アイルランド最古の有名大学、トリニティ・カレッジ・ダブリン。大都市ダブリンに位置しつつも、緑あふれる美しい広大なキャンパスが魅力です。アイルランドNo.1と言われる大学で、ハイレベルな学びを得たいと考えている人も少なくないはずです。
とはいえ、トリニティ・カレッジ・ダブリンへ留学するにはどの程度の学力レベルが必要なのか、費用はどのくらいかかるのかなど、分からないことがたくさんありますよね。
本記事では、トリニティ・カレッジ・ダブリンの特徴や留学にかかる費用、入学方法や必要な学力など、全部で4つの項目を紹介します。トリニティ・カレッジ・ダブリンへの留学を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
[目次]
まずは、トリニティ・カレッジ・ダブリンの基本情報から解説します。
トリニティ・カレッジ・ダブリンは、エリザベス1世により1592年に創立されたアイルランド最古の大学です。Times Higher EducationのThe World University Rankings 2022において、アイルランドで第1位を獲得しており、アイルランド屈指の名門校ともいえます。(※1)
さまざまなノーベル賞受賞者や政治家などを輩出しており、評判通り優秀な学生がそろっている大学です。後項で解説しますが、国際色豊かな環境で学べるのもトリニティ・カレッジ・ダブリンの魅力と言えます。
トリニティ・カレッジ・ダブリンでは、幅広い分野の学びができるよう多くのコースが用意されています。代表的な学部は以下のとおりですが、詳しくは大学ホームページを確認してみてください。
生物医科学(Biological and Biomedical Sciences)
経営学(Business)
コンピューター科学(Computer Science)
英文学(English Literature)
環境科学(Environmental Sciences)
映画学(Film Studies)
グローバルビジネス学(Global Business)
免疫学(Immunology)
法学(Law)
心理学(Psychology)
トリニティ・カレッジ・ダブリンには、学部生と大学院生を合計して約18,000人もの学生がいます(※2)。そのうち約24%ほどが留学生で、世界の国々から学生が集まっているのが特徴です(※3)。
また、トリニティ・カレッジ・ダブリンでは、学生だけでなく講師や教授陣も約40%が外国籍だと言われており、非常に国際色豊かであることがわかります。
トリニティ・カレッジ・ダブリンは、アイルランドの首都ダブリン中心に位置しています。都会にありながら、緑豊かな自然も楽しめるキャンパスが魅力です。近くにはショッピングモールや観光地が豊富にあるため、留学中の生活も楽しめます。
トリニティ・カレッジ・ダブリンの住所は以下のとおりです。
College Green
Dublin 2
D02 PN40
Ireland
以下では、トリニティ・カレッジ・ダブリンの特徴を3つ挙げて紹介します。
トリニティ・カレッジ・ダブリンの図書館は、あまりに美しいと評されるほど人気があります。図書館の1Fにはアイルランドの至宝である「ケルズの書」が所蔵されており、その世界一美しい本を見るために多くの観光客までもが訪れる場所です。
また、2002年に公開された『スターウォーズ エピソード2』に登場する図書館のモデルになったとも言われています。目を引く銅像が立ち並ぶとともに、床から天井までびっしりとあらゆる書籍が立ち並ぶ圧巻の光景は、つい写真におさめたくなるほど。
まるで映画の世界に入り込んだかのような空間が楽しめる図書館です。もちろん、大学の講義に活用できる書籍も豊富にそろっています。
トリニティ・カレッジ・ダブリンが位置するダブリンは、コンパクトで便利な都市ながら、別名アイルランドのシリコンバレーとも呼ばれているのが特徴です。
ダブリンの中心地から東へ15分ほど歩くと、AppleやGoogle、Facebook、Linkedinなど世界的に有名な企業が集まるグランド・カナルドッグというエリアがあり、インターンシップやアルバイトを行うチャンスであふれています。
また、企業側もトリニティ・カレッジ・ダブリンを含むダブリンの大学から優秀な学生を取り入れたいと意欲的になっているため、海外でキャリアを積みたいと考えている学生にとってはとてもうれしい環境です。
トリニティ・カレッジ・ダブリンでは、アメリカの名門コロンビア大学とのDual BA Programが用意されています。このプログラムは、4年間の学士課程を終えることで両大学の学士号が取得できるという、大変魅力的なものです。
大学の1年〜2年次ではトリニティ・カレッジ・ダブリンで学び、その後3年〜4年次はコロンビア大学で学びます。4年間の大学生活で2つの大学、しかも2つの国を経験できる、とても貴重なプログラムです。学士号が両方で取れることも、後のキャリアによい影響を与えてくれるため、ぜひ注目したいプログラムのひとつといえます。
