アメリカのホームステイの滞在費用、注意点、英語力アップのための過ごし方を解説
留学先として人気のアメリカは、ホームステイの受け入れ先も増え、留学生の多くが利用しています。
これから留学を考えている人の中には、ホームステイにしようか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
今回は、学校併設の寮とホームステイの違いを押さえながら、それぞれの特徴について解説をしていきます。アメリカのホームステイに興味がある人は、参考にしてみてください。
なお、アメリカ留学の滞在方法については下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
アメリカ留学の滞在先の種類と特徴
［目次］
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アメリカのホームステイの基本情報
まずはアメリカでホームステイする際に必要な基本情報をご紹介します。
ホームステイとは
ホームステイとは、留学生が現地の家庭に宿泊をさせてもらうシステムです。家庭によっては食事を提供してくれたり、一緒に外出を楽しむこともあります。
一方で、アメリカでは空き部屋を貸すビジネスとしてホームステイの受け入れを行っている家庭もあり、日本人が想像するアットホームな雰囲気ではない家庭があるのも事実です。
また、アメリカは多民族国家なので、ネイティヴな英語が話せるホストファミリーではない可能性もあることを覚えておいてください。
ホームステイの高い時期、混む時期
ホームステイは時期によって料金や混み方が異なるので、しっかりと計画を立てる必要があります。特に、学生が休みの時期（春休み、夏休み、冬休み）は値段も高く、混みやすいのが特徴です。
小学生から大学生まで多くの人がアメリカにホームステイをするので、良いホームステイ先はすぐに埋まってしまいます。なるべく早めに予約をするか、時期を外して行くことをおすすめします。
寮とホームステイの違いについて
学校が提供する寮とホームステイはまったくスタイルが異なります。寮は学校が運営する滞在施設で他の学生と相部屋になることが多いため、他の国の学生と仲良くなれますが、プライベートな時間は確保しにくくなります。
ホームステイは現地の一般家庭に滞在させてもらう形式で、基本的には個人の部屋が割り当てられます。それぞれの違いを理解して自分に合った滞在先を選ぶために、メリット・デメリットを見ていきましょう。
寮生活のメリット
メリット（1）友達がたくさんできる
学生寮には世界のさまざまな国から留学生が集まっており、非常に友達が作りやすい環境です。私も語学留学で寮生活をしましたが、数え切れないほど多くの友達ができました。特に相部屋の人とは今でも連絡を取り合って、会いに行ったりすることがあります。
また、寮内のエレベーターや廊下で他の留学生と会話をすることが多かったので、友達が日に日に増えていきました。
メリット（2）色んな国の文化を知れる
寮には様々な国の人が集まるので、異文化交流をすることができます。世界中の国の文化を知ったり、自分の国の料理を作って一緒に食べたりすることは、寮生活の醍醐味とも言えます。
自分の知らない文化に触れることができ、価値観を広げるきっかけにもなります。
メリット（3）時間が自由
寮生活はホームステイに比べて時間が比較的自由になります。寮によって違いはありますが、シャワー時間のルールや、消灯時間の決まりなども緩いことが多いです。
時間に縛られにくいので、自分の時間をしっかりと取ることができます。
（4）イベントが多い
私も海外留学中に寮生活をしていましたが、学生同士でイベントをすることが多かったです。部屋に集まってお菓子パーティーをしたり、外に飲みに行ったりなど、楽しい時間を過ごすことができました。
誕生日の人を皆でお祝いするなど、パーティーやイベントが好きな人にとっては最適な環境だと思います。
寮生活のデメリット
デメリット（1）自炊が大変
寮生活は基本的に自炊をすることになります。買い物から調理までしなければならないので、勉強をする時間も限られてきます。
料理が苦手な人は苦労をしますし、栄養バランスも偏りがちになる可能性が高いです。自炊経験がない人は事前に練習をしてから寮生活を始めた方がいいかもしれません。
デメリット（2）プライベートの時間がない
