サンフランシスコは比較的小さなエリアにも関わらず、移動手段が充実しており通勤や通学、観光がとてもしやすいといえます。
地下鉄や路面電車などの公共交通機関の中でも、サンフランシスコ全域を網羅しているのがバスです。慣れるまではその乗り方に戸惑うこともありますが、乗りこなすことができればとても便利です。特に郊外の移動手段としてはバスが最も気軽に利用できる公共交通機関といえるでしょう。
今回は、サンフランシスコのバスの特徴や支払い方法、そして乗車方法などについて解説していきます。
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サンフランシスコのバスといえば、「ミュニバス」です。ダウンタウンエリア内は地下鉄、郊外に出るタイミングで路面を走るバスになるという不思議な乗り物です。
サンフランシスコ全域を網羅しており、その路線数「J Church」「K Ingleside」「L Tarava」「M Ocean View」「N Judah」「S Castro Shuttle」「Third Street」の6つあります。それぞれ頭文字で「T」などと呼ばれることが多いです。
市民の生活の足としても利用されていて、サンフランシスコ内を移動するのであればほぼどこへでも行けるでしょう。
たとえば、「Jライン」はバルボアパークとダウンタウンを結ぶ路線です。主に南部エリアの移動に便利です。Tラインはダウンタウンからサンフランシスコ湾沿いを南下し、AT&Tパーク前まで行きます。
また、この他にサンフランシスコでよく使われるある交通機関としては、市民が通勤でよく使用する電車「バート(BART)」、観光客に特に人気が高い「ケーブルカー」、そして「ミュニメトロ」などがあります。
「ミュニバス」には、路線数が約60ほどあります。通常の「ミュニバス」は地下鉄と路面バスの両方を網羅したような両用型ですが、路面電車専用の「トロリーバス」も運行されています。
さらに、各バスストップで停車するものの他に快速路線と急行路線、そして深夜から早朝にかけて運行する深夜路線もあります。
現金で乗車する場合は、先頭車両から乗車し、2.25ドルを機械に入れましょう。運転手からトランスファーチケットを受けとり乗車します。
このトランスファーチケットを持っていると、有効期限の90分以内であればどこまで乗っても大丈夫です。90分を過ぎても乗り続けることは可能ですが、ごく稀に抜き打ち検査があり、ここで不正乗車が発覚すると高額な罰金が取られます。
また、乗車時に機械にお金を入れる際、多く入れてもおつりが出ないので要注意です。ぴったりの小銭を用意しましょう。
定期券のような、「Monthly Pass」もあります。大人は64ドル、低所得者は32ドル、年少者と高齢者は22ドルで、1カ月間乗り放題になります。
また、1日乗車券の「Muni Passport」は17ドル、3日間有効期限のあるものは26ドル、7日間のものは35ドルの3種類あります。3日間・7日間のものは連続した日でなくとも利用可能で、有効期限日数分がスクラッチで削れるようになっているので、使いたい日の初乗車時に運転手に削ってもらい利用します。
「ミュニバス」の支払い方法には4つあります。
ミュニのアプリで乗車券を購入する方法です。
あらかじめアプリをダウンロードしておく必要がありますが、改札を通る際に係員に見せるだけで良いこと、そして現金を用意しなくても良いこと、さらにはカード代として取られる3ドル分が浮くというメリットがあります。
観光客の方でも利用可能ですので、この方法がどの利用シーンでも最もおすすめです。
パスモやスイカなどのようなイメージなのが「クリッパーカード」。3ドルでプラスチック製のカードを購入し、チャージして利用します。チャージは駅の構内の機械、もしくはドラッグストア「Walgreen」でも可能です。
現金で都度支払うことも可能です。1番前のドアから乗車し、現金おつりなしのぴったりの金額を支払い、トランスファーチケットを運転手から受け取ります。
日本でいう切符のイメージなのが「ミュニチケット」です。地下鉄から利用するのであれば、乗車券となる「ミュニチケット」を購入し改札を通過します。
それでは「ミュニバス」の乗車方法を見ていきましょう。
路上から乗車する場合には、いわゆる日本でもイメージできる「バス停」風の屋根付きのバスストップから乗車しましょう。
しかし、「ミュニバス」にはこの屋根付きの停留所以外にも、電信柱風のパッと見はわからないようなものや、電柱や標識に黄色のペイントがされその上にバスの路線番号や行き先だけが書かれた目立たないタイプのものなどもあります。見落とさないように注意しましょう。
