こんにちは!Shunです!私は大学3年生を修了後に大学を休学し、シアトルのワシントン大学で9カ月間ビジネスを学びました。現地のアメリカ企業2社での長期インターンシップと短期契約社員を経験をした後に日本へと帰国しています。
今回私はF-1ビザという学生ビザで、現地の学校のプログラムを終了した後に、Optional Practical Trainingと呼ばれる最大で1年間インターンシップができる制度を利用しました。
本記事ではその制度を利用して、実際に私が行ったアメリカでのインターンシップの内容や、インターンをするまでの流れなどについてお伝えします。
「アメリカでインターンってどんな感じ?」と疑問を持っている方に、この記事を読んで、実際のアメリカでのインターンがどんなものなのかをイメージしていただければと思います。
なお、アメリカのインターンシップについては下のページでまとめているので、具体的に検討したい方はチェックしてみてください。
アメリカのインターンシップ制度とは?メリット、求人の探し方など解説します
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私は中高生の時から英語が一番得意科目だったので、「将来は海外で働きたい」という漠然とした想いを昔から持っています。
大学に入ってからは東南アジアにバックパッカーや浅草のゲストハウスで住み込みスタッフなど、海外に関連のある多くの場所で活動してました。
そういった活動を通して当初の想いが強くなり、大学を卒業する前に海外で働くのはどういうことなのかを肌で確かめたかったので、実際に留学をして長期インターンシップを行いました。
続いて、私が実際に働いていたアメリカ企業2社のそれぞれの概要と業務内容についてご紹介します。
1社目はインターンとして5カ月間、クライアントであるアメリカの健康食品会社の商品を、クライアントが未進出の国の卸売業者へ売り込む会社で働いてました。
社員の構成はアメリカ人2人、タイ人1人、そして私の4人。
私の主な業務は、クライアント企業の商品を外国の流通業者に営業、自社の独自商品のオンラインショッピングでの受注管理、クライアント企業の商品が展開できそうな国のマーケットリサーチでした。その他にも、会社のデータベース管理や商品のサンプル配送など雑務も行ってました。
人数が4人だけであり、日本人も1人だけだったので、非常に多くの業務をやらせてもらえたと思います。
2社目はシアトルに本社があるAmazonで、インターンではなく短期契約社員として3か月間働きました。
日本語ネイティブとして、同社の持つ音楽ストリーミングサービスの日本市場向けのコンテンツのクオリティを上げるという本社で行われるプロジェクトに参加しました。
チームはアメリカ人のマネージャー2人と他の契約社員として雇われた日本人のメンバーで構成されていました。
私の業務は、音楽コンテンツの日本語が正しいかどうかをチェックするという作業で、正直あまり大変な作業ではありませんでした。
しかし、実際に世界で有名な大企業の本社で同社の社員と一緒に働くことができたので、貴重な体験ができたと思っています。
Amazonシアトル本社(Doppler)
次に私がシアトルで長期インターンをして感じたメリットについてお話します。
私はアメリカでのインターンを通して英語を急成長させることができました。一度海外企業のオフィスに入ったらそこには英語を使わなければいけない環境があります。
私の場合はインターンの業務上で分からないことがあったときに質問したり、会社のミーティング中に自分の担当の国への営業の状況や他の国のクライアント企業の商品の競合のリサーチ情報を共有するときや電話対応など、実践として英語を使える機会がたくさんありました。
英語を学ぶために留学して環境を変えるだけでも充分英語を学ぶことができますが、もう一歩踏み出して海外インターンをすることで、さらに英語力がアップできます。
アメリカ滞在中に2社でインターンして、アメリカ企業の内側を知ることができました。
アメリカ人はオフィスのムードを大切にしており、いつも楽しい雰囲気だった印象があります。退社の時間が近づいたときに、チームのリーダーからビールでいっぱいになった冷蔵庫の社員が送られてきて、仕事を中断してみんなでビールを飲んだこともありました。
また、私が働かせてもらっていたAmazonの本社内には、社員のパフォーマンスを上げるためのユニークな環境が整備されています。
Amazonの本社には、都会にいながらまるでジャングルのような環境で作業やミーティングできるAmazon Spheresがあります。中には美味しいドーナツ屋さんやカフェもあったので、私は休憩中によく利用していました。
その他にも、犬をオフィスに連れて来て遊べるドッグパークがあったり、社内のどこでも会議ができるように社内の壁がホワイトボードとして自由に書き込みできるようになっているなどの面白い仕組みがオフィス内にたくさんありました。
アメリカでのインターンを探すミニ就活体験からも学べることがありました。
インターンを応募するためには実際に英語でレジュメやカバーレターを作成したり、英語で面接をする必要があります。その経験から英語だけでなく、海外で働くための基本的なことも学べました。
また、私はインターン探しを通して、海外でどのような人材が求められているかも知ることができたと思います。
企業にインターンを申し込む時には会社がどのような人が欲しいかを募集要項に記載しています。私は大学で簡単なマーケティングの基礎を勉強していたので、その知識を活かせる会社を探していました。
