この記事を読んでいる方の中には、留学や旅行をきっかけに、イギリスで働きたいと考えている方もいるのではないでしょうか。アイルランドで就職を考えるのであれば、現地の就職事情や仕事を得るポイントを押さえておくことが重要です。
しかし、現地の求人情報、具体的に求められる人材の条件などはわかりにくいですよね。
そこで今回はイギリスでの仕事の見つけ方について紹介します。日本人ができる仕事の種類や条件についても解説するのでイギリスで働きたいと考えている人はぜひ参考にしてみてください。
なお、イギリスのワーキングホリデーについての全般的な情報は下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
ワーキングホリデーはイギリスで決まり!費用や申請方法など詳しく解説
※この記事では1ポンド=140円で計算しています。
[目次]
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イギリスと日本とでは、就職活動に大きな違いがあります。
日本の場合、新卒での就職は大学3年生の頃からインターンシップがスタートし、4年生になって多くの学生が一斉に就職活動を開始します。採用する側である企業にも就職活動の解禁日が決められているため、日本の就職活動は一種のイベントのようになっているのが特徴です。
一方で、イギリスにおいては新卒という考えがあまりありません。大学生は大学に所属している間からインターンシップとして企業で働き、その時の働き具合によって評価が決まり、場合によってはそのままその企業で就職できることがあります。
また、新卒でない場合は日本の転職活動と同じイメージで、求人情報に対して履歴書を送り、連絡が来たら面接を経て採用というのが一般的な流れです。
最初のうちは試用期間となるケースもあり、その期間での頑張り次第で本採用になるか、契約が切れるかが決まります。これはイギリスも同様です。
日本のように新卒を一から育てていくという風習はなく、大学時代の専攻を活かした仕事に就くのが一般的です。また、転職に関してもそれまで経験してきた仕事を活かしたキャリアアップを図っていくケースが多いようです。
イギリスでは公用語として英語が使われています。そのため気になるのが語学力。どのくらいの力があれば働くことができるのでしょうか?
実際に現地で働くためには、最低でも現地の人と円滑なコミュニケーションを取れるレベルの語学力を持つことが必要です。そのためTOEICやTOEFLのスコアが何点といった形で語学力を測ることはあまり意味がありません。
ただし、IELTSに関してはイギリス留学や移住、ビザ申請の際に必要となるケースがあります。この後紹介するTier 2という就労ビザを取得するにはIELTSのスコアで4.0以上(B2以上)が必要になります。
ちなみに、イギリスで働く場合でも仕事によっては英語をあまり使用しないもの、日本語を使うものなどもあるため、一概に語学力がなければいけないというわけではありません。実際には各企業によるところが大きいと言えます。
専門的な資格や経験を持っていれば仕事に役立つ可能性はありますが、特別なスキルがなくても就職できないわけではありません。
先ほども触れているように海外の就職は大学やそれまでの仕事での経験を活かして行うため、大学時代の学びを活かせる場合もありますし、前職の経験が仕事に活きる場合もあります。
日本で普通の会社員をしていただけ、といった特別なスキルがない場合であっても仕事自体はありますし、最初はインターンで働き始め、契約社員、正社員といった形でステップアップすることも可能です。
スキルに関しても、語学力同様実際には各企業による部分が大きいかと思います。
イギリスで働くためにはビザが必要です。イギリスのビザには以下のようなものがあります。
高度技能者や投資家、起業家を対象としたビザ
イギリスで外国人が就職する際に申請する一般的なビザ。技能が必要になる仕事でイギリス定住者から適切な人が見つからない場合などに企業に採用されると申請できる「一般」と、雇用主によって保障されている人が申請する「企業内転勤者」の2種類があります。
就学を目的としたビザ。16歳未満の「子供」と16歳以上の「一般」があり、一般に関しては時間制限があるが就業可能です(最大で週20時間、長期休暇中はフルタイムも可能)。
一時的労働者のほか、ワーキングホリデービザもこれに該当する。
一時的労働者とは「創造的業務・スポーツ関係者」、「慈善団体関係者」、「政府が許可した人的交換」、「国際協定に基づく入国者」、「宗教関係者」が該当する。ワーキングホリデーは簡単にいうと1年間の就労が可能になるビザで、申請は30歳までとなっています。
イギリスで就職する場合どのような仕事があるのでしょうか?ここでは特に日本人が就職する場合を想定して日本人向けの求人を紹介します。
日本人でも応募しやすい求人としては以下のようなものがあります。
・日本食レストラン
・ホテル
・日系企業
・カフェ
