
フィリピンでは、教育や環境、貧困支援など幅広い分野でボランティアを受け入れています。特別なスキルや高い語学力がなくても参加でき、無料で参加できるプログラムもあります。
ここからは、活動内容や参加条件、費用、参加方法を解説します。
なお、フィリピン留学の方法については下のページでまとめているので、詳しく知りたい方はチェックしてみてください。
フィリピン留学
本記事は2026年9月時点での情報に基づいて作成しております。公開から期間が経つ場合には、為替変動などにより紹介項目にかかる金額が変わる恐れがありますのでご注意ください。なお、記事内ではフィリピンペソをPHPと表記し、為替レートには2026年9月1日時点での情報を参照し、1PHP=2.7円で計算しています。
[目次]

まず、フィリピンのボランティアについて、基本的なことをお伝えしていきます。
海外ボランティアとは、貧困やインフラ整備、教育などを支援する活動に、基本的には無償で参加することです。NGOやNPO、学生団体等の活動に参加する方法が一般的です。
現状を直接見聞きすることで問題意識が高まるだけでなく、通常の海外旅行とはまったく違ったその国の姿を知ることができます。
特別なスキルがなくても参加できるプログラムが多くあります。やる気があって、定められたルールを守れれば、年齢を問わず参加できるのが特徴です。
フィリピンは近年、GDP成長率の伸びが顕著で経済成長が著しい国です。一方でフィリピン統計庁の職業別賃金調査によると、フルタイム労働者の平均月収は21,544PHP(約58,169円)にとどまります。
1日あたり数ドルで暮らす人もおり、成長率とは裏腹に国内の経済格差は大きい状況です。
首都マニラの「スモーキー・マウンテン」は、旧ゴミ処理場と周辺のスラムの総称で、フィリピンの貧困を象徴する場所として知られています。
フィリピン国内では貧困問題を筆頭に、インフラ整備や教育関係、人材育成、環境系などの活動が活発に行われています。
NGOやNPOが主催するボランティアツアーへの参加は、フィリピンの社会問題に関心のある人なら誰でも参加できます。期間は数日〜半年以上のものまでバリエーション豊かですので、それぞれのニーズに応じての参加が可能です。
ただし、インフラ設備が整っていないことも多いので、体力や環境の変化に自信のない人は控えた方がいいかもしれません。

では、フィリピンではどんなボランティア内容が多いのでしょうか。学生から社会人まで、それぞれにおすすめしたい活動をご紹介します。
学生は、長期休暇を利用したボランティアやインターンでの活動がおすすめです。長期間だからこそ、現地の人の生活により近づきながら活動を行えます。
受け入れ先によっては、英語力がなくても問題ありません。孤児院でのボランティアや学校建設ボランティアが人気です。
活動は教育支援からインフラ整備、環境系までさまざまあります。自分の専攻や興味に近い内容を選ぶといいでしょう。その他に、各団体が企画するスタディーツアーやワークキャンプに参加すれば、現地との交流だけでなく、課題や問題解決に向けた意識を高めることができます。
社会人になると、長期休暇などの時間は限られると思います。1週間の短期ボランティアや、数日だけ参加する週末ワークキャンプなどがおすすめです。
こちらも学生と同じように、幅広い分野の団体で受け入れが行われています。

続いてボランティアに参加するために求められる条件について解説していきましょう。
ボランティアへの参加は基本的に無料ですが、内容によっては、参加料等を支払う必要があります。
学習要素の強いスタディーツアーやワークキャンプは基本的に有料、長期インターンや長期ボランティアの参加料は無料の場合もあると覚えておくといいでしょう。
「ボランティアなのになんで有料?」と思うかもしれませんが、参加費は各団体の活動費として貴重な収入源となっています。
基本的に日系の団体などへ短期ボランティアやスタディーツアーに参加するのであれば、英語が話せなくても問題はありません。駐在員や現地インターンが日本語で細かいことを教えてくれるでしょう。
一方で、海外の団体への参加や長期インターンを考えているのならば、基本的なコミュニケーションは英語になるため、日常会話レベルが必須です。フィリピンでは、語学学校のカリュキュラムと合わせたボランティアもあります。
タガログ語を話せる必要はありませんが、簡単な単語を覚えておくと、現地の人とスムーズに仲良くなれるので、余裕があれば勉強してみましょう。
専門的なボランティアでは、一定のスキルや経験を求められることもあります。ただ、一般的なボランティアであれば、未経験でも応募できる方が多いので、募集要項をしっかりチェックしてくださいね。
フィリピンへの入国は、30日以内であればビザは必要ありません。長期のボランティアとして入国する場合は、特別なビザが必要になります。入国後、Special Working
Visaを取得すると無償のボランティア活動に従事可能です。
観光や学生ビザで入国していても、上記Visa期間内にボランティアに従事するのであれば、そのままで問題はありません。また、15歳以下が入国する場合は親の同伴か事前申請が必要なので注意してください。
フィリピンでボランティアをすることで、何が得られるでしょうか?メリットを3つにまとめてみました。

