クイーンズランドの現地NPOでインターン、その様子をレポート! 元英語教材編集者が行く、オーストラリア留学体験記#21

こんにちは!Ayakaです。私はキャリアチェンジを目指す1年間のビジネス留学を通じ、2017年11月~2018年1月の3ヵ月間、オーストラリア・ブリスベンにある自転車普及促進のための非営利組織「バイシクル・クイーンズランド」でフルタイムインターンシップをしました。

もともと、留学の目的の1つがサイクルツーリズムにキャリアチェンジを図るためだったので、同組織で現場を学ぶことで帰国後の転職にもつながるはず!と思い飛び込みました。

今回は、インターンシップの実務の内容から、インターンをするために必要なビザの種類、海外インターンの意義までレポートします。これを読めば、皆さんも留学先で学業のみならず現地組織で実際に働いてみたくなるはずです!

なお、オーストラリア留学についての全般的な情報は下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
オーストラリア留学

当記事では、2018年3月時点での情報を元に作成された記事となっております。
公開から年月が経ち、情報が古くなっている恐れがございますので、オーストラリアでのビザ条件については、最新の情報を「オーストラリア留学にビザは必要?ビザの種類から申請方法までを解説よりご確認ください。

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自転車組織でのインターンって何をするの?

「自転車NPO組織」と聞いて、今1つピンと来ない方も多いかもしれませんが、オーストラリアには、ほとんどの州に自転車NPO組織があります。

その中でも、バイシクル・クイーンズランドは、More People Cycling More Often. のミッションのもと、クイーンズランド州における自転車利用を促進するためのNPO組織です。自転車イベントの開催や、自転車通勤・通学の促進運動、自転車保険などを取り扱っています。

スタッフはCEOを筆頭に13名ほどで、私はイベントチームに所属し、他のスタッフと同様、月~金/9時~17時で働きました。ちなみに私も他のスタッフに倣い、通勤はロードバイク、オフィスで毎朝シャワーを浴びてサイクルジャージから着替えるというスタイルでした。

インターン期間中はちょうどイベントのシーズンオフ。本当はイベントの現場スタッフも体験したかったのでやや残念でしたが、次の大きなイベントの準備期間に充てられました。

特に、バイシクル・クイーンズランドは、毎年10月に『ブリスベンtoゴールドコースト サイクルチャレンジ』という、5,000名のサイクリストがブリスベン~ゴールドコーストまでの100kmを走るというクイーンズランド州最大規模のファンライドイベントを主催しています。

これを日本市場でプロモーション拡大していくための調査や提案書の作成、日本の代理店との調整も私に課せられた仕事でした

実際に、日本から自転車イベント会社のCEOが来豪した際は、私の以前のインターン先である州政府観光部をはじめ、観光局やバイシクル・クイーンズランドとも引き合わせて、日豪サイクルツーリズムの意見交換会を催しました!企画・調整・通訳までをこなすのはほぼ初めての経験でしたが、まさに「日豪のサイクルツーリズムの懸け橋になりたい」という想いをいっそう強めた経験にもなりました。

この他にも、市の行政の自転車部門とのミーティングや、ブリスベンの新しい自転車専用道の開通式など、ただのサイクリストではなく、現地の自転車組織に所属しているからこそ入りこめる行政部分も多々あり、現地インターンならではの経験であると感じました。

新CEO着任と人事改革にショック!現地ビジネスのドライさを知る

インターンの身であっても、現地で日々働いていると、楽しいこともあれば、もちろんシビアなことに直面することもあります。私にとってのそれは、組織の人事改革でした。

インターン期間中の年末に前CEOが定年退職し、他の組織から新CEOを迎えたのはよいのですが、新CEOは着任早々、2名のスタッフを解雇。新たに1名がヘッドハンティングされ、組織構成・業務分担の整理が一気になされました。

今日まで一緒に働き、助け合ったチームメンバーが突然明日から来なくなる、というのは日本では経験したことがなかったのでかなりショックでした・・。

日本人永住者のシェアメイトの皆さんに聞いたところ、実は、オーストラリアではざらにあることなのだそう。送別会も特になくあっさり辞めて、あっさり次のスタッフが来る(もちろん歓迎会もなし!)というドライさには驚きましたが、解雇されたスタッフも「また次を探せばいいから」くらいで、退職後も普通にスタッフ同士での早朝ライドにも参加しています。

転職してキャリアアップしていくことが当たり前のオーストラリアは、企業へのロイヤルティが低くドライな一方、フットワークが軽くて新陳代謝がよいともいえるのかもしれません。こういった現地のビジネスのリアルな局面を体験できるのもインターンならではと思い、今ではいい経験だったと感じています。

一方で、アットホームなオージーらしさにほっこりすることも

「義理・人情」というものがビジネスにおいてはほとんど感じられないオーストラリアですが、かといって、職場の人間関係が殺伐としているわけではありません。むしろ、私の職場ではスタッフは親戚家族のように仲の良い関係でした。

毎週金曜朝は6時過ぎにオフィスに集合し、スタッフやボランティアたちと皆で25kmほどブリスベン市内をライド。市内の自転車専用道の状況確認はもちろん、スタッフ同士、ボランティアとの交流を深める機会でもあり、私自身も同僚と親交を深める機会になりました。

ライドの後に、毎週気になるカフェを見つけて朝ごはんを共にするのも大きな楽しみでした。他にも、CEOの孫が学校帰りにオフィスに立ち寄ったり、スタッフが飼い犬を連れて来たりと、とてもアットホームな雰囲気の職場でした。私がクリケットを見たことがないと言うと、皆で試合観戦に連れて行ってくれたこともいい思い出です。

組織と従業員の関係はいたってドライでも、スタッフ同士の関係は温かい」、組織にもよるとは思いますが、私のところではそのように感じました。

ところで、インターン先はどうやって見つけたの?