日本食レストランに関しては経営をしている人が日本人であるケースもあるほか、積極的に日本人の採用を行っていることも珍しくないため、とにかく仕事を見つけたいという人にはおすすめです。
ただし、自分以外にも日本人がいる可能性が高いのでその点には注意が必要です。
ホテルでは日本人の求人を行っている場合があります。この場合、現地に旅行に来る日本人観光客への対応が主な仕事です。
仕事で日本語を使う機会もありますが、英語を使う機会がゼロというわけではないので英語を使いたいという人にもおすすめです。
ロンドンは世界的な大都市ということもあって日系企業も数多くあります。そういった企業に応募するというのも1つの手段です。
企業によっては日本語中心の業務となるほか、日本的な仕事の進め方となっている場合もあるので、日本での就業経験を活かせる可能性もあります。
イギリスにはチェーン店のカフェが数多くあるため、そういった店で働くこともできます。お店の数が多い分応募する機会が多くなりますし、チェーン店の場合、高いレベルの語学力がなくても中級程度の語学力があれば採用してもらえる可能性があります。
そういった場合、仕事を通して語学力を磨くことも可能です。
イギリスで働きたい人の中にはワーキングホリデーを利用して就職する人もいるのではないかと思います。ワーホリの場合以下のような職業がおすすめです。
・日本食レストラン
・美容師
・パブ
日本食レストランは先ほども伝えているように語学力が不問である場合があり、日本語だけで仕事ができるケースもあります。そのため、渡英直後は語学学校に通いながら仕事をしたいという場合などにおすすめです。
イギリスには美容師が多く留学しています。流行の最先端とも言えるロンドンなどでは日本人が経営するヘアサロンの求人がある場合もありますし、現地のヘアサロンに応募してみるのも1つの方法です。
美容師であればワーホリの1年間を修行期間としてイギリスで自分の腕を磨くことができます。
イギリスには街の各所にパブがあります。パブには多くの人が集まって週末にはサッカーを観戦したり、お酒を飲んだりしています。語学力などが求められる可能性はありますが、イギリスらしい仕事をするのであればパブはおすすめです。
ここではメリットに加えて現実的な問題などについて紹介します。
イギリスで働くメリットは異国での就業経験を積めるということではないでしょうか。日本とは違う職場環境、多国籍の人たちが集まるイギリスでいろんな国の人と働くという機会はなかなか得られるものではありません。
また、英語力を磨くという意味でもイギリス就職は大きなメリットになるはずです。海外での経験、語学力を武器に日本に戻って就職することもできますし、海外の他の国などに行ってキャリアアップを図ることも不可能ではありません。
実際に働き始めると、やはり英語がうまく話せない、聞き取れない、自分の意見を伝えることができなくてイライラするといった事態に陥ってしまうことがあります。
これに関しては慣れていくしかありませんし、仕事以外の時間で勉強する必要があります。
日本で勉強してきたから大丈夫、と自信を持っている人もいるかもしれませんが、イギリスには英語を母国語としない人や訛りのある人もいるので、注意してください。
海外での勤務と聞くとキラキラした印象を持たれる方も読者の中にはいるかもしれませんが、仕事という点においては日本と同じです。オフィスに出勤し、事務作業をすることもあるはずです。
そのため漠然としたイメージを持ったまま就職してしまうとギャップに悩んでしまう恐れがあります。
また、現地の企業であれ、日系の企業であれ、あなたがイギリスで働くためにビザを申請しているわけですから、遊び感覚や旅行感覚でイギリスにいくのではないと覚悟を持たなければいけません。
そういった意味では「仕事をするんだ」という心構えをしっかりと持つことは大切だと言えます。
イギリスの労働時間は日本と同じほどですが、始業時間、終業時間はかなり柔軟性があります。例えば保育園に子供を送るなどの個人の事情で就業時間を変更することが実際に多くの職場で可能です。
また、企業にもよりますが、残業するという考えを持っていないところも多いので、プライベートを充実させることも期待できます。
しかし、これは逆にいうと時間内で効率よく仕事をしなければいけないということでもあり、日本でダラダラと残業をしていたという人にとっては大変かもしれません。
休暇に関しては、欧米諸国は夏休みを長期間とることが有名ですが、イギリスの場合も夏に2週間ほど有給休暇を消費して休むケースが多いようです。
イギリスでは年齢によって時給が変わってきます。
例えば18歳未満だと4.20ポンド、18~20歳で5.90ポンド、21歳〜24歳で7.38ポンド、25歳以上で7.83ポンドといった具合です。
また、イギリスの平均年収は27,271ポンドとなっており、日本の平均給与420万円に比べ、やや少ない金額となっています。
参考:COSMOPOLITAN、国税庁
イギリスでは年収に応じた所得税を支払うことになります。
