30代でニュージーランド留学?私がオークランド大学に入学し、卒業するまでの体験記

ニュージーランド 留学

こんにちは、ニュージーランドに永住しているHiroです。現在フリーランスのライター兼翻訳家をしていて、昔はニュージーランドのTVレポーターとして働いた経験もあります。

私は30代の時にニュージーランドの大学に進学することを決めました。今日海外留学する方は増えてきてはいますが、30代以上で大学留学を決意する方はそこまで多くないのかと思います。

中には「30代以上で留学するのは遅い」なんていう方もいるかと思いますが、何歳であっても留学に挑戦するのに遅すぎることは決してありませんし、大きく成長する機会になるはずです

留学生活では泣いたり笑ったり、時には挫折して、それでも立ち上がってまた一歩前進したり。留学は決して簡単なものではないですが、目的を達成した時の感動は他では代えがたいものがあります。

今回はそんな私自身のニュージーランドでの留学体験をシェアしたいと思います。留学に一歩踏み出せない方や、留学先で悩んでいる方が、一歩踏み出す勇気を持っていただければ幸いです!

30代でニュージーランドの大学に入学したきっかけ

黒板

私のニュージーランドでの滞在期間は今年でもう15年になりますが、実はニュージーランドに来る予定など毛頭ありませんでした。

もともとアメリカに留学していたんです。19歳の時に「ハリウッド俳優を目指す!」と周りに豪語し、それからアメリカで演劇を5年間勉強し、卒業後は本気でハリウッドを目指していました。

ですが、卒業間近の夏休みに日本へ一時帰国している時、後の妻となるニュージーランド人女性と出会い、恋に落ちたのです。妻との出会いで、ハリウッド行きをあっさり諦め、彼女と一緒にニュージーランドへ移住を決断。移住してからも舞台での成功を諦めきれず、気付けばニュージーランドの地でプロのコメディアンになっていました。

2005年には、ニュージーランド国際コメディーフェスティバルの新人コンテストで全国優勝を果たし、日本のメディアでも紹介されたりと、自分でも驚くほど物事がうまくいったのです。

ですが家庭を顧みながら、コメディアンとして約5年間活動することは簡単ではなく、次第に舞台でのプレッシャーがストレスに。子供をしっかり育てるために、もっと安定した、いわゆる「普通の仕事」を探すことにしました。

その中で、人に教えることが好きだったので教職課程を目指すことにしました。というのも、私は大学時代に塾講師を経験したり、またバングラデッシュの小学校で教えたりしたことがあったからです。

しかしその時には、すでに33歳
教師を目指すには、周りよりだいぶ遅れてスタートをしたのでした。

目指すはオークランド大学教職課程

オークランド大学

どうせならニュージーランドで1番教育レベルが高い、オークランド大学で学ぼう!と落ちることを覚悟で出願することにしました。教員としての専攻科目は演劇、日本語、社会。

このオークランド大学を「ニュージーランドの東大」と思う方が多いようですが、実は学部によりピンキリで、学部を選ばなければ比較的簡単に入学できます。もちろん、卒業が難しいのは英語圏の大学共通なので、どの学部でも勉強三昧の毎日ですね。。。

ニュージーランドに限ったことではありませんが、大学は名前ではなく専攻科目で選ぶことが大切。ちなみに、ニュージーランドの大学では文系なら3年で学士号を取得できる学科が多いことは特記に値するでしょう。人より1年早く卒業したい人におすすめです。

オークランド大学の厳しい選考基準

キャンパス

基本的に、ニュージーランドの大学は書類選考だけの場合が多いです。ですが、教職課程は将来の教育者を育てるプログラムは、学位が教員資格そのものとなっています。なので、入学するのにとても厳しい選考基準が設けられているんですね。

私が申請したGraduate Diploma in Teaching(Secondary)という高校教師養成課程は、学士号をすでに持っている人向けのプログラムで、期間は1年間です。

ニュージーランドでの選考プロセスの詳細

大学以上大学院未満という日本ではあまりなじみのないステータスで、大学院出願レベルのIELTS 7.0以上の英語力が求められます。ちなみにこれは英検1級相当レベルなので、日本人にとって敷居がとても高くなっていますね。

入試担当の方に問い合わせると、私は英語圏の大学を卒業しているとのことで、書類審査時の英語テストが免除されました。出願書類は大学の出願書と成績証明書以外に、エッセイと無犯罪証明書、さらには、私の過去の恩師など人格を保証してくれる人からの推薦状も提出しなければなりません。

書類選考が終わると、リーダーシップやチームワークの力が問われる集団面接、その後に英語および数学の筆記試験があり無事に受験の終了です。勉強を始める前に疲れてしまうような入試プロセスでしたが、数日後には合格の連絡が来ました

