最終更新日:2024/10/02
ケンブリッジを訪れる方の多くが気にするのが現地の治安。渡航する国や地域によっては治安の悪いエリアもあり、生活する上でさまざまな点に注意が必要です。
特に海外に比べ治安の良い日本で暮らしている人にとっては、思わぬことがトラブルのきっかけになることも十分にあります。
そこで今回はケンブリッジの治安に関して、現地で注意すべきトラブル事例、危険な目に遭わないためのポイントなどを紹介します。現地でトラブルに巻き込まれないためにも、ここで紹介するポイントをしっかり抑えておきましょう。
なお、ケンブリッジ留学について、費用やおすすめの都市、語学学校などは下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
ケンブリッジ留学
[目次]
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世界屈指の大学であるケンブリッジ大学がある街として世界中から、学生や観光客が訪れる学生街なため治安は良い方ですが、観光客を狙った軽犯罪は比較的多いです。スリや置き引きなどは、観光名所や人通りの多いストリート、広場で起こることが多いです。
レストランやお店によっては観光客に高額の料金を不正に要求してくるお店もあったりするようです。怪しげなお店や人には近づかないように気をつけましょう。
それでは実際に近年のケンブリッジの治安状況を確認していきましょう。なお、今回は下記の分類で罪種別の犯罪件数をお伝えいたします。
凶悪犯罪:殺人、性犯罪、強盗、暴行・傷害、ストーカー、ハラスメント
窃盗犯罪:侵入盗、非侵入盗、乗り物盗
罪種ごとの計算は国や都市によって定義が異なるため単純比較はできませんが、一つ現地の治安イメージを持つ参考として捉えていただければと思います。
その上で、2023年にケンブリッジで発生した犯罪件数は下の通りです(※1)。
2023年、ケンブリッジでは凶悪犯罪、窃盗犯罪の発生件数が減少しています。犯罪発生率の推移を見ると、近年増加傾向にあった窃盗犯罪が2020年は新型コロナウイルスの蔓延に伴う外出自粛などもあり、発生率が低下し、微増減するものの維持されているようです。
また、2023年の犯罪発生率を日本、イギリスの平均値と比べると下の通りです(※2、3、4)。
地域 | 凶悪犯罪 | 窃盗犯罪 |
---|---|---|
ケンブリッジ | 2,483.7件 | 3,660.5件 |
イギリス平均 (スコットランド、北アイルランドを含まない) |
3,814.7件 | 2,940.5件 |
日本平均 | 55.9件 | 389.0件 |
※10万人あたりの犯罪発生件数
ケンブリッジの犯罪率は日本平均と比べるとかなり犯罪率が高くなります。特に近年を暴行・傷害の増加に伴い凶悪犯罪の発生率は高まっているので、滞在中は身の回りに一層注意をする必要があります。
ケンブリッジ近郊へ渡航する際には、実際に起こっている犯罪に巻き込まれる可能性を想定して生活を送る必要があります。ここでは、近年ケンブリッジ近郊で発生している犯罪をいくつかご紹介するので、実際にどのような犯罪が現地で発生しているかのイメージを持っていただければと思います。
在英国日本国大使館の職員を名乗る人物から、マネーロンダリングに関わっている疑いがあるため、裁判費用を支払うように求める連絡がくる事案が発生しています。 (※5、6)
大使館職員が私的なトラブルに関与することはなく、面識のない人をマネーロンダリングの疑いで警察に通報ことはありません。心当たりのない送金は行わないよう注意を促しています。
朝8時頃、ロンドン中心地のセントポール駅付近のベンチに座ってスマートフォンを操作していたところ、突然アフリカ系の男性に地面に倒され、スーツケースと鞄を取られる事案が発生しました。本件は大声をあげて助けを求めたため、犯人が怯んだ隙に奪い返すことで物的被害を逃れることができました。 (※5、6)
スマートフォン操作時に窃盗被害に遭うケースが複数発生しているため、スマートフォン使用時は周囲の状況に十分注意するよう、在英国日本国大使館は注意喚起しています。
ここではケンブリッジで実際に発生している犯罪、トラブルについて紹介します。対策を練るにもまずはどんなトラブルが実際に起こっているかを知る必要があります。
ケンブリッジはケンブリッジ大学があり、世界中から人が集まる観光地です。そして観光客を狙ったスリも多発しています。
イギリスにはパブやクラブが多いですが、人が多く集まる場所では特にスリが横行しています。他にも、レストランやショッピングモールなどの人が集まるようなところでは十分な注意が必要です。