海外ボランティアの利点としてよく挙げられるのが、日本では知ることのできない貧困や世界の現状を、自分の肌で感じられることです。教科書やニュースでは得られない「生の情報」を現地で学べます。
自分がいかに世界を知らないかを思い知ると同時に、もっと多くのことを知りたいという意欲が生まれます。この感覚は、海外ボランティアならではの経験です。
フィリピンには世界中から国際協力団体が集まって活動を続けています。フィリピンの貧困問題などを解決したいという高い志を持った活動家や仲間に出会えることは、一生の宝になるだけでなく、自分の人生にもいい影響を与えてくれます。
ボランティアのイメージは「やってあげる」とか「与えてあげる」とか、トップダウン型ではないでしょうか。ですが、実際にボランティアに参加してみると、さまざまな気づきを得ることができます。
与えるというより、多くを受け取る経験になったという声が多く聞かれます。

一方で、フィリピンでのボランティアを通して、難しさや厳しさを感じることもあると思います。ここではボランティアに参加する前の心構えを紹介していきます。事前にチェックしてくださいね。
海外へ行く機会の多くは観光ですが、その気分のままボランティアに参加するのは避けてください。
浮かれた気分で参加すると、相手に迷惑を掛けたり、犯罪など危険なことに巻き込まれたりするかもしれません。
ボランティアは遊びではありません。目の前にいる人や問題と真摯に向き合い、謙虚な気持ちを持って、「手伝わせてもらっている」という意識でボランティアに取り組みましょう。
ボランティアをしていると、相手の文化に驚くことがあります。例えば時間の概念ひとつ見ても、日本の感覚とは違います。日本ではありえないことが、現地では普通というケースもよくあります。
そんな時、違いを尊重することを忘れないでください。それぞれの文化は歴史や現在の環境によって生み出されたもので、考え方を変えるべきだと感じてもすぐには変わりません。その感覚自体が、日本の文化基準に沿ったものです。
「こんな考え方をするんだな」くらいに捉え、相手の文化を尊重し、否定などはせず受け入れる気持ちが大切です。
ボランティアに参加した後、自分は無力で何もできないという感覚を覚える方が多くいます。個人にできることは限られており、活動中に劇的な変化を目にする機会はほとんどありません。短期のボランティアであればなおさらです。
ですが、肩を落とす必要はありません。自分には何ができるのかを考えていくいいチャンスだと捉えましょう。失敗をしても、そこから何を学ぶのか、どうやって動いていくかが重要ですよ。
フィリピンでボランティアに参加する場合、現地での生活費と航空券が基本の費用になります。
現地では食費・交通費・娯楽費・滞在費などがかかり、1週間で1万円ほどが目安です。週末に観光へ出かける場合は、その分が上乗せされます。
航空券はSkyscannerで検索すると、安い時期の往復でセブが31,000円台、マニラが32,000円台からあります。時期によって大きく変わるため、4万円ほどを見ておくと安心です。
1週間のプログラムに参加する場合、あわせて最低5万円ほどが必要です。
スタディーツアーやワークキャンプに参加する場合は、これに参加費が加わります。金額は団体やプログラムの内容によって変わるため、募集要項で確認してください。参加費に航空券代が含まれていないこともあるので、内訳もあわせて確認しましょう。
現地での生活費の内訳は、下の記事で詳しく解説しています。
フィリピン留学のお小遣いはいくら?1週間・1カ月・3カ月の目安と内訳

最後にどうやってボランティア先を探すのかをご紹介していきましょう。
まずひとつが、ボランティアを斡旋しているサイトを検索することです。スタディーツアーやワークキャンプだと、「HIS」でボランティア専門のページを用意しています。
HIS
NGO系によるボランティア紹介サイトもあります。NICEでは、約90カ国でワークキャンプなどの事業を展開しています。フィリピンでも環境、農業、医療、教育など幅広い分野のボランティア情報を紹介していますよ。そのほか「CEC」「SLPC」もおすすめです。
これ以外には、「フィリピン ボランティア」で検索すると、各NGOやNPOのHPで募集が出ています。自分の興味関心にあった活動を探してみましょう。
ボランティアだけでなく語学も一緒に学びたい方には、語学学校が企画しているボランティアが向いています。週末に希望者を募り、孤児院で子どもと触れ合う活動を用意している学校もあります。
この方法なら、参加費がかからないケースもあります。学校のプログラムとして実施されるため、別途エージェントに申し込む必要がありません。
ただし、すべての学校がボランティアを用意しているわけではありません。勉強とボランティアの両方に取り組みたい場合は、学校選びの段階で実施の有無を確認してください。
知人に団体を紹介してもらい、自分で手配して現地へ向かうという方法もあります。この場合、参加料がかからず、滞在中の食費のみで済むケースもあります。
インターネットなどで検索をして、気になった団体が見つかれば直接メールを送ってみましょう。その際、ボランティアへの意欲や語学力についてなどアピールを添えるといいかもしれません。
フィリピンでは、マニラやセブでのボランティア募集が多いです。それぞれ日本からの直行便もあるので、アクセスも良いですよ。
語学学校のプログラムでボランティアに参加したい場合は、実施している学校を探すところから始まります。スクールウィズでは語学学校と直接やり取りをしているため、最新の実施状況をお伝えできます。学校選びと合わせて、LINEからご相談ください。
フィリピンでは、教育系から環境系まで幅広い団体が活動しています。自分の関心に合ったボランティアを見つけられるはずです。
進路に迷っている学生や、社会人になったけど国際協力と関わりたいと思っている人はぜひ思い切って参加してみてください。初めての海外ボランティアには、勇気が必要かもしれません。ですが、訪れたことで新たな発見や唯一無二の経験を得ることができます。
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