大自然に囲まれてのんびりとした時間が過ごせるニュージーランド。治安もよく暮らしやすいニュージーランドへ子どもを留学させてみたい、と考えている人も少なくないはずです。
とはいえ、中学生の頃から留学ができるのかや、高校生になるまで待つべきなのか、教育制度はどうなっているのかなど、分からないことがたくさんありますよね。本記事では、ニュージーランドの特徴や留学方法、留学費用などについて徹底解説します。
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なお、ニュージーランド留学についての全般的な情報は下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
ニュージーランド留学
[目次]
ニュージーランドは、他国からの移民が多数集まる多民族国家です。豊かな自然に恵まれた穏やかな雰囲気と同じく、住む人々の性格ものんびりとしていて優しく、のびのびとした国民性があります。
ワークライフバランスを重視した文化も特徴で、慌ただしくないまったりとした時間を過ごせるのが魅力です。
ニュージーランドの公用語は、英語のほかにマオリ語と手話があり、世界で初めて手話を公用語にした国として知られています。街中では英語とマオリ語が併記されていますが、90%以上の人が英語を話すと言われているため、マオリ語ができなくても生活には全く支障ありません。
気候は日本と真反対で、日本の夏にニュージーランドは冬を迎えます。おおよそ1〜3月が夏、4〜6月が秋、7〜9月が冬、10〜12月が春です。年間の気温差は日本ほど大きくないものの、1日のなかで四季があると言われるほど日中の気温差が激しいと言われています。
治安も世界の中でかなり良い方だと言われているため、最低限の安全意識を持って行動をすれば、危ない目にあうことはさほど多くありません。
以下では、ニュージーランドの教育制度について解説します。
5才から小学校が始まるニュージーランドでは、学年をYearで分けています。小学校入学から高校卒業までYear1〜13が用意されているのが特徴です。
Year1〜6までの6年間が小学校、Year7〜8の2年間が中学校、Year9〜13までの5年間が高校とされています。なかには、小中高が一貫になった学校などもあります。日本よりも1年早く教育課程がスタートしますが、高校が終わる年齢は同じです。
Year11〜13の間は、NCEAという単位取得のためのカリキュラムが始まり、毎年定められた基準に達しないと単位がもらえない仕組みが作られています。
ニュージーランドの学期はTermと呼ばれ、1年間で4つのTermに分かれています。Term1が1月下旬〜4月初旬、Term2が4月下旬〜7月初旬、Term3が7月下旬から9月下旬、Term4が10月初旬〜12月中旬までです。
細かい日付については、年度ごとに異なります。
ニュージーランドでは、英語力にまだ自信のない留学生に向けて、ESOLという英語補修クラスを用意している学校がたくさんあります。
ESOLは、留学生が現地の中学校や高校の授業についていけるレベルの英語力を養うためのものです。留学生を受け入れている中学校や高校なら、ほぼすべての学校で提供されています。
カリキュラムは学校によって異なり、ESOLの授業が9割を占めているところもあれば、毎日1時間だけESOLが組み込まれているところもあるのが特徴です。
次に、ニュージーランドに中学生が留学する方法について解説します。
公立の学校が大多数を占めるニュージーランドでは、正規留学をする場合も基本的に公立の学校がほとんどです。ニュージーランドでは、日本の中学2年生にあたるYear9からの留学を積極的に受け入れている傾向があります。
ニュージーランドではYear9から5年間の高校課程に入るため、留学を開始するタイミングとしてはぴったりです。
英語力は先述したESOLで補うことができるためさほど心配はいりませんが、正規留学は期間が長くなるぶん費用も高くなります。
ボーディングスクールとは、全寮制の学校のことです。ニュージーランドのボーディングスクールは、日本の中学2年生にあたるYear9(13歳)からも留学生の入学を受け入れています。
