みなさんは、イギリスの世界遺産と聞いて何を思い浮かべますか?
ロンドン塔、ウェストミンスター宮殿などをイメージする人が多いと思います。実際にイギリスには世界遺産が多く、国内には33カ所もの世界遺産を有しています。
今回はそんなイギリス国内にある世界遺産33カ所をすべてご紹介します。これからイギリスを訪れる方はぜひ参考にしてみてくださいね。
なお、イギリスの観光情報については下のページでまとめているので、おすすめの観光スポットや人気の料理などを知りたい方はチェックしてみてください。
イギリスのおすすめ観光スポット・イベント・グルメを紹介!
記事内ではイギリスポンドをGBPと表記します。為替レートには2022年4月8日時点での情報を参照し、1GBP=159.8円で計算しています。「海商都市リヴァプール」は、2021年に世界遺産より抹消されているため、本記事では記載をしておりません。
[目次]
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まずはイギリス国内にある世界遺産を一覧でご紹介します。以下がイギリス国内にある世界遺産33カ所です。
【世界文化遺産】
ロンドン塔/ロンドン
ウェストミンスター宮殿、ウェストミンスター寺院及び聖マーガレット教会/ロンドン
キュー王立植物園/ロンドン
カンタベリー大聖堂、聖オーガスティン修道院及び聖マーティン教会/カンタベリー
バース市街/バース
エディンバラの旧市街と新市街/エディンバラ
海事都市グリニッジ/グリニッジ
ブレナム宮殿/ウッドストック
ブレナヴォンの産業景観/ブレナヴォン
ローマ帝国の国境線/ウィッツビー
ファウンテンズ修道院遺跡群を含むスタッドリー王立公園/リポン
ダラム城と大聖堂/ダラム
グウィネズのエドワード1世の城郭と市壁/グウィネズ
ソルテア/ブラッドフォード
ニュー・ラナーク/ラナーク
フォース鉄道橋/エディンバラ
コーンウォールと西デヴォンの鉱山景観/コーンウォール・西デヴォン
ゴーハム洞窟群/ジブラルタル
オークニー諸島の新石器時代遺跡中心地/オークニー諸島
バミューダ島の古都セント・ジョージと関連要塞群/バミューダ島
ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連遺跡/ウィルトシャー
イングランドの湖水地方/ウェストモーランド・カンバーランド郡・ランカシャー地方
アイアンブリッジ渓谷/テルフォード
ポントカサステ水路橋と運河/レクサム群
ダーウェント渓谷の工場群/ダービーシャー
ジョドレル・バンク天文台/マンチェスター
ヨーロッパの大温泉都市群
ウェールズ北西部のスレート関連景観/ウェールズ
【世界自然遺産】
ドーセットと東デヴォンの海岸/ドーセット・東デヴォン
ジャイアンツ・コーズウェーとコーズウェー海岸/ブッシュミルズ
ヘンダーソン島/ヘンダーソン島
ゴフ島とイナクセシブル島/ゴフ島・イナクセシブル島
【世界複合遺産】
セント・キルダ/セント・キルダ
イギリスの世界遺産を訪れるのであれば、押さえておきたい定番スポットがあります。
ロンドン塔はロンドン市内にあり、多くの人が訪れる観光名所です。ロンドン塔は血塗られた歴史に彩られています。ロンドン塔の歴史は古く、現在のイギリス王室を築いた11世紀のウィリアム1世の時代にまで遡ります。
6人の王妃を迎えたことで有名なヘンリー8世の時代には牢獄と処刑場として使われていました。今でもロンドン塔内で、ヘンリー8世の妃で処刑されたアン・ブーリンの幽霊を見たという話もあります。
また、ロンドン塔にいるカラスがいなくなればイギリス王室は滅ぶという言い伝えがあるため、ロンドン塔にいるカラスは羽が切られています。さらに、ロンドン塔内では「アフリカの星」と言われるダイアモンドが展示されています。
公式サイト | ロンドン塔公式サイト |
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入場料 | 29.9GBP(約4,778円※) |
住所 | London EC3N 4AB Googleマップで確認する |
ロンドン塔と同様にイギリスの王室と深く結びついている世界遺産が、ウェストミンスター宮殿、ウェストミンスター寺院と聖マーガレット教会です。
ウェストミンスター宮殿は「ビッグベン」あるいは「国会議事堂」と言った方が分かりやすいかもしれません。この建物は1834年に焼失し、1860年に再建されて現代に至っています。
戴冠式や結婚式、葬儀などイギリス王室の行事の場として使われるウェストミンスター大寺院にはニュートン、ヘンデル、バイロンなどイギリスが誇る偉人たちの墓碑銘が並んでいます。
公式サイト | ウェストミンスター宮殿公式サイト |
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入場料 | 27GBP(約4,314円※) |
住所 | SW1A 0AA London Googleマップで確認する |
