【インタビュー】留学するなら大学付属の語学学校もオススメ!オークランド工科大学付属「AUTインターナショナルハウス」とは
キアオラ〜(マオリ語でこんにちは)。ニュージーランドに留学中のもえみんです。
私は語学を習得するためだけではなく、日本の大学で履修できなかったジャーナリズム(報道関係)を勉強するために、ここオークランドに渡航してきました。私のように「これからは英語で自分の専門領域を学び、キャリアアップにつなげたい」、という方も多いかと思います。
語学留学だけではなく、将来的には海外の大学への進学も考えている、そんな方には大学付属の語学学校に留学することもオススメな選択肢の1つです。
そこで今回は、私が現在留学している大学付属の語学学校「AUTインターナショナルハウス(オークランド工科大学付属)」と、大学学部内に設置されている語学コースについて紹介するべく、AUTインターナショナルハウスの職員である、Samuel Davisさんにお話を伺ってきました。
私自身は、1期目に学部内の語学コースを集中して履修し、2期目から専門科目(所属しているコミュニケーション学科の授業)で「ジャーナリズム」を履修していました。
当記事は2017年2月時点での情報を元に作成しております。
公開から年月が経ち、情報が古くなっている恐れがございますので、AUTインターナショナルハウスの最新情報について別途お調べください。
Samuel Davis(サミュエル・デイヴィス)さん
AUTインターナショナルハウスで最年少の職員。姉妹校である、Auckland University of Technology(オークランド工科大学)のコミュニケーション学部でメディア関連の勉強をしていた経験を生かし、留学生のサポートやオークランドで行われているイベント案内などを主に担当しています。最近の趣味はトランピング(山登り・ハイキング)と、アクティブでフレンドリーな職員さん。よくニュージーランドのオススメ観光スポットなどを教えてくれます。
AUTインターナショナルハウスはどんな学校なんですか?
AUTインターナショナルハウスは、ニュージーランドを先駆ける語学学校です。
基本的にはオークランド工科大学の英語教育機関で、大学傘下にある語学学校として知られています。ですがインターナショナルハウス世界機構という世界50カ国、120校の分校を持つ世界的に名高い教育機関のメンバーでもあります。そのため、質の高い語学教育システムはもちろん、難民向けの語学サポートなどもあり、とても充実した授業を受けることができます。
レベルごとに分けられたクラスでは、英語力を高めるため学生主体となって授業が進みます。コース後の主な進路として、毎年約2万5千人以上の生徒が大学に入学していることが他の語学学校とは違った特色ですね。1クラスにつき16〜18人までという少人数制の授業形態をとっており、生徒が質問しやすい、生徒のレベルにあった授業を展開しているからこその結果だと言えます。
カリキュラム内容について
AUTインターナショナルハウスでは、主に以下のフルタイムコースと、パートタイムコースの2つのコースがあります。
1) フルタイムコース
授業時間:週23時間(月〜木8時〜6時・金8時〜2時)
2) パートタイムコース
週17時間:(月〜木8時〜4時半・金8時〜2時)
レベルは初級から上級コースまで様々で、入学の前に行われるスピーキング・ライティングのテストでクラス分けがされます。
またIELTS5.5以上から入学可能な、「文化・言語学科」というアカデミック英語を学べる大学内の科目を受講できるコースや、AUT大学への入学準備プログラムなどのコースもあります。
・文化・言語学科
授業時間:フルタイム 週12〜16時間
授業内容:English for Academic Purpose(EAP): Writing, reading, oral communication, listening
さらにAUTインターナショナルハウスの生徒には、大学の図書館やPCセンターなどの施設を他の大学生と同じように使える学生証が配られるため、勉強に集中するための環境が非常によく整っています。
また校舎がオークランドセントラル(中心街)にあるため、アクセスも良いと評判です!
AUTインターナショナルハウスは、他の語学学校と比較してどんな点が優れていますか?
大学との繋がりがあることによって、生徒たちはより良い環境で勉強することができます。大学に入る前でも、AUTのシステムに沿って英語を勉強することができるので、これから学問で英語を使うという人たちの準備としてよりふさわしい場所と言えます。
また語学学校修了後は、多くの生徒たちが大学へ入学し、さらなる学問の勉強に取り組んでいます。
専門の分野で仕事を見つけるという点でも、大学との繋がりに大きな利点があります。学校を1つのコミュニティとして捉えた場合、大学に入る前から大学の職員を知っていることは、その後の進路のサポートにも繋がります。
大学にはどんな学生が在籍していますか?