英語力に自信がない学生には、先述したESOLも提供しているのが魅力です。ESOLを受けて英語力を補いながら、通常の授業も受講することができます。1年間だけ留学することもできれば、もっと長期で留学することも可能です。
寮で先生や他の生徒と生活をともにするため、英語力や学力以外に自律心や社会性も養うことができます。
中学生年齢の受け入れを許可している語学学校へ留学し、英語力向上に特化した留学をするという方法もあります。
まだ現地の中学校で現地の学生と同じように授業を受ける自信がない、不安が残る、という場合には、英語を磨くことに専念する留学として語学学校への入学を選択するのもおすすめです。
語学学校への留学であれば、短期から長期まで期間が豊富に選択できます。学校によっては最低受講期間を1週間程度にしているところもあるので、お試し感覚で留学することが可能です。
現地の家族と一緒に暮らすホームステイも、人気の留学方法です。ホストファミリーと生活をともにし、一緒に食事を作ったりホームパーティをしたり、近所の人たちと交流したりと、現地のリアルな生活を体感しながら楽しむことができます。
仮に語学学校へ通いながらホームステイする場合、家に帰ってもずっと英語漬けの生活ができるため、英語力の向上にもおすすめです。
ホームステイであれば、ホストファミリーの作る家庭料理が毎日提供してもらえるのもうれしいポイント。現地の文化にどっぷりつかることができます。
ジュニアキャンプとは、アクティビティの体験を通して語学を学ぶ滞在方法のことで、サマーキャンプやウィンターキャンプ、ジュニアプログラムなどと呼ばれることもあります。
内容はプログラムによってさまざまですが、楽しむことがメインの留学方法とも言えるため、初めての海外生活でまずは慣れることから始めたい、まずは子どもに海外を好きになってもらうところから始めたい、という人にぴったりな留学方法です。
夏休みや冬休みなど、まとまった休みが取れるタイミングで参加できるため、参加ハードルが低く日本での生活を維持した上で参加できるのがうれしいポイントと言えます。
ニュージーランドへの正規留学には、メリットとデメリットの双方があります。以下で解説するので、参考にしてみてください。
正規留学では、現地のニュージーランド人学生と同じように学校生活を送ることができます。
例えば語学学校への留学やジュニアキャンプ、ホームステイだと、語学を学びに来ているほかの留学生たちと一緒にプログラムへ参加するだけになってしまいます。
一方正規留学だと、現地のニュージーランド人と全く同じように学校生活を送ることになるため、より現地での生活をリアルに体感することが可能です。
短期の限定的な留学では体験できないような現地の生活スタイルや文化、そして人間関係の作り方なども身を持って学ぶことができます。「留学生」ではなく「同級生」として周りから認識されるのもポイントです。
正規留学は、留学におけるあらゆる負担が大きくなってしまうのがデメリットです。入学の申し込みやビザの申請など準備に要する期間が長く手間が多い上、現地での授業についていけるようしっかりと勉強をしておく必要もあり、親子共々負担が大きくなります。
また、正規留学は最も費用が高くなるのも難点です。学校によって必要な費用は異なりますが、学費、滞在費、生活費やビザ費など、卒業するまで長い期間にわたって高額な費用が必要になります。
以下では、ニュージーランドの公立学校へ1年間正規留学した場合の費用について紹介します。
なお、記事内ではニュージーランドドルをNZDと表記し、為替レートには2022年4月21日時点での情報を参照、1NZD=89円で計算しています。
以下はあくまでも一例であり、特に入学金・授業料・滞在費については学校や方法によって異なるため注意が必要です。
ビザ申請費用に関しては、申請自体は無料ですが、別途IVLという観光税のようなものが35NZDかかります(※1)。
以下表をすべて合計すると、最大で358万円ほどかかることがわかります。アメリカなどほかの英語圏と比べるとかなり安く留学できますが、それでもある程度まとまった費用が必要です。
入学金 | 約10〜15万円 |
---|---|
授業料 | 約120〜135万円 |
航空券購入費 | 約7〜12万円 |