留学先での現地インターンは、実際にどのように見つけるのが一般的なのでしょうか?「大学枠で応募する」「インターンシッププログラムに参加し斡旋してもらう」など方法は複数あります。

以前レポートしたクイーンズランド州政府観光部のサイクルツーリズム検討チームでのインターンシップは、当時通っていたグリフィス大学の授業宛に来ていた枠で応募し、書類選考と面接試験の上、週1回のパートタイムインターンとして採用されたものでした。

一方、今回のインターンは、私が所属する留学プログラム、IBP(Internship Business Professions)の一環で、プログラム修了のためにはフルタイムで約3ヵ月間こなす必要がありました。この場合、IBPの提携先である現地のインターンシップ斡旋会社が、学生が現地の大学で履修した科目や勤務地の希望をもとに受け入れ先企業と学生の仲介を行い、プレースメント(書類選考・面接)をサポートするのが通常の流れでした。

私はどうしても自転車関連のインターンをしたかったので、州政府の上司に頼み、バイシクル・クイーンズランド宛に推薦してもらいました

もともと、バイシクル・クイーンズランドのイベントに参加経験があったこと、州政府のインターンでも一緒に仕事をしていただけでなく、彼らのイベントのプロモーション用に日本語での記事執筆や、日本市場向けのアンバサダーを務めていたため、推薦後は面接なしでそのまま採用が決まりとても助かりました。

「この業種・職種でインターンをしたい!」という希望が強くある場合は、斡旋会社頼みにせず、自ら積極的に人脈を作りアプローチをするというのも大切です

※ 参考:現地インターン斡旋会社
「Australian Internships」

フルタイムインターンに必要!インターンシップビザって何?

フルタイムでインターンシップをするためには、インターン専用の職業訓練ビザが必要です。職業訓練ビザには大きくわけて「Training Visa(407)」と「Temporary Activity visa(408)」の2種類があります。

私の場合、州政府のパートタイムインターンはあくまで授業枠なので、当時は学生ビザで、バイシクル・クイーンズランドでのフルタイムインターンでは408ビザを利用しました。

407ビザは、ホテルや飲食業などのホスピタリティ・インターンシップや、日系企業が現地法人企業において社員研修として派遣した場合に利用可能なビザで、有給となります。

一方408ビザでは、オーストラリアの文化や就業経験を通じてオーストラリアを体感することが目的であり、原則、スポンサーまたは受入れ先が必要です。受入れ先で決められた活動をすることが原則であり、無給です。「18歳以上であること」「滞在費として十分な資金を保有していること」「政府が定める健康上の基準と、犯罪歴など人物審査の基準を満たしていること」「滞在期間をカバーする保険に加入のこと」など各種条件があり、その時々により条件も変更が加えられたりします。

現地インターンを考える際は、以下のオーストラリア政府のホームページや、斡旋会社を通して最新の情報を確認するようにしましょう。

なお、学生ビザの時は「2週間で40時間まで」という制限付きでアルバイトが可能でしたが、408ビザでは就労が禁止されおり、アルバイトも辞めなければなりませんでした。

経済的には苦しい面もありますが、「社員と同等の経験を現地企業で積ませてもらえる」というメリットがあり、私自身は帰国後の日本での仕事にもつながる経験・人脈を手に入れることができ、満足しています。インターンはいわば職業訓練であり、キャリア構築のための下積み期間とも言えるでしょう。

※ 参考:オーストラリア政府ホームページ
Training Visa(407)
Temporary Activity visa(408)

まとめ:現地組織でのインターンでグローバル人材を目指そう!

もともと、サイクルツーリズムに関わる仕事に転職したいと思い、決めたオーストラリア留学。日本・海外を問わず、インターンシップを経験することで、実際にその仕事に就く前に、自分の向き不向きを確かめることができるのは大きなメリットです。

特に海外でインターンをする場合、語学力はもちろん、その業界の海外での事情を知り、現地の人脈を得ることができるので、就職活動の際も大きなアドバンテージになります

現役大学生にとっては、新卒での就職活動時に「海外×職場」での経験があるというのはユニークですし、社会人にとっては、帰国後の自分の仕事にダイレクトにつながるネットワークを海外で先に築いておける利点は大きく、「グローバル人材」としての需要に自信をもって応えられるようになるでしょう。

海外留学の際は、ぜひ未来の自分のキャリアへの自己投資として、語学・学業に留まらず、インターンで現地組織での勤務経験を積んでみることをお勧めします!

これまでの連載記事一覧は以下から↓↓

元英語教材編集者が行く、オーストラリア留学体験記

あなたはどのステップにいる?語学留学実現までの流れ


語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。


  1. ステップ1:目星をつける
  2. ステップ2:相談する
  3. ステップ3:申し込む
  4. ステップ4:渡航準備
  5. ステップ5:出発!

留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。

考えることが多い留学準備には、プロの伴走者を

留学へ行くとなると考えることはたくさんあります。

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  • 「結局のところ何から準備を始めたらいいんだろう?」
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    この記事を書いた人

    Ayaka

    「日本をもっと元気で楽しい場所にする!」を目標に、キャリアチェンジを目指し退職し、ICC国際交流委員会のInternship Business Professions でオーストラリア留学を経験。実用英語技能検定1級。

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