若い生徒は17歳から、年配の方、子供や家族を持っている人まで、バラエティに富んだ人々がAUTで勉強しています。また世界85カ国4000人の留学生が在籍しているので、他の大学に比べマルチカルチャーな校風です。中でも中国系・インド系の生徒が多い印象を受けます。
学生の雰囲気は、学部によってかなり違ってきます。例えば、コミュニケーション学科はどちらかというとモノカルチャーな雰囲気で、ほとんどの生徒がヨーロッパ系ニュージーランド人が多いです。逆にコンピューターサイエンスなど、科学関連の学部には多くの外国人留学生がいます。
考えられる理由はたくさんありますが、1つあげるとすると、エンジニアなどは語学そのものはそんなに大事ではなくて、高校時代に台数の計算や科学が得意だった、またはある現象について論理的に理解しているか、という部分が焦点に当てられます。
しかしコミュニケーション学科では、文法やボキャブラリーの範囲がとても重要なスキルになります。卒業したのちの進路としては、報道関連や広告業になるので、納得のいく理由だと思います。そのため学部に入学するために必要な要件も高くなってきます。
AUTインターナショナルハウスはどんな人にオススメですか?
AUTインターナショナルハウスは、基本的に英語の熟達度が低い学生が在籍しています。例えば大学の学部へ入学して、言語・文化学科で英語を勉強してから他の学部へ移行するというプランの場合、入学申請前に最低でもIELTS5.0~6.0(学部による)が必要です。
なので、目標のIELTSの点数を取るためのワンステップとしてインターナショナルハウスが適切です。
一方で一定の英語力がある生徒が受講できる、学部内のアカデミック英語の科目(文化・言語学科)は、学部に入学してから専門科目を履修するために必要となる、基本的な英語スキルを習得するために履修している人が多いです。
例えば、授業ではどうやって参考文献リストを書くか、レポートやエッセイの書体などを学びます。コロンやカンマの使い方にも違いがあるため、学問のプロとして勉強するための事前知識を身につけることができます。また、どうやって学術論文を読んで、理解するのかという点でも練習することができます。
そのため、より実践的なアカデミックの場で使える英語を学びたい方にも、AUTインターナショナルハウスはオススメですよ。
英語ネイティブでも、大学1年目は戸惑うものです。そのため、クラスメイトは必ずしも留学生だけではなく、英語を第一言語としている現地のネイティブもいるようです。
これから留学を考えている方に向けて一言
AUTに留学する学生は、ユニークな経験ができるはずです。特に大学が提供しているマオリ文化体験は、世界の他のどの場所に行っても経験できないような、先住民の伝統を体で体験することができます。
もしかしたら、授業に関しては他の語学学校や大学で受けられる授業とあまり変わらないかもしれません。ですが授業の中でニュージーランドで有名な映画のシーンを実際に見に行ったり、現地の伝統に触れたりという体験はとても特別で素敵だと思います。
僕はこのAUTインターナショナルハウスで働くことがとても好きです。特に留学生たちが自立してコミュニティを形成したり、アクティビティを計画したりしているのを見ると、彼らがニュージーランドでの生活を楽しんでいるなと感じます。
AUTでの留学生活を通して、今までとは全く新しい自分として故郷に帰ってもらい、変革的な経験ができた!と思ってもらえると信じています。
まとめ
サミュエルさん、今回はインタビューを引き受けて下さりありがとうございました!
今回は、なかなか情報の少ない大学付属の語学学校と大学の学部内に設置されている語学コースに関してご紹介しました。
語学コース履修中は、もしかしたらやりがいを感じなかったり、本当に意味のある時間なのかな、と少し戸惑ったりするかもしれません。それは、IELTSやTOEICを目標とした授業とは違い、目立った成長を確認するためのテストシステムがないからだと思います。
実際に専門科目を履修すると、IELTSの勉強をしているだけではなかなか習得できない“その大学ならでは”の提出方法や書式に至るまで、細かく決められています。なので、必ず役に立つと信じて根気よく続けました。
AUTはニュージーランド内でも最も新しい大学ですが、現在では国内で2番目に大きな総合大学として名高く、多くの学生が地方からオークランドに移住して通学しています。私自身、ニュージーランド、オークランド、そして最新の機械が取り揃えられているAUTで勉強できたことが、私の英語力の向上と今後の知見を広げることにつながったと思います。
ぜひ今回の記事を参考に、大学付属の語学学校、海外の大学への進学も検討してみてください。もえみんでした!
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