ケンブリッジ観光といったらここ！現地で楽しめるおすすめ観光スポットやイベント・グルメ

イギリスの誇る学園都市・ケンブリッジには、キングス・カレッジをはじめ、観光スポットがあちこちにあります。この街ならではのイベントやグルメも、観光しながら楽しみたいところ。

今回はそんなケンブリッジでも特におすすめの観光スポットやイベント、グルメなどを厳選してご紹介したいと思います。

本記事は2024年7月時点での情報に基づいて作成しております。公開から期間が経つ場合には、為替変動などにより紹介項目にかかる金額が変わる恐れがありますのでご注意ください。なお、記事内ではイギリス・ポンドをGBPと表記、為替レートには2024年7月22日時点での情報を参照し、1GBP＝208円で計算しています。

川の流れる学生の街「ケンブリッジ」

イングランド東部に位置するケンブリッジは、30以上のカレッジが集まる学園都市として知られています。ニュートンやダーウィンなど、多くの研究者がケンブリッジのカレッジで学んできたことから、留学先としても人気です。

名門大学のカレッジは観光スポットとしても親しまれています。映画や小説の舞台となったカレッジもあり、大学生になった気分でカレッジ巡りを楽しめますよ。

また、街に流れるケム川はシンボル的な存在です。川沿いにカレッジが並び、大学生や地元の人々の憩いの場として親しまれています。

歴史ある名門校「キングス・カレッジ」

キングス・カレッジはイギリスの誇る名門大学、「イートン校」の卒業生たちの進学先として1441年に創設されました。以来、400年の間イートン校出身者のみがこのカレッジで学ぶことを許されていました。

ゴシック様式が美しい礼拝堂！

カレッジの礼拝堂は19世紀に建てられたもの。ゴシック様式で建てられ、天井までにも細かい装飾が施されています。

美しいステンドグラスも必見。色鮮やかで、ひとつひとつの絵柄に見入ってしまうことでしょう。

女王も絶賛！「セント・ジョンズ・カレッジ」

セント・ジョンズ・カレッジは1511年に創設されたケンブリッジ大学のカレッジです。創設以来500年かけて増築を重ねており、街に流れているケム川を越えて、西に拡大しています。

礼拝堂はパリのサントシャペル教会を模しており、ヴィクトリア女王も絶賛したといわれている美しさです。重厚感のある扉の両側にも彫刻が設置されています。

歴史あるカレッジに泊まってみよう

セント・ジョンズ・カレッジの敷地内には、宿泊施設も設置されています。ケンブリッジにあるカレッジを巡るにはうってつけの立地です。

客室のベッドはダブルサイズまたはクイーンサイズとなっており、予算や人数にあわせて選ぶことができます。共用キッチンやランドリーなど、設備が整っているのも嬉しいポイントです。

ノーベル賞受賞者を多数輩出！「トリニティ・カレッジ」

トリニティ・カレッジはイングランド王ヘンリー8世によって、1546年に創設されたカレッジのひとつです。これまでにイギリスの歴代首相や30人以上のノーベル賞受賞者を輩出してきました。

カレッジの敷地内には、卒業生であるニュートンが万有引力を発見するきっかけとなったりんごの木や、「くまのプーさん」の作者であるミルトンが残した原稿も展示されています。

礼拝堂を見学してみよう

トリニティ・カレッジにある礼拝堂は、1554年の着工から完成まで100年近くかけて建てられたものです。トリニティ・カレッジで学んだ偉人たちの彫刻が飾られています。

哲学者のフランシス・ベーコンやニュートンの師匠であるアイザック・バロー、詩人のアルフレッド・テニスンなどそうそうたる顔ぶれです。カレッジの歴史の古さを感じられるでしょう。

「トリニティ・ストリート」を散策

カレッジの東側にあるグレイト・ゲートを外に出ると、トリニティ・ストリートと呼ばれる大学の名前がついたストリートがあります。おしゃれなカフェやブティック、雑貨店が並んでいます。

小さな個人店がほとんどで、お気に入りのお店を探すにはうってつけ。大学生になった気分で歩いてみましょう。

ケンブリッジの象徴「ケム川」

中心部を流れるケム川は、街の名前の由来となった川です。

ケンブリッジという名前は、ケム川にかかる橋という意味から。名前のとおり、川のあちこちに橋がかかっています。

川沿いにはカレッジがいくつも並び、ケンブリッジにある大学をほとんど見て回ることができるのも特徴のひとつです。

名物「パンティング」を楽しもう

パンティングはケム川をボートでゆっくりと下っていく、街の風物詩的なアクティビティです。ボートに乗り、川底を長い棒で押しながらゆっくりと進んでいきます。

緑の美しさやケンブリッジの街並みを眺めながら過ごすことのできる、人気のアクティビティです。さまざまな会社がパンティングを提供していますが、ケンブリッジを初めて訪れた人には、船頭さんのガイド付きツアーに参加するのがおすすめです。

