トロントはカナダ最大の都市で、世界中から移民が集まる国際色豊かな都市です。そんな多くの人が集まるトロントですが、街自体の規模も大きく移動には交通機関を利用する必要があります。
特にトロントでは地下鉄が街の広い部分で普及しており、市民の足として利用される貴重な移動手段です。
今回はそんなトロントの地下鉄事情について紹介したいと思います。これからトロントを訪れる方はぜひ参考にしてみてくださいね。
*なお、この記事は2018年8月現在の情報を元に執筆しています。レートは1カナダドル=85円で計算。
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トロントの地下鉄は現在4つの区間を走っています。
イエローライン:南北にVaughan Metropolitan Centre駅からFinch駅の間を走る
グリーンライン:東西にKipling駅からKennedy駅の間を走る
ブルーライン:そのKennedy駅からさらに東にMcCowan駅の間を走る
パープルライン:イエローラインのSheppard-Young駅から東にDon Mills駅の間を走る
トロントの地下鉄は、路線が街の中心地に張り巡らされているので市民の足としてトロントで暮らす人々に利用されています。
海外の地下鉄と聞くと、暗く印象を持たれる方もいるかもしれませんが、トロントの地下鉄は車内も明るく、座席に赤が使われているので暗い印象を持つことはありません。
また車内へは自転車やペットを持ち込むことも許可されているので、さまざまな場面で利用することができます。
カナダの地下鉄は日本のものと違い、移動区間に関わらず料金は一定です。
普通の切符の場合料金は3.25カナダドル(277円)となっています。一方でトークンや電子カードを使えば一回あたり3.00カナダドル(255円)と、より安い料金で地下鉄を利用することができます。
またトロントでは期間に応じて乗り放題チケットも販売しています。
1日乗り放題チケット:12.50カナダドル(1,062円)
1週間乗り放題チケット:43.75カナダドル(3,718円)
1カ月乗り放題チケット:146.25カナダドル(12,431円)
乗り放題チケットは、旅行者や留学生に広く使われているので、地下鉄の利用が多い方は、ぜひ料金を抑えるために乗り放題チケットを購入してみてはいかがでしょうか。
トロントでは基本的に有人改札の窓口に行き料金を支払う必要があります。トークンやPassは販売機でも購入はできますが、販売機が設置されている駅は少ないので注意が必要です。
またPRESTOを利用する場合はUnion駅でチャージをしなければなりません。
改札を通る際は、有人改札にある料金箱に運賃を入れてから駅のホームに向かいます。お釣りは出ないので事前に小銭を準備しておいた方がいいでしょう。
トークンやPassの場合は自動改札を通ることができます。Passは日本と違いクレジットカードのようにスキャンさせます。なので、もし磁気がなくなってしまったら有人改札を使わなければなりません。
トロントの地下鉄の駅はプラットフォームが1つの駅と2つに分かれている駅があります。プラットフォームが一つの場合は行き先に関わらず使用するプラットフォームは同じですが、2つに分かれている場合は行き先を確認してから降りるプラットフォームを選ぶようにしましょう。
駅によってはプラットフォームを降り直すだけで追加料金を取られてしまう駅もあります。余計に料金を払わないためにも確認は必要です。
プラットフォームの確認は柱や壁、または天井からつるされている案内板を見ることでできます。どうしても見当たらない場合は係員や周りの人に聞いてみてください。
乗車の仕方は日本の地下鉄と同じく、電車が来たら乗り込みます。
日本では何分後に地下鉄が来るかを表示する掲示板がありますが、トロントでは駅によって掲示板の有無が異なるので、次の電車がいつ来るかわからない状態で待たないといけない場合もあります。
注意しなければいけないのが、ドアが閉まる早さです。小さい駅では乗客全員が乗り込んだことを確認することなく電車のドアが閉まる場合があるので、乗り込む際はなるべく早く乗車しましょう。
乗車中は電車の運転の荒さにも注意してください。特に急発進は多いので、電車に乗ったら座席に座る、座れなかった場合は必ず手すりをつかんで体を安定させましょう。
下車も特に日本と変わることはありません。トロントでも車内では次の駅のアナウンスはありますが、古い型の地下鉄の場合、次の駅が案内されるディスプレイがないのでアナウンスを聞き逃してしまうと乗り過ごしてしまうかもしれません。
トロントの地下鉄は日本人が日常的に使えるほど安全です。前述した通り、地下鉄の車内は明るいので怖い思いをすることはめったにありません。
ですが、たまに薬物中毒の人が乗り合わせる場合があるので、そういった場合はなるべく目を合わせない、車両を替えるなどする必要があります。
またスリなどの軽犯罪も発生しているので、利用の際は、手荷物に注意してください。
地下鉄の駅の中でも治安が悪いといわれているのがグリーンラインのJane駅です。Janeは少し治安の悪い街なので、用事がない限り利用しない方が良いでしょう。
海外の地下鉄全般に言われることかもしれませんが、トロントの地下鉄は時間通り来ることがあまりありません。場合によっては中心部でも10分以上待つことがあるので、あらかじめ遅れることを加味した上でスケジュールは組みましょう。
毎週土日に線路を工事・点検をするので、週ごとに色々な区間が止まります。あまり使うことのない区間であればいいですが、主要な区間が工事に入り、運行が止まることがあるので注意です。
工事の区間はチラシで駅に張り出されるので事前に確認しておくといいでしょう。
トロントの地下鉄の駅にはほとんどトイレがありません。ダウンタウンに限ってはBloor-Young駅にしかトイレは設置されていないので、注意しましょう。
トロントの地下鉄は日本人でも安心して利用することができます。トロント市内の主要なところは地下鉄で行くことができるので、トロントを訪れた際は使用すると便利です。
特にどこまで乗っても運賃は変わらないので時間がかかる移動には特におすすめです!
一方短い距離での移動には地下鉄よりバスの利用をおすすめします。トロントのバス路線は街の中心部を網羅的に走行しているので、ちょっとした移動に便利です。
詳しいトロントのバスの利用方法は下の記事で紹介しているんで、あわせて参考にしてみてください。
トロントのバスの乗り方解説!観光バス情報もあわせて紹介します
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