「イギリスでインターシップをするにはどうすればいいんだろう……」
と思っている方。
イギリスのインターンシップにおいて1番のメリットは、ビジネスシーンで必要な英語力を自然と身につけることができることです。また、イギリスにはグローバルな企業も多く本社を構えており、首都であるロンドンは世界的な金融街なので、貴重な経験を積むことができることでしょう。
とはいえ、具体的なインターンシップへの参加方法や必要なビザなど、わからないことも多いですよね。
そこで今回は、イギリスのインターンシップ事情について紹介します。
少し難しそうに感じるイギリスのインターンについても、押さえるポイントはそれほど多くありません。まずはこの記事で、イギリスへのインターンシップについて知りましょう。
[目次]
海外インターンシップとは、海外の企業や団体で研修生として働く制度です。企業によって無給もしくは有給での勤務となります。
海外インターンシップは近年、学生や社会人の間で参加者が増加しており、その理由は、
・英語を使って働きたい
・その業界の最先端の国で経験を積みたい
・インターンシップを就職や転職活動に活かしたい
・これまでのキャリアを海外で活かしたい
などさまざまです。企業側にとっても、学生や社会人をインターン生として受け入れることで、自社の職務に対する適性をあらかじめ知ることができるメリットがあります。そのような背景から、今後もインターンシップを採用する企業は多くなっていくことでしょう。
イギリスでは、日本でインターンシップと呼ばれているもの、すなわち大学生などが在学期間中に企業などで就業体験をすることは「ワークプレースメント」と呼ばれています。
一方、インターンシップという用語は、法律家や医者などプロフェッショナル職業の見習いを意味することが多いです。
そもそもイギリスにおけるワークプレースメントは、1970年代に大卒者の就職状況が悪化したことを受けて導入されました。今や教育機関が企業と連携しながら学生の就業力の向上に取り組む仕組みとして定着しています。
ワークプレースメントの実施の流れは、
・最初の2年間は大学で学業に専念
・3年目に1年間企業での実習(ワークプレースメント)
・最後の1年は再び大学で学ぶ
という「サンドイッチ方式」で行われることが多く、1年程度の長期にわたるのが伝統的なワークプレースメントの特徴です。
しかし近年は、短期間のものも増え、実施形態は多様化してきました。イギリスでは、在学中の生活費は自分で稼ぐのが一般的なので、報酬を得ながらスキルを磨けるワークプレースメントは学生にとって欠かせない制度になっています。
ここからはイギリスのインターンシップ状況について、
・イギリスへのインターンシップを選ぶ理由
・インターンシップの期間
の順にお伝えします。
イギリスをインターンシップ先に選ぶ理由は主に以下の3つです。
・イギリスの文化や街並みに触れることができる
・正しい英語が話せるようになる
・世界でも有数の企業が集まっている(特に金融機関)
イギリスをインターンシップ先に選ぶことは、他の国に比べるとややハードルが高いといえます。なぜなら、多くの方が利用するワーキングホリデービザの定員が1,000人と他の比べ少ないからです。
しかし、それでもイギリスをインターンシップ先に選ぶ人は「イギリス自体に興味がある」という方が多く、実際イギリスはその古い歴史や、情緒ある街並みが多くの人を虜にしています。
また、イギリスは英語の発祥の地でもあり、正しい英語を学ぶには最適です。首都ロンドンには世界有数の企業が集まっており、ビジネスシーンで重要な英語をしっかりと習得することができるでしょう。
イギリスのインターンシップは、おおむね6カ月~1年のところがほとんどです。しかし、徐々に単日や数週間といった、短期のインターンシップも増えています。
学生のインターンシップ(ワークプレースメント)は大学3年のタイミングで約1年間実施されることがほとんどです。
イギリスでインターンシップに参加するうえでは、コミュニケーションのベースとなる語学力は最低限必要です。また、必要なビザなどについても押さえておきましょう。
イギリスにおいてインターンシップに必要な語学力は、明確には定められていません。しかし、インターンシップでは現場で英語を用いて業務を行うため、英語が話せることは必須です。
一般的にビジネスで必要な英語はTOEIC600点以上と言われており、インターンシップに参加するにあたっては同等の英語力を準備しておくことをおすすめします。
TOEIC600点をその他の語学指標に換算すると以下の通りです。
・IELTS:5.5以上
・TOEFL:60以上
・英検:準1級以上
またスコア以外の英語力のレベル感は、下の記事で紹介しているので、実際に話す英語レベルとしてはどの辺りかを知りたい方は参考にしてみてください。