ため息の出る美しさ「ため息橋」

ため息橋は、セント・ジョンズ・カレッジの裏に流れるケム川に架かる橋。イタリアのヴェネツィアに架けられた美しい橋にちなみ、19世紀に設置されました。写真撮影スポットとしても人気があります。

「ため息橋」の鑑賞スポットは？

セント・ジョンズ・カレッジの建物同士をつなぐため息橋。カレッジの関係者以外立ち入りができず、観光客が渡ることはできません。

その代わり、周辺にいくつか鑑賞スポットが存在します。すぐ隣に架かるレンブリッジの上やケム川の河岸は落ち着いて写真撮影ができますよ。

なるべく近くで橋を鑑賞したいなら、パンティングをしながら近づいていくのがおすすめです。橋の真下から見上げるような写真も撮ることができます。

ケンブリッジ大学が運営！「フィッツウィリアム博物館」

フィッツウィリアム博物館は1816年に設立された、ケンブリッジ大学が運営する博物館です。館内にはケンブリッジ大学が世界各国から集めた50万点以上の収蔵品があります。

展示はピカソやモネといった巨匠の絵画や彫刻、エジプトのミイラや貨幣のコレクションなど多種多様です。

パンフレットを手に鑑賞しよう

フィッツウィリアム博物館では、日本語をはじめ世界各国の言語のパンフレットを用意しています。公式サイトからのダウンロードも可能です。

パンフレットでは地図や概要のほか、各階の展示のなかでも見逃せないものをピックアップして紹介しています。ポイントをおさえて鑑賞を楽しみたいときに重宝するでしょう。

円形のめずらしい教会「ラウンド・チャーチ」

ラウンド・チャーチは1130年に創建された、ケンブリッジで2番目の古さを誇る教会です。円形の外観がユニークで、イギリス国内では4カ所しかないともいわれています。

円形の外観となったのは、この教会を建てた宗教団体が中世ヨーロッパにおける十字軍と深い関わりがあり、円形であったエルサレムの聖墳墓教会の影響を受けたからだと考えられます。内部も美しく、おごそかな雰囲気です

ガイド付きツアーあり！

教会は好きなタイミングで見学できますが、ガイド付きツアーに参加することも可能です。追加料金はかかりますが、ガイドとともに歩きながら、教会や大学の歴史について学ぶことができます。

参加予約やツアーの詳細は公式サイトから。毎週水〜土曜日の14:15から開催されています。

街を見守ってきた「聖メアリー教会」

聖メアリー教会は、ケンブリッジ大学に所属する由緒ある教会です。

教会が建てられたのは13世紀ごろですが、これまでに何度も改修工事が行われています。現在の建物は15世紀から16世紀のものです。

塔の上から街を眺める

教会内のギフトショップで入場料を払うと、塔の上に行くことができます。

階段は狭く123段もありますが、塔の上から眺めるケンブリッジの街並みは格別です。歩き慣れた靴を履いて、塔の上にある屋外展望台を目指してみましょう。

お土産探しも屋台めぐりも！「マーケットスクエア」

聖メアリー教会のすぐそばにあるマーケットスクエアには、毎日たくさんのお店が並んでいます。

雑貨や絵画、宝石や書籍など、お土産を探すのに便利なスポットです。販売だけでなく、自転車や時計の修理サービスを提供する屋台もあります。

カラフルな露店の屋根も特徴で、教会の塔の上から眺めることができます。。平日は昔ながらのマーケットですが、日曜日にはアンティーク家具の販売が行われているのもポイントです。

緑豊かな癒しスポット「ボタニック・ガーデン」

ボタニック・ガーデンはケンブリッジの中心部から少し離れた場所にある大きな植物公園です。ケンブリッジ大学が管理しており、園内で生育している植物はおよそ8000種類以上あります。中には熱帯雨林地方の植物も。

いつ訪れても緑豊かな場所ですが、春には桜をはじめ、見ごろを迎える植物が多くなります。見ごろを迎える植物は、訪れる前に公式サイトでチェックしておきましょう。

イベントも開催！

園内では頻繁にイベントが開催されているのも特徴のひとつ。

季節にあわせたイベントが多く、例えば夏の時期には夜の屋外ライブや、家族で楽しめるスタンプラリーイベントが開催されています。過去には大学生やボランティアが自転車をこいで発電させたエネルギーを使い、夜のライトアップイベントが行われたことも。