置き引きなどの窃盗に関する犯罪も比較的多いです。レストランやファストフード店で食事をしている最中や、バスや電車など公共交通機関を利用している最中など、被害に遭う危険性はいろんなところに潜んでいます。常に気を配っておかなければなりません。
車上荒らしも頻繁に起きています。コインパーキングに車を停めて街を散策しているとき、道路の脇に車を停めてコンビニに立ち寄ったときなど、時間の長短にかかわらず、車から離れれば常に車上荒らしのリスクに晒されます。
車の中はガラス越しに様子を窺うことができるので、駐車車両を見つける度に犯人はその機会を狙っています。
空き巣被害の例も多くあります。イギリスの住居は日本のものに比べて長屋が多く、比較的部屋の中に侵入しやすい造りになっているものが多いです。
またアンティーク調の古い建物も多く、セキュリティが緩いので空き巣被害が起きやすい状況になっています。家を開ける際の高い防犯対策を常日頃から講じておく必要があります。
身に危険が及ぶ暴行トラブルには特に気をつけておかなければなりません。夜間に1人で歩いているときや、パブやクラブに遊びに行っているときなどは特に暴行トラブルに遭遇する可能性が高くなります。
お酒が絡んだトラブルや痴漢など、いろんなケースが見受けられるので常に気を配りながら行動をとる必要があります。
上で紹介したトラブルに巻き込まれないためにも、ケンブリッジに滞在している間は以下のポイントを意識するようにしましょう。
スリの手口は実に巧妙で、どれだけ注意を払っていても被害に遭ってしまうことはあります。
スリに遭遇しないことが一番ですが、万が一遭遇してしまったときのために、財布にあまり高額なお金を入れるのはやめましょう。そして、財布やスマートフォンなどの貴重品は後ろのポケットやリュックにしまわないようにすることも大事です。
カバンはウエストポーチを利用するなどの対策を講じましょう。
置き引きなどの窃盗は、外でお酒を飲んでいるときや電車・バスなどを利用している時によく起こります。
未然に被害を防ぐためにも、お酒を飲むときは節度を保って意識を常にしっかり持つことが大事です。また公共交通機関を利用するときの居眠りも厳禁です。荷物は常に目の届くところに置き、危機管理意識を高く持つようにしましょう。
コンビニへ買い物に行くときなど、少しの間だからと言って車の中に荷物を置きっぱなしにする人も多いですが、そういう隙を犯人は常に狙っています。
どれだけ短い時間であろうと、車を開ける際は荷物をしっかり持ち歩くことが大切です。
空き巣被害は留守中に起きることなので、避けるのはなかなか難しいかもしれませんが、部屋を決める際は、セキュリティシステムがしっかりした部屋にする、一階には住まないようにするなど、最低限できることをしておくことが被害を防ぐことにも繋がります。
またジョギングなどの生活習慣を作らないなど、周囲に留守を分からせないようにすることも大切です。
暴行・恐喝などの犯罪は、人目につかない場所で起こりやすいです。なるべく夜間の外出は控えましょう。止むを得ず外出の必要に迫られたときは、人通りの多い道を歩く、誰かと共に行動するなどの対策が必要です。
実際にトラブルに遭遇した際は、すぐに警察や日本の大使館などに連絡することが大事です。トラブルに遭うのはいつでも急なので、日頃から相談できる機関の情報をちゃんと把握してくことが大事です。
まず、イギリスでは何か緊急事態が起きたときのために非常ダイヤルが設けられており、ダイヤルナンバーは「999」となっています。この番号にダイヤルすれば警察・救急・消防の全てにアクセスすることができます。
トラブルに遭遇してしまったときは、すぐに駆けつけてもらえるので、頭の片隅に入れておいてください。その際、管轄の警察官や救急隊員がすぐに駆けつけられるように場所を正確に伝えられるようにしておきましょう。
事件・事故に巻き込まれたときの警察や病院への連絡はもちろんのこと、窃盗被害に遭ってパスポートを紛失してしまった際には、日本大使館・領事館に連絡すれば解決できることもたくさんあるので、トラブルに巻き込まれた際には相談してみましょう。
在英国日本国大使館情報
受付時間 | 月~金曜 9:30~16:30(領事館) 月~金曜 9:30~18:00(大使館) |
---|---|
電話番号 | 020-7465-6565(領事館) 020-7465-6500(大使館) |
住所 | 101-104 Piccadilly, London W1J 7JT |
大使館URL | https://www.uk.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html |
