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コミカレ留学とは?人気の理由、費用相場やおすすめの奨学金などを紹介!

コミカレ 留学

コミュニティカレッジをご存知でしょうか。コミュニティカレッジ(コミカレ)とは、アメリカやイギリス、オーストラリアなどにある高等教育機関のことです。コミュニティという名の通り、地域住民のために作られた教育機関ですが、留学方法としても人気があります。

今回は、コミカレについて人気の理由や留学費用、奨学金についてご紹介します。そのうえで、コミカレ留学を成功させるポイントをご説明します。

コミカレへの留学を考えている方、できるだけ費用を抑えて留学したいという方は、ぜひ読んでみてください。

※本記事ではアメリカドルをUSDと表記し、1USD=110円で計算しています。

そもそもコミカレってどんなところ?

コミカレ 留学

日本ではあまり馴染みのないコミカレ。国によって形態は異なりますが、アメリカ、イギリス、オーストラリアなどに存在します。特に、アメリカに多いため、本記事ではアメリカのコミカレについて解説します。

アメリカのコミカレとは、2年制の州立大学

コミカレは、アメリカでは2年制の公立大学を指します。地域(コミュニティ)の住民のために、大学教育と職業訓練を提供する教育機関となっています。

コミカレは「望めば誰でも教育を受けられる」ことを理念に運営されているため、学費が安く設定されています。

個人ファイナンスに関する情報提供を行っているWebサイトValuePenguinによると、2017~2018年におけるコミカレの学費の全米平均は州外の学生の場合、公立で約8,622USD(約95万円)、私立で約15,460USD(約170万円)です。

一方、州立大学の学費は州外の学生の場合、平均で年間約40,940USD(約450万円)です。私立大学は平均で年間約50,900USD(約560万円)と最も高額になります。コミカレの学費は、州内の学生はもちろんのこと、州外の学生にとっても安価だということがわかります。

参考:ValuePenguin「Average Cost of College in America」

コミカレで勉強できる内容

コミカレでは進学コースと職業訓練コースの2つが設けられています。

進学コースとは、4年制大学への編入を目的としたプログラムです。4年制大学での最初の2年間と同様に、一般教養を学ぶことになります。

このコースを修了すると、準学士号を取得することができます。取得した単位は、4年制大学での学士号取得のための単位として認められる場合が多いです。

職業訓練コースとは、仕事に直結する技術を習得するプログラムとなっています。土木や農業、看護といった、実用的な科目が多いことが特徴です。

コミカレの入学・卒業時期

アメリカの大学は一般に9月入学です。とはいえ、コミカレは入学時期に関しても柔軟なことが多く、9月の他に1月、4月、6月の入学を認めていることもあります。

卒業に関しても柔軟で、コミカレを含むアメリカの大学は単位制をとっているため、必要単位が揃いさえすればいつでも卒業することができます。

コミカレは2年制の大学といわれてはいますが、実際には全員が2年ちょうどで修了するわけではありません。場合によってはより早く必要単位を揃えることができますし、反対に卒業に2年以上かかるケースもあります。

コミカレで必要な英語力の目安

留学生としてコミカレに入学する際に要求される英語力の目安は、TOEFL iBT 45~71点・IELTS5.0~6.0です。基準はコミカレによって異なり、TOEICのスコアを認めている場合や、そもそも英語スコアの提出が不要な場合もあります。

また、英語スコアが足りてない場合でも、ESL(English as a Second Language)コースを受講することを条件に入学することができるケースもあります。ただし、このコースの単位はコミカレ卒業のための単位とは認められないことが多く、履修によって卒業にかかる時間が伸びてしまう可能性があります。

コミカレへの留学がいま人気!その理由とは?

コミカレ 留学

コミカレへの留学が近年注目を集めています。その理由を3つご紹介します。

理由(1)4年制大学への編入を目指せる

アメリカの4年制大学への編入を目的として、コミカレへ留学する学生は多いです。

4年制大学への入学の合否は、高校時の成績の良し悪しに大きく左右されます。反対にコミカレでは、入学のための条件がほとんどの場合ありません。

志望大学合格のために必要な成績を満たせていない場合、まずはコミカレに入学し、そこで優秀な成績をおさめることで、志望大学への編入へとつなげることができます。

理由(2)英語力と海外大学の授業に慣れる準備ができる

コミカレは4年制大学と比べ、入学のための英語スコアの基準が低めに設定されています。4年制大学なら大体TOEFL iBT 61点以上が必要となるのに対し、コミカレなら45点あれば十分であることも少なくありません。

また、コミカレによっては英語強化に特化したコースを用意している場合もあります。この授業を履修することで、英語力を高めると同時に、本格的にアカデミックな授業を受ける前に、海外の授業に慣れておくことができます。

理由(3)最初から大学に入学するよりも学費が安くなる

コミカレの学費は、4年制大学の学費と比較して安価に設定されています。

前述したように、留学生を含む州外の学生なら、学費の平均はコミカレが約95万円、州立大学が約450万円、私立大学が約560万円となっています。州立大学や私立大学は評価が高く人気があるほど学費も高くなり、高額になると600万円を超えることもあります。

平均値を見ると、州立・私立大学の学費はコミカレと比較して少なくとも3倍以上はかかることがわかります。4年制大学に最初から通うよりも、コミカレで単位を取得したのちに、4年制大学に編入する方が学費が安くなります。

【1年間】コミカレへの留学にかかる費用相場は約230万円~440万円!

