留学は人生の選択肢を増やす手段。フィリピン留学中に見つけた新たな進路とは

日暮さん インタビュー

留学後のキャリアに悩む方に向け、仕事・働き方の選択肢を紹介するインタビューシリーズ「留学後のキャリアを考える」。

今回はフィリピン・バギオでの語学留学をきっかけに語学学校の現地スタッフとして働き、現在は同校のビジネスパートナーである株式会社PIAでサービス運営を担当している日暮さんです。

留学中に何がきっかけでフィリピンで働くことになったのか、実際に働いてみてどうなのか、詳しくお伺いしました。

留学後の進路が不安、留学する意味があるのかと考えている方は、参考にしてみてください。

日暮 武蔵(ひぐらし むさし)さん
フィリピン・バギオの語学学校「PINES」のビジネスパートナーである株式会社PIAの統括責任者。大学時代のトルコ留学をきっかけに英語の必要性を感じ、卒業後に2ヶ月のフィリピン留学へ。留学先の語学学校でスタッフとして4年ほど働き、現在は日本支社の運営を担当。主に学生へのカウンセリングやマネジメント業務にあたっている。YouTube「マンゴーチャンネル」でも情報発信中。

※本インタビューはオンラインで実施しました。

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初めての海外はトルコ。2回の留学で英語に対する気持ちが変化

日暮さん インタビュー

ー最初のトルコ留学で現地の大学生と。

日暮さんが初めて訪れた国は、留学先としてはめずらしいトルコ。

きっかけは在籍していた大学が提供する、現地の学生とディベートやプレゼンテーションをするプログラムでした。

「大学では経営学部の会計学科という、英語とは縁のない学部の所属でした。ただ、3年生になり、就職活動が近づき始めた頃、同時に大学生活で何か大きな結果を残したいという気持ちを感じ始めたんです。そんなときにプログラムを知りました。」

当時の日暮さんはそれまで海外経験はなく、英語もまったく話せない状態。さらにトルコに対して、あまり良いイメージはなかったそうです。

「トルコについては、食べ物や宗教観など日本と異なる雰囲気に加えて、ニュースなどの影響で少し危険なイメージを抱いていたんです。

しかし実際に留学して、そのイメージは打ち砕かれました。

現地では同年代の学生と3人でルームシェア生活。食事を用意してくれたり、英語がうまく話せなくてもしっかり耳を傾けてくれたりする姿に、トルコ人の人柄の良さを感じました。

結果として、トルコのイメージは良いものに変わりましたね。」

2回目のトルコ留学で英語の必要性を痛感

最初の留学が終わって半年後、日暮さんはトルコ語を勉強するためにもう一度トルコに留学します。

当時に限らず現在も、トルコ語を話せる日本人はそれほど多くありません。日暮さんは他の人が英語や中国語などを学ぶ中トルコ語を習得することで、希少な人材になれるのではないかという考えを抱いていました。

そのタイミングで2回目のプログラム関係者であるトルコ大使館の担当者に声をかけられます。当時の希少な人材でありたいという願望が叶えられると感じ、日暮さんはもう一度トルコに行くことを決意しました。

ただ、当初はトルコ語を目的に留学しましたが、結果として2回目のトルコ留学が英語の必要性に気付くきっかけになったと振り返ります。

日暮さん インタビュー

ー2回目のトルコ留学で他の留学生と。

現地の語学学校では他の留学生もトルコ語を勉強中のため、お互いトルコ語で会話するのは難しい状態でした。

留学中は拙くてもトルコ語を使った方が上達の可能性は高いものの、留学生同士ではまだそれほどの語学力はありません。クラスメイトとトルコ語で会話はできない上に、日本語も通じない状態です。

語学学校で出会う他の留学生とは、世界の共通言語である英語で会話することになります。

しかし当時の日暮さんは英語も分からない状況。スムーズに話せない自分の姿を目の当たりにする中で、当時の同期の存在が刺激となりました。

「日本人同期の1人が元キャビンアテンダントで、英語はペラペラ。対して自分は何も上手く伝えることができず、会話にもついていけません。

同期が他の留学生と楽しく英語で談笑する様子を、一歩後ろから見ているだけの日々が1ヶ月続きました。

この経験からトルコ語も魅力的だったものの、学ぶべきは世界の共通言語である英語だと気付いたんです。」

そして友人に相談する中で、フィリピン留学の存在を知ります。

当時日暮さんは大学4年生で、就職が目前に迫っていました。しかし英語力アップにフィリピン留学が効果的だということを知り、新卒として就職せず、留学することを決断します。

