密度の濃い4週間でした

まず最初に、他の学校のことはわからないのであくまで絶対評価になります。
英会話力の上達を目的に留学しましたが、結果的に様々な経験をし、様々な知見を得られた4週間でした。

＜ハード＞
施設内にドミトリーがあり、食事（3食）も洗濯（隔日）も提供されるため、勉強に集中できる環境でした。
■自分はソウル経由でクラーク国際空港に入りました。空港から学校までは車で20分くらいと近いので、送迎にかかる費用はマニラ国際空港を使うのに比べて圧倒的に安いです。（往路：無料送迎、復路：タクシー手配で1000円程度）
ちなみに、クラーク国際空港へは日本からの直行便はありませんし、ソウル経由の場合、乗り継ぎで意外に時間かかります。
■所在地はクラークではなく、アンへレスの郊外。アメリカっぽい街並みでの留学生活をイメージしていましたが、クラーク地区のゲートを出た瞬間から一気に東南アジア的町並みへ。でもフィリピンのリアルな生活が感じられる環境で、結果的には良かったと思います。
■町の中心地まではJeepneyという乗り合いバスで行かなくてはならない距離のため、かえって平日は勉強に集中できたと思います。学校の近くにもいつくかのレストランやコンビニがあるため、不便さは感じません。（学校の向かいにモールを建設中だったので完成すればもっと便利になるかも）
■食事は韓国風が多いように思いましたが、バリエーションに富んでいて満足度は高いです。特に生野菜（ミネラル水で洗っているそうです）が頻繁に出るので健康管理の面からも良かったです。（ふりかけ、オリーブオイル、塩あたりは持参をお勧めします）
■宿舎はきれいで快適。各フロアにウォーターサーバがあるのでコーヒーも飲めるし、多少不安定ですがWiFiも完備しています。便座に簡易なウォシュレットがついていたのにはビックリしましたがすごく役立ちました。（インスタントコーヒーとマグカップは現地で調達しましたがコーヒー等輸入品はそれほど安くないので持参をお勧めします）

＜ソフト＞
入校後、TOEICのようなテストを受け、その結果で学科毎の担任とテキストが決まります。
■レッスンは1コマ50分。自分はセミスパルタコースを選択したため、6コマがマンツーマン、2コマがグループレッスンの1日8コマ。さらに19-21時まで強制自習がありました。最初の1週間は急に詰め込んだため、頭が完全にオーバーフロー。かなりしんどかったです。4週間という短期間なので止むを得ない部分もありますが、できれば、もう少し1日の負荷を減らして、日数を増やした方がより効果的だと思います。
■正直、先生の質については比較するものがないので何とも言えないです。若くて、フレンドリーな先生が多いので、自分の希望を伝えれば柔軟に応えてくれます。もしどうしても合わない先生がいれば、スタッフに相談するのが良いと思います。また、より効率を考えるのであればマンツーマンを多くすべきです。（追加費用でグループから変更できるはず）
■宿題は当然ですが、学習効率を上げるには、予習・復習もしなくてはいけません。自分の場合は強制自習の時間でやることができましたが、強制自習のないコースはセルフコントロールが重要になります。
■先生は本当にフレンドリーで、レッスン以外でも、週末にアトラクションを企画してくれたり、一緒に食事に付き合ってくれました。週末の過ごし方は意外と悩むのですが、英語でのコミュニケーションの訓練にもなりますし、フィリピンの文化や生活を垣間見れてとても有意義でした。
■学校には日本人の現地スタッフもいるのでいざという時心強い存在だと思います。
■生徒数も多くなく、全体的にこじんまりとしていたため、先生、スタッフ、学生（国籍問わず）とみんな仲が良く、家族的な良い雰囲気でした。（時期的に閑散期だったからかも知れませんが）

＜最後に＞
結果的に4週間のフィリピン留学での最大の成果は、英語でコミュニケーションすることに抵抗がなくなったことです。もちろん、たったの4週間で語学力が劇的に向上するわけもないのですが、例えば、外国人と二人で過ごしても何とかなるという「度胸」がついたことでしょうか。

今回留学をするにあたり、当初は英語だけをストイックに学ぼうと考えていましたが、現地に行って考えが変わりました。現地では気張らずに、楽しく過ごすことを心がけるべきです。楽しくなければ長くは続きませんし、結果的には効果も限定的になるように思います。勉強は真面目にやったうえで、平日は学生同士で一杯飲みに行ったり（敷地内は飲酒厳禁）、週末に先生と食事に行ったり。。
彼ら先生方や学生仲間は今もFaceBookでつながっていますし、今も英語でメッセージをやり取りしたりしています。国籍も年代も関係なく仲間ができたことは今回の留学で得られたひとつの財産です。