「オーストラリアが気になるけれど、どんな国なんだろう……」
「高校生でも留学できるのかな」
とお悩みではありませんか?
オーストラリアは学校の教育水準が高く、学生や留学生を守る制度も整っている国。高校留学や語学留学など、どの留学方法でも質の高い教育が受けられます。
また治安が良く、気候も穏やか。アメリカなどと比べると留学費用が10〜20万円安いこともあり、高校生の留学先としておすすめです。
とはいえ、どんな留学生活を送れるのか、留学方法はどれを選べば良いかなど、まだまだ不安も残りますよね。
そこで今回は、高校生の留学にオーストラリアをおすすめする理由、費用相場、おすすめの都市や留学方法、高校生の留学体験談などを紹介します。
オーストラリアならではの留学条件などもお伝えするので、留学したいと考える高校生や保護者の方は参考にしてみてください。
なお、オーストラリア留学についての全般的な情報は下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
オーストラリア留学
本記事は2024年3月時点での情報に基づいて作成しております。公開から期間が経つ場合には、為替変動などにより紹介項目にかかる金額が変わる恐れがありますのでご注意ください。
なお、記事内ではオーストラリアドルをAUDと表記、為替レートには2024年3月25日時点での情報を参照し、1AUD=98.74円で計算しています。
監修者
留学カウンセラー:小野 勢希
高校時代にニュージーランドに2年の長期留学、オーストラリアでは短期留学の経験あり。フィリピンでは30校以上を訪問。「2ヵ国留学」「ワーホリ」など、オセアニア圏の留学を得意としている。
[目次]
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まず高校生でも留学できるのか、どんな留学方法があるのか知りたい人に向けて、高校生がオーストラリアで選べる留学方法を紹介します。
現地の高校に入学し、卒業まで通う留学方法です。現地オーストラリア人と同じように入学するため、英語力などは必須ですが、海外での高校生活を体験できます。
また自分で学校探しや入学手続きは必要なものの、通う高校やエリアは自由に選べます。オーストラリア内で自分に合う環境を探して選べる方法です。
先ほどの高校留学と同じように現地の高校に通う留学方法ですが、交換留学という選択肢もあります。
交換留学は日本で通う高校と提携している現地の高校に、6〜12カ月ほど通うもの。通学先は日本の高校が指定する学校に限られますが、留学期間が短い分費用が抑えられます。
また留学先で履修した単位がそのまま日本の高校で単位認定されることも特徴です。学校によっては留学期間が休学扱いとなり、卒業が遅れることもありません。留年の必要なく、高校留学を経験できるのが魅力です。
語学学校に通って英語を学ぶ、代表的な留学方法です。高校生であれば夏休みや春休みを使って、1週間〜1カ月の留学をするのが一般的です。
他国からの留学生とともに勉強するため、英語学習をしながら国際交流ができます。
中高生向けに、現地の学校に通いながら英語を学ぶサマーキャンプ(ジュニアプログラム)も提供されています。
これは中学生と高校生を対象に午前は英語学習、午後はアクティビティの時間を提供するもの。異文化交流や英語学習を目的としたプログラムで、勉強以外の経験もできるのが魅力です。現地の学生との共同生活を通して異文化理解やコミュニケーションの機会が増えやすく、国際交流をしながら学校生活を体験できます。
語学学校は18歳以下の入学を受け付けていないこともあるため、高校生はサマーキャンプ(ジュニアプログラム)を使った語学留学がおすすめです。学校の寮にはスタッフもいるため、比較的安全な環境で過ごせるのも魅力です。
オーストラリアの一般家庭に滞在し、ホストファミリーと生活する留学方法です。学校に通う訳ではありませんが、ホストファミリーとの会話や交流を通して英語を学べます。ホストファミリーが一緒に出かけてくれることもあり、安全に外出や観光を楽しめます。
期間も1週間から可能なため、時間や費用が限られている高校生もチャレンジしやすいです。
留学したいものの、費用がどれくらいかかるのか、高かったら難しそう……と悩む人もいるのではないでしょうか。
そこで次は、高校生が語学留学または高校留学をした場合の費用を紹介します。
