留学の定義とは?意味のない海外留学と言われないために知っておきたいこと

留学といっても語学留学、大学留学、ワーキングホリデーまでさまざまな方法があります。なかには「行く意味がない」と言われている留学方法もあり、自分の検討している留学が「意味のある留学」に当たるのか分からず悩んではいませんか?

そもそも留学の定義とは何か、どのような留学であれば履歴書に記載できるのか気になっている人もいるかもしれません。

そこで今回は、留学の定義を解説します。身に付けられるスキルや意味のない留学と言われないためのポイントもまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

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留学の定義とは?

そもそも留学とはどのような滞在方法を指すのか、一般論と文部科学省が掲げる留学の意義を見ていきましょう。

文部科学省が定める「留学」とは

一般的に留学とは、海外で勉強しながら生活することを言います。文部科学省では、「留学とは国際体験を積むことで学生個人の可能性を広げられるもの」としています(※1)

留学生は海外経験を通し、国際理解、知識の拡大、海外での人脈構築、英語力の向上などが期待できます。国内外で活躍できる人材を育成するという面でも、留学が重要視されています。

一般的に履歴書に書ける留学は決まっている

履歴書に記載するには「海外の学校で単位を取ったかどうか」が重要になります。例えば、大学留学や交換留学など、どちらも現地の大学で単位取得を目指すため、問題なく履歴書に記載できます。

一方で語学留学やワーキングホリデー(ワーホリ)の場合、留学生活の内容によって記載すべきか否かが変わります。とくにワーホリは自由度が高い留学方法であるため、「ワーホリに行った」というだけでは、何をしていたのか分かりませんよね。

もちろん、観光しながら1年間海外で生活するのもワーホリの過ごし方の1つ。ただし、就職活動の際に強みになるスキルを身に付けたわけでないのなら、履歴書に書いてアピールしても効果がありません。

語学留学やワーホリを検討している人で履歴書に書きたいと思っているのなら、TOEICなどの英語テストを受けたり、現地で何かしらのスキルを取得したりと「データに残る成果」を得られるよう工夫して過ごしましょう。

ホームステイは留学でない

短期留学を検討していると、「ホームステイ留学」というプランも目にします。しかし、厳密に言うとホームステイは留学方法の1つではありません。

ホームステイは海外のホストファミリーの家庭に滞在し、現地のリアルな生活を体験できる滞在方法のこと。ホームステイ留学では、就学よりもホストファミリーとの異文化交流がメインとなります。

異文化を体験できる貴重な機会ではありますが、必ずしも学校に通ったり単位を取ったりするわけではないので、留学とはカウントされない可能性があると覚えておきましょう。

留学が意味がないと言われる理由

留学といってもさまざまな種類があり、なかには「行く意味がない」と思われてしまうものもあります。特に周りから理解されづらいのが、短期留学や語学留学です。

そこで次は、なぜ短期留学や語学留学は意味がないと思われやすいのか、その理由を解説します。

留学期間が短すぎる

留学はスキルをアップしたり、多文化と触れ合うことで国際感覚を養ったりするものです。しかし留学期間が短すぎると、そうした経験を積む前に帰国することが多いため、留学らしい経験が十分にないと思われてしまいます。

また、短期間では英語力の向上に限界があります。英語が身に付くまでには、やはり相応の勉強時間が必要です。元の英語力にもよりますが、1~3ヶ月程度の短期留学では、「ネイティブと同等に話せる!」といった劇的な変化は期待できないでしょう。

とはいえ、長期留学に行く時間・費用はないという人も多いですよね。そこで以下の記事では、短い期間でも英語力を伸ばせるポイントをまとめました。短期留学を検討している人は参考にしてみてください。
短期留学を成功させるポイントまとめ。短い期間でも効果的に英語力を伸ばす方法とは?

