最終更新日:2024/10/02
イーストボーンを訪れる方の多くが気にするのが現地の治安。渡航する国や地域によっては治安の悪いエリアもあり、生活する上でさまざまな点に注意が必要です。
特に海外に比べ治安の良い日本で暮らしている人にとっては、思わぬことがトラブルのきっかけになることも十分にあります。
そこで今回はイーストボーンの治安に関して、現地で注意すべきトラブル事例、危険な目に遭わないためのポイントなどを紹介します。現地でトラブルに巻き込まれないためにも、ここで紹介するポイントをしっかり押さえておきましょう。
なお、イーストボーン留学について、費用やおすすめの都市、語学学校などは下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
イーストボーン留学
[目次]
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世界中から観光客が訪れる街。観光客を狙った軽犯罪は比較的多いです。スリや置き引きなどは、観光名所や人通りの多いストリート、広場で起こることが多いです。
レストランやお店によっては観光客に高額の料金を不正に要求してくるお店もあったりするようです。怪しげなお店や人には近づかないように気をつけましょう。
それでは実際に近年のイーストボーンの治安状況を確認していきましょう。なお、今回は下記の分類で罪種別の犯罪件数をお伝えいたします。
凶悪犯罪:強盗、暴行・傷害、性犯罪、ストーカー、ハラスメント、殺人
窃盗犯罪:侵入盗、非侵入盗、乗り物盗
罪種ごとの計算は国や都市によって定義が異なるため単純比較はできませんが、一つ現地の治安イメージを持つ参考として捉えていただければと思います。
その上で、2023年にイーストボーンで発生した犯罪件数は下の通りです(※1、2)。
2023年、イーストボーンでは凶悪犯罪、窃盗犯罪ともに発生件数が増加しました。犯罪発生率の推移を見ると、窃盗犯罪は近年発生率が下降傾向にあるのに対し、凶悪犯罪の発生率は増加傾向にあることが伺えます。
また、2023年の犯罪発生率を日本、イギリスの平均値と比べると下の通りです(※3、4)。
地域 | 凶悪犯罪 | 窃盗犯罪 |
---|---|---|
イーストボーン | 4,365.3件 | 3,488.6件 |
イギリス平均 (スコットランド、北アイルランドを含まない) |
3,814.7件 | 2,940.5件 |
日本平均 | 55.9件 | 389.0件 |
※10万人あたりの犯罪発生件数
イーストボーンの犯罪率は日本平均と比べるとかなり犯罪率が高くなります。特に近年を暴行・傷害の増加に伴い凶悪犯罪の発生率は高まっているので、滞在中は身の回りに一層注意をする必要があります。
イーストボーン近郊へ渡航する際には、実際に起こっている犯罪に巻き込まれる可能性を想定して生活を送る必要があります。ここでは、近年イーストボーン近郊で発生している犯罪をいくつかご紹介するので、実際にどのような犯罪が現地で発生しているかのイメージを持っていただければと思います。
在英国日本国大使館の職員を名乗る人物から、マネーロンダリングに関わっている疑いがあるため、裁判費用を支払うように求める連絡がくる事案が発生しています。 (※5、6)
大使館職員が私的なトラブルに関与することはなく、面識のない人をマネーロンダリングの疑いで警察に通報ことはありません。心当たりのない送金は行わないよう注意を促しています。
2023年に、イーストボーンのビーチで、5人組の男に脅され、財布やパスポートなどの貴重品を強奪される事案が発生しました。(※7、8)
日本人は多額の現金を持ち歩いていると考えられる傾向にあり、犯罪者のターゲットになりがちです。周りに疑わしい人がいないかどうか常に注意を配り、防犯意識が高いと感じさせるような振る舞いを心がけるよう、在英国日本国大使館は注意を促しています。
ここではイーストボーンで実際に発生している犯罪、トラブルについて紹介します。対策を練るにもまずはどんなトラブルが実際に起こっているかを知る必要があります。
イーストボーンの犯罪で多いのが、スリです。イーストボーンは、イギリスでも治安がよい街として知られています。
ただ、このエリアはリゾート地であることから、シーズンには国内外から観光客が集まってきます。マップなどを広げている人や、見るからに土地勘がなさそうな人は、スリにも目をつけられる可能性があるため要注意です。
駅やショッピングセンター、ビーチなどの人が多い場所ではとくにスリの被害に遭わないようにしましょう。
車で移動する人が多いのが、イーストボーンの特徴です。駐車場などにとめてある車が車上荒らしに遭う被害は、イーストボーンでも見られます。人気のない時間帯に車を駐車していると、車上荒らしのターゲットになることもあるため気を付けましょう。