「楽観的ですが『余程のことがない限り死なないだろう』と考えていました。」

そして2013年9月、フィリピン留学へと旅立ちました。

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ーフィリピンに旅立つ日。

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留学・語学の捉え方が変化したフィリピン留学

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ー留学先で他の留学生と食事。

日暮さんはフィリピン北部のルソン島にある高山都市、バギオに留学します。
 
そこでスパルタ系の英語指導を提供する語学学校PINESに2ヶ月通います。
 
日暮さんはPINESで日中8時間の授業を受け、夜も絶対参加の授業を2時間ほど受講。合計で1日10時間の授業をこなしながら、さらに宿題に取り組むハードな日々を過ごします。

語学とは一生付き合っていくものだと気付いた

日暮さんは一日中勉強するフィリピン留学での日々を通して、語学との付き合い方が変わったそうです。

一般的に就職や転職活動では、TOEICなど英語テストのスコアが重視される傾向にあります。

内定を得るのにTOEICスコアが高いと有利、基準点を満たすと面接が受けられる、管理職に昇進できる。

このようにスコア重視の風潮があることから、日暮さんも最初はTOEICの点数を伸ばしつつ英会話力を高める目的で留学しました。

しかし語学学校でコミュニケーション中心の授業を受けたことで、語学とはスコアで測るだけではないと気付きます。

「語学は進化する可能性もあると考えています。例えば日本語でもいま使われている言葉だけでなく、翌年には流行語など新しい表現が増えることもあると僕は考えています。英語も同じです。

そのため英語のテストの点数などをモチベーションにするのは、実践的な英語を習得する目的からずれていると感じます。

英語学習はテストに向けて勉強をし、一定のスコアを取得したら終わりでもない。常に最新の情報を追いかけたり、日々会話したりする中でリアルな英語を理解することが必要です。

テスト対策や点数自体をモチベーションにするよりも、1日でどれだけ英語を使ったか、どれだけ新しい単語が頭の中に蓄積されたか。

実践的な英語力に対してモチベーションを持ち、学び続けることが重要です。

語学は、一度足を踏み入れたら死ぬまで付き合っていくもの

留学中にコミュニケーション中心の授業を受けたり、語学学校で働いたりする中で気付き、気持ちがスッと楽になりました。」

語学学校で働くきっかけは現地で働く卒業生の姿

日暮さん インタビュー

ーPINESでの日暮さん。

日暮さんはフィリピン留学で語学との向き合い方に気付き、2ヶ月の留学後さらに英語力を伸ばしたいと感じます。

そこでワーキングホリデーを考えますが、もっと良い選択肢があるのではと模索する日々。

特に留学を通してフィリピン人の人柄などに魅力を感じたことから、卒業後にフィリピンに残りたいとも考えていました。

そこで日暮さんは現地での職探しに奔走します。

「もともとは2ヶ月で帰国するつもりでしたが、留学中に気持ちが変わりました。

親にも迷惑をかけたし、友達にもフィリピンにただ残ると話すと何やっているの?と言われる。また僕は大学卒業後に、就職という選択肢を選ばずにフィリピンに来ています。

フィリピンでの留学生活が想像以上に充実していたこともあり、フィリピンに居続ける理由を作りたいと考え始めました。」

知り合いに片っ端から連絡し、さまざまな企業に履歴書を送る日々。

そうやって仕事を探している中で、自分が通っていた語学学校から働いてみないかと声をかけられました。

実際にスタッフとして働く決意には、日本に留まらなくていいと感じたことが関係していたと日暮さんは話します。

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ー他のスタッフさんと日暮さん。

ロールモデルを見て日本に留まらなくて良いと感じた

「学校には日本人スタッフが何人か在籍していました。後の先輩にあたる方々ですね。

英語で資料を作ったり、ホームページを制作したり、毎日忙しそうな印象がありました。

最初は海外で働く日本人もいるんだという程度の感覚で見ていましたが、話を聞くと実はその方たちも語学学校の卒業生だったんです。留学した上でその後にそのまま働くという生き方をしている人を初めて知ります。

これまでにはない進路・生き方を実践しているロールモデルを目の当たりにしたことで、気付いたんです。別に日本に帰らないといけない訳ではないんだ、と。

自分の考え方が変化したことで、フィリピンで働くことに対する躊躇がなくなりました。」

語学学校の仕事は、完全に未経験。さらには海外という新しい場所での就職に不安も感じつつ、日暮さんは初めてのトルコ留学と同じくワクワクした気持ちを強く抱いていました。

