唯一の日本人

【総評コメント】
五か月間の留学期間の中、唯一の日本人として生活していました。一言でいうと、楽しくもありつらくもある学校生活でした。
　まず、楽しかったことについては、生徒も教師も含めて本当に暖かい人たちと多くの時間を共にできたことです。私は寮で一人暮らしをしていたのですが、平日はほとんどみんなで集まってご飯を食べながら、それぞれの国の文化のことを楽しく話し合っていました。さらに、休日はみんなでロンドンに遊びに行ったり、自然の豊かなところにピックニックへ行ったりと、とても充実した友人関係を築くことができました。世界各国からくる生徒たちと多くの時間を共有し、様々な価値観を学ぶことができたことがなによりも楽しかったです。また、友人だけではなく学校の教師の方々も、先生と生徒の垣根を越えて交流する機会がたくさんありました。英語に関する悩みや質問はもちろんのこと、くだらない話や人生についてなど、いろいろな話を真剣にしてくださり、本当に人の温かさを知りました。これらの点において、この学校を選んで本当によかったと思います。
　次につらかった点に関して、勉強のスタイルとモチベーション維持の大変さです。そもそも、私が選んだこの学校の勉強スタイルは、私が今まで所属してきた学習機関のどれとも違っていました。アウトプットが中心の学習法であるため、良くも悪くもインプットは自分で授業外で行う必要があるのです。しかし、周りの生徒で授業外に勉強をする生徒はほとんどいませんでした。そのため、一緒に図書館に行ったり、学校に残って勉強するような友人を作ることができなかったため、モチベーションの維持に非常に苦しみました。語学留学で英語力を底上げするためには、少なからず一人で机に向かう時間も必要なため、一緒に勉強してくれる友人を作ることを強くお勧めします。
　五か月間、語学学校の唯一の日本人として、楽しいこともつらいこともたくさん経験しました。そのすべてが今後の私の糧になるような素晴らしいものであったと断言できます。これらの思い出は、これからも私の宝物です。
　
　


【その他、この学校について特筆すべき点は？】
特筆すべき点は三点ほどあります。
　一点目は、日本人が少ないということです。私が滞在していた五か月の間、日本人は私だけでした。そのため、半ば強制的に英語を話すしかなく、結果的に自身の成長にも繋がりました。
　二点目は、学校主催の行事が充実していることです。週に二回ほど、学校が主催するイベントがありました。例えば、ケンブリッジで有名なパンティングやストーンヘンジへの日帰りツワーなどがあります。もちろん参加は任意ですが、交友関係を広げるための絶好の機会なので参加することをお勧めします。
　三点目は、教師がとてもやさしく、距離が近いことです。そのため、分からないことはすぐに質問できると思います。さらに、月に一回ほど教師と一対一の面談があり、自身の学習の進捗状況について相談に乗ってくれるので、自分に合ったレベルでの学習が可能です。


【実りある留学生活を過ごすためのポイントは？】
良い留学生活にするためのポイントは大きく分けて二つあると思います。
　一つ目は、具体的な目標を持つことです。留学期間が長ければ長くなるほど、留学そのものの目的を見失いかける瞬間があります。そのようなときに自分の具体的なゴール設定があれば、その目標と現在の自分を比較し、努力し続けられると思います。
　二つ目は、親友と呼べる存在を作ることです。私の場合は、気兼ねなくいろいろなことを話せる友人を作れたことが英語力上昇につながりました。このような経験から、何でも話せる友達を一人作ることが良い留学生活につながると思います。