日本ではなく、留学してドイツ語を学んで本当によかったと思った理由

みなさんはじめまして!
わたしは今年の3月まで約1年間、ドイツのフランクフルトに語学留学していました。

留学した理由は、大学で専修しているドイツ語を上達させたかったからです。
あとは、若いうちに基本的には日本語の通じないまったく異なる文化のなかで生活してみたいな、と高校生のときから思っていたのもありますね。

「語学習得のための留学なんて意味がない。語学を使って何かを勉強しなきゃ。」
実際、今回留学に行くための学内の選考面接でも「ドイツ語を使って◯◯を勉強したい」という◯◯の部分がすごく重要視されていました。
私の周りでは語学習得だけを目的とした留学はよくないという風潮があったんです。

また、
「語学を学ぶだけなら日本でも出来るでしょ?」
というふうに言われることも。
たしかに、インターネット上にも上質な教材がたくさんあり、それらのうちの多くは無料なことも多いです。

しかし、私は留学目的が「語学習得のためだけ」だったとしても、留学は十分に有意義になり得ると、自らの経験もふまえて私は思うのです。

今日はその理由について書いていこうと思います。

日常で外国語が必要な環境に身を置くことで必死になる

これが留学で語学力が伸びる大きな要因だと私は思っています。

海外にいるだけで、使用頻度は日本にいるときよりも格段にあがります。
例えばレストランで何かを注文するときにウェイターに「どこから来たの?」「この国を気に入った?」など、日本語以外の言葉が日常で使われるようになるんです。
このシチュエーションはほんの一例ですが、とにかく日常の些細な事でも外国語を使う必要性がでてくる、というのは外国に身を置いているからこそのことだと思います。

また、海外滞在する上でビザ申請や携帯電話の契約なども外国語を使ってしなくてはならなくなります。こういった手続類はなかなか母国語以外でするのって難しいんですよね。でもやらなくちゃいけないので、調べたり詳しい友達に聞いたりしてなんとか乗り切るわけです。

他にも、友達をつくるのにも外国語が必要だし、語学コースも、日本語によってではなく、その学ぶ言語によって行われます。
ああ、疲れたと思ってつけたテレビから流れてくるのも外国語。

日常的に触れる量や頻度が日本よりも圧倒的に多くなるので、身に着けようとする必死さが全然違ってきます。

会話を通じて言葉を覚えられる

会話のなかで相手が使っていた言葉というのは記憶に残りやすいんですね。
どういった場面でどのような言葉を使うのか、良くわかるようになります。日本語でも、友達と日常で使う言葉を習慣的に使っちゃいますよね。新しい若者言葉などはまさにその一例だと思います。

例えば、ドイツ語に ”freiwillig” という言葉がああります。
辞書には「自由意志の」などという意味が書いてあります。

ある日、わたしのドイツ語コースの先生が生徒たちに向かって「きみたちがドイツに来たのはfreiwilligだよね。」と言ったことがありました。この場合は「自ら来たくて来たんだよね。」的な意味になるんです。
一方で、語学コースの遠足に参加する際に「この遠足のための保険はfreiwilligです。」と言われましたが、こういった場合は「任意」といった訳し方になります。

このようにその言葉を聞いたシチュエーションと共に、柔軟に意味が理解できるようになるのは、会話や生活で利用しているからだと思います。
本来、母国語である日本語だってこのように、辞書など使わず習得してきたはずだなあ、なんてことも留学中に思ったのでした。

文化的背景とともに言葉を覚えられる

実際にその国に住んで文化も体感しながら言葉を覚えることが出来るというのも留学ならではのことです。
「こういう習慣・考え方がベースにあるから、この表現がよく使われるのか。」と感じる場面が多々あります。

例えば、ドイツ語の誕生日パーティなどで
「今日は楽しくお祝いしてね!」
といった言葉をよく使います。

日本だとあまり聞かない表現ですよね。
こういったパーティが習慣になっているドイツならではの文化から言われていると感じました。

他にも、日本人は日常的に「すみません」という言葉を使うかと思います。
ドイツ留学中に同じようなシチュエーションでドイツ語だったらなんと言うんだろうと考えてみたところ、いまいちしっくりする答えが思いつきませんでした。

ドイツ人の友人に聞くと
「ドイツでは本当に自分が悪いと思ったときしかあやまらないんだよ。」
とのことです。

このように、普段の生活や文化によって使う言葉や意図が全然違うんですね。
こういった経験は日本でコツコツ勉強しているとなかなか身につかないものだと思います。

まとめ

語学はツールに過ぎないけれど、一朝一夕で使いこなせるようになるツールではありません。
留学こそ実際の生活で母国語以外の言葉を使って学ぶチャンスだと思います。

ぜひ留学でしっかり語学を身につけてみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

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    この留学ブログを書いた人

    Yukko

    Yukko

    「最低一年間はどっかに留学しろよな!」高校時代の教師のアドバイスを鵜呑みにし、大学を1年間休学してドイツのフランクフルトに留学。語学学習、ラーメン屋やシッターさんとしてのバイト、現地の聖歌隊に入る、10か国以上に旅行に行くなど、様々な経験をしました。ときにはみんなでワイワイ騒ぎ、ときには徹底的に独りぼっちで過ごした滞在期間中、感じたこと、考えたこと、知ったことをつづります。

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