【2024年版】イギリスの親子留学ガイド!目的に合わせたおすすめの4校をご紹介
親子で、イギリスの歴史のある街並みや現代的なアートに触れる留学体験がしたいと考えている方は多いのではないでしょうか。
英語の本場イギリスは、親子留学ができる国として人気があります。親子でイギリスの歴史やカルチャー、多様性に触れながら、本格的に英語を学べるプログラムが充実しているからです。
この記事では、イギリスで親子留学をするメリットや、プランの決め方、おすすめの語学学校や費用などを解説します。イギリス親子留学を実現したいと思っている方は、ぜひ読んでみてください。
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なお、イギリス留学についての全般的な情報は下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
イギリス留学
※記事内では英ポンドをGBPと表記し、為替レートには2024年4月23日時点での情報を参照し、1GBP=192円で計算しています。
[目次]
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イギリスが親子留学で選ばれる理由
イギリスは、親子留学に向いている国の一つです。主な理由は3つあります。
まず、親子参加が前提となっているプログラムがあることです。午前中は親子がそれぞれの英語学習クラスへ参加し、午後は語学学校主催のアクティビティに一緒に出かけるような内容です。親子でさまざまな経験が共有できることから人気を集めています。
次に、親子留学の体制が整っていることです。国によっては、子どもだけで寮生活やホームステイをするのが主流ですが、イギリスでは、親子一緒に泊まれるアパートメントやホームステイ先などの宿泊施設を紹介してくれます。子どもの留学に付き添うためのガーディアンビザの発給も可能です。
最後が、英語の本場でマンツーマン授業が受けられるプログラムがあることです。イギリスでは、英語教師宅のホームステイが体験できます。英語の教育資格を持った教師から、リラックスできる環境で、自分のレベルや学びたいことに合わせてカスタマイズされた本格指導を受けられます。
イギリス親子留学を成功させるポイント5つ
「イギリスで親子留学をしたい!」と思ったら、次に紹介する5つの点をチェックしてください。自分たちがイギリス留学に向いているかどうか、確かめられますよ。
(1)お子さんにどんなことを学んで欲しいのか
まず、イギリス留学を通して、子どもにどのような体験をして欲しいのかをクリアにしてみましょう。
英語を本格的に学ばせたい
語学学校のジュニアプログラムへの入学がおすすめです。語学学校にもよりますが、だいたい6歳ぐらいから英語学習のコースに参加可能です。
イギリス家庭の雰囲気を味わい、リラックスした環境で英語に触れさせる
英語教師宅へのホームステイが良いでしょう。英語の先生と生活を共にし、アクティビティにも連れて行ってもらえるので、レッスン以外の時間でも生活に即した英語を身に付けるチャンスです。
異文化交流や理解
同年代の子どもたちが集まるサマースクール参加がおすすめです。人気のサマースクールでは、イギリスの子どもだけでなく、世界中の国の子どもたちと交流できるでしょう。スポーツやアートなど興味のあるプログラムを通して、自然と子ども同士でコミュニケーションを図り、多様性に触れつつ友情も育めるはずです。
なお、語学学校やホームステイならば、最短1週間から参加可能です。さらに、将来的にイギリスの学校へ進学する準備のためなら、半年、1年間、それ以上の留学もできます。目的に合わせて、さまざまな留学スタイルを選べるのが、イギリス親子留学の良い点です。
(2)年齢
プログラムによっては、0歳からでもイギリスでの親子留学が可能です。たとえば、英語教師宅でのホームステイならば、親が授業を受けている間、子どもは英語教師の家族かシッターさんに面倒を見てもらえます。
お子さんが3歳以上なら、参加できるサマースクールもあります。6歳以上ならば英語学習系、アクティビティ系、どちらのタイプのサマースクールへも参加の間口が広がりますよ。
語学学校やサマースクールのジュニアプログラムに参加できるのは、だいたい16歳か17歳ぐらいまでです。それ以上の年齢の方向けには、また別のプログラムが用意されています。