0ポンド〜11,850ポンド(0円〜166万円):0%
11.851ポンド〜46,350ポンド(166万円〜649万円):20%
46,351ポンド〜150,000ポンド(649万円〜2,100万円):40%
150,001ポンド(2,100万円)以上:45%
このように年収が高くなるほど所得税が高くなります。また、イギリスにも年末調整のようなものがあるので、場合によっては手元にお金が戻ってくることもあります。
なお、消費税に関しては、イギリスは付加価値税なので、商品によって0%、5%、20%といった具合にかかる税金が異なります。
ここからはイギリス就職における失敗例を紹介します。事前に確認し、実際の場面で失敗しないように気をつけましょう。
働きたい企業があったとしてもビザが下りないから雇うことができないといったケースがあります。
何度も書いているようにイギリスはインターンシップを経て就職するのが一般的なので、学生ビザで留学し、その後現地での就職を目指すといった場合はビザが切れる時期を見越して早めにインターンシップ先を探すなど動き出すようにしましょう。
イギリスで働くからには、英語を仕事の場面でも使いたい人は多いと思います。そういった人は、誤って日本人が覆う職場に就職した場合、日本語が飛び交う環境にストレスを感じでしまいます。
ただ、日系企業で経験を積み、語学力を磨くことで転職をすることはできます。イギリスは転職が当たり前なので、根気強く仕事に取り組んでいくようにしましょう。
イギリスに新卒という枠組みはありませんが、気をつけることとしては日本で就職活動をするときとあまり変わりないように思います。
例えばどのような企業があるのか、という点は就職活動をする際に必ず調べますし、自己分析をして会社に対して自分がどのように貢献できるかをアピールするということも日本と同じです。
特に海外の場合、新卒制度がなく、求められる人材は即戦力なので、自分の強みを把握し、アピールすることは重要だと言えます。
イギリスで仕事を得たい場合、いくつかの手段の中から選ぶことができます。
日本でも転職時にエージェントに登録することがありますが、それと同じことをイギリス就職でも行うことができます。エージェントはその人の条件や経験を踏まえて仕事を紹介してくれるほか、就職の際の相談などにも乗ってくれます。
企業のホームページなどを見ると求人情報が掲載されている場合があります。そういった企業に対してメールなどで直接コンタクトを取るというのも1つの方法です。
求人を出しているということは人が欲しいことは間違いないので、アピールの仕方次第では雇ってもらえる可能性があります。
現地の友人を経由して会社を紹介してもらうこともあります。こればかりは知人・友人次第なのでなんとも言えませんが、人脈を広げておくことがポイントだと言えます。
日本でもアルバイトや正社員の仕事を探すときに求人サイトを利用するかと思いますが、イギリスでも同じような求人サイトがあります。ここでは有名な求人サイト3つをご紹介します。
日本人向けのコミュニティサイトです。現地での求人が日本語で掲載されているので、情報がわかりやすく、学生向けのアルバイト、ワーホリ向けの仕事なども掲載されています。
掲載されているのは、日系の企業の求人が中心です。
MixB
こちらも「MixB」同様、日系企業の求人情報が掲載されています。
ニュースダイジェスト
日系企業以外での就職を目指したい人向けのサイトです。求人情報は全て英語となっています。
Gumtree
イギリスといってもさまざまな都市があるため、どこで働くか悩んでしまう人もいるかもしれません。そこで、続いてはおすすめの地域について紹介します。
ロンドンは世界的にも有名な都市であり、さまざまな国の人たちが集まる地域ということもあり、求人が多くあります。気候も比較的穏やかで過ごしやすく、日本食も入手しやすいので、生活する上でも日本人向きの都市です。
バーミンガムはロンドンに次ぐイギリス第二の都市と言われています。そのため、仕事も比較的見つけやすい環境にあるのではないかと考えられます。
またロンドンへは電車で1時間30分ほどで行けるので決して遠くはないので、週末に遊びに行くといったことも可能です。
今回はイギリスで仕事を得るための方法について紹介してきました。ビザの問題もあってイギリス就職は決して簡単ではありませんが、現地には日本人を雇ってくれる企業はあります。
まずはどのような企業が募集をかけているのか情報収集を行い、自己分析を行ったうえで、応募してみてください。また、1つダメでも諦めずに根気強く挑戦するようにしましょう。
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留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
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