こんにちは!アメリカのHesston Collegeで看護留学をしていたゆうこばです。
アメリカに限らず海外の大学に留学する場合、英語力の証明としてTOEFLのスコアを提出するケースが多いです。ですが初めて留学するとなると、TOEFL受験をしたいけどどう対策したらいいか分からないし、スクールに通う余裕もない!という方もいらっしゃいますよね。
今回は私がアメリカ大学留学受験に向けてどのようにTOEFL対策を行っているのか、ステップに沿って具体的な勉強方法をご紹介したいと思います。これから留学予定の方はぜひ参考にして見てください。
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まず大前提となるのが、TOEFLで取りたい点数をはっきりさせることです。
例えばアメリカに正規留学を目指す場合、だいたい60点程度あれば2年制のカレッジの入学基準は満たせますし、4年制大学でも入学できるところはたくさんあります。これは条件なし(ESLなし)の場合で、条件付きであればもっと低くても目指すことができます。
60点突破ラインは、イメージとしてはTOEFL iBTの第一関門。これに関しては、高校までに習った英文法をマスターしていて、かつセンター試験レベルの英単語を覚え切っていれば突破できるラインだと思います。
しかし、60点程度だと4年制大学の場合入学条件を満たせていない場合が結構あります。そのため、選べる大学の幅を広げたい場合は80点を目指すのが無難だと私は考えます。
実際に私が目指しているのはこの80点突破ライン。なぜなら、私が応募しようと考えている大学の基準点はTOEFL iBT 79点のところから81点のところだからです(まだ志望校は迷い中ですが……)。なので、今回はこの80点突破を目指して私が対策していることを書きます。
ちなみに、アイビーリーグだと100点程度を条件としている学校が多々。120点満点中の100点なので、かなりの高得点ですよね。私もかなりこの100点というラインに憧れがあります。なので、TOEFL 80点突破できたら少しずつ100点突破への対策してみようかな…… なんて思っています(笑)。
目標点が決まりました。それでは勉強を始めましょう!!……と言いたいところですが、誰もが同じ様に足並み揃えて勉強したところで、効率的に点数を伸ばすことはできません。
TOEFL iBTではセクションがReading、Listening、Speaking、Writingと4つあります。過去にTOEFL iBTを受けたことがある場合には、その時の点数を参考にしてどのセクションの点数を何点上げるか、という具体的な目標設定が必要です。
例えば私の場合、最新の受験結果(2018年10月)が
Reading 17点
Listening 19点
Speaking 22点
Writing 18点
の合計76点でした。これを見て、私はReadingとListeningの点数は対策をするのが点数を上げる手っ取り早い方法だと思いました。
もちろん総合的な英語力を上げて全てのセクションで20点ずつ獲得して合計80点突破、というのが理想ではあります。しかし今夏はまず目標点を突破する、というのが目的なので、手っ取り早くReadingとListeningで点数を稼いで多少SpeakingとWritingが落ちてしまっても80点を超えたらいいな、という計算で対策をしていこうと決めました。
ちなみに、まだTOEFLを受験したことがない方は、一度実力試しで受けてみることをおすすめします。
最初は試験当日、会場までの電車でネット検索して問題の出題形式など「TOEFLってどんな感じなのかな」というざっくりした傾向をつかむ程度で受検してしまっていいと思います。それを参考に自分の強み&弱みを自覚し、分析してその後の対策を組むといいでしょう。
ここからは、具体的なTOEFLの勉強法を説明していきます。私の勉強は3本柱で構成されています。
(1)英単語の暗記
(2)問題演習
(3)休憩しながらの学習
の3本柱です。これはTOEFL対策に限らず何かを勉強する上で大切だと思うのですが、例えば参考書を読んでばかりだったり、逆に問題を解いてばかりではバランスが良くないのです。つまりインプットとアウトプットを同時進行で行う必要があります。
今回の場合、英単語の暗記はインプット、問題演習や休憩がてらやることはアウトプットです。
ここでお気づきの方もいるかも知れませんが、一定以上の点数からはTOEFLの取れる点数の差は、英単語力です。もちろん文法やリスニング力、スピーキング力、文章を書く能力など、問題を解くのに必要な能力は様々ですが、それらの能力をある程度身につけたところで英単語を知らなければ理解ができないし、そこが点数を分ける決め手になっている様に感じます。
そう考えると要は英単語をガンガン覚えればいいわけですが、英単語だけ単語帳で覚えたところで「どういうシチュエーションで使えるのか」といったことはわかりませんし、単語だけやっているうちに前提としていたはずの文法やリスニング力などの能力が落ちてしまっても困ります。
英単語を暗記してかつ使える様にするために、また問題を解くときに備えておきたい能力を落とさない(同時に伸ばす)ために必要なのが、アウトプットなのです。
ということで先ほどの3本柱を、1つずつかみ砕いて説明していきます。
英語アプリ mikan
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まずは英単語の暗記。これは私は最初単語帳を利用していたのですが、電車の中などで毎度取り出すのが面倒で、今はアプリ「Mikan」を使用しています。