(3)ビザの条件
イギリスでは、6カ月以内の留学ならばビザが不要です。6〜11カ月までは短期留学ビザで留学できます(※1)。
4歳から17歳までのお子さんが独立学校で勉強する場合は、児童学生ビザが必要です(※2)。児童ビザを取得した4歳から11歳までの子どもの親も、1名に限り「児童学生の親ビザ」を申請できます(※3)。
ちなみに、独立学校にはパブリックスクールやプレップスクールも含まれています。
親がメインの就学で、1年以上の長期留学をするならば学生ビザの取得が必要になります(※4)。しかし、2024年に入ってからビザのルールが変わり、親がメインで長期就学して子どもを帯同することは難しくなってしまいました(※5)。「親子留学」を前提で考えるなら、短期の留学を検討したほうが良いでしょう。
(4)滞在先
イギリスの親子留学では、滞在先を好みや目的、予算でいくつかの種類から選べます。
寮
一部の語学学校や普通の小・中・高校には、寮があります。同じく語学留学をしている人たちとは同じ寮で寝泊りするので、常に英語を使う環境で過ごせます。また、同じ学校の学生同士で共に生活するので、友人を作りやすいでしょう。
寮母さんがいる寮、食事が提供される寮もありますが、自炊が必要な寮もあります。
たいていは、学校の敷地内や通学に便利な立地にあるので、勉強に集中しやすい点もメリットです。
アパート/コンドミニアム
入学先の語学学校と提携しているアパートやコンドミニアムに住んで、学校へ通う方法もあります。キッチンや家具など、生活に必要なものは一通り揃っている環境ですが、食事は自炊です。
自分たちのペースで過ごせるのでストレスが少ない反面、英語に触れる機会は少ないです。
ホームステイ
イギリス留学ではメジャーな滞在方法です。食事もホストファミリーに用意してもらえるので、自炊は最低限で済みます。
家に帰っても、ホストファミリーとのコミュニケーションで英語に触れる機会があるので、英語力アップを期待したい方にはぴったりです。
自室が与えられる場合が多いですが、常に家のなかに誰かがいる環境が落ち着かない方には向きません。また、学校から遠く、公共交通機関で30分から1時間程度かかる場合もあります。
滞在方法を選ぶときは、周辺の治安や、宿泊先の冷暖房やお風呂など設備面で必要なものが揃っているかどうかも、確認しましょう。
子どものサマースクールで送迎バスがある場合は、ピックアップポイントが近くにあるかどうかも要チェックですね。
(5)親のフリータイム時間
お子さんがメインで就学する場合、親のフリータイムをどう過ごすかも計画しておきましょう。
自分も英語を学びたい方は、同じ語学学校で親と子が別々にレッスンを受けられる学校がおすすめです。
また、イギリスではおけいこ留学も盛んです。半日から参加できるアフタヌーンティー講座や、1日のみの参加もOKなアロマテラピー講座、3日間の講習を受けるフラワーアレンジメント講座のほか、テニスや乗馬、ゴルフなど、さまざまなレッスンを受講できます。
リモートワークができるお仕事を持っている方なら、待ち時間を仕事に費やすこともできるでしょう。いつもと違う環境で仕事をすれば、一味違ったアウトプットができるかもしれませんね。
特に何をするか決めずに、街中を散策してイギリスカルチャーを満喫するのも良いでしょう。イギリスは、都市部でも郊外でもそれぞれの街に趣や魅力があります。忙しない日常から少し離れて、お子さんのいない自分だけの時間を充実させるのも、親子留学の楽しみの一つですね。
学校を選ぶ際に見るべきチェックポイント
親子留学を検討するとき、たくさんの候補のなかから一つのスクールを決めるのは難しいですよね。
スクールを選ぶ際は、
・お子さんの年齢
・何を学んで欲しいのか
・親子一緒に学びたいか
といった点を考慮すると、決めやすくなります。
まず、お子さんの年齢によっては入れるスクールが限定されるので、その点である程度ふるいにかけましょう。
次に、語学学校か、サマースクールかを検討してください。
そして、自分たちが希望するスタイルで参加できるかどうかを確認してください。お子さんと一緒に親も参加できるファミリーコースか、お子さんのみのプログラムか、親子別々に参加したいのかを検討して、候補を絞ります。
親の就学がメインで、お子さんがサマースクールに参加できない乳幼児の場合、スクールに託児所があるか、ベビーシッターがいるかどうかもチェックしましょう。
