自由で実践的な環境でした

【総評コメント】
8週間の滞在でしたが、学習面、生活面ともに非常に充実した日々を過ごせました。
授業については、General English B コースを選択し、2時間のネイティブ教師によるグループクラスと
6時間のフィリピン人教師によるマンツーマンの計8時間を毎日受けていました。
8時間だと朝から夕方まで英語でずっと考え話さなくてはならないので集中できる反面、
結構疲れることもありました。強制される環境ではないので精神的には楽でした。
グループクラスについては基本的に生徒5、6人での授業が多かったです。
日本人以外の多くの国籍の生徒と一緒に英語を学ぶという経験は日本で体験できないもので有意義でした。
一つ気になったのはグループクラスの特性上仕方のないことですが、
メンバーによって授業内容が変わることです。例えばティーンエイジャーが多いとゲーム要素が
強くなり知識の獲得の機会が減ることがありました。私の滞在が夏休みと重なっていたため、
大体が10代の生徒と一緒であり、時にレベルが低過ぎると感じました。
ただしこれはタイミングによるものらしく、生徒全員が20代以上の時はやや難しい議論をしたこともあります。
また、数回でしたが他の生徒が欠席したことでネイティブとマンツーマンもありました。
マンツーマンに関してはもちろん教師次第ですが、基本的にどの先生もこちらの要望に沿って
授業を進めてくれます。私はその時々でリスニングや作文、発音を集中的に行いました。
日本とフィリピンの文化、生活習慣の違いだけでなく、身体のツボや英語の歌の練習、
日本のアニメや映画の話など英語以外にも様々な話をしました。
放課後に教師と一緒に近くのラプラプ像を見に行ったり、
おみやげ屋に行って値段交渉をするなど現地の習慣に触れる機会もありました。
サブティーチャーが担当するときは会話で終わることも多かったですが、こちらの間違いの訂正を
きちんと指摘し、違う表現を教えてくれるのでタメになりました。授業の質は問題ないです。
ちなみにlove or money は何回聞かれたかわかりません。
　生活面においては施設も整っており、食事も問題ありませんでした。近所にスーパーや両替所、
コーヒーショップ、レストラン、薬局などがあり、生活で困ることはありません。
治安に関しては危険を感じたことは無く、海外にいるという最低限の意識さえあれば大丈夫です。
風邪や腹痛にもかかりましたが、神経質にならずに薬を飲んで安静にしていれば問題なかったです。
　昼休みには近所のシェイク屋に行くのが日課でした。スーパーでマンゴーを買って冷蔵庫で冷やして
翌日の朝に食べた時に感じたおいしさは忘れられません。街で先生と会うこともしばしばありました。
　週末はアイランドホッピング等のアクティビティに加え、
昼過ぎにホテルのプールで泳いでから、他の生徒とセブシティに繰り出し、
買い物をしたり映画を見たりミュージックバーで生演奏を聴いたり
クラブへ行くなどメリハリのある生活が送れました。
　スタッフは日本人もおり、部屋の移動やトイレのトラブルなどすぐに対応してくれました。
生徒、先生、スタッフ交えて卓球をしていた場面を思い出します。
　電気代は日本と同じかそれ以上らしく注意して生活していました。エアコンが古いために電気代が
高くなりがちだとアメリカ人の先生がおっしゃっていました。
　電気代以外の物価は概ね日本よりも安く、近所のスーパーで水500mlが10ペソ、コーラ1缶20ペソ、
ラッキーストライクが20ペソくらいだったと記憶しております。
スーパーは品揃えも問題なく、日本で見なかった瓶のred bullや英語表記のリポビタンDを
見つけました。カップラーメンやスナック類は韓国表記が多かったです。
夕方はスーパーに客が多く処理に時間がかかるので、レジでの会計が遅いと感じます。
近所のレストランもさほど高いと感じることもなくビールも1瓶50〜60ペソで、グループで行けば
一人５００ペソほどで十分楽しめたと思います。
　コストの低さだけでなく、排気ガスが強いことや道路の整備が不十分であること、
物乞いや手みやげ売りの子供が話しかけに来ることを目の当たりにしたことで、
自分がフィリピンにいることを実感しました。

【その他、この学校について特筆すべき点は？】
　様々な国籍と年代の方がいらっしゃいました。学生だけでなくビジネス英語目的の方も多く見受けられました。
私の滞在中はロシア、台湾、アラブ、イタリア、スペインなどから来た方がいました。
生徒数は多い時で40人以上、少ない時で12,3人でした。
日本人は少ない時で4人、多い時でも10人はいなかったように思います。
　学食でアラブ人とロシア人、イタリア人とランチをしている時に、
英語で海外の方と普通に話している自分に驚きました。
　また本来は危険なのでよろしくはないのですが、夜にアラブ人とジプニーでレストランに行ったり、
中国人と近くのバーで朝までワールドカップの決勝を見たりもしました。
日本人同士でも金曜の夜に呑みにいったり、そこにフィリピン人教師を誘ったりしました。
　なぜか他の生徒の卒業式でフィリピン人教師とlet it go を英語で歌ったり、
ロシア人のティーンエイジャーグループの前で日本人スタッフとドラゴンボールを合唱して
他のロシア人にダメ出しされたりと授業外でも英語を実践で使う機会に恵まれました。
　様々なバックグラウンドを持つ人と英語で会話したことは非常に有意義な経験となりました。
ロシア人経営かつ大規模でないからこそ、他校と違い日本人や韓国人以外の生徒と英語で
コミュニケーションを取る機会に恵まれ、自分の英語が非ネイティブにも伝わるという実感がもてたと思います。
海外でのインターンに向けて準備をしていますが、英語でのコミュニケーションで困ることはないだろうと
思っています。

【実りある留学生活を過ごすためのポイントは？】
実践あるのみだと思います。ストイックになりすぎず、非日常を楽しみながら、
先生や他国の生徒に対し自分から英語で話す機会を作れれば、
自分の英語が相手に伝わり、自分も相手の英語がわかることを実感できるはずです。