大人になってからでは英語力は伸びないという思い込み

日本では、「一度就職したら働き続けるのが正しい」「留学は若いうちに行くべき」という考えが一般的です。若いうちの方が考え方が柔軟で、英語力の吸収も早いとよく耳にします。

しかし、語学を学んだり新しい挑戦に踏み出したりするのに遅すぎるということはありません。最近では、社会人を経験してからスキルアップのために留学に行く人、子どもを連れて留学に行く人も増えています。

社会人留学だからこそのメリット、再就職の時のポイントなどは下記の記事にまとめています。合わせてチェックしてみてください。
大人の留学はキャリアアップへの近道!メリットや再就職のコツも解説
30歳からの留学は遅い?メリットやデメリット、帰国後の就職事情、おすすめの国などをまとめて解説!

留学経験で期待できるスキル3つ

留学の魅力は、語学力向上だけではありません。慣れ親しんだ場所(comfort zone)を離れて異文化で生活することで、現代に求められる力を養うことができます。

そこで最後に、長期留学だけでなく、語学留学、短期留学、ワーホリなど、どの留学方法でも身に付けられる3つのスキルを紹介します。

チャレンジ精神

母国語が通じない、頼れる人もいない海外生活では、自分のことはすべて自分で行わなければなりません。分からないことがあれば自分で調べたり、人に尋ねたり、自ら積極的に行動する必要があります。

授業中も同様です。海外の学校では、発言の回数が多いほど授業に積極的に参加している、学ぶ姿勢があるとみなされるため、学生は手を上げて積極的に質問や発表をします。

私はアメリカの大学に留学していたのですが、クラスメイト達が間違いを恐れず意見を述べている姿を見て、日本の授業スタイルとの違いに驚いたのを覚えています。

自ら質問したり発表したりするのは勇気のいることですが、留学すると「やるしかない」状況が訪れます。苦手なことも少しずつクリアしていくことで、積極性やチャレンジ精神が磨かれていきます。

コミュニケーション能力

同じような文化環境で育った日本人同士の会話では、言わなくても伝わる、言わんとすることが分かる、という察するコミュニケーションが成り立ちますよね。

しかし留学先では、母国語も違えば常識も異なる、さまざまな国・文化背景を持った人が集まります。そのため、誤解のないようにコミュニケーションを取るには、できるだけ分かりやすく伝える力が重要になります。

さらに留学ではゼロから人間関係を構築します。言わなきゃ伝わらないという環境で、相手を思いやりながら伝えるコミュニケーションスタイルを繰り返すことで、相手の意図することを汲む、相手に分かりやすく話すなどのコミュニケーション力が培われます。

広い視野で物事を捉える力

留学先では多種多様な人と出会います。日本人での常識が、他の国では非常識に当たったり、相手の当たり前が日本人にとっては失礼に当たったりすることも少なくありません。

例えば日本では、相手に好感を持ってもらう手段として、相手の外見を褒めることがありますよね。一方で、アメリカでは基本的に相手の外見について言及するのはマナー違反。褒めているつもりでも、場合によっては非常識な人と思われてしまいます。

このように、環境が変わると常識も変わります。さまざまな背景を持った人との関わりを通じて「こういう考えもあるんだ」と知ることで、自分の視野も広がります

まとめ

今回は、留学の定義と留学で得られるスキル、意味のある留学にするためのポイントを紹介しました。留学といっても、語学留学、大学留学、交換留学、ワーキングホリデーまで期間・方法はさまざまです。

どんな留学方法を選んでも、滞在中の自分の行動によって意味のある留学にすることができます。短い留学期間だとしても一生懸命過ごせば、社会人に必要なスキルを身に付けられますよ。

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また長期留学と短期留学の違いは以下の記事にまとめています。留学期間に迷っている人は参考にしてみてください。
長期留学のメリットや短期留学との違い。おすすめの国や費用、準備などすべて解説します

あなたはどのステップにいる?語学留学実現までの流れ


語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。


  1. ステップ1:目星をつける
  2. ステップ2:相談する
  3. ステップ3:申し込む
  4. ステップ4:渡航準備
  5. ステップ5:出発!

留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。

考えることが多い留学準備には、プロの伴走者を

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    この記事を書いた人

    仲野もも

    東京在住のライターです。キュレーションメディアの編集ライターとして記事制作に従事した後、現在はフリーで活動中。特技は英語で、学生時代はアメリカ・ジョージア州に留学を経験しました。趣味は旅行と映画鑑賞で、海外に行ったら映画のロケ地巡りや地ビール巡りをするのが好きです。

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