厳しいが勉強に集中できる良い環境

《コース》
私は１５週間の滞在のうち、最初の２か月をESLコース、あとの２か月ビジネスコースを選択しました。


《授業スタイル・質》
この学校の特徴として、ESLコース、ビジネスコースともに教科書がありません。
自分の勉強したいこと、何を強化したいのかという目標や具体的な目的を先生に伝えて、それに応じて教材等を準備してくれます。もちろん、自分で用意した資料を使って授業を行うこともでき、柔軟性には長けています。
先生は経験をもとに多くの資料やアイディアを生徒に提示してくれるので、心配ないかと思います。
重要なことは、自分の弱点やここを伸ばしたいから、具体的にこういうことを授業でしたいといった明確な授業の目的を最初に決めて授業に臨むことが大切だと思います。もちろん、プログラムの最初の授業は、オリエンテーションから始まるので、その時に先生を相談することもできますが、先生に全てを託すより、ポイントとして自分の希望を伝えプランニングすることが、最後までモチベーションを持続させるコツかと思います。
先生に関しては、話を聞くと経験値が高い先生が多く、分らないところは、理解できるまで親身になってとことん教えてくれます。自分の意欲次第で、先生はそれに真摯に応じてくれて、かつそれに付いていけば短期間でも英語力は伸びると思います。先生も同様のことを自信持って言っています！宿題も各授業につき出されるので、最初のころは、ついていくのに必死なところがありましたが、それも徐々に慣れてきます。
ただ、十人十色、性格も違うように、先生と合う・合わないといったことも時々あるので、授業で困ったことがあれば、マネージャーに相談して対策を試みることも可能です。
それ以上に、本当にフレンドリーな先生ばかりなので、休み時間にsmall talkをすることも普通で、ちょっとした息抜きになります。

《施設・食事》
施設面では、断じて綺麗とは言えません。たびたび殺虫駆除を施設全体で行われていますが、外から入ってくる虫も多く、（日本では見たことない虫ばかり）あまり意味をなしていないような気もします。また、部屋のレベルも異なり、窓がない部屋や窓があっても日当たりが悪い部屋もあり、とりわけシャワーは、各部屋によって温度や湯量の違いがあり、我慢することも不可欠です。なので、日本で十分湯船に浸かってから来てください！！

食事に関しては、自分で取るブッフェ式で全体的にまとまりがあって美味しいです。
個人的には、辛いものが苦手なので取らずに避けていましたが、どのおかずにも多少の辛味のある味付けがされていたり、ガーリックの味が強かったりと、胃が重く感じる時もあり、マイナス面もありました。

《総評コメント》
最後に、少しだけ。私が感じたことですが、想像以上に、スパルタな学校です。勉強面、生活面と事細かなルールがあります。その分、嫌でも勉強に集中できます。社会人になってから、なかなか英語だけに集中する時間を持つことは難しく、勉強に集中できる環境に来てみて、自分に投資した分、プレッシャーを感じることもありましたが、それ以上に贅沢な時間を過ごしているんだなと滞在して改めて思いました。日本で何不自由なく生活していて、いざフィリピンに来てみると、様々な点であまりの違いにカルチャーショックを受けることも事実多いです。生活に慣れるには、人それぞれのペースがあると思いますが、勉強面、生活面においては、ある程度の覚悟を持って入学されることをお勧めします。
本当に真面目に将来の目標を持った年齢も国籍も異なる仲間がたくさんいて、とても刺激になります。生徒同士、先生も含め困ったことがあれば、相談したり、愚痴ることも本当に大切で、英語力はもとより、同志がたくさんいて支え・支えられ生活を共にすることで、苦しい時でも乗り越えることができるのだと感じます。

無理したくなくても無理せざるを得ないことが多々ある生活ではありますが、フィリピンだという認識を持って、自分のペースで勉強に集中したいという方にとっては、全体的に良い環境かと思います。