これらの点を確認していくと、かなり候補のスクールが絞れるはずです。
イギリスでの親子留学におすすめの語学学校4選
ここでは、数あるイギリスの語学学校のなかでも、特に親子留学を希望の方におすすめの学校をご紹介します。
LSI
LSIはイギリスだけでなく、アメリカ、カナダ、フランスでも学校を運営している大手の語学学校です。イギリスでは、ハムステッド校でホームステイプログラムを、ロンドンセントラル校でユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの寮に滞在するプログラムを展開しています。
ハムステッド校は、ロンドン中心部から4.6マイルほど離れており、地下鉄で約20分の場所にあります。
「語学・アクティビティ・ホームステイ」のフルパッケージが人気ですが、6~17歳のお子さんを対象にしたジュニアプログラムでは語学授業のみの受講も可能です。午前は語学学校、午後は親子でアクティビティを楽しむプランも計画できますね。もちろん、子どもが受講中に親が受講できるコースもあります。
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フランシスキング ロンドン
フランシスキングロンドンは、イギリスの老舗語学学校で、高級住宅街でもあるケンジントンにあります。地下鉄のグロスター・ロード駅からすぐで、ケンジントン宮殿やロンドン自然史博物館や有名デパート・ハロッズも近くにある立地です。
フランシスキングロンドンではファミリープログラムが設定されていて、子どもが半日または全日のプログラムに参加する間に親が英語クラスを受講できるオプションがあります。
一般的に、夏と冬にしか開校されないジュニアプログラムですが、フランシスキングロンドンでは、春、夏、秋、冬すべての季節に留学が可能なので、スケジュール調整がしやすいでしょう。
フランシスキング ロンドンの最新の情報をもとにしたご案内はLINEにて行なっていますので、空室やコース詳細の確認、お見積もりや申込みなどの手続きを進めたい方はご相談ください。
アングロコンチネンタル
アングロコンチネンタルは、イングランド南部のイギリス海峡に面した街・ボーンマスにあります。歴史ある語学学校で、開校以来70年以上にわたり、世界中からやってくる生徒たちに高度な英語教育をして定評があります。
親子ともに、週に20コマのレッスンを受け、さまざまなアクティビティも一緒に楽しめるプランが用意されています。
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IH ロンドン
IHロンドンは、イングランド南東部の街、サリーにあります。夏季限定のジュニアプログラムを展開しており、8歳から11歳までのお子さんが対象です。英語のレッスンとアクティビティ、そして広い敷地内にある宿泊施設への滞在など、必要なものがすべて含まれたパッケージプランになっています。
郊外ならではの、広く伸び伸びとした敷地に、美しい校舎が建っています。スイミングプール、サッカー場などの施設が整っており、クライミングウォールや自然を利用したロープコースなども設置されている素晴らしい環境です。
遠足やアクティビティのなかで、友だちと楽しい時間を持つことで英語力が伸びていくでしょう。
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イギリスで親子留学する際の注意点
続いては、イギリスで親子留学するうえで注意すべき点をお伝えします。
親子コースはない
親子コースと名前が付いていても、基本のレッスンは親と子が別々に受ける形です。お子さんはジュニアコースに、親は一般的な英語コースに参加する形が一般的です。
親子一緒に同じクラスへの参加を希望する場合は、より個々のレベルや希望に沿ってプログラムを組んでもらえる教師宅ホームステイがおすすめです。
ジュニアプログラムは期間限定
イギリスの語学学校では、夏季、冬季限定で開催されているジュニアプログラムが多いです。通年開催しているものもありますが、数でいえば期間限定のプログラムのほうがメジャーです。
親子留学をするには、開催時期に合わせた渡航スケジュールを組まなければなりません。親の仕事の都合や、子どもの学校の予定を合わせる必要があるので、早めにスケジュールを組んでいきましょう。
時差に配慮したプランを組む
