何を求めるか

【総評コメント】
非常に実りのある留学生活でした。様々なバックグラウンドを持つ社会人の方々と友達になることで、
自分が知らなかった世界のことを知る良い機会となりました。
また、文化が全く違う国で生活することで、いかに自分の視野が狭いかを思い知り、
国際人としての教養を養うことができたと思います。
そして卒業時のテストにおいてスピーキングの点数が最終的に入学時の倍の点数になったことが
非常に嬉しかったです。自分自身でも表現力の向上をかなり実感しています。

【その他、この学校について特筆すべき点は？】
MBAの講師陣は比較的若い年齢ながら指導力はプロフェッショナルレベルです。
自分が「こういったものを学びたい」と要望すれば、それに沿って指導してもらえます。
また毎週授業改善のためのアンケートを行っており、常に進歩し続ける姿勢を感じます。
また成長著しいフィリピンの中で、エネルギー溢れるベンチャー企業が運営する学校で
学べることはご自身の経験に間違いなくプラスになるでしょう。


【実りある留学生活を過ごすためのポイントは？】
厳しいことを言えば、基本的な文法や単語さえ分からない状態で留学に向かうのはオススメできません。
これはMBAに限らずどこの学校でも言えることだと思いますが、留学でできることは「アウトプット」の練習です。もちろん留学では多くのインプットがありますが、日本語でも分からないことが、英語で理解できますか？

毎日ネイティブレベルの英語力を持った講師陣との授業の時間を最大限に有効活用するには、最低でも「相手の言ってることは何となくわかるけど、自分の言いたいことが言えない。」といったレベルであることが
必要かと思います。もし単に日本ではなく、海外という全く環境が異なる状況で学びたいのであればそれはそれで
良いのかも知れませんが、仮に半年滞在したとしても成長はそれほど見込めないのではないでしょうか。

逆に、例えばTOEIC800点以上、リーディング、リスニングはそこそこ出来るけどスピーキングはあんまり・・・といった方には非常にオススメです。自分は講師陣が何を言っているのかは初めからほとんど理解できましたが、
自分の言いたいことが簡単なことでさえ言えず、その状況に適した単語を思い浮かぶことができませんでした。優しい単語であるにも関わらずです。しかし、思考を整理する練習をし、繰り返しアウトプットの練習を繰り返すことによって卒業時にはそれなりに長いセンテンスをアドリブで話せるようになりました。

ちなみに毎週金曜日のプレゼンテーションにはほとんど毎回参加しました。初回はかなり緊張し
講師陣からも多くのダメ出しをもらいましたが、回数を重ねるごとに自信がつき、また講師陣からも「非常に
素晴らしいプレゼンテーションだ。もしあなたが商品であれば間違いなく購入する。」との評価を頂くレベルにまで成長することができました。スライドを作り、スピーチ原稿を考え暗記する過程は正直大変ですが、
この作業を繰り返し行ったことでライティング力、並びにスピーキング力も大きく向上したことを実感しています。最終的には一切スライドを使わないプレゼンテーションも行いました。スライドに頼ることができないので
非常に難しいものでしたが、講師陣からは高い評価を頂き自分に大きな自信を与えてくれました。

講師陣のレベルの高さを生かすも殺すもあなた次第です。何を学びたいのかを明確にし、自分から
成長する姿勢を失わなければ短期間でも大きく成長できると思います。例えば、毎日新しい単語や表現を覚えて
次の授業で使ってみる、など。簡単なことですが、単に学びっぱなしでは成長できません。
セブ島という素晴らしい環境で「オトナ留学」という素晴らしい機会を、ぜひ有効に使ってください！！