海外旅行保険加入費 | 約12〜18万円 |
ビザ申請費 | 0円、別途IVLに35NZD(約3,000円) |
食費 | 約20万円 |
滞在費 | 約110万円〜120万円 |
通信費 | 約2万円 |
交通費 | 約6〜12万円 |
娯楽費 | 約6〜12万円 |
雑費 | 約6〜12万円 |
総額 | 約299〜358万円 |
ここまで解説したとおり、中学生が初めて留学する場合には、正規留学をはじめとした長期の留学は負担が大きくなることが多いと言えます。まずは、短期留学から挑戦してみるのがおすすめです。
長期間留学する方法に比べて、短期留学であれば事前の準備や資金の工面が楽になるのが最大のメリットです。3ヶ月未満の滞在であればビザの取得も不要で、旅行感覚で渡航ができます。
また、短期留学のプログラムは、海外生活に慣れることや海外を好きになることに重きを置かれていることが多いため、アクティビティが豊富に体験できるものが多いのが特徴です。手間をかけずとも、現地の生活やお試し留学が手軽に楽しめます。
短期留学であれば、現地の学校が長期休暇に入ったタイミングで参加することが可能なので、日本での生活を維持しつつ留学に挑戦してみたい場合でも問題なく参加できます。
なかには1〜2週間程度から参加できるものもあるので、親子で行きたい場合にも仕事の都合がつけやすく、ふだんの生活に支障が出ません。現地に生活拠点を移すことにはまだ勇気がいる、という場合でも安心です。
初めての留学でまだ現地の生活に慣れていない、海外そのものに慣れていない場合は、いきなり長期留学をしてしまうと生活が合わず、大きなストレスを抱えてしまうことになりかねません。
短期留学であれば、万が一現地での生活を苦に思っても、短い期間で帰国することができます。中学生という年齢の幼さもあり、いきなりの長期留学はかなりのストレスになってしまうことがほとんどです。
まずは海外を好きになることや、現地で学ぶことに興味を持つという点に重きを置き、短期でお試し留学をしてみることをおすすめします。
以下では、ニュージーランドで中学生がジュニアキャンプに1ヶ月参加した場合の費用を紹介します。
以下はあくまでも一例であり、とくに参加費についてはプログラムによって何が含まれるかや費用が大きく異なることもある点には注意が必要です。
以下表をすべて合計すると、最大で77万円ほどかかることがわかります。参加費がそこまで高くないプログラムを選べば、40〜50万円でおさえることも十分に可能です。
3ヶ月未満の滞在であればビザは不要なので、0円としています。
参加費(滞在費、食費含む) | 約30〜60万円 |
---|---|
航空券購入費 | 約7〜12万円 |
海外旅行保険加入費 | 約1〜2万円 |
ビザ申請費 | 0円 |
通信費 | 約1,500円 |
交通費 | 約5,000〜1万円 |
娯楽費 | 約5,000〜1万円 |
雑費 | 約5,000〜1万円 |
雑費 | 約39〜77万円 |
本記事では、中学生がニュージーランドへ留学する場合の費用やメリットなどを解説しました。まだ海外に慣れていない、現地で長く生活をするには不安が残る、費用が厳しいという場合には、まずは短期留学から試してみるのがおすすめです。
短期留学であれば、プログラムによって約50万円程度で参加することができます。中学生のうちから海外に慣れ、現地での生活に興味を持てると、とても素晴らしい体験になるはずです。
なお、ニュージーランドでの語学留学について相談したいという場合には、留学エージェントスクールウィズの留学カウンセラーがお話を伺います。都市や時期、学校など、あなたに合う留学を一緒に考えたいと思いますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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※1...NEW ZEALAND IMMIGRATION「How much visa applications cost and when to pay」(参照日:2022-4-21)
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