このアプリでは、TOEFL対策の英単語が3000単語無料で学習できます。存在を知っていながらも最初使っていなかったのは、何点突破を目標として作られた単語リストなのかわからなかったからなのです。
ですが、単語帳をある程度使用した後にこのアプリを使ってみると、単語帳に載っていたものと同じ英単語が多く、80点突破ライン程度のものが集約されていると推測できました。そして何より、自分が暗記できていない単語が多かったのでこちらに切り替えました。
英単語は1日10単語覚えるより、1日1000単語覚えて何度も繰り返すほうがオススメです。記憶のサイクルというものがあるらしく、面倒なのでそれに沿って暗記計画を立てたりはしていないのですが、3000のうち1000ずつ毎日触れていれば確実にその記憶のサイクルよりは多く触れているのではないかな、という考えです。
またアプリ使用時のポイントですが、毎回イヤホンで音を聞きながら勉強してください。そうすることでその英単語の正しい発音が一緒に覚えられるので、Listeningの文中で出てきても聞き取れる様になります。もちろんSpeakingでも使える様になります。
英単語は、英単語を勉強するために机に向かうというよりは、電車に乗っている時や電車を待っている時、ランチを注文して出てくるまでの間、お風呂の中、寝る前など、いつもSNSをいじっていた時間を英単語に切り替えました。
私はなかなかSNS依存症なのですが、どうやらそれはiPhoneを触るための口実が欲しかっただけだった様です。英単語をやっている間は不思議と特にSNSをやりたいと思わなくなったので、依存されている方にもオススメです(笑)。
2つ目の対策方法は問題演習です。ここでは、私はReadingの問題演習とListeningの問題演習を行っています。どちらも、取り組むときは本番と同じ長さの問題を本番と同じ時間制限で解きます。1パッセージごとでOKです。
リーディングの問題演習の際は、TOEFL Reading対策問題集のものを20分のタイマーをつけて解きます。私は時間内に解けないこともしばしばあるので、その場合は解けたところまで印をつけてから続きを解き、結果全て解くのに何分かかったかを記録します。
この時のポイントは、問題文に線を引いたり印をつけたりせずに読み進めることです。というのもTOEFLテストの本番はパソコンでの受験なので、線を引くことができないからです。
私は今まで英語の長文問題を解くとき、重要なところに線を引きながら文章読解をしてきていました。そのため、問題文を読んで「答えは前半あたりで下線を引いたあたりだ!」と答えの箇所を探し出す、という風に「どこらへんで何が書かれていたか」の指標として下線を活用していました。しかし印をつけることのできないTOEFLでは「どこかでそんな様なことを言っていた!」と思ってもなかなか発見できないという問題が。そのためTOEFL対策の際は印をつけない様にしています。
でも、ひとつだけ印をつけていいポイントがあります。それは、知らない英単語が出てきた時です。というのも、後から調べるのを楽にするためです。
解き終わったらまず答え合わせをします。その後、たまたま正解してしまった問題と間違えた問題の解説を読み、ノートにポイントを簡単にまとめます。集中して解説を読めるタイプの方には不要かもしれませんが、私は気づいたら解説を読み飛ばしてしまうので……。ノートにポイントを書きながら解説を読むことで、間違えた理由とどう考えれば間違えなかったのかをしっかり確認するようにしています。
間違えた理由などを一通り確認し終えたら、印をつけたわからなかった英単語を一気に調べます。私はそれも一緒にノートに書き込んでいます。書くときは縦一列に並べているので、ノートのページをめくれば毎回どの程度の英単語がわからなかったかが視覚的にわかります。私の場合、わからなかった英単語の数と点数には相関関係がある様な気がしたので、英単語の暗記が問題点だと把握できました。
リスニング対策には、リスニング対策用の問題集を使用するのがおすすめです。まずは一度、本番同然に音声を聞きながらメモを取り、問題を解きます。その後答え合わせをし、続いて英語のスクリプトを読みましょう。
ひとつひとつの問題の意味や間違えたところその理由をしっかり把握できたら、音声を聞きながら音読をします。音読の方法として、私はシャドウィングを行っています。
シャドウィングとは、音声と同時に読むわけではなく少し遅れて読むことです。そうすることで、CDの正しい発音やアクセントなどを忠実に真似できます。
私がこの方法をリスニング対策に有効だと考えるのは、自分で意味を理解して発音しているフレーズは聞いても理解できるからです。同時に「これってこうやって発音するんだ!」と、発見することがたくさんあります。
音読はリスニング対策だけでなく、スピーキングの対策にもなります。日本語でも口癖があるように、英語でも言い慣れている表現は使いこなすことができるからです。音読をすることによって、英語でよく使うフレーズを自然に口が少しずつ覚えてくれるので、気がついたら表現の幅が広がります。
3つ目に紹介するTOEFL対策は、休憩しリラックスしながら取り組む学習方法です。これは「勉強をしよう!」という意識でやるというより、「遊びさえも勉強要素を混ぜちゃってお得♪」の様な意識で行っているものです(笑)。洋楽、TED Talk、YouTube、インスタグラムの4つの方法をご紹介します!