寮の部屋は相部屋になることがほとんどなため、プライベートの時間が確保しづらくなります。私の場合、6人部屋の寮生活をしていたので、ほとんど自分の時間を作ることができませんでした。
短期の留学なら楽しく過ごせるかもしれませんが、長期の留学の人はプライベートな時間が欲しくなります。ストレスもたまりやすいので、1人の時間が大事な人にはおすすめできません。
1人部屋もありますが、料金がかなり高額になるのでよく考えてから選ぶようにしてください。
デメリット（3）静かに勉強ができない
寮生活は英語学習の環境が整っていると思いがちですが、相部屋の人がうるさかったり、他の学生が騒いでいることがあるので、勉強に集中できないこともあります。
私も、相部屋の人が少しうるさかったことで勉強に集中できない日が多々ありました。
ルームメイトは選ぶことができないので、自分で勉強に集中できる場所を探すなどの工夫が必要になってきます。
ホームステイのメリット
メリット（1）英会話を話す環境に身を置ける
ホームステイは、アメリカの日常生活で使う英語を実際に聞きながら学ぶことができます。寮や学校では学べないような表現やフレーズを知ることができるのは、大きなメリットです。
また一緒にご飯を食べたり、外出したりする機会があれば、必然的に英語を使わなければなりません。日常生活でも英語の勉強をしなければならない環境に身を置きたい方にはおすすめの滞在方法です。
メリット（2）アメリカの生活を体験できる
ホームステイは一般の家庭での生活を体験できるため、語学以外にも学べることが多くあります。どんな考え方で生きているのか、どんな朝食を食べているのかなど、アメリカの文化や食生活、考え方などを学ぶことができます。
現地の生活を体験することはホームステイの醍醐味とも言えます。
メリット（3）自炊をしなくても良い
ホームステイ先によっては、食事を提供してくれる家庭もあります。現地の家庭の料理を味わうことができるので、食文化に興味がある人にとっては楽しみが増えることでしょう。
また自炊をする必要がないので、買い物をしたり、料理をする時間を節約することができます。学習時間をしっかり取りたい方や、料理が苦手な人はホームステイも検討してみてください。
メリット（4）ホストファミリーと繋がりができる
ホームステイをしている人の中には、ホストファミリーとの交流を深めて家族同然の仲になる人もいます。留学が終わった後も連絡を取り合って遊びに行ったり、お互いの国を行き来することも。
積極的なコミュニケーションを取ることで、英語が学べるだけでなく、第2の故郷と呼べる場所ができるかもしれません。
メリット（5）相談がしやすい
アメリカに留学をしていると、心細かったりトラブルに見舞われることも多いです。そんなときに、ホストファミリーにすぐ相談できる環境にいられることは、精神的にも安心できます。
現地のことを詳しく知っているホストファミリーは心強い存在なので、困ったことがあれば相談してみましょう。
ホームステイのデメリット
デメリット（1）家庭によってルールがある
ホームステイでは家庭によってルールがあるので、その決まりを守らなければなりません。門限やシャワー時間、キッチンの取り扱いなどのルールは、少々面倒に感じるかもしれません。
自分の部屋以外の自由は少なく、ホストファミリーに気を使いすぎてストレスを貯めてしまう人もいます。お互いが気持ちよく生活できるよう、事前にルールを確認したり、コミュニケーションを多めにとっておく必要があります。
デメリット（2）食事が合わないこともある
ホームステイでは食事が提供されるメリットがありますが、その食事が口に合わなかったらデメリットにもなりかねません。食事が美味しくないとは言えないので、我慢をして食べるか、ホームステイ先を変える必要があります。
食事の内容は家庭によって様々なので、予測することができず困ってしまう人も少なくありません。
ホームステイにかかる費用について
ここではホームステイにかかる費用についてご紹介します。
滞在費
アメリカのホームステイでかかる費用は都市によって変わってきますが、1カ月20万円前後をみておくと良いでしょう。後ほど、各都市ごとのホームステイ費用の相場を解説していきますので、参考にしてみてください。
滞在手配手数料
ホームステイには滞在手配手数料がかかります。これに関しても都市ごとに料金が違いますが、そこまで高額になることはありません。2万円前後が相場となるので、滞在費にプラスして計算をしてみてください。
食費
