"なんとなく留学"でとりあえず"一ヶ月" そこからまた考えましょう。

□ESLコース３カ月間
初めての海外での英語学習、スパルタと評判なマーティンスで三ヶ月間お世話になりました。

基本的な情報は他の生徒さんの体験談と重複するので省略させていただきます。
今回強調したいのは[自主性]と[セルフマネジメント]です。

〇勉強面に関する[自主性]
第一回目の授業では始めに先生から「何をこの授業で学びたいか(writing,reading,listening,pronunciation,grammar 等)」を聞かれます。この時点できちんと自分のやりたいことを認識していないとせっかくの英語を利用する機会を無駄にすることになります。
また「何をやりたくないのか」をきちんと伝える事も大切です。私の場合、日本から持参した教材を自習時間にやるということを事前に決めていたので「準備などに手のかかる宿題はあまり出さないで欲しい」と初回で伝えました。先生方はきちんと私の意見を尊重してくださり、無駄の少ない授業が構成できたと満足してます。もちろんプログラムの中で授業をこなす度に「このやり方は自分にあっている」「このやり方だと自分のやり方とは合わない」等色々な考えも新たに生まれてきます。その度にきちんと先生にその考えを伝えることで、自身に一番適した授業が受けることができると思います。

〇私生活の面での[セルフマネジメント]
体調管理はもとより時間管理も大切でした。
・学校内
体を鍛えることもこの留学中に取り組みたかった事の１つだったので（笑）、とにかく時間管理は重要でした。きちんと睡眠をとることも並行して必要不可欠だったので最低でも毎日6-7時間は睡眠に費やしました。他の学生さんは4-5時間の方もいらっしゃったので、それに引けをとらないようスキマ時間はなるべく活用するようにしました。ただ最初のプログラムでは私のかなりのコマ数授業に出席をしていたため復習に時間をとられ、なかなか自分の時間を持つことができず大変でした。そのような時は授業のコマ数を減らすことも１つの手だと思います。

・学校外
「せっかく海外にきたのだから勉強以外でも充実させたい！」その気持ちが私の勉強を後押し、そのおかげか平日はわりと勉強に集中できたと思います。実際週末には色々な場所へ行き、バケーションには韓国の友達数名と共に遠方へでかけたりもしました。そういった経験を通じ、座学では学べない異文化体験もできました。友達全員は皆別々の目標に旅立ってしまいましたが、こまめに連絡を取り合う良き友となりました。

〇おわりに
なぜフィリピンに英語を学びにきたのか。それは人それぞれです。
・大学で英語を学んでいる
・海外で仕事をしたい
・本格的な英米留学への下準備
などがやはり多かったです。

ですが、私の場合「なんとなく」が理由でした。世間では「留学前に目的意識を持つこと」に強調をおかれているようにも思えますが、私はフィリピン留学だったら「なんとなく」で充分なのではないかと感じました。
確かにそれではモチベーションを維持するのは大変かもしれません。ですがマーティンスには必死に勉強する他の生徒さんの姿が必ずありました。それを見ているだけで「私ももっと勉強しなければ」となんど励まされたことか数え切れません。少しでもモチベーションが下がり私の様子がおかしいと先生達も「どうしたの？」「何か改善したいところがあるの？」「おうち帰りたい？」など、冗談も含めて察知してくださり、とても心強かったです。そのうち1人の先生に「悩んでもしょうがない。目的が見つからないのもしょうがない。ただ悩んで立ち止まるのほど愚かこともない。時間が過ぎていくのをボーッと感じているだけでは成長はできない。英語でもなんでもやりながら目標を見つけよう。」と優しく説教されました。

留学には人それぞれの目標があります。もしかしたら他の人の目標があまりにも高すぎて私のように自分の目的意識のなさに赤面してしまう時もあるかもしれません。
ただ、留学を通じて色々な事が学べます。特に途上国のフィリピン、私生活の中に日本では全く考えられないこと、目の当たりにできないこと、感じることができないこと、いっぱいあります。
もし仮に私が大学１年生のときに、もしくは高校生のときにたった「１ヶ月」ここに来れていたら、全く今は別の人生を歩んでいたことでしょう。これくらい言えるくらいに私の中でこの３カ月間は勉強でも私生活でも実り多い時間であったと自負しています。

もしあなたが留学の目的意識を見いだせずに足踏みをしているのなら、まずは「なんとなく一ヶ月」いってみることを強くおすすめします。そして色々な人々と交流し、色々な場所へ足を運んでみてください。きっとその経験全てがあなたの今後の英語学習への活力になるでしょう。