しかし、多くの企業が欲しがるのはマーケティングの知識だけでなく、会計や Python やR などのプログラミング言語を扱えるデータサイエンティストや英語以外の語学などの専門スキルを持った即戦力。
海外に出れば英語はあくまで、「コミュニケーション」のためのツールであるということを思い知り、実際は英語の専門スキルが求められることを学びました。
私のインターン先とインターンすることのメリットについてお話してきましたが、以下では私がどのようにインターンの準備を進めてきたかをお話します。
F-1ビザを持った学生がOptional practical training として有給インターンをするには、EAD(Employment Authoraization Document)と 呼ばれる労働許可証が必要になります。
私は現地の大学のプログラムが終わる3か月前に、アメリカの移民局であるUSCISにEAD を申請しました。
通常は3カ月以内に家にEADが届きますが、私の場合は運が悪いことに手元に届く前にEADを紛失するという事件が起き、EADを再申請する必要がありました。
1社目のインターン先は、「Marketing Seattle Food」とネットで検索して見つけました。
会社の業務内容が自分のやりたいことと重なっていたので、すぐにレジュメとカバーレターを送りました。企業からは2週間後に返事帰ってきて、そのあとに電話と直接での2回の面接を通してインターン生として受け入れてもらえることが決まりました。
2社目は、僕がインターン先を探していた時に、企業の求人情報を知り合いが教えてくれました。私が調べた時にはその求人の掲載はなくなっておりましたが、ダメ元でレジュメとカバーレターを送ったところ、約2週間後に返事が来ました。
この企業の選考は、僕が働いた企業が契約してるリクルーティングエージェンシーを通しての選考であり、電話でリクルーティングエージェンシーとの面接と、企業のプロジェクトマネージャーとの2回の面接を通して働けることが決まりました。
インターンを通して学べることは多くありますが、もちろん大変だと感じたこともありました。
実際に私は2度インターンを探していた時期があったのですが、インターンを見つけて受かるまでは非常に大変だったと感じています。
1社目は割とスムーズに見つかったのですが、英語で面接した経験がなかったので、面接前は会社の下調べや面接練習の準備をしっかりしていく必要がありました。
2社目は、当時は英語にも少し自信を持ちつつある段階で面接したので、英語が苦とはあまり感じなかったのですが、働ける会社を探すまでが大変でした。
私は有給インターンとアメリカ企業に絞ってシアトルで探しており、30社くらいにレジュメとカバーレターを送ったのですが、全く返事が返ってこないか、断りのメールしかこなかったの覚えています。
まず起こることは少ないのですが、私のEADは手元に届く前に紛失し、もう一度申請して、新しいEADが届くまでにまた3カ月待たなければいけませんでした。
最初のインターン先は、学校に通っていた時から無給で働いており、企業が私の業績を見て、EADが届いたら有給にしてくれるとなっていたのですが、EADが届かなかったのでしばらくは無給で働く必要があり、大変な思いをしました。
最初のインターン先では、英語でのコミュニケーションが少し難しいと感じる場面が多くありました。
私の1社目のインターン先の主な業務は、日本の流通業者へクライアントであるアメリカ食品企業の商品を営業でした。
私が日本の流通業者に営業する際に、様々な商品に対して私が応えることのでできない質問や要望をされる度に、マネージャーに口頭やメールで聞く必要がありました。
特に営業の電話をしているときに分からないことを質問された時は、その場ですぐに聞きたいことを英語で聞く必要があったので大変だと感じました。
私が現地の企業2社でインターンを経験して学んだ、企業がインターン生に求める能力についてお話します。
インターンで業務を行う上で、英語を聞き取り、思っていることを伝えるための英語力は必要だと思います。ゆっくりでもいいので、自分の業務の中で起きたことや質問があったときにしっかりそれを伝えられることが重要だと私は働いてみて感じました。
英語力の基準の参考として、私の当時のTOEICの点数は750点前後でしたが、業務では通常のTOEICでは測れないスピーキング力が重要になります。
まずは面接でしっかり自分の言いたいことが言える英語力を目指すことが大事です。
インターンは働ける期間が限られているので、会社としてはすぐに即戦力として働ける人を探してます。
私がインターン先で働けた理由としては、
・日本語が話せる
・会社の業務内容が授業で学んだ内容と重なっていた
の2点だったと思います。アメリカでは、日本語もスキルの1つとして求めている企業がけっこうあると感じました。
またプログラミングや他の言語が話せるなど専門スキルを持っている人は、それだけ働ける会社の幅が広がると思います。
私はアメリカでインターンと契約社員として働くことを通して、英語をしっかりと身に着け、英語が必要な職場でも働ける自信がつきました。
また、同時に英語以外に即戦力として活かせる他のスキルを学んだ方が良いなど、今自分に何が足りてないかも学ぶことができました。
私はシアトルに絞ってインターンを探しましたが、アメリカ全体で探せば、より様々なインターンが見つかり、皆様が将来やりたいことと繋がるインターンもあると思うので、ぜひ広い視野をもってリサーチしてみてください。
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