ちなみに、大使館に連絡しても金銭の直接的な供与や、クレジットカード・パスポートなどの再発行手続きの代行をしてくれるわけではありません。あくまでも、一時的に帰国のための渡航書を発給したり、日本からの送金方法をアドバイスするだけなので頭に入れておきましょう。
遺失物の捜索や警察への被害届提出の代行、そして犯罪の捜査・逮捕・取締りなども同様に大使館で解決できる問題ではないので、然るべき機関に相談するようにしましょう。
ケンブリッジの中には、特に犯罪に巻き込まれないよう注意が必要なエリアがあります。ここでは3カ所紹介します。
セント・アンドリューズ・ストリートはたくさんのアパレル店やデパートがあり、ショッピングが楽しめるエリアです。
日本でもおなじみのお店がたくさんあるので、観光客も多く訪れます。スリや置き引きなどの窃盗犯がその機会を窺っている場所でもあるので、常に周囲に気をつけながら行動しておかなければなりません。
楽しさのあまりに周りが見えなくなってしまわないよう十分な注意を払っておく必要があります。
リージェント・ストリートにはパーカーズピースという大きな広場があります。パーカーズピースは家族連れの人たちも訪れ、安息の場として利用されていますが、その分気の緩みが起きやすい場所でもあります。
ひと休みしている間に置き引きに遭っていたり、公園で遊んだ帰りに駐車場に戻ると車上荒らしに遭っていたりという事例もしばしば耳にします。広い公園においても、荷物を目の届く場所でしっかり管理することが大切です。
イースト・ロードからニューマーケットロードにかけては、多くの飲食店やショッピングモールが立ち並んでいます。
またケンブリッジ空港にも続いている道なので、外国人観光客も多いです。土地勘のない外国人観光客を狙ったスリなどもしばしば起こっている地域でもあり、帰国の際など多くの荷物を抱えていると、咄嗟の事態にも身動きが取りにくくなるので注意が必要です。
また、夕方からはパブなどでドランカーが増えてきます。お酒に酔った人たちと同じ場所にいることで、暴行トラブルや恐喝など、自分の身に危険が押し寄せるようなトラブルが起こる可能性も視野に入れておかなければなりません。
飲食店を利用する際には、なるべくハメを外さず理性を保ちながら行動をとるように心掛けておく必要があります。
いかがでしたでしょうか。
ケンブリッジでは、スリや窃盗などのトラブルが実際に発生しています。こういったトラブルに巻き込まれないためには貴重品は目の届くところに管理し、所持金は必要最低限にするやハメを外さないなどの対策とる必要があります。
また、ケンブリッジの中でも特に治安面で注意が必要なエリアはセント・アンドリューズ・ストリートとリージェント・ストリートです。
これからケンブリッジを訪れる予定のある方は以上の点に注意して、安全に現地での滞在を楽しんでください。
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留学先となる国や都市のイメージを持てたら語学学校選びに移りましょう。ただし、国や都市と違い、語学学校選びはより希望を整理しながら進めていく必要があります。
特に生徒規模や雰囲気、日本人留学生の比率や日本人スタッフの有無などは時期によって変わりやすいので、自分で調べた情報だけで決めてしまうと学校選びで失敗してしまう恐れがあります。
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留学に対するご質問から、留学プランづくり、事前の英語学習、留学中のサポートまで対応しておりますので、ご相談お待ちしております。
※1...Police.uk data「Data downloads」(参照日:2024-9-15)
※2...Cambridge City Council「Population, households and economy key facts (March 2023)」(参照日:2024-9-15)
※3...Office for National Statistics「Crime in England and Wales: Appendix tables」(参照日:2024-9-15)
※4...警察庁「統計」(参照日:2024-9-15)
※5...在英国日本国大使館「英国安全対策情報(2024年4月~6月期)」(参照日:2024-9-15)
※6...外務省 海外安全ホームページ「英国安全対策基礎データ」(参照日:2024-9-15)
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