ライティング能力向上には良い学校、スピーキング能力向上は他の学校をお勧めします。

【総評コメント】

▮良い点
・留学当初に、自分が留学する目的について創設者の松井さんとスカイプ面談があり、その面談で目的を口に出すことで、自分が留学する目的を自分に言い聞かせることができる機会をもつことができるので、いい機会になりました。
・講師の質は高いと思います。発音もネイティブスピーカーと遜色がない教師が多いです。ただ、年始に５名の教師がまとめて辞任されたこともあり、教師のマンパワーが一時期に比べると不足していると実感しました。というのも、５名の教師が辞任するのと同時期に複数名の生徒が一緒に受講するプレゼンテーションクラスが必須で新たに新設されました。マンツーマン授業が１コマ減らされることになり、不満を漏らしている生徒が複数名いました。もしかしたら、学校として若干の混乱が見られた時期に留学をしたのかもしれません。
▮気になった点
・教師が生徒に対して常に一定のクオリティの宿題を要求するので、この要求に応えようとするあまり睡眠不足に陥り、精神的に不安定になる生徒が散見されました。毎週末に成績が出るのですが、成績を受け取って泣き出す生徒も複数名目撃しました。相当追い詰められている様子でした。
また、体調不良や日本での仕事などを理由として宿題をする時間がなかった時でも、タイムマネジメントが出来ていないと教師から叱られる生徒がいました。もちろん宿題をやってくるのが大前提ではあるのですが、例外を認めない強硬な姿勢に閉口してしまう場面がありました。
・形式的には教師を変えてほしい場合には先生をいつでも変更可能とありましたが、実際は教師を変えてほしいと言いづらい環境でした。教師変更には松井さんとの面談を経る必要がありますが、教師と波長が合わない旨を伝えると、生徒の言い分に耳を全く貸すことなく、教師の肩を一方的に持つ発言に終始されました。
毎週末に生徒のアンケート調査を行っていますが、このような生徒の意見が実際に反映されるのか疑問を感じる瞬間でした。
・カリキュラムが一定なので、生徒の目的に沿った柔軟な対応をしていただけなかったのが残念でした。誰しも特定の目的を持って留学に来ていると思います。私の場合はスピーキング能力を向上させたいと思い、セブ留学を決意しましたが、授業ではスピーキングの機会が６時間のうち１時間しかありませんでした。ダメもとでスピーキングの授業を増やしてもらうように相談をしましたが、やはり生徒に応じたカスタマイズはしていないということでした。ライティングに関する授業が多いので、ライティングを向上させたいのであれば、能力向上のチャンスが多いと思います。

【その他、この学校について特筆すべき点は？】

各生徒につき、2年前に完成した新しいホテルの一室が割り当てられます。シャワーも常時温水が出るうえ、ハウスクリーニングを毎日してもらえるので、衛生面では何等不安はありませんでした。

ただ、ネット環境は思ったより劣悪です。インターネットを介した授業をする点で革新的であるのですが、肝心のインターネットがつながらず、宿題のページすら開けない日が頻繁にありました。

生徒は全て日本人で、授業外も英語を継続して話そうとしている生徒はいませんでした。黒いリストバンドを装着することにより、英語のみ話す意思表示をすることができますが、雰囲気的に授業外で英語を話す雰囲気ではなかったので、英語脳にすることがなかなかできませんでした。

生徒は社会人が多く、ビジネス英語の授業を提供していただけます。しかし、ビジネスの授業は２週間コースしかなく、２週間以上滞在される方はビジネスコースを受講し終えたら通常のコースに戻ることになります。ビジネス英語を集中的に受講したいと思い、セブ島にあるMBAという語学学校とこちらの学校で並んだ末にこちらの学校を選びましたが、次回留学する機会があれば、柔軟に生徒に即した授業を提供し、ビジネス英語を毎日複数時間提供しているMBAに行こうかと考えています。

【実りある留学生活を過ごすためのポイントは？】

留学前に英語に触れておくと、スムーズに良質の授業を最大限吸収できると思います。また、常に英語を話そうという気持ちを持つことにより、先生とも休憩時間に話をする機会も持てるので、自分次第でスピーキング力も上昇すると思います。