初めまして、現在イギリス南部のブライトンに留学中のMikiです。社会人3年目に思い切って渡英を決断し、2018年9月から約9ヶ月の間、ビジネス系専門学校の授業に追いつくべく日々奮闘中です。
この連載では、大学院だけでなく専門学校でビジネス留学をする選択肢について、また滞在先であるブライトンの様子や物価の高いイギリスでの節約事情など、リアルな留学生活について発信していきます。
連載1回目の今回は、イギリスに留学するまで至った背景、なぜビジネス留学として専門学校を選んだのかを紹介していきたいと思います。
なお、イギリス留学についての全般的な情報は下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
イギリス留学
私が最初に留学を意識し始めたのは大学生の頃。知人の何人かが留学し、現地で多様な人脈を作り自信持って帰国、就職活動の際には語学力を自身の強みとしている様子が眩しく感じたのがきっかけです。
その頃は目先の就職活動をこなさなければという思いと、金銭的な余裕も無かったので、いつか自分も彼らのように自己アピールにつながる経験を持ちたいなという思いに止め、留学は先延ばしにしました。
大学卒業後は、都内の物流関連企業で広報や営業をしていました。しかし入社後、留学への想いは仕事を通じて一層強くなる一方。海外からのお客様や海外のスタッフに製品説明や業務内容を伝える際、
「英語ができたらスムーズに物事が進むんだろうなぁ」
と何度か思うこともあり、仕事終わりに英会話教室にコソコソと行くようになりました。
実際に本腰入れて留学準備に取り掛かったのは、社会人3年目。
職場で新たな部署に異動になり、以前に増して出張や残業が多く、プライベートな時間を失っていることに気づいた時、このまま年齢を重ねることに焦りを感じていました。
「留学?それって今じゃないといけないの?何かにつながるの?」
と、退社前に何人かの同僚から言われました。自分の将来、貯金、仕事など、不安要素が何度も浮かんでは考えないようしていたのも事実です。
しかしその時にふと、ずっと先延ばしにしてきた留学を今しよう!と考え、ついに退職を決意しました。
留学前の私のスペックはいたって標準的、社会人2年目でスキルなんてまるでありません。英語は苦手科目で、TOEICは頑張って600点。貯金はあったものの、9ヶ月の留学をするにはギリギリのライン。そのような状況でした。
・英語が苦手なのに留学はしたい
・普通の語学学校ではなく、自分のスキルアップに繋がる留学をしたい
・でも留学費用の余裕はない!
「欲張りな留学」希望ですが、どれも妥協できませんでした。
私が留学を決意してから渡航までにまず始めたのが、留学関連の大まかな情報を収集し、留学の期間、金額、学ぶ科目を洗い出し、ノートにまとめることです。
土日には留学エージェントの学校紹介のイベントなどに行ってみて、より希望に合うコースを探してみるなどしました。
次に留学先の国の選定をし、現地の学校に入るために必要な語学力を目標に英語試験対策(イギリスならIELTS)を行い、達成したスコアに基づいて学校探しを始めました。最終的に、
・希望するコース内容があるか
・留学費用が自身の予算内であるか
・自身の語学スコアと学校が求めている語学スコアが合致しているか
などの項目が希望と合致していたので、留学先として大学院や語学学校ではなく、専門学校を選択しました。準備に費やした期間は、留学を決意してから渡航までおよそ6ヶ月程度です。
具体的になぜ専門学校を選んだのか、その理由を3つご紹介いたします。
専門学校では、自分の身につけたいスキルを直に学ぶことができます。私はもともと広報関連の仕事をしていたので、その際にもっとマーケティングの知識を学びたいと考えていました。
また留学するなら、前職で培った知識と将来の転職が結びつくものを学びたいと思う気待ちもあり、コースに関しては焦点をマーケティングのみに絞りました。
しかし、MBAの様に広範囲のビジネス領域の知識を求めている訳でもなく、また現段階の自身のスキルでは身分不相応だとも感じていたので、MBA留学は少し違うなと考えていました。その間を取り、基礎的な領域も学べる専門学校という選択肢が思い浮かびました。
また留学する上で考慮しなければならなかったのが留学費用について。
「マーケティングの勉強で留学なら、学部留学?大学院ってこと?」
「ビジネス関連の留学って学費が高そう!」
周囲には海外留学済みの知り合いが多数いたので、リアルな費用面についてよく心配されました。
実際にMBA留学をして経営やマーケティングを勉強するとなると、高い語学力が必要とされる他、学費も大学によりそれ相応にかかります。ましてや現地での物価が高ければ、出費がかさむばかりですよね。
一方、専門学校では公立か私立により金額は大分変わりますが、私の場合、9カ月のコースで約£8.875(※約1,340,000円)でした。
※2018年11月現在
これは個人で調べた際、イギリスの大学が留学生向けに開いている語学専門のコースの金額とほぼ近い金額でした。
語学コースとほぼ同額でありながら、多くの専門学校では一定のコース終了後にCertificate(履修証明書)やDiploma(免状)を発行してくれますので、キャリアップの際に1つのアピール材料にもなりそうです。
最後に、自身の語学力も専門学校を選択した理由となりました。各学校によりますが、通常のイギリスの大学院で求められるレベルはCEFR B2(IELTS5.5以上のレベル)からが一般的と言われていて、英検でいう準1級は持っていたいというレベルかと思います。
一方で専門学校で求められるスコアはハードルが低くなり、CEFR B1(IELTS4.0以上のレベル)からになります。
上記のように、学びたいスキルの基礎的な部分はしっかりと学べ、かつ予算内の学費で証明証も発行してもらえる、また背伸びせず現在の語学力で学べる環境と言った要素が専門学校に決めた理由でした。
私の受けているコースの中身は、マーケティング、広告、PRなどになります。
授業形態は先生によっても変わりますが、講師が一通り説明し終わったら隣同士で与えられたテーマに沿って問題の解決方法をディスカッションし、発表するといったものです。
英語が拙くても、自身の意見を伝えようとする気持ちを相手に見せれば、相手もうまく汲み取って話をまとめてくれます。英語で発言する恐怖心も最初に比べたら薄くなりました。
講師陣は現役でそれぞれのフィールドで活躍されている方達で固められており、フレンドリーかつ個性的な先生たちです。
特に広告の科目の講師は様々なタイプのコマーシャル映像を見せて、文字での説明より実際に映像を見せて説明してくれるため、多様な国籍の生徒にも対応した授業形式となっています。
またクラスは8人と少人数のため、比較的授業中は質問しやすくアットホームな環境です。非常に生徒同士の距離も近いところも、少人数制クラスの魅力の1つになります。
授業の合間に分からないところをお互いに助け合ったり、休み時間に一緒にカフェに行ったりしながら仲を深めています。クラスの生徒の国籍は様々でイギリス、スイス、中国、韓国、カナダなど、インターナショナルな人脈を築くこともできます。
留学する以前は、社会人経験も2年と中途半端だし英語も得意でもない、ましてや留学なんて費用がかかりすぎると、マイナス要素が多くあるように感じていました。
しかし、実際海外で留学したいという気持ちが大きければ、マイナス要素をどうカバーすればいいかと考えるようになり、後ろを振り返ると案外乗り越えられる問題だったんだなと感じています。
現在、授業がスタートし2カ月弱になり、課題のレポートなども増え始めてきているところです。今後はより具体的なコース内容やイギリスでの家探し、留学生活の様子をお伝えできたらなと考えております。
それでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
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