柔軟な学習スタイルと、飴と鞭を大切に。

【総評】
例えば、朝から晩まで授業を詰め込むスパルタ校、比較的自由時間の多い通常のアカデミー、綺麗なカリキュラムがとテキストが売りの学校、ビーチに面したリゾートチックな校舎。留学先としてどれを選択すべきでしょうか。学校ランキングやTOEIC学習ブログ、留学体験記に在籍学生のテストスコア推移データ。参考にすべき（っぽい）情報（「◯◯すべき！」「◯◯時間勉強しよう！」みたいなもの）がインターネットの海に腐るほどある中で、語学留学において最も重要なのは「環境に頼りすぎないこと」であり「自身の評価指標と学習スタイルを持つこと」だと思います。そう言った点で、マーティンスはより自由で自然な形で英語を鍛えたい人に適したアカデミーのひとつです。人は不安を感じると安心材料を探しますが、行き着く先が恋しい母国語でも不真面目な友人でもなく、自身の目標とスタイルであり、直向きに学ぼうとするクラスメイトであり得るのが、このアカデミーの強みではないでしょうか。私自身にとっても、語学留学と海外インターンを終えての2度目の留学に最適な環境だったと感じます。自分を甘やかしすぎず、追い込みすぎず、細かな目標の設定とよりストレスの少ない形での学習が、結果としてTOEICスコア、会話の質の向上につながったように思います。

【授業内】
在籍したESLコースには規定テキストがなく、講師と相談しながら英文雑誌、時事ニュース、プレゼンテーション、英文小説等、様々な手段を柔軟に組み合わせながらレベルに適した学習を進められます。講師と学生それぞれのバックグラウンドや自身の知識を活かしながら、活発なコミュニケーションができ、スピーキング面での成長につながりました。また、朝から晩まで授業を詰め込んだ初回の授業とは方向性を変え、授業を1日7時間に抑え、その他の時間を授業準備、読書、映画観賞などに充て、よりストレスフリーで、かつより自由なスタイルで英語の習得を目指しました。

【授業外】
EOPが徹底されているため授業外でも英語は必須で、かつ全体として真面目な雰囲気であるため非常に学習しやすい雰囲気。前述の通り自由な形で授業外時間を過ごせたため、非常に良いバランスを取れたと思います。休日も国籍問わず一緒に外出するため、国籍を超えてお互いの文化をシェアしたり、学習面・生活面で困ったことを相談しあったりと、インターナショナルな雰囲気は変わらず維持されています。

【実りある留学生活を過ごすためのポイント】
自身を追い込みすぎないこと。私はハチマキを巻いて机の前に張り付く受験勉強のような学習スタイルが苦手なので、自習時間もロビーのベンチで読書をしたり映画を観たり、ときには友人と会話をしたり、といった比較的マイペースな生活をしていました。はじめに書いた通り、褒めすぎず叱りすぎず。留学における「実り」を定義するのはテストでも講師でもなく学生自身です。