次に、トリニティ・カレッジ・ダブリンに1年間留学した場合の費用について解説します。なお、本記事ではユーロをEURと表記し、為替レートには2022年2月17日時点での情報を参照したうえで1EUR=133円で計算しています。
【学費】
学費は、学部によって細かく費用が分けられています。文系学部に留学する場合を例に紹介すると、20,609EUR(約274万円)が1年にかかる学費です。(※4)文系だとだいたいこのくらいが平均的な学費だと考えておいてください。
【教材費】
正式に大学から出されている教材費の情報はありませんが、アイルランドの大学で1年間にかかる教材費の相場は約5,000円程度と言われています。ただし、学部やコースによって購入が必要な教材は大幅に異なるので、気になる場合は事前に大学へ確認するといいでしょう。
【滞在費】
トリニティ・カレッジ・ダブリンにはいくつか寮が用意されていますが、主要なのはオンキャンパス型の寮です。オンキャンパスなら、通学に交通費がかかる心配もありません。オンキャンパス寮は、週あたり181EUR(約2万4,000円)で滞在できます。(※5)
年間で52週あると過程すると、9,412EUR(約125万円)で滞在することが可能です。
【食費】
アイルランドでの外食は、日本に比べてかなり高いことが多いと言われています。メインの料理だけで2,000円ほどかかるため、友人と外食にいって複数メニュー頼むとかなり高額になることも。
ただし、野菜類などスーパーで手に入るものは比較的安いため、自炊をすれば食費を大幅に抑えることができます。自炊を中心に生活をすると、だいたいアイルランドでの食費は1ヶ月に3万円程度に。1年だと、36万円程度あればいいでしょう。
【通信費】
アイルランドでは、プリペイド式で携帯電話を使用するのが主流です。だいたい1ヶ月で20EUR程度(約2,660円)で使用できます。1年だと240EUR(約3万2,000円)ほど見積もっておけば大丈夫です。
【交通費】
ダブリンでは、イギリスと同じ2階建てのバスが最も主要な交通機関だと言われています。路面電車のルアスもありますが、バスのほうが本数が多く便利です。
学割が使える定期券のようなカードがあり、それを使えば1ヶ月111.5EUR(約1.5万円)で利用できます。年間だと1,338EUR(約18万円)です。
【娯楽費】
パブが人気のアイルランドでは、現地の学生と一緒にパブで楽しいひとときを過ごすことも多いはず。アイルランドのパブでは、4EUR(約532円)程度でビールが楽しめます。
だいたい週に1回程度友人とパブにでかけたりする程度の娯楽費で考えると、年間で480EUR(約6万3,000円)ほどかかるでしょう。
ただし、遊びにいく頻度が高かったり喫煙者だったりと、個人の生活スタイルに応じて娯楽費は天井なく発生します。節約したい人は注意しましょう。
【雑費】
雑費も自分次第で変動する項目です。価格相場自体は日本とさほど変わりないため、ブランドへのこだわりなどがなければ年間180EUR(約2万3,000円)程度ですみます。
【ビザ費】
アイルランドの学生ビザを申請する費用は、約4万円ほどと言われています。エージェント等に依頼すると手数料がのり、金額がもっと高くなることがあるので事前に確認しておきましょう。
【渡航費】
ダブリンへの渡航費は、時期や航空会社によっても差はありますが、だいたい往復10万円程度が平均とされています。
【保険費】
アイルランドで学生ビザを申請するには、保険に入っている証明がないと受け付けてもらえません。入る保険会社によって異なりますが、だいたい1年で20万円ほどを見積もっておくといいでしょう。
これらの費用をすべて合わせると、約500万円ほどが必要だということが分かります。抑えるところは抑えて節約するほか、以下で紹介する奨学金の利用も検討してみてください。
トリニティ・カレッジ・ダブリンでは、留学生向けに複数種類の奨学金を用意しています。以下で一例を挙げるので、参考にしてみてください。(※6)
・Scholarships for Japanese students
日本人向けにJASSO(日本学生支援機構)が提供する奨学金が、トリニティ・カレッジ・ダブリンのホームページでも紹介されています。月々10万円〜50万円など、条件に応じて選択ができるものです。
・TR080 Global Business (Bachelor in Business Studies) Scholarship
初年度に限り、ビジネス系の学部の学生に4,000EURが提供されるものです。
・Government of Ireland International Education Scholarships Programme 2022/23
EEA諸国(EU加盟国にリヒテンシュタイン・アイスランド・ノルウェーを加えたもの)以外の学生で、定められた優秀な成績を誇る人に1年間で10,000EUR提供されるものです。