ウィルトシャー州に存在する世界遺産です。有名なストーンヘンジは、先史時代の未だに謎の多い遺跡で、イギリスで一番人気の観光スポットです。
建設技術の高さが伺えるストーンヘンジは、紀元前3000年から長い時間をかけて段階的に造られていったと考えられています。その用途については、未だに解明されていませんが古代宗教の儀式を行う神殿という説が有力視されています。
草原の中に忽然と立つ巨石群を目にすれば、ただ感動するばかりでしょう。
さらに、ストーンヘンジの近くには前期青銅器時代の遺跡としては最大級のエーヴベリーの巨石群遺跡が存在します。その建造目的は未だ謎のままですが、加工されていない巨石が大草原に立つ姿は神秘的でありながらも温かな雰囲気も感じられます。
公式サイト | ユネスコ公式(英語) |
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入場料 | なし |
住所 | Salisbury SP4 7DE Googleマップで確認する |
人気映画ハリーポッターは、イギリスを舞台にして作られています。世界遺産の中には、ハリーポッター作品のモデルとなった場所も少なくありません。
ハリーポッターシリーズのファンにおすすめのイギリスの世界遺産について、ご紹介します。
ウィア川を見下ろす崖の上にダラム城と大聖堂は向かい合ってそびえ立っています。城は11世紀に対スコットランドの要塞としてウィリアム1世によって築城されました。現在は大学の寮として使用されていますが、映画『ハリー・ポッター』の撮影に使われた大広間はガイドツアーでのみ見学が可能となっています。
大聖堂はノルマン様式で1039年に建築され、その塔からは素晴らしい眺望が広がります。こちらの大聖堂の回廊なども『ハリー・ポッター』の撮影に使われています。
公式サイト | ユネスコ公式サイト(英語) |
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入場料 | なし(寄付金が必要) |
住所 | Durham DH1 3RW Googleマップで確認する |
レイコック村は世界遺産ではありませんが、ハリーポッターシリーズのファンなら、ぜひ立ち寄りたいスポットです。
コッツウォルズ地方はまるでファンタジーの世界に飛び込んだようなエリアで、世界中から多くの観光客が訪れます。
レイコック村はコッツウォルズ地方を代表する村の1つ。ハリーポッターの舞台として使われており、村の中には作品に登場した「バドリーババートンの村」や「ゴドリックの谷の教会」、さらにハリーの生まれ育った家のモデルとなったスポットもあります。
さらに、ハリーポッターシリーズのファンなら見逃せないのが、「レイコックアビー」の存在。レイコックアビーは作品のメイン舞台となる「ホグワーツ魔法魔術学校」の舞台となった場所です。
館内のどこを見ても、ハリーポッター作品で見覚えのある場所ばかりに出会えます。同映画のファンにはぜひおすすめしたい場所です。
公式サイト | なし |
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入場料 | なし |
住所 | Lacock, Chippenham SN15 2LG Googleマップで確認する |
世界に先駆けて産業革命を起こし世界の工場となったイギリスですが、魅力的な自然が残っていて自然遺産として登録されています。そこで、ここではイギリスに存在する自然遺産を紹介しましょう。
2億5千万年前からの地層の変化を連続して見ることが可能な場所が、イギリス南部ドーセット州からデヴォン州東部に伸びている海岸線「ジュラシック・コート」です。しかも、アンモナイトなどの化石を海岸で見つけることができて自由に持ち帰ることができるのです。
さらに、この一帯では独特な地形を形成しているため自然の創り出した橋「ダードル・ドア」などが観光の人気スポットになっています。
公式サイト | なし |
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入場料 | なし |
住所 | Dorset and East Devon Coast UK Googleマップで確認する |
ジャイアンツ・コーズウェーとコーズウェー海岸は北アイルランドにある火山活動によって作られた4万にも及ぶ石柱群です。
これらの石柱は、6000年前のヨーロッパ大陸西部の火山噴火によって作られました。周辺には散策路も設置されていて断崖絶壁、海原、緑あふれる牧場を眺めることができる絶好のピクニックポイントになっています。
ビジターセンターからは、眺める朝日や夕日をあびたジャイアンツ・コーズウェー景観には圧倒されるに違いありません。
公式サイト | ユネスコ公式サイト(英語) |
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入場料 | なし |