コミカレ 留学

コミカレに1年留学した場合の費用相場をご説明します。

費用(1)学費:約95万円~170万円

学費はおよそ95万円~170万円ほどです。

入学金:約1万円

入学金は約1万円ほどです。

授業料:約95万円

2021年度における、州外の学生のコミカレ学費は平均約95万円です。

教材費:約9万円~22万円

教科書は新品で購入した場合、1冊1万円ほどかかります。中古のものを購入した場合や、レンタルを利用した場合は、教材費を安く抑えることができます。

費用(2)滞在費:約95万円~240万円

滞在方法はホームステイ・学生寮・シェアハウスのいずれかが一般的です。

ホームステイ:約180万円~240万円

ホームステイは学生寮に比べて滞在費が高くなる傾向があります。ホームステイ先によっては、食事がついてくることがあり、その場合は食費の負担が軽減されます。

学生寮:約120万円~216万円

学生向けの寮は滞在費が安めに設定される傾向にあります。複数人の相部屋なら、さらに安くなることもあります。しかし、基本的にコミカレは地元の学生が通うことが前提となっており、学生寮がない学校も少なくありません。

シェアハウスやルームシェア:約95万円~144万円

シェアハウスやルームシェアなら、滞在費を安く済ませることができます。一方で、プライベートな空間を確保しづらかったり、シェア相手と気が合わない可能性があったりと、リスクも存在します。

費用(3)生活費:約39万円~141万円

生活費はどのようなライフスタイルを送るかによって大きく左右されます。

食費:約20万円~84万円

食事を自炊した場合は食費を抑えられますが、外食や惣菜の購入が頻繁だと、食費はかなり高額となります。

交通費:約5万円~24万円

滞在場所とコミカレとの距離や利用交通機関によって、留学中の交通費には幅が生じます。

通信費:約4万円~13万円

通信プランによって通信費は変動します。

日用品代:約10万円~20万円

日本からある程度持参することもできますが、消耗品は現地で調達する必要があります。

費用(4)渡航費:約10万円~20万円

アメリカへの航空券の価格は、2月・10月が安価に、8月が高価になります。

費用(5)ビザ代:約5.6万円

アメリカで週に18時間以上就学するためには学生ビザ(F-1ビザ)を取得しなければならず、申請費用は160USD(17,600円)です。また、学生・交流訪問者情報システム(SEVIS)への登録費用として350USD(38,500円)がかかります。

費用(6)海外留学保険:約24万円

アメリカの医療費は高額なことで有名です。病院の代金が何百万、場合によっては何千万になることもあり得ない話ではありません。

留学中は医療費が全額自己負担となるため、万が一病気や怪我に見舞われた場合、高額な医療費が発生することも考えられます。留学保険への加入はいわば必須です。

費用(7)観光費:約16万円

週末や休暇を利用して観光に行く場合は、そのための費用も用意していきましょう。

コミカレ留学、実は高い?費用をおさえる3つの方法

コミカレ 留学

コミカレの学費が安くとも、現地での滞在費や生活費を含めた留学費用は、実はそこまで格安ではありません。

最近はコミカレ留学の費用相場が高くなっている

コミカレの学費は4年制の大学に比べると安いことは確かです。しかし、コミカレへの留学費用の相場は高くなってきています。その理由は、アメリカでの滞在費や生活費が高騰しているからです。

コミカレは基本的に地域の住民が通う前提となっているため、4年制の大学と違って学生寮がない場合がほとんどです。そうなると留学中はアパートを借りるか、ホームステイをすることになります。

学生向けの寮とは違い、アパートは滞在費が安くはありません。また、以前はホームステイというと、以前は現地の家庭がボランティアで住まわせてくれるケースもありました。しかし、現在では空き部屋を下宿として貸し出すために留学生を受け入れているケースが多くなり、下宿代も高くなってきています。

このような事情で、留学費用の相場は高くなっています。

費用をおさえる方法

留学費用をおさえるための方法を3つお伝えします。

方法(1)在学期間を短縮する

コミカレは単位制をとっているので、必要単位が揃わなければそれだけ在学期間が長くなり、学費がかかります。反対に、集中して単位を揃えれば、それだけ短期間で卒業できるため、学費も節約できます。

