行口座の開設は、日本と同じように支店で行います。インフォメーションカウンターで口座開設したい旨を伝え、担当者に繋いでもらいます。


銀行の担当者との写真

口座開設に必要なものは、身分証明書現住所が確認できるもの(公共料金の請求書など)です。現住所が確認できる書類がまだ手元にない場合は、大家さんに住所証明のレターを書いてもらう、現地在住の友人の住所を一時的に借りる、などの方法で事情を説明することが必要です。

私はそれに加え、念のためパスポートやI20(学校の在籍証明書)など、公的に発行された書類も持って行きました。留学生であること、怪しい者ではないことをしっかり伝え、審査に通る必要があります。

書類忘れや不備がある場合は差し戻されてしまうようですが、私は幸いにもその日のうちに口座開設できました。

その後、書類の記入やオンラインバンキングの説明などを受け、トータルで1時間30分ほどで銀行を後に。混み合っている時間帯だとさらに掛かることが予想されるので、時間に余裕を持って向かうことをおすすめします。

お金はリスク分散が大事

また日本と違って感じるのは、リスク分散の必要性です。盗難などにあった場合、アメリカでは基本的に現金は戻ってきません

何か起こった場合の対策として、例えば日本とアメリカの2つの口座にお金を預けておく、現金とクレジットカードを持つなどが挙げられますが、私はそれに加え、プリペイドカードを持っています。


ドラッグストアで売られている大量のプリペイドカード

日本でも最近見かける、ドラッグストアなどで購入できるプリペイド式のカード。アメリカではさらに種類も豊富で、たくさんのプリペイドカードが売っています。

なかでもおすすめなのは、VISAのプリペイドカード。海外のあらゆるお店やレストラン、オンラインショッピングで利用でき、通常のクレジットカードと同様サインで決済できます。


VISAのプリペイド

私は1万円分のプリペイドカードを数枚購入し、自宅に数枚、またいざという時のお守り代わりに鞄に入れ持ち歩いています。トラブルに巻き込まれた際、海外送金をしようとしても土日祝だった場合はすぐに着金できません。最低限の生活費を確保できるよう、普段からお金を分散して管理しておきたいものです。

これまでの連載は以下から ↓↓
アナウンサーのNY留学

あなたはどのステップにいる?語学留学実現までの流れ


語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。


  1. ステップ1:目星をつける
  2. ステップ2:相談する
  3. ステップ3:申し込む
  4. ステップ4:渡航準備
  5. ステップ5:出発!

留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。

考えることが多い留学準備には、プロの伴走者を

留学へ行くとなると考えることはたくさんあります。

  • 「そもそもどんな留学体験ができるんだろう?」
  • 「気になる留学先はあるけど、自分に合っているかわからない」
  • 「結局のところ何から準備を始めたらいいんだろう?」
  • 自分で調べてみたものの、ネット上ではさまざまな意見が発信されていて、何を信じていいかわからないまま、検討途中で止まってしまう留学生は多くいます。その疑問、無理に一人で解決せずに留学カウンセラーに相談してみませんか?

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    この記事を書いた人

    丸山裕理

    フリーアナウンサーを経てNY留学中。 番組で出会ったブラインドサッカーをきっかけにパラスポーツ取材に力を入れる。 2020東京オリンピック・パラリンピックでの海外選手インタビューを目標に、 NYでは語学学校に通う傍ら、報道インターンやアメリカのパラスポーツ環境を取材予定。

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