イギリス留学中に仕事をしたい人必見!働くのに必要な英語力とは
イギリスのインターンシップに申し込むには、「Youth Mobility Visa(通称ワーホリビザ)」の取得が必要です。
申請条件と申請方法は以下の通りです。
【申請条件】
・日本国籍である
・申請時の年齢が18〜30歳である
・過去にYMSビザでイギリスに滞在したことがない
・扶養義務のある子どもを同伴させない
・資金証明として過去28日間に最低2,530GBP(404,800円)が銀行口座に継続して預金されていることを提示できる
【申請方法】
E-mailをイギリス移民局宛てに1通のみ送ります。メールの題名には英文にて必ず申請者の氏名(パスポートと同様の氏名)、生年月日、及びパスポート番号を明記してください。
送付するE-mail本文には、英文にて下記の情報の明記が必要です。
・Nam(氏名)
・Date of Birth(生年月日)
・Passport Number(パスポート番号)
・Country to submit the application(申請手続きを行う国)
・Home and mobile number(電話番号・携帯番号)
イギリスでインターンシップをする場合、どのような求人があるのでしょうか。ここでは、実際に多く求人が出ている職種・業務内容についてお伝えします。
職種:調理師、飲食店スタッフ、受付
滞在都市:ロンドン
業務内容:ホテルで提供する食事の調理スタッフ全般の業務。ホテル受付対応。
給与・勤務時間:時給£7.5~/実働週40時間(月曜~金曜、土日休み)
期間:12カ月~24カ月
職種:広告・企画・デザイン
滞在都市:ロンドン
業務内容:グラフィック・映像(映画など)の編集の手伝い。
給与・勤務時間:時給£7.5~/実働週40時間(月曜~金曜、土日休み)
期間:6カ月~12カ月
職種:人材斡旋、翻訳
滞在都市:ロンドン
業務内容:日本から来るお客様や現地のお客様とのメール・電話対応。英語、日本語間の文章・書類の翻訳
給与・勤務時間:時給£10~/実働週40時間(月曜~金曜、土日休み)
期間:6カ月
また留学サポートに関連して、語学学校のスタッフとして働くという選択肢もあります。スタッフになるための詳しいポイントについては下の記事で紹介しているので、どのような流れで仕事に応募できるかを知りたい方はあわせて読んでみてください。
イギリスの語学学校で仕事をしていた私が教える!海外の語学学校で働くのに大事な4つのこと
イギリスでインターンシップをするメリットは、
・正しい英語が身につく
・多国籍な人と触れ、多様な価値観を知ることができる
・歴史ある街並みとアートに囲まれた環境で暮らせる
の3つです。それぞれ解説しますね。
英語発祥の国イギリスで働くことで、正しい英語を身につけることが可能です。また、世界有数の企業が集まるイギリスでは、ビジネスに必要な英語もしっかりと身につけることができます。
イギリスは移民に対しても社会保障が手厚く、経済レベルも高いため、多くの国からイギリスで働きたいという人が詰めかけています。
欧州の中では数少ない「英語が公用語である国」というところも人気の理由でしょう。さまざまな国籍の人が集まるイギリスでは、多様な価値観に触れることで、自身の視野が広がることは間違いありません。
イギリスは街並みが魅力的で、そこに惹かれて訪れる人も多数いる、いわば憧れの街です。また街並みはアートに溢れ、そこで暮らしていると自然とクリエイティブになってくるのを感じるでしょう。
そこに住みながら働けるだけで、十分インターンシップ先として選ぶ理由になるはずです。
ここでは、イギリスでインターンシップする難しさや厳しさ、そしてその失敗事例についてお伝えします。
インターンシップに行く際は、その業務内容をしっかりと確認しておくことが大事です。特に海外のインターンシップでは、契約書を交わす段階で業務内容や、責任の範囲についてしっかりと把握しておきましょう。
【失敗事例】英語が学びたかったのに、職場が在英アジア人専門の業務だった
Aさんはイギリスでしっかりとしたビジネス英語を学ぶことが目的でインターンシップを決めました。インターンシップ先の業務内容は「インテリア販売店のレセプション」と聞いており、顧客との応対などの職務経験から英語を学ぼうと思っていたのです。
しかし、実際の業務は在英アジア人のレセプションで、片言の英語を話す顧客が多く、しっかりとした英語が学べる環境ではありませんでした。
日本の働き方と比べると、欧米の働き方はプライベートを重視する傾向にあります。残業や休日出勤を良しとする考え方は基本ありませんし、有給もしっかりとるのが海外の基本スタンスです。
その点を事前に把握しておかないと、職場で自分だけ空回りしてしまう可能性もあります。