留学費用に不安がある人は、奨学金の利用をおすすめします。
ここからは、トリニティ・カレッジ・ダブリンに入学する方法について解説します。
トリニティ・カレッジ・ダブリンに正規で留学をしたい場合には、以下のいずれかの資格を有している必要があります。
・GCE A Levels
・International Baccalaureate
・US High School Diploma with SAT or ACT(※7)
上記のいずれかを持っているうえで、ネイティブ同様の英語力が必要とされています。当てはまる場合はオンラインから申請が可能ですが、なかなか日本の高校生で上記に該当する資格を持っている人はいません。
トリニティ・カレッジ・ダブリンの公式ホームページでも、正規ではなくファウンデーションプログラムを経て入学することをおすすめしているため、後述するファウンデーションプログラムについても是非チェックしてください。
毎年2月1日までに申請をすれば、トリニティ・カレッジ・ダブリンへ編入すること自体は可能です。ただし、編入先と同様の学部に在籍しており、十分に高い成績を取っていないと編入はできません(※8)。
また、何年次から編入するのかや、どの学部なのかによっても要件は異なります。編入したい人は、トリニティ・カレッジ・ダブリンの公式ホームページを確認するか、直接問い合わせてみてください。
トリニティ・カレッジ・ダブリンでは、留学生向けにファウンデーションプログラムを用意しており、大学側もここから進学することを推奨しています。
正規留学の要件に合わなくても、ここで学力や英語力を鍛えてからトリニティ・カレッジ・ダブリンへ進学することを目的としているものです。
ファウンデーションプログラムに参加するために必要な学力や英語力については、このあと解説します。
最後に、トリニティ・カレッジ・ダブリンへ留学するために必要な成績や学力について解説します。
日本人の高校生がトリニティ・カレッジ・ダブリンへ進学するためには、ファウンデーションプログラムをまず受けることが最も現実的な方法です。
日本人の場合は、高校での成績が5段階評価で平均4を獲得していることが最低条件とされています(※9)。平均4でOKなので、比較的難易度は低めだといえるでしょう。3がいくつかあっても、4や5が多ければ問題ありません。
大学や国によっては平均4.5ほど求めるところもあるので、そこまで厳しくはない要件だといえます。
ファウンデーションプログラムに申し込める英語力の要件は、IELTSでオーバーオール5.0(バンドで4.5未満がないこと)、TOEFLで64点(うちライティングで16点が必要)です。
TOEFLの60点台前半は、英検2級に合格ができるレベルで、ある程度の英語は理解できるものの専門的な内容やネイティブとのやり取りではまだまだ苦戦するレベルと言われています。
学力と同様に、比較的高すぎない基準が設けられており、日本の高校生でも頑張れば十分に達成できるレベルです。
トリニティ・カレッジ・ダブリンの特徴や留学する方法、必要な費用や要件などについて解説しました。観光地としても有名になるほどの図書館を備えた素敵なキャンパスで、さまざまな国の学生と肩を並べて学べるのはとても魅力的です。
正規留学はなかなか難しいことが多いので、まずはファウンデーションプログラムを目指してみるのがおすすめです。
現在アイルランドへの留学を検討している人は、今回紹介したポイントを踏まえ、具体的な留学プランを立ててみてください。
【参考文献一覧】
※1...THE「World University Rankings 2022」(参照日:2022-2-17)
※2...Trinity Colloge Dublin「About Trinity」(参照日:2022-2-17)
※3...Trinity Colloge Dublin「Courses」(参照日:2022-2-17)
※4...Trinity College Dublin「On Campus」(参照日:2022-2-17)
※5...Trinity College Dublin「Undergraduate Courses 2021/22」(参照日:2022-2-17)
※6...Trinity College Dublin「Scholarships for International Undergraduate Students」(参照日:2022-2-17)
※7...Trinity College Dublin「Japan」(参照日:2022-2-17)
※8...Trinity College Dublin「How to Apply」(参照日:2022-2-17)
※9...Trinity College Dublin「Entry Requirements」(参照日:2022-2-17)
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