ひとつ目は洋楽を歌える様にすることです。私は歌うことが大好きで、普段からずーっと歌っているのですが、それを洋楽にチェンジしました。
洋楽を歌うだけ何の勉強になるんだと思うかもれませんが、音楽にのせて絶対にそのスピードで口を動かさなければいけないので、結構良いSpeakingの練習なのではないかと思います。
最近私はウクレレにはまっていて、ウクレレに合わせて歌いたいというのをモチベーションに、音楽を聴いては止めて、真似して……と頑張っています(笑)。ついでに聴きながら・歌いながら、歌詞の意味を考えるとリスニングの練習になりますよ!
2つ目はTED Talkを聴くこと。私の使用している「Spotify」というアプリで毎日平日に更新されるので、これは歩きながら聴いています。
100%遊びではないですが、勉強を続けて最近ではある程度内容が理解できる様になってきました。きちんと聞くと結構面白いんです!自分の知らなかった知識を1日1つ増やす。しかも英語で!というモチベーションで聴いています。
内容も本当に幅広く、TOEFLで出題されそうなトピックのこともあるので要チェックです。
3つ目はアメリカ人のYouTubeを見ること。私が最近ハマっているのは、色々な人がアップした「College Move-In Day」の動画を見ることです。自分の志望校や有名な学校など、とにかく色々な人の入寮日の動画を見て、「私も頑張ってアメリカの大学に戻るぞ〜!」という気分を高めています。
最後に紹介するのは、インスタグラムを英語で更新することです。普段の投稿を英語にするのはもちろんですが、ストーリーをのせるときに英語を使用するのがオススメ!それは、「いま言いたいこと」を投稿する場所がストーリーだからです。
本ポストは時間が経ってから投稿することも多く、投稿前に文章を熟考することができますよね。それはそれでとてもいい勉強だと思いますが、私がストーリーを推奨しているのは、「今思った事を今すぐに書く」場所だから。
ストーリー程度のためにわざわざ辞書を引いて調べたり言い回しを深く考えたり、しませんよね?今持ち合わせている英語力でパパッと表現する力こそが、Writingで必要な力だと思います。ストーリーでパパッと文章を作る力を鍛えて、本ポストで辞書を引いたりしながら丁寧にまとまった文章を組み立てる。インスタだけで結構Writing対策ができている気がします!
留学生は誰もが直面する、TOEFL対策の壁。私も対策し始めた頃は憂鬱だなぁ、なんて思っていました。でも一度スイッチを入れて分析的に学習を進めてみると、
「ここの力を伸ばしたら点数が伸びる」
「あと何単語覚えたら80点突破ラインだ」
「今回読み切るのに時間がかかり過ぎちゃったから次は何分で読む」
などと目標を立てそれを実行する、というその繰り返しがだんだん楽しくなってきました!TOEFL 80点を突破したら、100点突破もしてみたいなあ、100点持っていたらかっこいいなぁ……なんて思ったら、80点の壁で立ち止まってはいられない!!そんな気分です。
具体的な点数の目標があると、勉強も不思議と楽しくなってきます。私の今回のコラムを参考に、実力を把握し、綿密に対策を練って、目標点突破を目指してみてください。
TOEFL対策については前回の記事でも触れたので、そちらも合わせてご確認下さい ↓
これまでの連載記事一覧はこちらから↓
# アメリカ看護留学連載
語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
留学へ行くとなると考えることはたくさんあります。
自分で調べてみたものの、ネット上ではさまざまな意見が発信されていて、何を信じていいかわからないまま、検討途中で止まってしまう留学生は多くいます。その疑問、無理に一人で解決せずに留学カウンセラーに相談してみませんか?
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