イギリス全土では、偽警官による詐欺が多発しています。ロンドンから比較的近いイーストボーンでも、学生や観光客などを狙った詐欺が発生することがあります。
「クレジットカードの暗証番号を教えるように指示される」などは、詐欺の典型的なパターンです。
女性を狙った性犯罪は、安全な街というイメージがあるイーストボーンでも決して少なくありません。人通りの少ない夜道や公園、夜間のビーチなどは、とくに注意が必要な場所です。
留学生や観光客を狙った窃盗も、イーストボーンでは見られます。高価な貴金属などを身に付けてショッピングをしたり、レストランや路上でお金を数えたりする人は、窃盗の被害に遭いやすくなります。
窃盗のトラブルが多いのが、たくさんの人が集まる駅やホテルなど。このような場所でうっかり手荷物から目を離すと、スキを狙って近寄ってきた犯罪者に貴重品を持ち去られることもあるため注意が必要です。
上で紹介したトラブルに巻き込まれないためにも、イーストボーンに滞在している間は以下のポイントを意識するようにしましょう。
外出の際に、財布やクレジットカード、パスポートなどの貴重品を他人の目に触れない場所に入れておくことは、スリの被害に遭わないための重要ポイントです。
人混みのなかを歩くときには、背後から手を伸ばしやすいバックパックのポケットなどに貴重品を入れるのは避けましょう。
車を駐車するときには、できるだけ人通りが多い場所を選ぶのがベストです。イーストボーンは、夜間に人気がなくなる場所も多いため、短い時間であっても車をとめる場所には注意を払いましょう。
詐欺の被害に遭わないためには、見知らぬ人に個人情報をむやみに教えないことが大切です。
クレジットカードの暗証番号などは、相手がたとえ警官の服装をしていても安易に教える必要はありません。警官からなにか質問をされたときには、警察署に確認をとってから対応しましょう。
治安がよいイーストボーンでも、夜間の女性の1人歩きは少し危険な行為と言えます。暗くなってから外出するときには、車やタクシーなどを利用して、身の安全を確保しましょう。
近所にでかける場合でも、女性が1人で夜道を歩くのはできるだけ避けたいところです。
ショッピングセンターや駅、レストランなどに行く際には、高価な貴金属などは身に付けないほうが安心です。
また、人が多い場所で現金の束をだすのも避けたほうが賢明と言えます。観光スポットでは、つい気が緩んで手荷物の管理が疎かになることがあります。トイレやラウンジなどでは、十分な注意が必要になってくるでしょう。
イーストボーンを管轄しているのは、サセックス警察です。サセックス警察は、イギリス南部のイースト・サセックス州の治安維持を行っている警察組織です。サセックス警察のpolice stationは、イーストボーンの街にもいくつか設けられているため、トラブルが起こったときには直接出向いて相談することも可能です。
イギリスでは、緊急時の警察の電話番号はすべて「999」です。ちなみに、救急車を呼ぶときや消防署に連絡したいときにも警察と同じ番号である999に電話をかけます。
イギリスには在英日本国大使館と、在エディンバラ日本国総領事館があります。イーストボーンから近いのは、在英日本国大使館です。
イギリスに滞在中にパスポートを盗まれた場合は、警察に盗難の届出をだして証明書を受け取ります。その後、大使館で紛失の届出と再発行の手続きをするのが、一般的な流れです。
イーストボーンの街でパスポートの盗難被害に遭ったときには、まずサセックス警察に連絡をして盗難の証明書をもらいます。最寄りのpolice stationに出向いて手続きを行えば、スムーズに書類を発行してもらえるでしょう。
サセックス警察署情報
電話受付時間 | 月~土曜 9:00-17:00 |
---|---|
電話番号 | 999(緊急時) 101(緊急時以外) (+44)1273-470-101(国際電話) |
住所 | 1 Grove Road, Eastbourne, East SussexBN21 4TW |
在英国日本国大使館情報
受付時間 | 月~金曜 9:30~16:30(領事館) 月~金曜 9:30~18:00(大使館) |
---|---|
電話番号 | 020-7465-6565(領事館) 020-7465-6500(大使館) |
住所 | 101-104 Piccadilly, London W1J 7JT |
大使館URL | https://www.uk.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html |