※語学留学はシドニーのラ リングア ランゲージスクールにあるReal World General English Four Skills 20時間/週に、高校留学はクイーンズランド州の高校に留学すると仮定します。
それぞれの留学方法で半年のオーストラリア留学をすると、これくらいの留学費用がかかります。
基本的に英語の授業が中心の語学留学に比べて、複数科目の授業がある高校留学のほうが費用は高くなります。費用が高いから悪い訳ではなく、それだけ多様な経験が積めると考えましょう。
費用を高いと感じても項目によって金額は異なり、工夫で抑えられることもあります。そのためにも、語学留学や高校留学の内訳を知っておきましょう。
【学費(語学留学)】
カテゴリ | 費用項目 | 1週間 | 1カ月 | 3カ月 | 半年 |
---|---|---|---|---|---|
学費 | 授業料 | 4万円 | 16万円 | 48.2万円 | 96.4万円 |
学校支払い諸費用 | 6.8万円 | 7.2万円 | 21.6万円 | 43.2万円 | |
総額 | 10.8万円 | 23.2万円 | 69.8万円 | 139.6万円 |
【学費(高校留学)】(※1)
カテゴリ | 費用項目 | 半年 | 1年 |
---|---|---|---|
学費 | 授業料 | 146.5万円 | 293.1万円 |
学校支払い諸費用 | 21.6万円 | 43.2万円 | |
総額 | 168.1万円 | 336.3万円 |
【その他生活費など】
カテゴリ | 費用項目 | 1週間 | 1カ月 | 3カ月 | 半年 |
---|---|---|---|---|---|
渡航費 | 航空券購入費 | 10万円 | 10万円 | 10万円 | 10万円 |
海外旅行保険加入費 | 0.5万円 | 2万円 | 6万円 | 13万円 | |
ビザ関連費 | 0.2円 | 0.2円 | 7.3円 | 13万円 | |
現地生活費 | 滞在費 ※ホームステイをする場合 |
3.2万円 | 12.8万円 | 38.4万円 | 76.9万円 |
食費 ※平日は自炊、週末は外食をする場合 |
1.5万円 | 6.2万円 | 18.8万円 | 37.7万円 | |
通信費 | 0.1万円 | 0.3万円 | 0.9万円 | 1.7万円 | |
交通費 | 0.4万円 | 1.6万円 | 4.9万円 | 9.9万円 | |
娯楽費 | 2万円 | 6万円 | 18万円 | 36万円 | |
雑費 | 0.5万円 | 2万円 | 6万円 | 12万円 | |
総額 | 18.4万円 | 41.4万円 | 110.3万円 | 210.2万円 |
上記の費用はあくまで目安であり、留学する学校や都市によって変動します。
費用が気になる人はこちらのページも参考にしてみてください。
【2022年版】期間別オーストラリア語学留学の費用まとめ
ここまでを読んで本当にオーストラリアを自分の留学先として選んで大丈夫か、不安も残りますよね。オーストラリアは質の高い教育制度や費用面から、高校生におすすめの留学先です。その理由を詳しく紹介しますね。
オーストラリアの教育水準は世界の中でも高いことで知られています。例えば2023年の世界の大学ランキング「QS Top University Ranking」では、100位以内にオーストラリアの大学が7つもランクインしていました(※2)。
大学のレベルも高いですが、高校では大学進学の際に活用される「ATAR」という制度によって高校生の教育も高い水準が保たれています。これは同じ州内の高校生の中で自分の成績がどれくらいの位置かを示すランキングで、ランキングが高ければ高いほど選べるコースや大学が増える仕組みです(※3)。
在籍中の学習成果を複合的に判断して出されるランキングなので、日本の一般入試のように試験までに学力を高めてペーパーテストのみで合否を判断する訳ではありません。受験を意識していない高校1〜2年生の内から学力を高める必要があり、早い内から勉強に励む人が多いと考えられます。
大学進学を目指す人は「高校の早い段階から勉強すべき」という雰囲気のオーストラリアで過ごすと、自然と勉強への意欲が刺激されるはずです。
オーストラリアは英語が第一言語ではない移民が多く暮らすゆえに、独自のアクセントや訛りのある人も少なくありません。そのため、現地のオーストラリア人はさまざまな話し方に慣れています。