住所 | Bushmills BT57 8SU UK Googleマップで確認する |
イングランド北西部の湖水地方には手付かずの渓谷や湖が存在しており、数多くの芸術家にインスピレーションを与えた場所として有名です。
また、世界中の人々から愛されている『ピーターラビット』が生み出された地でもあります。
イギリスでもっとも美しい湖水風景といわれており、手付かずの大自然が広がる景観は圧巻の一言。豊かな緑、深い水の色に青い空のコントラストは、目にも心にも焼き付けたい風景です。
公式サイト | ユネスコ公式サイト(英語) |
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入場料 | なし |
住所 | Cumbria,UK Googleマップで確認する |
ニュージーランドとペルーの中間にあるイギリス領ピトケアン諸島のヘンダーソン島は、古代ポリネシア人の生活の痕跡があります。また、無人島としての歴史も長く、貴重な植物と島固有の生物の宝庫となっている場所です。
それらの保存と保護のために世界自然遺産に登録されました。
ヘンダーソン島には沈没した捕鯨船が多く、乗組員のものと思われる人骨も、見つかっています。当時、島には水や食べ物がありませんでした。そのため何らかの理由で島に辿り着いた人々が飢餓状態に陥り、そのまま死に至ったであろうと推測されています。
また、この島で暮らしていたポリネシア人の社会が途絶えた理由についても謎のままです。観光での上陸はできず、一般の人にとって想像や憶測でしかこの島を語れないことから、「ミステリーアイランド」としてもよく知られています。
公式サイト | ユネスコ公式サイト(英語) |
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入場料 | なし |
住所 | Henderson Island Googleマップで確認する |
南大西洋のイギリス領トリスタンダクーニャ諸島に属するゴフ島とイナクセシブル島は、共に火山活動で形成された無人島です。ゴフ島が野生生物保護区として世界遺産に登録された後、豊かな自然と3000羽以上の海鳥や飛べない鳥マメクロクイナが生息しているイナクセシブル島も拡大登録されました。
共に捕鯨船の拠点としての歴史がありますが、今日では昆虫学、虫類学、気象学などの研究が行われる場になっています。
公式サイト | ユネスコ公式サイト(英語) |
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入場料 | なし |
住所 | Gough Island Googleマップで確認する |
セント・キルダ島は北大西洋のイギリス領の群島で、ヨーロッパで最も高い断崖絶壁があります。厳しい自然環境のため人間の手が及び難いため海鳥の繁殖地になっています。この島への自由な観光は禁止されており、観光するにも人数制限などの規制があるため、訪れる際は注意が必要です。
公式サイト | ユネスコ公式サイト(英語) |
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入場料 | なし |
住所 | St. Kilda Googleマップで確認する |
ここからは、イギリスの文化世界遺産について見てみましょう。
バースは紀元前から温泉リゾートとして栄えていました。その地を征服したローマ人が建設した温泉施設が遺跡として残っています。そのようなバースの歴史は一旦は埋もれてしまいますが、18世紀に再び温泉リゾートとして注目を浴びるようになります。
シンプルさを特徴とするジョージィ王朝時代の建物群が、バース近郊で産出された蜂蜜色の石の魅力と相まって優美な街並みを生み出すことになったのです。また、中世教会建築の傑作と称されるバース寺院、その内装の美しさには訪れた人はきっと言葉を失うに違いありません。
公式サイト | バース公式HP/ |
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入場料 | なし |
住所 | Stall St Bath BA1 1LZ Googleマップで確認する |
エディンバラの魅力はエディンバラ城からの旧市街と新市街の眺めにあります。旧市街には中世時代の雰囲気が、新市街には美しい新古典主義を基調とした建物が残っています。その計画都市の最高傑作と言われるほどの街並みは、のちにヨーロッパの都市計画に影響を与えたほどです。
エディンバラの旧市街には、エディンバラ城やホリルードハウス宮殿、セント・ジャイルズ大聖堂など、歴史的建築物が多くみられます。
新市街にはプリンスィズ・ストリート・ガーデンズやカールトン・ヒルなど、美しい緑が広がる公園、主要な商店街などがあります。どちらもそれぞれ違った魅力があるため、時間に余裕がある方はぜひ両方の街に足を運んでみてください。
公式サイト | ユネスコ公式サイト(英語) |