イギリスと日本の時差は、通常9時間、サマータイム8時間なので、渡航してすぐの参加は大人もお子さんも昼夜逆転の生活に慣れるのが大変でしょう。
特に小さなお子さん連れの場合は、体が時差に慣れるまでの数日はゆっくりと過ごせるように余裕を持つと良いですね。月曜日からスクールに通うのであれば、前週のうちにイギリスに着いておくのがおすすめです。
帰国するときも同様に、イギリス時間から日本時間へ体を慣らすために数日のゆとりを見てあげられるといいですね。
イギリス親子留学でかかる費用
次に、イギリスへの留学費用をお伝えします。ここでは、親子(母1人、子1人)で4週間のホームステイをする場合の費用を解説しますね。
総額は133〜146万円
留学費用の内訳は、主に学費、滞在費、渡航費、食費、保険料です。今回は語学学校にホームステイ先を紹介してもらう想定で、費用を計算しました。
4週間のイギリス親子留学にかかる費用としての総計が、133~146万円となります。差額は渡航費によるものです。
ここでは、比較的、費用を抑えた場合の金額を算出しています。滞在する都市や留学中の過ごし方によっては、個人差が大きく出ることもあるので、あくまでも参考金額としてとらえてください。
学費
フランシスキング ロンドン校のFamily Juniorコースに4週間通う場合、お子さんの学費が423GBP(約81,000円)/週なので、4週間で1,692GBP(約325,000円)、親の学費は373GBP×4=1,492GBP(約286,000円)です。
親子で入学金が125GBP(24,000円)かかるので、親子の学費合計で約635,000円となります。
滞在費
フランシスキングから紹介してもらえるホームステイ先は、いくつかのグレードに分かれており、食事の回数なども選べます。ここでは、標準的なグレードの金額をご紹介します。
1日2食、朝夕食事付きのプランの場合、宿泊料金は1週間で230GBP(約44,000円)です。親子2名で4週間宿泊する場合、約353,000円となります。
渡航費
成田空港からロンドンのヒースロー空港行きの直行便で、安い航空券を探せば1人往復約185,000円で渡航できます。
乗り継ぎありの便ならば、もっと安く1人往復120,000円ほどのチケットが手に入る時期もあります。
ただし、小さなお子さん連れの場合、乗り継ぎありの旅は負担が大きいので、予算と利便性のバランスを考えて最適な渡航方法を選びましょう。
食費
今回の想定では、自分たちで用意する1日の食事はランチの1食分のみです。
東京とロンドンの物価を比較すると、食料品はロンドンのほうが若干高いようです。外食費では、比べると2倍以上ロンドンのほうが高いので、できるだけ自炊するのがおすすめです。
ホストファミリーのキッチンを借りて、親子2人分のサンドイッチなどを用意していく場合、1食分で約500円×2名分で約1,000円と仮定しましょう。
平日5日間、毎日自炊した場合、4週間で20,000円となります。
週末は外出先で外食すると仮定すると、1食分が約2,500円なので、1カ月で約40,000円です。
合計すると、約60,000円が食費予算として必要となります。
保険料
海外旅行保険料は、保証内容により掛け金が変わります。ここでは、1名あたり20,000円ほどと考えておきましょう。
クレジットカードに付帯の保険もありますが、念のために必ず内容を確認しておき、必要な保証は追加するか別途保険に加入しておくことをおすすめします。
チェックするポイントは、こちらの記事をぜひ参考にしてください。
海外への渡航時はクレジットカードの保険で十分?ファイナンシャルプランナーが解説
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【参考文献一覧】
※1、4...ETIAS application site「イギリスのビザ申請方法」(参照日:2024-04-23)
※2...GOV.UK「Child Student visa」(参照日:2024-04-23)
※3...GOV.UK「Parent of a Child Student visa」(参照日:2024-04-23)
※5...GOV.UKGOV.UK「Changes to student visa route will reduce net migration」(参照日:2024-04-23)