オークランド大学とは別に、オークランド工科大学(Auckland University of Technology)にも出願していました。当時のオークランド工科大学は書類審査と簡単な面接だけだったので、オークランド大学と比べ、より楽に合格できましたね。

ニュージーランドでの大学生活

街並み

私のニュージーランドでの大学生活では、本当に勉強に追われていました。実際にどのような授業で、学校外では何をしていたか紹介します。

ニュージーランドでの授業内容

教職課程の学位は教員資格そのものなので、教育実習に多くの時間が割かれます。

授業の流れとしては、
大学で講義を受ける」→「講義を踏まえて現場で実習する

この順番を繰り返します。実習は年に3回ほどあり、大学が指定した場所または自分で探すことも可能です。

私は1回目の実習をした際、自分の教える能力のなさに自信がなくなり挫折しました。あまりの辛さから、カウンセラーの方に「辞める!」と泣きついたのを鮮明に覚えています。ほんと情けなかったですね。

ですがカウンセラーの方から、「2回目の実習はもう少しサポート体制の整った高校へ送るから、それから考えてみてはどうか」と説得され、なんとかとどまりました。
2回目はきちんとケアをしてくださり、だんだんと自信が付いていくのを自分でも感じれるほど成長。首都ウェリントンの高校での3回目の実習では、単独でクラスを任されるレベルに達していました

授業以外の課外生活

図書館

ニュージーランドでは現地の学生でも、勉強やアルバイトに忙しく、週末以外は遊ぶ時間がほとんどありません。
語学でハンディキャップのある留学生は、現地の学生の2倍の勉強をしなければついていけません。図書館に缶詰というのが留学生あるあるの1つで、私も文字通り毎日図書館にお世話になりました(笑)。

よく使った椅子

私のニュージーランドでの学生生活は、教育実習と学校の授業でとにかく娯楽がない1年でしたね。でも、この1年があったからこそ今の自分があるわけで、人生で1番頑張った時代だと自信持って言えます。

オークランド大学卒業後の進路

卒業証書

オークランド大学の教職課程は1年間の短いプログラムなので、2回目の実習が終わってから就職活動が始まります。私の専門科目は、演劇・日本語・社会と、社会を除いてとても特殊だったので、就職先の学校がなかなか見つかりませんでした。そこで、教育以外の仕事を探すことにすると、図書館の司書の求人を見つけたので、応募すると無事仕事のオファーが来ました。

教員の仕事が見つかるまでと考えていた司書の仕事ですが、働き始めると司書の仕事であっても、教師のスキルを直接活かせることがわかりました。
例えば、放課後の子供達の宿題を手伝ったり、大人のためのコンピューターのクラスに関わったりです。なので卒業後6年半、司書として働き続けることになったんです

ニュージーランドでの留学を通して得たもの

街並み

日本で生まれ育った私が、海外の大学で勉強することは容易なことではありませんでした。オークランド大学教職課程は、すでにアメリカの大学を卒業していた私でも苦労するほど。ですが、1歩ずつ着実に成長できていると信じ、目の前のことに集中するだけで精一杯の毎日でした。

結果的には、当初目指した教員になることはありませんでした。ですが、教職課程で得たネイティブスピーカーの生徒を教え、彼らの英語を正せる語学力、そして自分の思いを伝えるコミュニケーション能力は英語教育ライターとしての今の自分に生きています。何より1番の収穫は、最初の教育実習でぶつかった壁を乗り越えた自分に対する自信だと思います

留学は決して簡単なものではありません。でも大きな夢を持ち、大好きなことに全力を注げば、自分の中に眠っている素敵な自分に出会うことができます。私にとって留学とは、もう1度チャレンジ精神をもって生きることの大切さを教えてくれる貴重な機会です。ぜひ、留学にチャレンジして自分を変えてみてはどうでしょうか。

もしニュージーランド留学に興味を持った方は、以下のページで留学の費用やおすすめの語学学校などを紹介しているので参考にしてみてください。
ニュージーランド留学の費用、人気都市、おすすめの語学学校などの情報はこちら

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この留学ブログを書いた人

Hiro

Hiro

アメリカへの演劇留学をきっかけに、気付くと海外生活20年。現在ニュージーランドにて永住中のフリーランスの翻訳家兼ライター。2005年NZ国際コメディーフェスティバルの新人大会にて全国優勝を果たした特殊な経歴を持ち、現在でも喜劇役者として舞台に立つ。ニュージーランドのテレビのレポーターも経験したことがある、楽しいこと大好き人間。

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