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入場料 | なし |
住所 | Edinburgh Old Town Googleマップで確認する |
スコットランドのエディンバラ郊外のフォース川の河口近くに架かるフォース鉄道橋は、別名「鋼の恐竜」とも呼ばれる全長2,530mもの巨大な橋です。1890年に完成してから今日まで利用され続けている造形美あふれる鉄道橋です。
フォース鉄道橋は離れた場所から眺めても美しく雄大ですが、この地を訪れた際は、橋の上を駆け抜ける列車に乗るのがおすすめです。列車に乗ってフォース鉄道橋の上から眺める景色は、他の場所からは見られないもの、感じ取れないものばかりです。
フォース鉄道橋を訪れた際は、ぜひ、プランに取り入れてみてください。
公式サイト | ユネスコ公式サイト(英語) |
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入場料 | なし |
住所 | North Queensferry KY11 1HP, Scotland Googleマップで確認する |
テムズ川の南に位置するグリニッジは、世界の時間の基準となるグリニッジ平均時の基準になる都市であるだけではなく、イギリスの海運の歴史を知ることができる場所でもあります。
特にクリストファー・レンが設計した旧王立海軍学校は美しい内装が見ることができるバロック様式の建物です。
さらに、中国から紅茶を運ぶのに使われた大型快速帆船カティ・サーク号を見学することができるので往時の海運業をリアルに思い描けます。
公式サイト | - |
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入場料 | なし |
住所 | Blackheath Ave, London SE10 8XJ UK Googleマップで確認する |
オックスフォードの郊外ウッドストックに位置するバロック様式の宮殿で、ウィストン・チャーチルの誕生の地としても有名です。その建物にはオックスフォード近郊で採れたライムストーンが使われていて、独特の温かみを建物に加えているのが特徴です。
200以上もの部屋があるブレナム宮殿の内部は調度類と合わせてイギリス貴族の生活を垣間見ることができます。また、宮殿の庭園も四季折々に咲く花々を楽しむことができます。
公式サイト | ブレナム宮殿 |
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入場料 | 22.5GBP〜(約3,595円〜) |
住所 | Woodstock OX20 1PS イギリス Googleマップで確認する |
ウェールズの南東部に位置するブレナヴァンは、石炭と鉄鉱石を産出しイギリスの産業革命を推進した町でした。
そのブレナヴァンには当時の製鉄所、炭鉱や労働者の住居跡が完璧な形で残っているので、産業革命時代の人々の生活を身近に感じることができる貴重な場所です。
公式サイト | ユネスコ公式サイト(英語) |
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入場料 | なし |
住所 | Blaenavon Pntypool, Wales Googleマップで確認する |
イギリスとスコットランドには、ローマ皇帝ハドリアヌスとアントニヌスの防御用の長城が残っています。緑広がる丘陵に草むした長城が続く景色は、のどかさと共に郷愁を感じさせます。
ローマ帝国の国境線は、全長740キロにも及ぶ石造りの防壁、または防壁の跡のことです。かつてハドリアヌスの長城・ドイツの「リメス」・スコットランドの「アントニアスの長城」の3つの城に、それぞれの敵が攻め込もうとしていました。城主たちは城のそばに防壁を作り、敵の侵入を拒んだとされています。
先人の戦いの知恵が今なお残され、世界遺産として多くの人々に語り継がれています。
公式サイト | ユネスコ公式サイト(英語) |
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入場料 | なし |
住所 | Birdoswald Roman Fort - Gilsland, Brampton, Cumbria, CA8 7DD Googleマップで確認する |
ノースヨークシャ州に存在するスタッドリー王立公園内には、修道院跡など数多くの建築物が点在しています。1132年に創設されたファウンテンズ修道院はノルマン・ロマネスク様式の建物ですが、天井は抜け落ち壁のみが残っている遺跡です。
その完璧ではない状態ゆえに、より一層時の流れを感じることができ、周りの風景とあいまって郷愁を誘います。
公式サイト | ユネスコ公式サイト(英語) |
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入場料 | 18GBP(約2,877円) |
