こんにちは!アメリカ、チリ、スペインへの留学を経験した、フリーライターのほんぬです。
英語圏の大学や大学院への進学の際に必要となるIELTSテスト。今までにTOEICやTOEFL iBTを受験したことがある人でも、IELTSには馴染みがない人も多いのではないでしょうか。
今回は、IELTSを初めて受験する人に向けて、IELTSの概要を解説し、他の資格試験とのスコア比較、留学先の国によって異なるIELTSバンドスコアの最低要件、IELTS対策の3つの方法までご紹介します。
どれもIELTS受験者に必要な情報をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
[目次]
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まずはIELTSの基本事項を押さえていきましょう。
IELTS(アイエルツ:International English Language Testing System)は、各国の1万以上の教育機関・政府機関に採用されている、世界的に認められた英語運用能力試験です。年間の受験者数は約300万人と、世界最大級の規模です。
ケンブリッジ大学英語検定機構とブリティッシュ・カウンシル、IDP Educationが協同で運営しています。
形式は筆記式のペーパーテストで、所要時間は合計約2時間45分。Reading、Listening、Speaking、Writingの4技能を測る試験です。特徴的なのはListeningの音声。TOEFLなど他の英語検定試験ではアメリカ英語が多く使われますが、IELTSではイギリス英語を中心としたさまざまな国のアクセントが用いられます。
IELTSの点数はバンドスコアと呼ばれ、最低点の1.0から満点の9.0まで、0.5刻みで点数がつけられます。
IELTSには2種類の試験があります。アカデミックモジュール(Academic Module)とジェネラルモジュール(General Module)です。
海外留学でIELTSのスコアを要求される場合は、アカデミックモジュールの受験が必要になります。
イギリス、ニュージーランド、オーストラリアの高等教育機関へ出願する際には多くの場合でIELTSスコアの提出が必要とされますが、学校によって求められる最低スコアは異なります。近年はアメリカやカナダなど北米の国でも、IELTSを採用する教育機関が増えています。
留学の際にIELTSが要件として課される大学は多くありますが、なかでも顕著なのはイギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、アイルランド、南アフリカ共和国といった国々です。
ただしこれらの国でIELTS以外の資格試験が無効というわけでは決してありません。アメリカをはじめ、カナダ、イギリス、オーストラリア、EUの国々ではTOEFL iBTのスコアが高等教育機関への要件として認められています。
ここまで、IELTSの概要を見てきました。なんとなく掴めてきたけど、実際にどれくらいの難易度の試験なの?という疑問が浮かんだ方もいると思います。ここからは他の資格試験のスコアと比較して解説していきます。
IELTSと、TOEFLやTOEICなどのテストスコア換算は公式には発表されていません。
調べるとスコア換算表は数種類出てきますが、民間企業や個人が感覚や独自の統計を元にしたものだったり、TOEFLとIELTSの両方のスコアを受け入れている学校が公表したものを目安に作られています。
今回はその中でも、過去に私が受験した感覚から正確度が高そうだと感じた換算表を参考に、他の資格のスコアとの比較をしていきます。
英検の最高ランクである1級は、IELTS7.0に相当。IELTS7.0以上のスコアホルダーは上級者と言って問題ないレベルです。
英検準1級はIELTS6.0、2級はIELTS5.0、準2級はIELTS4.0にそれぞれ相当します。
TOEICの上位スコアである970〜990点は、IELTS7.5に相当します。IELTS7.5は、海外大学院への進学を目指す人がこのスコアを取れると他の学生より有利になるレベルのハイスコア。
IELTS7.0はTOEICだと870〜970点、IELTS6.5はTOEIC820〜870点、IELTS6.0はTOEIC740〜820点、IELTS5.5はTOEIC600〜740点が目安になります。
TOEFL iBTテストの最高点である120点は、IELTS満点の9.0に相当します。IELTS9.0となるとネイティブスピーカーでも取得するのが難しいとされる超難関レベルです。
それ以降は以下のスコア換算が目安になります。
IELTS8.5 | TOEFL iBT119 |
---|---|
IELTS8.0 | TOEFL iBT117〜118 |
IELTS7.5 | TOEFL iBT109〜116 |
IELTS7.0 | TOEFL iBT100〜108 |
IELTS6.5 | TOEFL iBT90〜99 |
IELTS6.0 | TOEFL iBT80〜89 |
IELTS5.5 | TOEFL iBT69〜79 |
では実際に留学をする際に、どのレベルのバンドスコアが求められるのでしょうか?基準は留学先の国や大学によって多少異なります。
ここでは「Times Higher Education 世界大学ランキング2019」において、世界中の大学の中からトップ200に選ばれた大学を中心に、各国で必要とされるIELTSバンドスコアを見ていきましょう。
イギリスの多くの大学では、大学プログラムにIELTS6.0~7.0、大学院のプログラムにIELTS6.5~7.5のスコアが求められます。
世界大学ランキングでワールドランク1位を獲得したオックスフォード大学では、必要な最低スコアは大学プログラムではIELTS7.0、大学院のプログラムではIELTS7.5と定められています。
アメリカの大学でもIELTSのスコアが認定されるようになってきていますが、TOEICやTOEFLテストの方がより多くの大学で認定される傾向があります。