カタコトの英語でも耳を傾けて理解しようとしてくれる人が多いため、英語力に不安がある人でも積極的にコミュニケーションが取れるのです。
また街中にはさまざまな国の飲食店やお店があります。例えばアジア系のスーパーマーケットや中東料理のお店など、バラエティに富んでいます。現地のスーパーにも醤油やみそといった日本人向け食材が売られており、日本人も生活しやすいです。
オーストラリアは日本のほぼ真下に位置しており、時差はだいたい0.5〜2時間と短いです。
土地が広大ゆえに都市ごとに複数のタイムゾーンがありますが、長くても2時間。日本人留学生は家族や友人との連絡が取りやすく、時差ボケも感じにくい環境です。
オーストラリアの年間の平均気温は、シドニーであれば11〜22℃と温暖です。冬(6〜8月)は都市によって寒くなることもありますが、ゴールドコーストやケアンズなど暖かい都市の気温は15〜20℃前後。日本の春くらいの気候の中過ごせます。
また自然豊かなことも特徴で、グレートバリアリーフやウルルなど自然を感じられる観光スポットが豊富です。街中にも公園や庭園などがあり、暖かい気候と緑でリラックスして過ごせます。
オーストラリアは日本に比べると物価が高い傾向です。ただしアメリカやイギリスなど、主要な留学先の中では留学費用を抑えやすいと言われています。
実際に各国で1週間の語学留学をした場合の留学費用を比べました。
数万円の差もありますが、アメリカと比べると20万円近い差が見られます。英語圏に留学したいけれど費用が気になる高校生は、オーストラリアを選ぶと費用を抑えて留学できます。
photo by: あずささん
次はより具体的なイメージのために、高校留学の体験談を紹介します。
あずささんは高校2年生から1年間アデレードに、その後も大学進学などで合計7年オーストラリアに留学していました。元々日本で高校に通っていましたが、何にもチャレンジせずに高校や大学生活が終わるのか?将来のグローバル化に合わせて英語が必要では?と考えたことがきっかけでオーストラリア留学を決意しました。
アデレードにしたのは、気候が温暖で物価が比較的安いから。英語力はそれほど高くなかったものの、部活で経験していたバドミントンなどをきっかけにコミュニケーションを取り、現地の友達を作ったそうです。
あずささんの異文化交流も含めたオーストラリア留学生活についてはこちらをご覧ください。
【高校・大学留学体験記】16歳で私がオーストラリアのアデレードへ渡った理由と実現までの道のり
高校生の留学におすすめの都市は次の通りです。
シドニーやメルボルンは主要な留学先のため日本人留学生の数が多く、高校生の留学でも安心して過ごせます。
高校留学をしたい場合は、クイーンズランド州にあるブリスベンやゴールドコーストの高校は授業料が他の都市より安い傾向です(※1)。
自然豊かな環境が好みであれば、パースなどがおすすめです。
どれもおすすめですが、都市ごとに特徴が異なり、どの都市が自分に合うかは希望の留学プランによります。一概にここが良いと自分で判断するのは難しいため、不安な場合は留学エージェントに相談するのがおすすめです。
スクールウィズでも相談を受け付けているため、気になる人はこちらのLINEからご相談ください。
オーストラリアは高校生におすすめの留学先ですが、制度など他の国と異なる点があります。留学プランを考える前に知っておきたいことをいくつか紹介しますね。
日本とオーストラリアの高校は新学期の時期、学期、卒業までの年数が異なります。
日本の新学期は4月からスタートしますが、オーストラリアの高校は1月末スタートです。学期も4期制で、次のように分類されます。
日本人の高校留学では、高校1年生の終わりにオーストラリアに留学するよう計画するのが一般的です。
卒業が遅れるのでは?と心配するかもしれませんが、オーストラリアの高校は2年で卒業します。卒業は18歳になる年の年末のため、そのまま帰国しても他の生徒と同じように卒業や進学が遅れることなく、次の進路に進めます。
高校留学を目指す人は、高校1年生の1月入学を目指すスケジュールで準備しましょう。
夏休みや春休みを利用した語学留学であれば、特に気にする必要はありません。ただし夏休みなど人気シーズンは満員になりやすいため、留学時期の半年前からの準備がおすすめです。直前でも申し込めることはありますが、8月の留学であれば1〜2月には留学プランを決めておくと安心です。