住所 | Fountains Ripon, North Yorkshire HG4 3DY Googleマップで確認する |
英国国教会の総本山であるカンタベリー大聖堂は、1070年に着工されたゴシック建築の壮大な建造物です。その歴史においては、イギリス王と聖職者との対立は当時の大司教トマス・ベケットの暗殺という悲劇を迎えます。
その事件以降、カンタベーは巡礼の地として繁栄するようになりました。カンタベリー大聖堂近くにある聖オーガスティン修道院は、その起源を6世紀まで遡り、イギリスにおけるカトリック教会の最古の修道院として栄えていました。
聖オーガスティン修道院の近くに存在するイギリス最古の教会である聖マーティン教会は、建設時期が4世紀半ばと推測され教会の基礎部分はローマ時代のレンガやタイルが使われています。また、教会内にあるステンドグラスも訪れる人々を魅了しています。
公式サイト | カンタベリー大聖堂公式サイト |
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入場料 | 15.5GBP(約2,476円) |
住所 | 11 The Precincts, Canterbury CT1 2EH Googleマップで確認する |
ウェールズのグウィネズ地方にあるビューマリス城、カーナヴォン城、コンウィ城、ハーレックス城の4つは、世界遺産に登録されています。これらの城は風景とあいまって調和のとれた美しさを持っています。
それぞれの城は、13世紀にエドワード1世によって建てられました。各城は軍事要塞とし
て機能しており、攻め込む敵を迎え撃つために建設されたそうです。
エドワード1世はウェールズ公国を征服した人物。城に攻め込んだ敵は、ウェールズ公国の反乱軍でした。
短期間で要塞である城をたくさん築いたことから、当時のウェールズ公国の反乱軍がエドワード1世の治世にいかに抵抗を示していたのかが伺えます。
歴史の情景に思いを馳せながら城めぐりを堪能すれば、美しさや荘厳さに見とれるだけでなく、違った感動にも出会えるかもしれません。
公式サイト | ユネスコ公式サイト(英語) |
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入場料 | 城によって異なる |
住所 | Castle Ditch, Caernarfon LL55 2AY UK Googleマップで確認する |
1853年実業家タイタス・ソルトはウェストヨークシャーのソルテアに工場と労働者のための施設と住宅、モデル・ヴィレッジを建設しました。
当時、ソルトはブラッドフォードに工場を持っていましたが、大気汚染などの問題があり、工場の生産性と労働環境の改善のためにソルテアに工場移転を決意しました。その結果、今日までソルテアは当時の面影をとどめており貴重な歴史的な遺産として保管されています。
公式サイト | ソルテア村公式サイト |
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入場料 | なし |
住所 | SALTS MILL Victoria Road Shipley Saltaire, West Yorkshire BD18 3LA Googleマップで確認する |
イギリス北部の町ラナーク近郊、クライド川沿に18世紀末に建てられた紡績工場と労働者住宅の集落があり、世界遺産に登録されています。当時、この集落はユートピア社会主義を実践し成功したモデルとなっていました。
ニュー・ラナークの工場は1968年まで稼働していたのですが、集落そのものの取り壊しが検討されるようになりました。取り壊しを防ぎ後世に残しておくべき遺産にするためにトラストが誕生し、今日に至っています。
公式サイト | ユネスコ公式サイト(英語) |
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入場料 | なし |
住所 | New Lanark Rd, Lanark ML11 9DB イギリス Googleマップで確認する |
コーンウォールと西デヴォンは、産業革命の時代に銅や錫を産出していました。草原地帯には、当時の廃墟が点在しており不思議な景観を提供しています。
最盛期には、世界的な需要の半分をこの地方が産出していたこともありましたが銅の暴落以降衰退をたどるようになりました。
現在、鉱山は閉山しており、観光地として訪れるだけの場所となっています。しかし鉱山の中にはガイドが常駐しているエリアもあり、じっくりと話を聞くことが可能です。この地を訪れた際は、ぜひ鉱山内にも足を伸ばしてみましょう。
公式サイト | ユネスコ公式サイト(英語) |
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入場料 | なし |
