MBA留学するまでの対策法・準備すべきことまとめ #バブソン大学MBA留学記 03
- 2019/05/10
こんにちは、Ryoです。現在アメリカにあるバブソン大学のビジネススクールでMBA留学をしています。
私がぼんやりMBA留学をしたいなぁと思っていた時は、「まずは単語でも覚えるか……」 のような感覚で、かなり遠回りをしてようやく留学までたどり着きました。
そこで今回は、MBAに留学すると決意した後、具体的に何をしないといけないのか、事前に準備すべきことや考えておくべきことをまとめていきたいと思います。
私自身の反省を生かして、MBA留学の準備を効率的に進めるために何から始めるべきか、考えていきたいと思います。
MBA留学に行く決意をする
まず一番大切なのは、どんなことがあっても、どんなに苦しくても、MBA留学を達成する決意をすることです。全ての時間をMBA留学準備に使う覚悟が本当にあるのか、自分に問いただしてみて下さい。
英語が得意でもなく、留学経験もない純ジャパがMBA留学するということは、とてもハードルが高く、生半可な気持ちでは道半ばで挫折することが見えています。
スタート時点の英語力にもよりますが、MBA留学準備にはTOEIC 800点レベルからスタートしたとすると、2年~4年ぐらいの準備期間が必要になります。その間会社の飲み会にも極力行かず、残業もできるだけせず、友達付き合いも減らし、すべての時間を英語学習とGMATの勉強、その他の出願準備に費やす覚悟をしましょう。
MBA留学に必要なコストを把握する
MBA留学を私費で達成するには、英語力だけでなくコストの面でもハードルが高くなります。試験の受験費用を含むと、留学準備に50万~300万円程度は必要です。
コストに幅があるのは、留学予備校を使うか、できるだけ独学で行うかの差となります。TOEFLはほとんど独学、GMATは予備校、エッセイは省エネで専門家の助けを借りると、安く済ませられるのではないでしょうか。
また、留学期間が1年間であれば生活費と学費で約1,200万円程度、2年間であれば約2,000万円程度はかかると思います。20代や30代前半でその程度のお金を作るのは、新卒から計画的に貯金をしていく必要があります。
私費留学の場合、家族からの借入や奨学金を利用しての留学も多いです。勉強にかける時間だけでなく、お金をどう工面するかを考えておくことが現実的です。奨学金も締切が早く、合格してからだと出願できる奨学金も限られてくるため、MBA留学準備を始めたタイミングで、奨学金の額や申請時期も把握しておくことをおすすめします。
ここで強調したいのは、コストを考えた時点で諦めないでほしい、ということです。日本人は社費留学以外の場合、私費でほぼ学費と生活費を全額負担して留学している人がほとんどの印象ですが、インド人や中国人の話を聞くと、GMATで高得点を獲得し学費が一部か全額免除、という話もよく聞きます。
MBA受験生は多忙で、学校外の奨学金までケアする時間がほとんどなく、知らないうちに締め切りが過ぎていたということも多いです。奨学金の出願も計画の中に入れ込むことが必要ですね。
またアメリカの中でも、ボストンやカリフォルニアのMBAは生活費も学費もトップクラスに高いですが、ミシガンや田舎の州のMBAは学費も生活費も半額ぐらいで済むということもあります。学校や場所によりかかるコストも大きくことなるため、生活費や学費をざっくり把握しておくと、資金面での計画も立てやすくなるのではと思います。
MBA留学準備に必要なステップ
上記でもMBA留学のための準備期間について簡単に触れましたが、英語がそこまで得意でない純日本人で考えると、留学準備に2年から4年程度かかると思います。
私の場合は仕事をしながら約1年半、仕事を辞めて約1年ほど準備していたので、フルタイムを続けながら準備をすると3、4年はかかったと思います。
ここでは、MBA留学に必要な要素をざっくり紹介したいと思います。
1. TOEFL
まず最初にあたる壁は、英語試験のTOEFLです。TOEICは皆さんご存知だと思いますが、TOEFLはTOEICとは比べ物にならないほど難しく、留学を志すのであれば今すぐ勉強を始めるべきと言っても過言ではありません。
TOEFLで理想のスコアを取るために1〜2年かけるのも一般的な話ですので、まずは今すぐ自分の実力、現在のスコアを把握して、今後のロードマップを立てることをおすすめします。
2〜3ヶ月毎に自分の実力が上がったかどうか模試などを解いて把握し、随時計画を練り直すことが大切です。
2. GMAT
GMATはTOEFLの次に立ちはだかる壁です。TOEFLは英語力の試験ですが、GMATは日本の大学受験のセンター試験のようなもので、我々のような非ネイティブだけでなく、ネイティブでビジネススクールに出願する人もライバルです。