ホームステイの食費は滞在費に含まれていることがほとんどです。しかし、家庭によってはディナーだけ、モーニングだけ、といった家庭もあるので事前に確認をしておきましょう。
基本的にランチが出る家庭は少ないので、その部分の食費はかかると思っておいた方がいいでしょう。アメリカのランチは高いので、1食1,000円前後します。月に3万円前後は食費が加算されることを想定しておいてください。
交通費
ホームステイ先によっては学校から離れていたり、郊外に家があったりするので別途交通費がかかります。地域によって交通手段や料金も違うので、事前にどんな地域にあって、学校からどのくらい離れているのかを確認しておきましょう。
ホームステイ費用の相場
それではアメリカの各都市のホームステイ料金の相場を紹介していきたいと思います。
サンディエゴ（4週間）の相場
相場：12万円〜
アメリカのカルフォルニア州にあるサンディエゴは日本からの直行便も多く、留学生に人気の都市となっています。海に面した街で、1年中暖かい気候が特徴です。雨も少ないため、住みやすい街としても知られています。
ニューヨークなどの大都市に比べてもホームステイ費用は安くなるので、留学費用を抑えたい人にはおすすめな都市です。
ロサンゼルス（4週間）の相場
相場：15万円〜
ロサンゼルスはカルフォルニア州にある、アメリカ第二の都市です。ニューヨークに次いで人口が多く、高層ビルが立ち並ぶ西海岸の中心都市として賑わっています。ハリウッドもあるので、高級な住宅街やブティックなども多いのが特徴です。
地域によっては非常に物価が高いところもあるので、学校やホームステイ先選ぶは慎重に行ってください。
ニューヨーク（4週間）の相場
相場：20万円〜
ニューヨークはアメリカ最大の都市として、世界中から留学生が集まる人気の街です。物価も非常に高く、ホームステイの料金も他の都市と比べて割高になります。
しかし、アメリカらしさを思い切り楽しみたい人にはおすすめの地域なので、ホームステイ先を地域ごとに調べてみましょう。
ボストン（4週間）の相場
相場：10万円〜
マサチューセッツ州の州都であるボストンは、日本人留学生が比較的少ない都市として有名です。ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学などがある学術都市として栄えているため、学校のレベルも高く、しっかりと英語を勉強したい人にとっては最高の環境です。
学生が多いので物価も安く、ホームステイの料金もアメリカの中では特に安くなっています。ニューヨークへのアクセスも良いので、費用を抑えつつニューヨークにも足を伸ばしたい人にもおすすめの都市です。
ハワイ（4週間）の相場
相場：15万円〜
ハワイは留学だけでなく、観光リゾート地としても人気の島です。マリンスポーツや大自然を満喫しながら留学したい人には、最適な場所だと思います。
ホームステイ料金はそこまで高額ではありませんが、ハワイの物価は高いので、その他の費用がかさんでしまう可能性があります。物価も考慮しつつ、留学をしたいか考えてみてください。
ホームステイ先の探し方
それでは、ホームステイ先の探し方をいくつか紹介していきます。
語学学校、大学経由で申込む場合
ホームステイ先は、語学学校や大学経由でも紹介してもらうことができます。ホームステイ先選びに時間を避けない人や、どうやって探したらいいのか分からない人は学校経由でホームステイ先を決めてみてください。
しかし学校経由で申し込む場合は、仲介手数料が発生するので注意しましょう。
自分で探す場合
ホームステイ先をを自分で探す場合は、ホームステイ専門のサイトでホストファミリーを探すことになります。いくつかホームステイ専門サイトを紹介しますので、参考にしてみてください。
homestaybay
homestaybayは、日本語対応のホームステイ先が探せるサイトで、日本人留学生の多くが利用しています。アメリカの州ごとに検索ができるので、自分の住みたい地域を選ぶだけですぐにホストファミリーが見つかります。
このサイトの特徴として、自分のプロフィール（国、性別、年齢、期間）を登録しておくと、ホストファミリーの方から連絡をしてもらえる点が挙げられます。
他のサイトは自分で連絡をするのが普通ですが、ホストから連絡をもらった場合は自分に友好的なことが多いので、良いホストファミリーに出会える確率も上がります。もちろん自分から連絡をすることもできるので、気になるホストファミリーがいれば連絡をしてみましょう。