方法(2)生活費の安い地域に留学する

アメリカでの生活費は都心部であるほど高くなり、地方に行くと安くなります。留学の際は都会から離れたコミカレを選ぶと、留学費用を抑えることができます。

方法(3)奨学金を活用する

日本には留学を対象とした奨学金がいくつか存在します。これを活用することで、留学費用の負担を軽減させることができます。

コミカレ留学に活用できる奨学金

コミカレ 留学

コミカレ留学に活用できる奨学金としては、どのようなものがあるのか、2つご紹介します。

奨学金(1)Phi Theta Kappa奨学金

Phi Theta Kappa(PTK)とは、コミカレなどの大学の学生を対象とした、成績優秀者だけが入れる団体です。

一学期に12単位以上の授業を履修し、GPAが3.5以上の場合に入会することができます。ただし、初歩レベルの授業の単位は、GPAの算出に含むことができない場合があるため要注意です。

Phi Theta Kappaのメンバーになると、コミカレによっては奨学金を受け取ることができます。金額はコミカレによって違います。奨学金の応募の際にはエッセイの提出を求められます。

注意点としては、GPAが下がった場合は退会となり、奨学金も受けられなくなることが挙げられます。
Phi Theta Kappa奨学金ページ

奨学金(2)トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム

「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」は文部科学省が行っている海外留学支援制度です。「理系、複合・融合系人材コース」「新興国コース」「世界トップレベル大学等コース」「多様性人材コース」などがあり、さまざまな分野や活動に対する支援が受けられます。

留学中にインターンシップ、ボランティア、フィールドワークなど実践的な活動が含まれることが要件となっています。また、日本の大学等に在籍し、年齢が30歳以下であることも要件です。給付金は渡航先や渡航期間、家計の状況によって変わります。
トビタテ!留学JAPANページ

奨学金(3)コミカレが給付する奨学金

もともと学費が安く設定されているため、コミカレの学費が減額されることはなかなかないようです。

とはいえ、奨学金のあるコミカレが存在しないわけではありません。奨学金制度の存在は、周知されていないこともあるので、留学先のコミカレに確認してみましょう。奨学金がある場合は、一度限りの給付で、支給額は数百ドルのことが多いです。

申請の際は、高校時やコミカレの成績証明書、そして奨学金を希望する理由を書いたエッセイなどの提出が必要な場合があります。また、ボランティア活動をすることなどの条件が課されるケースもあります。

コミカレ留学を成功させる3つのポイント

コミカレ 留学

コミカレ留学を成功させるためのポイントを3つご紹介します。

ポイント(1)TOEFLスコアをできるだけ伸ばしておく

コミカレ留学を充実したものにするためには、留学前からTOEFLスコアを伸ばしておくことが大切です。入学の条件としては、TOEFLスコアが不要か、または基準が設けられていても、そこまで難易度が高いものではない場合がほとんどです。

しかし、単位取得のためには、授業についていけるだけの英語力が必要です。TOEFLならリーディングやライティングだけでなく、リスニングやスピーキングの能力も測ることができるため、コミカレでどのくらい授業を理解し、参加することができるか客観的に把握することもできます。

ポイント(2)自分の進路にあったコミカレを選ぶ

コミカレの中には、大学として認められていないものもあります。アメリカでは地域認定協会(Regional Accrediting Association)が教育機関の認定を担っており、この認定を受けていないコミカレは、教育の質が大学レベルに達していないということです。

また、認定を受けたコミカレであれば、どこでもいいというわけではありません。コミカレには基本的に地元の学生が集まるため、その地域の特色がダイレクトに反映されます。あまりリサーチせずに学校を決めてしまうと、思っていたような学生生活を送ることができないということも起こり得ます。

留学先を決める際には、どのようなコミカレなのか、事前にしっかりと調べておくことが大切です。

ポイント(3)志望大学へ移行可能な単位を取得する

4年制の大学への編入を目指してコミカレに留学する場合、気をつけなくてはならないのが、志望大学へ移行可能な単位を取得しておくことです。コミカレで取得した単位は、すべてが他の大学でも単位として認められるわけではありません。

コミカレの科目の中には、コミカレの卒業単位としては認められるが、4年制大学での学位取得のための単位としては移行できないものが存在します。また、ABCDFの5段階のうち、D以下の成績がついたものも単位として移行することができません。

そのうえ、どの単位の移行を認めるかは、大学によって判断基準が異なります。編入を希望している場合は、志望編入先に単位として認められやすい授業を履修することが大切です。

まとめ

本記事では、アメリカのコミカレについての概要や、留学生に選ばれる理由、費用相場などをお伝えしました。コミカレは学費が安く、4年制大学編入への足掛かりとなるため人気があります。

とはいえ、滞在費や生活費の高騰によって、コミカレ留学の費用相場は格安とは言い難いものとなっています。留学費用を抑えるポイントは、在学期間をできるだけ短縮すること、生活費の安い地域を選ぶこと、奨学金を活用することです。

コミカレ留学を成功させるために大切なのは、TOEFLスコアを伸ばし英語力を鍛えておくこと、コミカレをしっかり選ぶこと、そして志望の4年制大学に移行可能な単位を取得することです。

コミカレ留学を考えている方は、参考にしてください。

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