乗車する際には、料金の支払い方法によって注意が必要です。最もカンタンなのはクリッパーカードで乗車する方法。
どの入口からでも乗車が可能で、出入り口付近に設置された端末にクリッパーカードをかざすだけで大丈夫です。スイカやパスモでバスに乗車するときと同じイメージですね。
現金やチケットでの乗車の場合には1番前の入り口から乗車し、運転手にチケットを見せたり現金を入れる機械に現金を投入する必要があります。自分がどのように運賃を支払うかによって出入り口の場所が変わるので注意しましょう。
日本のような「優先席」はありませんが、バスの前方は車いすの方や妊婦さんにゆずるようにという表記があります。
とはいえ、後方は貧困層の方が多くあまり安全とはいえません。車いすの方や妊婦さんの邪魔にならない程度に前方もしくは入口付近にいるようにすることをおすすめします。
自分が下車したい停留所が近づいてきたら、バスの中に設置されているワイヤーを引っ張ることで運転手に下車したい旨を伝えます。日本のようなボタン式ではないのが緊張してしまいますが、音が鳴るまでしっかりとワイヤーを引っ張れば大丈夫です。
さらに、ドアは自動で開けてくれるわけではありません。自分でドアを開ける必要があります。ドアには2種類ありますので、事前に確認して適した開け方をしましょう。
「STEP DOWN TO OPEN DOOR」と示されているタイプのドアであれば、バスが停車したタイミングで昇降口の下まで降りるとドアが開きます。縦に「TOUCH HERE TO OPEN DOOR」という黄色で書かれたタイプのドアであれば、バスが停まったタイミングで黄色のストラップ部分を触るとドアが開きます。覚えておいてくださいね。
観光にも移動にも便利な「ミュニバス」ですが、観光客や留学生が利用するには注意点がありますのでご紹介します。
アメリカ内でも比較的治安が良いとされるサンフランシスコですが、バスには貧困層も多く乗車するために、時折トラブルが発生することがあります。特にホームレスなどは人が少ない場所で絡まれる襲ってくることもあり、注意が必要です。
バスでは後方座席に多く貧困層が座っていることが多く、できるだけ前の方にいるようにしましょう。さらに、日本人であることが分かる、観光客風であると思われてしまうとターゲットとして狙われてしまうこともありますので注意しましょう。
さらに、密室であるバスでは何か起こった際に自分の身を守ることが必要です。前述の後方座席はもちろんですが、座席に座っていて周囲をスリなどに囲まれてしまっては危険です。できるだけ出入り口付近にいるようにすれば安全です。
とはいえ、昼間の時間帯であればそこまで怖い思いをすることはほとんどありません。しかし深夜から早朝にかけての時間帯は人も少なくなり危険なことがあります。どうしてもの場合でなければできるだけ、そうした時間帯に乗車することは避けることをおすすめします。
ミュニバス利用の際に便利なのが「MuniMobile®︎」というアプリです。日本のスマートフォンからでもアンドロイド・iPhoneどちらからでもアプリをダウンロードすることが可能です。
アプリをダウンロードしたのちに、 名前と電話番号、クレジットカード情報を登録すればすぐに利用することができます。
MuniMobile
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本記事ではサンフランシスコのバス事情についてご紹介しました。
サンフランシスコでは、バスは料金が安価で地域全域を網羅しているので移動手段としてとても便利なことが分かりましたね。
とはいえ、場合によっては危険なこともありますので注意が必要です。深夜や早朝にバスに乗ることは避けましょう。
しかし、昼間に利用する分にはそこまで過敏になる必要はなく、交通手段としても有効な手段です。サンフランシスコへの留学を考えている方は、バスと地下鉄を状況に応じ上手に使いこなしましょう。
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またサンフランシスコをより長い距離移動したい時には、電車の利用がおすすめです!詳しい利用方法は下の記事で紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
サンフランシスコの電車の乗り方解説!利用の注意点からお得に乗るコツまであわせてご紹介します
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