オーストラリアで18歳未満が留学する場合、現地での保護者代わりとなるガーディアンを見つける必要があります。急病など緊急時にサポートしてくれるのはもちろん、日常生活での困りごとの相談などあらゆる面で留学生活をサポートしてくれる存在です。
基本的にホストファミリーがガーディアンとなるのが一般的です。滞在方法をホームステイにしておくと、ガーディアンも見つけやすいでしょう。
現地の高校に留学する場合、入学基準として一定の英語力が求められます。例えば、ニューサウスウェールズ州の場合はIELTSのオーバーオールスコア5.5が入学条件です(※4)。
IELTSに限らず英検など、他の英語テストの結果を提出することもできますが、いずれにせよ基準を満たす英語力が必要です。
留学生が多いオーストラリアでは、英語力が高くない外国人生徒のサポートを設けている学校もあります。例えば、留学生向けに別途英語の授業を設けたり相談室を作ったり、高校に通いながら英語力を高めるプランは可能です。
ただしそれでも入学時に一定の英語力があることが条件です。
英語力に不安が残る場合は、まず短期の語学留学で英語力を高めるプランを考えましょう。そのほうが現地の生徒とコミュニケーションが取りやすく、友だちも作りやすいです。
オーストラリア留学は、語学留学であれば自分で手配することも可能です。
ただし都市や学校の数が多く、どこを選べば良いのか、自分はどんな環境が良いのか、悩んでなかなか進まないことがよくあります。また手続きはすべて英語、未成年の留学はガーディアンが必要など、複雑な制度や手続きも多いです。
このような理由から、高校生のオーストラリア留学は留学エージェントに相談するのがおすすめ。留学エージェントは手続きをほとんど代行してくれる上に、企業によっては留学する都市や学校から相談することもできるものです。
特に高校生の留学はわからないことも多く、プロを頼ったほうが準備がスムーズに進みます。
スクールウィズでも留学相談を受け付けています。留学する学校はもちろん、どんな留学生活を送りたいのか、どれくらい留学すべきかなど、どんな不安にもお答えします。
まだ何も決まっていなくても大丈夫!まずはこちらのLINEからご登録ください。アンケートに回答していただければ、留学カウンセラーがご連絡します。
留学プランで悩んだらお気軽にご相談くださいね。
オーストラリアは治安が良く、気候も穏やかで、高校生の留学先としては安心です。主要な留学先の中では留学費用を抑えやすく、費用面でも留学しやすいです。
留学プランで迷ったら、留学エージェントに相談しましょう。あなたの希望を聞きながら、どんな学校や都市が良いか、プロがお答えします。
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語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
留学へ行くとなると考えることはたくさんあります。
自分で調べてみたものの、ネット上ではさまざまな意見が発信されていて、何を信じていいかわからないまま、検討途中で止まってしまう留学生は多くいます。その疑問、無理に一人で解決せずに留学カウンセラーに相談してみませんか?
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※1...High School Australia「HIGH SCHOOL IN AUSTRALIA PRICE LIST」(参照日:2024-03-25)
※2...QS Top Universities「QS World University Rankings 2023: Top global universities」(参照日:2024-03-25)
※3...Australian Government「How to get into higher education」(参照日:2024-03-25)
※4...NSW government「International Student Program」(参照日:2024-03-25)
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