毎週日曜日には無料のガイドツアーも開催され、植物に癒されながら楽しむことができますよ。

科学を身近に！「ケンブリッジ科学センター」

ケンブリッジ科学センターはケンブリッジの中心街にある科学博物館です。

実際に実験を行ったり、観たり触れたりできる展示が多く、科学を身近に感じられるのがポイント。夏休みや冬休みの期間に、特別な展示を行うこともあります。

子どもはもちろん、大人も楽しむことができるでしょう。

地球科学がテーマ！「セジウィック博物館」

ケンブリッジ大学が運営するセジウィック博物館は、地球科学をテーマにコレクションを展示しています。

55億年もの地球の歴史を、化石標本や鉱石などを用いて解説。中には大学ゆかりのダーウィンが寄贈した展示もあります。

「コンピューター博物館」でコンピューターの歴史を学ぶ

コンピューター博物舘はコンピューターの歴史を見ることができる博物舘です。昔の計算機や最新のコンピューター、さらに歴代のゲーム機などが展示されています。

中には実際に触ることのできる展示もあり、パソコン好きにはたまらない場所となっています。

ミュージアムショップも楽しい！

パソコンが好きな人におすすめなのがミュージアムショップです。古いパソコンをモチーフにしたポスターやTシャツ、フロッピーディスクのメモ帳やゲーム機デザインのトランプなど、この博物館ならではの個性的な商品がそろいます。

ショップの収益はすべて、博物館の運営に直接使われるのもポイントです。自分のコレクションやお土産になるものを探してみましょう。

ケンブリッジから足をのばして「アングルシー修道院」

アングルシー修道院はケンブリッジの郊外に残る古い建物です。1135年に病院として設立されましたが、その後は修道院や貴族の邸宅などとして使われました。

居間や厨房、バスルームなどの各居室は一般公開されています。以前の所有者だった貴族が収集していた彫刻や絵画、タペストリーなどの美術品が所せましと置かれ、まるで美術館のような場所です。

邸宅の目の前に広がる庭園も手入れが行き届き、のんびりと散策するにはうってつけです。

ケンブリッジで楽しみたいイベント！

ケンブリッジの街では、年間通してさまざまなイベントが開催されています。

ここからは、ケンブリッジを訪れたらぜひ楽しみたいイベントについて紹介していきます。

夏の音楽イベント「ケンブリッジ・フォーク・フェスティバル」

ケンブリッジ・フォーク・フェスティバルは1965年以来、毎年夏に開催されているフォークミュージックのイベントです。緑豊かなチェリー・ヒントン・ホール・パークで、フォークソングを聞きながら思い思いに過ごすことができます。

音楽だけでなく、工芸品や楽器、世界中のグルメなどが集まる屋台も楽しみのひとつ。カフェではスマートフォンの充電や無料のWi-Fi設備が整っています。

夏の屋外映画上映会も楽しい！

マーケットスクエアでは夏になると、無料の屋外映画上映会が開催されます。歴史のある建物に囲まれ、屋根のない開放的なスペースで鑑賞するのは非日常な体験です。

子どもに人気のアニメ作品から世界的に有名なミュージカルまで、上映作品の内容はさまざまです。参加は無料ですが、イスのある座席は先着順となっているため、自分で折りたたみイスやレジャーシートを持ち込むこともできますよ。

ケンブリッジで外せないレストランは？

ケンブリッジを訪れたら、ケンブリッジ大学ゆかりの偉人が通ったお店や地元の人に人気のカフェでグルメを満喫してみましょう。

ここからは、ケンブリッジで外せないレストランやカフェ、パブを紹介していきます。

あの研究者たちも通ったパブ「The Eagle」

1667年創業のThe Eagleは、ケンブリッジの街で最も古いといわれるパブです。DNAのらせん構造を発見した研究者のワトソンとクリックや、店内に落書きを残した第二次世界大戦中のイギリス空軍パイロットなど、これまで多くの人が通ってきました。

それだけでなく、イギリスの伝統的な料理にも定評があるお店です。ローストした肉とたっぷりの野菜の付け合わせにグレービーソースをかけたサンデーローストや、揚げたてのフィッシュアンドチップスなど、こだわりのイギリス料理が味わえますよ。

ケンブリッジの定番カフェ「Fitzbillies」

1920年創業のFitzbilliesはケンブリッジに3店舗を構える、地元の人に愛されるカフェです。手作りのパンやペストリーを提供し、朝食メニューは16:00頃まで注文できます。

お店の名物は、何といってもチェルシーバン。ねっとりとした甘さと絶妙な焼き加減にこだわり、クセになるような味わいです。

店内も広々としており、のんびりと過ごしたいときに重宝するでしょう。

ケンブリッジ観光のアドバイス

ケンブリッジ観光のハイライトは、何といってもカレッジ巡りです。名門ケンブリッジ大学に所属するカレッジがあちこちにあり、観光客でも見学できるものがほとんどです。

特にカレッジ内の教会は美しいものばかりで、博物館も展示品が充実しています。まるで大学内とは思えないような場所が多く、記憶に残るような観光ができるでしょう。

大学内だけでなく、ケム川のほとりや中心部のカフェなど、街のあちこちで大学生を見かける機会があるのも学園都市ならではの体験です。現地の大学生になったような気分で観光するのも楽しいですよ。

まとめ

名門大学のカレッジが点在し、多くの学生が暮らす学園都市のケンブリッジ。大学の建物や教会、博物館などが主な観光スポットとなっています。

大学関連の施設以外にも、観光スポットやイベント、グルメなど見どころたくさんの街です。歴史が古く重厚感のある街並みを歩きながら、観光を楽しんでみましょう。

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