こんにちは。アメリカロサンゼルスに留学していたSATOです。
アメリカ留学を考えるなら、TOEFLのスコアが重要になります。
しかし、最近では多くの大学でIELTSを導入するようになり、IELTSのスコアで出願できる大学が増えてきているのです。では、留学を検討する際、TOEFLとIELTSのどちらを受験すればよいのか、迷っている人も多いかと思います。
そのため、今回はIELTSについて試験概要や他の資格との違いを解説します。またIELTSを選ぶ場合のポイントや留学に必要なスコアの目安、勉強法なども紹介するので、これからアメリカ留学を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
なお、アメリカ留学についての全般的な情報は下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
アメリカ留学
[目次]
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これからIELTSを受験しようと考えている人にとって、気になるのは試験の内容や傾向ではないでしょうか。ここでは、IELTS試験の内容と傾向について解説します。
IELTS(アイエルツ)とは、「International English Language Testing System」の略称で、英語力を測定する英語検定の一つです。
留学や就職などで英語力を証明するための基準として、国際的に認められています。イギリスやオーストラリア、カナダなど約140ヶ国、10,000以上の機関で認定されており、アメリカの教育機関では3,000校以上がIELTSを採用しています。
試験種類は、大学出願時などに使用するAcademic Module(アカデミック・モジュール)と、移住や企業研修などの際に使用するGeneral Training Module(ジェネラル・トレーニング・モジュール)の2種類です。
試験特徴として、マークシートではなく筆記の回答を行う点、また面接官と対面してスピーキングテストを行う点があげられます。
またその他の特徴として、イギリス英語を使用した試験であることが挙げられます。
日本の学校では基本的にアメリカ英語を学ぶため、特にリスニングのセッションでイギリス英語特有の発音に戸惑ってしまう人は少なくありません。
IELTSの試験は東京、大阪、京都、名古屋など全国12の都市で、毎月1~2回実施されています。試験会場によっては、年に数回程度しか実施していないこともあるため注意が必要です。
申込は試験実施日の5週間ほど前に締め切りとなります。ただし、会場の定員が満員となり次第締め切られるので、早めに申し込みましょう。スピーキングテストは、筆記試験日の前後1週間以内の別の日に設定されることもあります。
受験費用は1人につき、1回あたり25,380円です。クレジットカード、コンビニ支払い、ゆうちょATMでの支払いを受け付けています。
IELTSのスコアは、正解した問題数に応じて点数が出るのではなく、BANDスコアと呼ばれる幅のあるスコアで評価されるのが特徴です。
バンドスコアは1.0~9.0までの数値が0.5ずつに区切られており、自分のバンドスコアによって対応する英語能力の評価を知れます。
例えばバンドスコア4.0なら「複雑な表現はできないが、慣れた状況での基本的な意思疎通は可能」とされています。
また4技能にそれぞれ評価されたバンドスコアの平均、つまりIELTSにおける総合的な英語能力の評価のことを「オーバーオール」といいます。
IELTSの公式サイトによると、2018年に実施された試験で日本人のオーバーオールの平均は、全体で5.79でした。パート別に分けると、リスニングが5.88、リーディングが6.06、ライティングが5.43、スピーキングが5.56となっています。
参考:Test taker performance 2018
IELTSと、英検、TOEIC、TOEFLは試験内容もスコアの算出方法も異なるため、単純に比較することはできません。そのため、それぞれのテストのスコア換算は、公式には発表されていないのです。とはいえ、どれも英語力を測る試験なので、ある程度の目安はあります。
IELTSで最高得点となるスコア9の場合、TOEFL iBTで297~300程度が目安です。
IELTSで7以上ならTOEFL iBTで94以上、TOEIC870以上、英検1級以上のレベルとなります。
また、留学で必要とされるIELTSスコア6では、TOEFL iBTで60~78、TOEIC740~820、英検準1級以上程度の英語力とされています。
IELTSスコアの有効期限は、筆記試験を受けた日から2年間です。そのため、留学目的で受験する場合は有効期限に気を付けなければなりません。試験日から2年以上経過すると、証明書の発行が受けられなくなるので注意が必要です。
一般的にTOEIC、TOEFL、英検などのスコアで評価される試験は、2年間が有効期限となっています。有効期限が設定されているのは、英語力は変化すると考えられているためです。
アメリカ留学をしたい場合、IELTSのスコアは認められるのでしょうか。ここでは、アメリカ留学におけるIELTSの実情と、TOEFLとの違い、どんな人におすすめなのか紹介します。
以前はアメリカ留学といえば、TOEFLのスコアが必須とされていました。しかし、近年では大学などがIELTSのスコアを合格基準としているケースが増えて来ています。
2015年時点では、3,000以上の教育機関がIELTSのスコアを認められています。
そのなかには、アメリカの有名校として知られるハーバード大学、イェール大学、プリンストン大学なども含まれています。そのため、これからアメリカ留学を目指す場合、IELTSを選択することも可能なのです。
IELTSとTOEFLは、どちらも英語力を判定する試験として活用されてきました。しかし、試験の形式や出題内容には違いがあります。