イーストボーンの中には、特に犯罪に巻き込まれないよう注意が必要なエリアがあります。ここでは3カ所紹介します。
photo by: eyematter/ Shutterstock.com
イーストボーン駅は、市内の南側にあります。この駅の周辺は観光客で賑わうことが多く、スリなどが発生しやすいエリアです。
駅に到着し、構内をでたばかりのときはとくに注意が必要です。スマホなどでこれから訪れる目的地の検索をしていたり、マップで道順を確認していたりすると、スキを見て財布などを抜き取られる恐れがあります。
調べ物をする際には、貴重品を安全なところにしまっておきましょう。駅から出てキョロキョロと周囲を見回している人は一目で観光客だとわかってしまうため、スリに狙われることも増えてきます。
photo by: LettuceThink/ Shutterstock.com
イーストボーンの一大ショッピング施設として知られるアーンデールショッピングセンターも、スリや置き引きなどの被害が多いスポットに挙げられます。
イーストボーンの駅のすぐ近くにあるこの施設には、ショッピングを楽しむたくさんの人達が集うため、犯罪の発生率も高くなる傾向があります。
楽しい買い物の最中も、常に手荷物を手から離さないように気を付けましょう。洋服の試着や食事、トイレの際には、とくに注意が必要になってきます。
photo by: Analogue Photography / Shutterstock.com
イーストボーン・ピアは人気観光地として知られています。旅行者を狙う犯罪者にとってはとくに魅力的スポットと言えます。観光客が遊んでいるスキを狙って財布を盗んだり、置いていたバッグを持ち去ったりする犯罪者もなかにはいます。
暴行やレイプ被害も発生しているため、夜間や一人歩きには十分注意してください。
いかがでしたでしょうか。
イーストボーンでは、スリや窃盗などのトラブルが実際に発生しています。こういったトラブルに巻き込まれないためには貴重品は他人から見えないところにしまうや人気がない駐車場はできるだけ利用しないなどの対策とる必要があります。
また、イーストボーンの中でも特に治安面で注意が必要なエリアはイーストボーン駅周辺とアーンデールショッピングセンター周辺です。
これからイーストボーンを訪れる予定のある方は以上の点に注意して、安全に現地での滞在を楽しんでください。
なお、留学先としてイーストボーンを検討している場合には、留学カウンセラーが無料で留学相談に乗っています。
おすすめの語学学校、費用イメージや各種手続きなど、一人ではなかなか検討が進まない留学準備を気軽に進めるなら、ぜひご利用ください。
留学先となる国や都市のイメージを持てたら語学学校選びに移りましょう。ただし、国や都市と違い、語学学校選びはより希望を整理しながら進めていく必要があります。
特に生徒規模や雰囲気、日本人留学生の比率や日本人スタッフの有無などは時期によって変わりやすいので、自分で調べた情報だけで決めてしまうと学校選びで失敗してしまう恐れがあります。
より最新の情報をもとに語学学校を決めるなら、留学エージェントに相談してみましょう。
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留学に対するご質問から、留学プランづくり、事前の英語学習、留学中のサポートまで対応しておりますので、ご相談お待ちしております。
※1...Office for National Statistics「Crime in England and Wales: Police Force Area data tables」(参照日:2024-9-15)
※2...City Population「Eastbourne (District, United Kingdom)」(参照日:2024-9-15)
※3...Office for National Statistics「Crime in England and Wales: Appendix tables」(参照日:2024-9-15)
※4...警察庁「統計」(参照日:2024-9-15)
※5...在英国日本国大使館「英国安全対策情報(2024年4月~6月期)」(参照日:2024-9-15)
※6...外務省 海外安全ホームページ「英国安全対策基礎データ」(参照日:2024-9-15)
※7...在英国日本国大使館「英国安全対策情報(2023年1月~3月期)」(参照日:2024-9-15)
※8...emb-japan.go.jp「安全の手引き~安全な英国滞在のために~」(参照日:2024-9-15)
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