英語で受ける現国と数学を想像して頂ければ、おおよその理解としては間違っていないと思います。こちらはTOEFLをクリアしたあとに準備を始めるのが一般的で、3ヶ月から半年でクリアするもの、と言われております。
一方で十分な英語力がないままGMATの学習を始めると、想像以上にキツク、長期戦になるということも多々あります。
3. 計画を練り直す・志望校を考え直す
TOEFLとGMATのスコアが出たら出願の申請書類であるエッセイを始めることになりますが、当初の計画通りにスコアが出た、という話はほとんど聞いたことがありません。TOEFLとGMATもやりながら、エッセイを開始するという3重苦になることも普通です。
そのためもし計画通りにスコアがでなければ、
「今あるスコアで行けるところに出願する」
「3重苦で何とかスコアが上がるのを待つ」
「今年の出願を諦めて来年に出願する」
という方法があります。個人的には留学の時期を延ばすと、30代前後のバタバタする年齢では会社や家族の事情で留学自体ができなくなるという恐れもあるため、引き続き試験も受けつつ、とりあえず出願して受かったところに行くというのは一つの選択肢だと思っています。
どんな選択肢になるにせよ、落としどころを決めて最後までやり抜くことが重要になってきます。
4. アプリケーション
アプリケーション(出願)の段階では、エッセイやレジュメ、インタビューなどがあります。TOEFLの勉強を始めてから実際にエッセイを書き始める人は30%以下、という話を聞いたことがあります。ここまで来れば苦しかった留学準備もあと数ヶ月で終わりです。
過去、現在、未来を繋げて、なぜこの学校に行きたいのか、ということを本気で考える時が来ました。
ちなみに、初めての英語のインタビューは緊張するかと思いますが、質問されることは大体決まっています。自己紹介、なぜこの学校なのか、将来何をしたいのか、等々。何度も練習して自然に受け答えられるようにしましょう!
MBA合格後が本当の勝負
さて地獄の留学準備が終わり、渡航まであと数ヶ月。私が強調したいのは、本当の地獄はここから始まるということです(笑)。
MBA留学が始まるまで、そして留学中の心構えについて最後にお伝えいたします。
渡航前に英語力を極限まで強化
TOEFLやGMATでそれなりのスコアをとっても、ネイティブがリアルでしゃべる英語はほぼ別物と言っても過言ではありません。私を含め、グループディスカッションでカカシになる日本人のストーリーは後を絶ちません。
留学前、数ヶ月の時間が残されていると思いますので、iTunesUやCoursera、Edxなどで海外大学の授業を聞いてみてください。綺麗にレコーディングされたビデオではなく、生の授業の録音・録画のようなコースを選ぶと良いと思います。
3〜5割程度しか理解ができず、絶望感がでてくると思います。この絶望感を留学後に味わうのか、留学前に味わっておくのかで、留学後のスタートダッシュが異なるはずです。日々の隙間時間をすべて英語に費やし、極限までリスニング力を鍛錬することをおすすめします。
留学後の現実的なプランを考える
さて大学の授業が始まりました。慣れない英語での授業や宿題に翻弄される中、すぐに就職活動が始まります。そこで今、MBA留学をしたいとぼんやり思っている方に是非考えてほしいのは、卒業後何がしたいかです。
エッセイやインタビューではとことん理想を語ってほしいのですが、現実はちょっと異なります。MBAは魔法ではないので、基本的に卒業後の未来は過去と現在の延長線上にあります。
今まで人事をやっていた人がファイナンスにキャリアチェンジをしたり、ファイナンスをやっていた人がプロダクトマネージャーにキャリアチェンジをするのは不可能ではありませんが、ハードルも高く、延長線上でのキャリアアップの方が現実的で給料も高くなります。
何よりその道で何年も経験を積んだ人に、MBAで学んだ知識だけでは勝負ができません。そのため、今までの経験から、将来のキャリアへつながるストーリーを作ることが就職活動でも重要です。
一方私もそうでしたが、まずは理想に生き、留学を達成することを第一目標として、留学後のことはそのあと考える!という感じでも良いのではないかと思います。
まとめ
ここまでMBA留学するまでに必要な準備項目や心構えについてお伝えしてきました。MBA留学に合格するまでは途方もない道のりに感じるかもしれませんが、ぜひ本記事がMBA留学の準備を効率的に進めるヒントになりましたら幸いです。
もしMBA留学で質問などがありましたら、是非私のブログ「There is no Magic!!」にも遊びにきてくださいね!
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#バブソン大学MBA留学記
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