【失敗事例】サービス残業でがんばる姿勢を見せようとして低評価に
Bさんはイギリスのロンドンの広告会社にインターンシップが決まり、デザインの最先端で働けると意気揚々と渡英しました。実際に仕事が始まってからは、誰よりも早く職場へ行き、最後まで残って仕事をするなど、やる気をアピール。
しかし、月末の面談で上司から言われたのは「君は時間管理が下手だ。このままでは採用することはできない」という厳しい評価でした。
ここではイギリスでインターンシップ先を探す方法をお伝えします。
インターンシップ先を探すうえで代表的な方法は、
・大学や語学学校に紹介してもらう
・直接コンタクトを取る
・エージェントに登録する
の3つです。1つずつ見ていきましょう。
通常、大学や語学学校にはインターンの求人が掲示されています。それを利用してインターンシップ先を探すのがもっとも一般的な方法です。
語学学校の中には、企業とのつながりがあるところもあるので相談してみるのが良いでしょう。
希望する企業や業種が決まっているのであれば、直接コンタクトを取ることもおすすめです。その際は自身のスキルが記載されたカバーレター(添え状)とCV(履歴書)をしっかりと準備しておきましょう。
また、イギリスで就職先を探すのであれば、以下の求人サイトをおすすめします。
インターンシップをする際には、専門のエージェントを利用することが可能です。利用するにあたっては相応の費用がかかりますが、スムーズにインターンシップ先を決めることができます。
自分ひとりでは申込が不安な方、時間を節約したい方におすすめです。
ここでは、イギリスへのインターンシップにかかる費用をざっくりとお伝えします。
【費用の目安】
・1カ月:25~50万円
・3カ月:50~100万円
・6カ月:80~180万円
・12カ月:100~250万円
ロンドンは世界的にも家賃の高い都市で、東京ともほぼ同等の価格帯と考えてよく、約10万円からが基本です。家賃を抑えるには安いワンルームのアパートを借りたり、アパートなどの部屋をシェアして住んだりすることで対応しましょう。
都市部はそれなりに物価も高いので、「ロンドンに住みたい」という強い希望がなければ、郊外に滞在するのもおすすめです。
イギリスでインターンシップするのにオススメの地域を3つご紹介します。
ロンドンは世界的にも大きな都市であり、さまざまな国籍の人が集まる地域ですので、仕事を通して異文化に触れたいという方にはおすすめ街です。
気候も比較的穏やかで過ごしやすく、歴史と芸術に溢れた街並みは、記憶に残る思い出を残してくれるでしょう。ロンドンを拠点にヨーロッパ巡りなどもできるので、旅行好きの方にもおすすめです。
バーミンガムはロンドンに次ぐイギリス第2の都市と言われています。そのため、仕事も比較的見つけやすい、程よく都会な環境です。ロンドンへは電車で約90分ほどで行けるため、アクセスもそれほど悪くありません。
大学都市であるオックスフォードは、穏やかな雰囲気でありながら学生が集う街なので活気もあります。ロンドンまでは長距離バスを使って約1時間。ロンドンより静かなので「都会に近い場所がいいけど、それほどうるさくない場所がいい」という方におすすめです。
観光に力を入れている街でもあるので、休日の過ごし方には困らないでしょう。
今回はイギリスのインターンシップについて紹介しました。
おさらいしますと、イギリスでは日本のインターンシップにあたるものが「ワークプレースメント」と呼ばれています。インターンシップという用語は、法律家や医者などプロフェッショナル職業の見習いを意味することが多いことをお伝えしました。
イギリスでのインターンシップ(ワークプレースメント)の実施の流れは、
・最初の2年間は大学で学業に専念
・3年目に1年間企業での実習(ワークプレースメント)
・最後の1年は再び大学で学ぶ
という「サンドイッチ方式」が特徴です。
イギリスでインターンシップをするメリットは、
・正しい英語が身につく
・多国籍な人と触れ、多様な価値観を知ることができる
・歴史ある街並みとアートに囲まれた環境で暮らせる
の3つで、インターンシップに参加するには「Youth Mobility Visa」の取得が必要です。
ビザの取得は他の国に比べると発行数が少ないためやや難しいですが、毎年イギリスの移民局ホームページにて受付を行っていますので、忘れずに申請をしましょう。
イギリスの、特にロンドンは歴史と芸術の街であり、金融の中心街でもあります。異文化に触れながら最先端の仕事ができることは、今後のキャリアにとっても大きなメリットです。
まずは、インターネットを通じてインターンシップ先を選び、ビザの取得に向けて準備を進めましょう!
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