住所 | St Just, Penzance TR19 7QQ イギリスほか Googleマップで確認する |
イギリス領のジブラルタルには数多くの洞窟が存在しています。特に有名なガーアム、ヴァンガード、ハイエナ、ベネットという4つの洞窟では、10万年以上前のネアンデルタール人が生活した痕跡が発見されています。
洞窟内では彼らのほどこしたと見られる彫刻や異物が発見されており、貴重な考古学上の発見と言われています。
10万年以上前の情報が残されているゴーハム洞窟群は、観光客だけでなく研究者たちからも、注目されているスポットです。
公式サイト | ユネスコ公式サイト(英語) |
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入場料 | なし |
住所 | Southeast face of the Rock of Gibraltar, Gibraltar Googleマップで確認する |
イギリスの最北部には70もの島で形成されるオークニー諸島が存在しています。そこには、豊富な新石器時代の遺跡があります。
遺跡には保存状態が極めて良い世界最古の石の住居などが含まれており、世界遺産に登録されています。スカラ・ブレイ、リング・オブ・ブロッカーなど不思議な魅力に圧倒される遺跡です。
公式サイト | ユネスコ公式サイト(英語) |
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入場料 | 遺跡による |
住所 | Orkney UK Googleマップで確認する |
イギリス領バミューダ島のセント・ジョージは町全体が世界遺産に登録されています。家々の壁は石灰岩で造られているため、日の光に照らされたセント・ジョージの町は白亜に輝きます。
要塞群は建設年代に応じて、軍事技術の進歩がよくわかると評判です。青い海と空に白亜の家々、ロマンチックな雰囲気ですが、軍事拠点でもあったという歴史を遺跡が語っています。
公式サイト | http://bermuda-online.org/seetown.htm |
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入場料 | なし |
住所 | Saint George's Queen Street Googleマップで確認する |
産業革命の発祥の地として名高い鉄鋼の町として有名なコールブルックデイルにある渓谷で、セヴァーン川が作った渓谷美が味わえます。230年以上の歴史があるアイアンブリッジも見所の一つである産業革命を主題としたテーマパークとして、登録された世界遺産です。
アイアンブリッジ渓谷では、かつて鉄やタイルなどの生成の素材が、たくさん採掘されていました。商材の運搬経路として川の存在が都合がよかったこと、溶鉱炉があり大量に鉄の加工ができたことなども、この地が産業革命で名を馳せた理由です。
さらに、アイアンブリッジ渓谷まわりではプリスツ・ヒル・ヴィクトリア・タウンはヴィクトリア時代の街並み、工場、商店が再現されています。タイムスリップしたような感覚を味わえるおすすめスポットです。
公式サイト | ユネスコ公式サイト(英語) |
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入場料 | なし |
住所 | Ironbridge, Telford, Shropshire, TF8 7JP Googleマップで確認する |
ウェールズ北東レクサム郡にあるトレヴァー村とフロンカサステの村を結ぶ水路橋と運河がディー川上に架かっています。水路橋は1805年に完成し、現在では運河ボートが観光客に人気となっています。
ボートが渡る運河は、橋の上を流れるもの。イギリス中の運河の中でもっとも高い位置にあたります。そのためボートに揺られて眺める景色は、運河から見ているとは思えないほど開放的。ゆったりと流れていく景色に、心が洗われます。
公式サイト | ユネスコ公式サイト(英語) |
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入場料 | なし |
住所 | Trevor Basin Visitor Centre - Station Rd, Wrexam LL20 7TG Googleマップで確認する |
イギリス中部のダーウェント川沿いには、初期産業革命時に建設された紡績工場が点在しています。この地で、リチャード・アークライトが発明した水力紡績機が初めて稼動したのです。
ダーウェント渓谷の工場群に残された建物は、どれも当時を感じさせる趣があります。大量に使われた赤レンガや力強いのに風情ある建築デザインは、見る人を魅了するでしょう。
現在、工場群はレストランやユースホテルとして使われて新しい歴史を刻んでいます。世界遺産として登録された現代においても、ダーウェント渓谷の工場群からは産業革命時の活力が未だに漂っています。
公式サイト | ユネスコ公式サイト(英語) |