そんなアメリカでも、世界大学ランキングの上位に入る教育力の高い大学のほとんどではIELTSの最低限必要とされる要件が定められており、大学プログラムにIELTS6.5~7.5、大学院のプログラムにIELTS7.0~7.5が求められます。
中でもブラウン大学では大学プログラムにIELTS8.0というハイスコアが要求されるなど、イギリスよりもレベルの高い要件となっています。
トロント大学などカナダの多くの大学では、大学プログラムにIELTS6.5、大学院のプログラムにIELTS6.5~7.0のスコアが求められます。
また、カナダでは移住申請や就労ビザ申請にもIELTSのスコアの提出が必要となっており、英語力の指標としてIELTSが浸透していることが分かります。
求められる最低要件は、大学プログラムではIELTS6.5、大学院のプログラムではIELTS6.5~7.0となっています。オーストラリアの移住や就労の申請でも英語能力の証明が求められますが、移住を希望する人の多くがIELTSのスコアを利用しています。
IELTSが幅広く利用されている国のひとつということもあり、オーストラリアの語学学校ではIELTSのスコアアップを目的とした多彩なコースが数多く開講されています。
自然豊かで治安もよく、他の英語圏の国と比較すると生活費も抑えることができるニュージーランド。海外渡航が初めての学生や、小中学生の留学先にも選ばれることが多い国です。
日本で高校を卒業してからニュージーランドの大学に進む場合は、1年間の大学入学準備コース(Foundation Studies)を受講する必要があります。大学入学準備コースに進学するための最低要件はIELTS5.5以上で、大学に入るにはIELTS6.0以上の英語力が求められます。
求められるバンドスコアはIELTS6.0~6.5以上。豊かな自然と温暖な気候、アットホームな雰囲気で、ギネスビールやケルト音楽など独特の文化を感じられるアイルランドは、留学や旅行先として人気が高まってきている国です。
語学学習面でもメリットは多く、日本人の数が比較的少ないので、24時間英語に囲まれて生活しやすい環境。集中して学びたい人におすすめです。
留学に必要なIELTSのバンドスコアが分かったところで、スコアを獲得するためにはどうすればいいか見ていきましょう。IELTSでスコアアップを目指すなら、英語の実力を伸ばす野と同時にIELTSの試験形式に慣れていくことが必要です。対策を3つご紹介します。
海外の大学や大学院への進学を考えているなら、IELTS対策の学習をするために留学をするのは比較的メジャーな選択肢です。特にカナダやオーストラリアなど、TOEFLよりもIELTSが多く利用される国ではIELTS対策用のプログラムを提供する語学学校は数多くあります。
IELTS対策に留学をするメリットは、誰かと一緒に切磋琢磨しあいながら勉強できる環境があることと、日常的により多くのアウトプットをこなせること。
自分から積極的にコミュニケーションを取ることで、日本で勉強するよりもSpeakingやWritingのスキルを向上させることができるでしょう。
もうひとつ、別の側面から大きなメリットがあります。それは、留学を希望する大学やその周辺の環境に入学より前に触れることで、入学後のギャップを軽減できること。
「やっぱりこの大学に行きたい」と感じれば勉強へのモチベーションが高まりますし、「日本で思っていた雰囲気とは少し違うかも?」と思えば、他の大学への進学に切り替えるという選択もできます。
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IELTSのバンドスコアを上げたいなら、まずは公式過去問を解きこんで傾向や出題形式に慣れることが必要です。
IELTSの過去問は『公式IELTS過去問集』(ケンブリッジ大学出版)など公式のものが発行されていますので、何度も繰り返し解いてコツコツと実力を養いましょう。
また、IELTSを運営しているブリティッシュ・カウンシルのwebサイトではアンサーシートと問題をダウンロードでき、全セクション1回分の問題をオンラインで解くことができます。
webサイトの問題は無料で受験できますので、本番直前の力試しとして取り組むのがいいでしょう。
IELTSで高スコアを取るには、英語の基礎力を向上させるのは必須です。英語学習において音読の重要性は何度も耳にしたことがあるかもしれませんが、音読がなぜ重要かというと、英語を速読できるようになるからです。
もちろん、ただ単純に発音練習をするだけでは意味がありません。音読はいわば英語のインプットとアウトプットを同時に行う作業。目から入ってきた情報を頭で理解して口から発声する、とても集中力を必要とする訓練です。
黙読をするだけでは、つい時間をかけて丁寧に日本語に訳したり、前の内容をもう一度読んで意味を確認したりと、本番では致命的な無駄な時間を使って読んでいることが多いです。
ところが音読をすると、日本語を挟まない英語の語順のまま情報が頭に入ってきます。続けるうちに、単語を日本語の語順に並び替えることなく英文を理解できるようになり、後戻りせず読み進められるようになります。
音読はReading対策だけでなくListeningやSpeaking対策にも効果があります。しっかりと理解している英文を何度も音読することで自分の声を耳で聞き取るようになり、単語1つずつではなく、まとまった情報の固まりとして聞き取れるようになっていきます。
この状態になれば、聞き取れなかったり意味を知らない単語があってもある程度意味を推測でき、リスニングがしやすい耳になります。
総合的に英語力を上げたいならぜひ音読を継続させてください。
本記事では、IELTSの概要、TOEICやTOEFL iBTなどの資格試験とのスコア比較、留学先の国ごとのIELTSバンドスコアの最低要件、IELTS対策法についてご紹介しました。
留学や海外への進学には必須となるIELTS。ハイスコアを狙うとハードルが高いテストですが、満点を目指すのではなく、自分に必要なスコアを冷静に見極めて英語力を着実に付けていきましょう。
継続できる人こそが結果を掴めます。効果的な学習でIELTSをクリアし、理想の留学への扉を開きましょう!
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