Homestay.com
Homestay.comは世界中のホームステイ先を探せる専門サイトです。おすすめポイントは、エリアを選ぶとそのエリアの交通情報やローカルな情報まで表示されるところです。
市内まで車で20分、病院まで徒歩10分、美術館が近いなど、周辺情報を知ることができるので、ホームステイ先選びが非常にスムーズになります。
ホームステイ先選びを失敗しない為にも、周辺情報を参考にしながら検索をしてみてください。
ホームステイ先を自力で探すと、学校経由で申し込むよりも安く済ませることが可能です。留学費用を抑えたい人は自分で探してみるのもいいでしょう。
ホームステイをする前の注意点
ホームステイ先を決めるときに、いくつか注意しておくべき点があります。特に重要な項目をまとめてみましたので、チェックをしておいてください。
ホストファミリーの家族構成を知っておく
ホストファミリーの家族構成は、コンタクトを取る前に確認をしておいてください。
例えば、男性1人のホストの所に、女性が1人で行くことはおすすめできません。どんな家族構成がいいのか、自分で考えてから選ぶようにしてください。
ペットがいるかを確認しておく
自分自身に動物アレルギーがある場合や、苦手な動物がいる場合は、ホストファミリーにペットがいるかを確認しておきましょう。特に動物アレルギーの人の場合、現地に着いてすぐに引っ越し先を決めるのは大変なので、必ず事前に確認してください。
ファミリールールの確認をする
ホームステイ先の家庭では、家ごとにファミリールールが異なります。シャワーの時間が決まっていたり、門限や禁煙などのルールが厳しい家庭もあります。
入居してから「こんなはずではなかった」と困らないように、ファミリールールは事前に確認をしておいてください。
【留学生活】ホストファミリーと仲良くなるためには？現地で気をつけたいことや挨拶の例文、トラブル事例まで紹介します
滞在中に注意すること
ホームステイ前の注意点を解説してきましたが、ホームステイ中にも気をつけなければならない点がいくつかあります。
ルールを守って生活すること
ホストファミリーと一緒に住むことになれば、ファミリールールを破ることはできません。ルールに従って生活をしないとトラブルになってしまいます。
ファミリールールを細かく確認をしてから、生活を始めるようにしてください。
現金などの貴重品の管理について
ホームステイ先での貴重品の管理は、基本的に自己責任になります。
ホームステイを経験している人の中には、ものが無くなったり、現金を盗まれたという人もいます。ホストファミリーとトラブルならないように、貴重品はしっかりと自分で管理してください。
おすすめは、鍵付きのスースケースを利用して貴重品をしまっておく方法です。
ホームステイで英語力を伸ばす方法
ホームステイは、英語力を伸ばしたい人にとって最適な環境です。しかし、それを上手く活かせなければホームステイの意味がありません。そこで、ホームステイを活用して英語力を伸ばす方法を、いくつか紹介していきます。
授業で学んだことをホストファミリーとの会話で試そう
英語はインプットだけでなくアウトプットが重要になります。学校の授業で習ったフレーズや会話を、ホストファミリーとの会話で試してみてください。
実際の会話でアウトプットすることにより、そのフレーズが頭に残りやすくなります。ホストファミリーと、コミュニケーションを取ることにも繋がるので非常におすすめです。
料理や家事など積極的に関わろう
アメリカの家庭にいると、学校では習わないフレーズや単語が飛び交います。特に、料理や家事などの場面では、ネイティヴが日常的に使う英語を学ぶことができます。
積極的に料理や家事をすることで、英語の勉強にもなりますし、ホストファミリーも喜んでくれます。
まとめ
初めての留学生活は慣れないことばかりですが、良いホストファミリーを見つけることで安心して生活することができます。ホームステイ先を選ぶコツは以下の3つです。
・自分の生活スタイルを確認する
・ホストファミリーの情報をしっかりと調べる
・周辺環境も細かく調べる
こういった点に注意しながら、自分に合った方法でホームステイ先を探してみましょう。納得のいくホームステイ先を見つけて、アメリカ留学を楽しんでくださいね。
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