大きな違いの一つが解答形式です。IELTSは筆記試験ですが、TOEFLはコンピューターを利用してインターネット上で解答する形式となっています。また、試験時間もIELTSが約2時間45分であるのに対し、TOEFLは約4時間から4時間半の試験です。
英語の発音や文法にも違いがあり、IELTSはイギリス英語がベースになっているのに対し、TOEFLはアメリカ英語がベースとなっています。
アメリカ留学ではIELTSもTOEFLも認められるケースが多いため、どちらを受けるべきか迷うかもしれません。しかしもし、留学先をアメリカに限定していないなら、IELTSのほうがおすすめです。
というのも、特にイギリスではTOEFLのスコアが認められていないため、最終的な留学先がイギリスに決まった場合、受け直さなければならないからです。ただし、アメリカ留学に決めている場合は、アメリカ英語がベースとなっているTOEFLのほうがよいでしょう。
アメリカ留学をするには、IELTSでどのくらいのスコアがあればいいのでしょうか。ここでは、IELTSのスコアと代表的な学校名を挙げるので、参考にしてください。
IELTSスコア5.0~6.5は、基本的なコミュニケーションが取れるレベルです。英語の構成には多少間違うこともありますが、日常生活や慣れた状況であれば問題なくコミュニケーションが可能なレベルといえます。ただし、アメリカ留学を考えるなら最低でも5.5は必要です。
アラバマ大学バーミングハムが5.5~6.5、フロリダ大学が6.0~6.5、アリゾナ州立大学では6.0~7.0くらいの目安となっています。
IELTSスコア7.0~7.5のレベルでは、複雑な内容を理解し、より表現力のある英語を使えるようになります。大学の講義内容を理解したり、課題を議論したりできるくらいのレベルです。アメリカ留学を考える場合、IELTSスコア7.0~7.5のレベルまで到達すると選べる大学が大幅に増えてくるでしょう。
このレベルまで達すると、アメリカでも名門といわれる大学へ留学できる可能性も高くなります。ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学、カリフォルニア大学バークレー校などでは、IELTS7.0以上のスコアが必要です。
IELTSスコア8.0~9.0では、ほぼネイティブスピーカー並みの英語力があるとみなされます。まれにミスもありますが、かなり流ちょうな英語を話せるレベルです。大学の講義や研究にも十分対応できるレベルといえるでしょう。
アメリカ留学では、7.0以上あればほとんどの大学へ出願可能となっています。ただし、コロンビア大学ではコースによって、8.0以上必要です。
IELTSでスコアアップを目指すなら、効率よく学習できる教材を選びましょう。ここでは、おすすめの教材を3つ紹介します。
Colombia Universityが出版しているIELTSの公式問題集で、IELTSを受験するなら本番前に1回は解いておきたい問題集です。1~14まで発売されていて、2019年12月時点では「14」が最新版となっています。価格は参考価格で3,896円です。
公式問題集なので、問題の質は本番の試験に近くなっています。4回分の模擬試験が付いていて、しっかり受験対策ができます。ただし、内容はすべて英語となっているため、まだ英語力に自信がない人は、日本語の問題集も用意するとよいでしょう。
旺文社が出版するIELTSの公認問題集で、日本語で解説が書かれています。テキストの最初には、IELTSの試験概要や攻略法などが記載されているため、はじめてIELTSを受ける人におすすめです。
IELTSの出題傾向に沿った問題で、バランス良く4技能を強化できるでしょう。
また、こちらの問題集には1回分の模擬試験も付いています。解答用紙を切り離して使えるため、本番を意識した対策ができます。模擬試験の結果をIELTSのスコアに換算できる表もあるので、現時点での英語力を測る上でも便利です。
IELTSでハイスコアを目指す人におすすめの英単語集です。「基本語1000」では、IELTS5.0以上のスコアが狙える単語力が身に付けられます。また、「重要語2500」まで学習すれば、IELTS7.5以上まで対応できるようになっています。
この教材では、イギリス英語のスペルや発音を学べることがポイントです。IELTSではイギリス英語を意識した学習が必要となるため、これまでアメリカ英語をベースに学習してきた人も十分な試験対策ができます。
短期間でスコアアップを狙うなら、語学学校でIELTS対策コースを受講するのもおすすめです。
IELTS対策コースは、語学学校や英語塾で開講されています。特にライティングやスピーキングは独学では難しいため、なかなかスコアが伸びません。そのため、プロの講師に指導してもらうのが近道です。
短期間で習得するなら、海外の語学学校で集中して学ぶという方法もおすすめです。IELTS対策専門のコースもあり、また海外なら学校で授業を受けている時間以外にも日常生活で英語を使う機会が多くなります。
生きた英語を学ぶなら、海外の語学学校も検討してみましょう。
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本記事では、IELTSの試験概要やアメリカ留学に必要とされるスコア、試験対策などを紹介しました。アメリカ留学以外にも留学先の候補がある場合には、IELTSの受験も検討してみましょう。
また、短期間でIELTSのスコアをアップさせたい場合は、海外のIELTS対策コースもおすすめです。私も経験があるのですが、英語力を強化するなら海外で学習するのが最も効率的。コースを終えて帰国する頃には、思考まで英語になっているでしょう。
アメリカ留学を視野に入れてIELTSのスコアアップを目指すなら、ぜひ海外の語学学校も検討してみてくださいね。
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