そして語学学校PINESに就職し、学生のカウンセリングやマネジメントなどの業務を経験。3年前にPINESとビジネスパートナーシップを結んだ会社の立ち上げをきっかけに、現在は株式会社PIAの運営を担当しています。

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ー運営スタッフとしてフィリピン留学の魅力を伝える日暮さん。

留学を通して変わる学生たち

日暮さんが語学学校の運営に携わる中でもっともやりがいを感じるのは、留学生が変わる瞬間です。

PINESでは留学期間を満了すると、最終金曜日にフェアウェルパーティーという卒業式を開催します。卒業する学生はスピーチやダンスなど、出し物で在校生や先生を楽しませます。

その出し物こそが、学生が変わったことを実感する瞬間です。

「みなさん留学当初は不安を抱えています。さらに、日本人は奥手な方が多いです。

そもそも日本語でオープンに話すことが得意ではないこと、加えて英語も話せないことから、英語でコミュニケーションを取ることに苦手意識がある。

最初は殻に閉じこもって、僕たちスタッフのところに相談に来ます。

英語が話せない人だけでなく、ホームシックに陥った高校生、先生と反りが合わない、人間関係がうまくいかない人など悩みはさまざま。人生相談のようですね。

奥手な日本人の生徒さんも、相談でよく話す内に気持ちが前向きになり、卒業式では楽しそうにダンスやスピーチをします。

相談を聞いたことはもちろん、生徒自身が変わって堂々と発表する姿を見る度に、運営スタッフをしていて良かったと感じます。」

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留学の価値は進路の選択肢が増えること

日暮さん インタビュー

フィリピンに留学し、語学学校で働く中で留学生に関わってきた日暮さん。

実際に留学が新しい仕事に結びついた経験から、留学の価値は進路の選択肢が増えることだと考えます。

そもそも日本で生活していると、留学や就職などで海外に行くという選択肢も生まれにくいです。そのような人生に海外・留学という要素が入り込むと、帰国後の進路にも海外就職など新しい道が加わります。

留学は渡航するだけで仲間や価値観、進路など、新しいものをたくさん得ることができると日暮さんは話します。

「実際に僕もトルコやフィリピンでの留学に一歩踏み出したことで、トルコ人の優しさや自分の英語力不足、語学との付き合い方、さらには自分が働く場所など、新しい気付きがたくさんありました。

留学は心の中で興味を持っていた海外という選択肢を開く扉として存在し、それが価値でもあります

僕が語学学校のスタッフというロールモデルと出会ったように、レールを変えても大丈夫と、前向きに自分を納得させてくれるものですね。」

人生の選択肢を広げるために必要なこと

最後に、留学を通して人生の選択肢を広げるために必要なことをお伺いしました。

「留学中は、日本と異なる環境ゆえに目の前に広がる世界も新鮮で、学校や寮から一歩でも出ると真新しい環境が広がっています。

例えばタクシーの捕まえ方やバスの乗り方も、フィリピンと日本とではまるで違います。

さらにフィリピン内でも、習慣や価値観は異なることがあります。

例えばタクシーのメーターに対する考え方。セブ島は料金をかさ増しするドライバーも少なくないためメーターを付けてとハッキリ主張する必要がありますが、バギオは言わなくても絶対に動かしてくれます。

また会話をすれば、その人が考えていることもそれぞれ違うものの、どちらが良い・悪いはありません。

英語学習が最優先ではありますが、留学中は時間が許す限り、その国のいろいろな一面を知ってほしいと思います

実際に僕もフィリピン内を旅行したり、ローカルな場所に足を運んだり、たくさん行動しました。

多様な面を見ることで、分かることもあります。例えば多くの人と接することで、この人は笑っているけどぼったくろうとしている、この笑顔は本当に楽しくて笑っているなど(笑)。

初めての海外や留学は不安も大きいかもしれませんが、人は意外と大怪我をしません。思い切って行動してみてください。」

不安な気持ちに対しては、思い切って行動すると意外と何とかなるもの。

いきなり次の仕事に活きるスキルを身に付けよう、転職につながる経験をしようと意気込むのではなく、肩の力を抜いて留学に取り組むことで、見えてくることもあるのかもしれません。

留学というすでに新しいものにチャレンジする中で、さらに将来の選択肢を広げる。留学の価値は資格や仕事ではなく、人生が広がるところにあると感じました。

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この留学ブログを書いた人

モリキアユミ

モリキアユミ

1992年生まれ、京都府出身のフリーライター。大学卒業時に就職を蹴って、24カ国・50都市の世界一周を実行し、旅の途中からそのままライターへ。現在はタイと日本を行ったり来たりしています。オーストラリア留学とセブ島留学の経験あり。

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