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入場料 | なし |
住所 | Cromford Mills, Mill Lane, Cromford, Matlock, Derbyshire, DE4 3RQ Googleマップで確認する |
250年にも渡る歴史がある植物園で、世界の植物の約10分の1以上が収集されていると言われています。イギリスは、海外に領土を拡大すると共に、世界中から植物を集めて品種改良をこのキューガーデンで行っていました。
1851年に第1回万国博覧会がロンドンで開催されることになったときは、キューガーデンにクリスタルパレスを建設してイギリスの威信を世界にしめしました。
園内にはテーマに沿った庭園があり、特に巨大な温室パーム・ハウスは19世紀に建設されたガラス建築で植物と共に見応えがあります。
公式サイト | キュー王立植物園公式サイト |
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入場料 | 21.5GBP(約3,435円) |
住所 | Richmond TW9 3HG Googleマップで確認する |
最後に、イギリスの世界文化遺産の中でも近年になって追加されたものをご紹介します。
ジョドレル・バンク天文台は、世界初の電波天文台です。2019年に世界遺産に登録されています。
この天文台ができるまで、人々は目視で星々を確認しなくてはならない可視光線で研究を行っていました。しかしレーダーの研究者であったバーナード・ラヴェルは、軍事レーダーを用いて星の観測を開始しました。
その後、現在のジョドレル・バンク天文台があるマンチェスターに研究所を移し、より静かでクリアに星々が見える場所での研究を始めました。
研究の結果、バーナードは直径66mもある巨大なトランジット望遠鏡を1947年に完成させます。人類が宇宙の秘密に近付くのに大きく貢献したとして、現在もラヴェル望遠鏡は健在です。
豊かな緑の中に大きな望遠鏡が天を仰ぐ様は、この地のランドマークとして地元や観光客に愛されています。
公式サイト | ユネスコ公式サイト(英語) |
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入場料 | 12GBP(約1,917円) |
住所 | Bomish Ln, Macclesfield SK11 9DW Googleマップで確認する |
ヨーロッパの大温泉都市群は、その名のとおり、イギリスに限らずヨーロッパ各地にある温泉都市を指します。
温泉地といえば、日本人の多くが旅館や浴衣姿の人々がいる、温泉街をイメージするかと思います。しかしヨーロッパの大温泉都市群は、18世紀初頭から1900年代前半まで栄えたスパ文化が残った都市です。旅館や湯けむりのようなものはなく、庭園や劇場、ホテルなどが点在しています。
もちろん、温泉も残されており現在も入浴が可能です。イギリスでは、文化遺産としても登録されているバースの街が、温泉地として栄えていました。
公式サイト | ユネスコ公式サイト(英語) |
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入場料 | なし |
住所 | 各地に位置 |
スレートとは、岩石の種類です。日本では屋根材として、一般住宅でも使われています。
ウェールズのスレートはとても質が良く、高級品として世界中に輸出されている存在です。
そんなスレートがたくさん採れるウェールズ北西部では、採石に関連する鉱山や工場、周辺の地域などが世界遺産として登録されています。
莫大な富を生み、山の形を変えたウェールズのスレート鉱山がある風景は、雄大でたくましい姿が魅力。当時の技術も残されており、かつて山で働き暮らしていた人々の様子が伺えます。
公式サイト | 国立スレート・ミュージアム |
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入場料 | なし |
住所 | Llanberis, Caernarfon LL55 4TY イギリスGoogleマップで確認する |
いかがでしたか?世界遺産はイギリスの南寄りに多く点在しているため、たくさんの世界遺産を回りたい方は、ロンドンやマンチェスターあたりから旅を始めると良いかもしれません。
全部見て回るには、日数と費用が必要になると考えられます。時間や予算に余裕がない方は、チェックしておきたい世界遺産に優先順位をつけておくと良いでしょう。
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留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
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