【イギリス英語のスラング41選】挨拶からちょっと下品な表現まで一挙ご紹介
英語表現の中でも使う場面がわかりづらい表現の一つがスラング。イギリスでは多くの人々がスラングを日々の会話の中で使っており、スラングを覚えれば彼らとより円滑にコミュニケーションを取ることができます。
そこで今回は、イギリス英語で使われるスラングについて、場面別に紹介します。これからイギリスへ行く予定のある方はぜひ参考にしてみてください。
なお、イギリス英語についての全般的な情報は下のページでまとめているので、アメリカ英語などとの違いを知りたい方はチェックしてみてください。
イギリス英語ってなに?特徴からアメリカ英語との違い、勉強法まで紹介!
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スラングを使う前にチェック!注意したいポイント
同じフレーズでもアメリカとまったく違う意味を持つ
イギリスのスラングはアメリカでは誤解を招くような言葉が多いです。例えば「to top oneself」というフレーズは、アメリカでは「成し遂げる」という褒め言葉ですが、イギリスのスラングでは「自殺する」という意味があります。
また、イギリスでは「Fag」という表現は「タバコ」を意味しますが、アメリカでは「ゲイ」という意味になります。同じ英語でもまったく違う意味を持つことがあるので、使い方には十分に注意してください。
悪口などは使わない
スラングは悪口や秘密話などが起源なので悪い言葉がたくさんあります。使ってみたい気持ちはわかりますが、あくまでも悪口や陰口はいい印象を与えません。
悪い言葉は自分に返ってくる可能性があるので注意して使用してください。
目上の人に使わない
スラングは言葉が汚い場合や友達同士で使うものが多いので、目上の人の前では使わないようにしましょう。また、意味をあまり理解せずに使って相手を不快な思いにさせる場合もあるので、使う場面には気を配る必要があります。
イギリスのスラング【挨拶編】
(1)Cheers「ありがとう」「じゃあね」
例文:Take care, cheers!
意味「元気でね、じゃあね!」
イギリスやオーストラリアでよく使われる挨拶です。もともとは「乾杯」の意味があり、その意味でも広く使われます。
(2)What’s good?「いいことあった?」
例文:Hi. What’s good?
意味「やあ、最近いいことあった?」
「こんにちは。最近はいいことあった?」と言うニュアンスで使います。
(3)You alright?「どうもこんにちは」
例文:You alight?
意味「どうもこんにちは」
イギリスで挨拶としてよく使われる表現です。あまり強い意味を持たず、「やぁ!」程度のニュアンスです。How are you?に近いものがあり、返答としてはyeah I’m good, yourself?などと返すのが妥当です。
(4)Mate「友達」
例文:Alright mate. What's on your mind?
意味「やぁ、元気ないけど心配事でもあるのか?」
男性同士の会話でよく使われます。男友達に呼びかける時などに便利です。
(5)Ta「ありがとう」
例文:How about a cake? - Ta.
意味「ケーキはいかが? - ありがとう!」
Taは「ありがとう」を意味するスラングです。イギリスだけでなく、オーストラリアでもよく使われます。発音はそのまま読んで、「タッ」です。
イギリスのスラング【日常生活編】
(6)cuppa「お茶」
例文:Do you wanna have another cuppa?
意味「お茶をもう一杯いかが?」
cuppaはa cup of teaが略されたものです。「一杯のお茶」という意味で、この場合のお茶は大抵は紅茶のことを指します。
(7)fancy「~する気分」
例文:Do you fancy a drink?
意味「一杯どう?」
この場合のfancyはwantに近い意味ですが、「~したい気分?」といったようなニュアンスです。先述のcuppaと組み合わせて’Fancy a cuppa?’(お茶を一杯いかが?)などと使われます。
また、「好き」の意味合いもあり’Do you fancy him?’といえば「彼が好きなの?」という意味になります。
(8)Loo「お手洗い」
例文:Can I go to the Loo?
意味「トイレに行ってもいいですか?」
主に女性が使う言葉なので、男性はあまり使わない方がよいです。
(9)quid「ポンド」
例文:It costed 100 quid!
意味「100ポンドもかかっちゃったよ!」
イギリスの貨幣単位はpound(ポンド)ですが、口語ではquidもよく使います。数字+quidで「~ポンド」の意味です。複数形でもsを付けることがないので注意が必要です。
(10)Spot on「その通り・完璧」
例文:Your English is spot on.
意味「あなたの英語は完璧です」
質問に答えたり、褒めたりする時に使う言葉です。
(11)oops「やっちゃった」
例文:Oops!I got up now.
意味「やっちゃった。今起きた」
小さいミスをした時に使われます。大きいミスの時に使うと反感をかうので注意してください。
(12)easy peasy「とても簡単」
例文:It’s easy peasy for me!
意味「そんなの簡単簡単!」
easyだけでも「簡単」は表せますが、peasyがつくとさらにカジュアルな響きが増します。日本語で言えば「お茶の子さいさい」のようなイメージです。
(13)posh「上流階級の」
例文:He took his family to a posh restaurant.
意味「彼は家族を高級レストランへ連れて行った。」
「上流階級の」「ハイソな」といった意味の形容詞です。
(14)Skint「お金がない」
例文
A: Would you like to go out for a meal?
B: I’m skint.
意味
A:「食事に行きませんか?」
B:「お金がない」
イギリスではかなり頻繁に使われるスラングです。お金がない時やお金がない友達のことを指す時に使います。
(15)dodgy「怪しい」
例文:He looks a bit dodgy.
意味「彼は少し怪しく見える。」
怪しい、疑わしいといった意味のスラングです。人だけでなく物にも使うことができます。
(16)bloody「とても」
例文:That is bloody amazing!
意味「まじですごい!」
bloodyはblood、すなわち「血」から派生した言葉であり「血まみれの」といった意味もあります。しかし、イギリス英語の場合はveryに近い意味で使われることもあるのです。
(17)rubbish「ひどい」
例文:That game was rubbish.
意味「あの試合はひどかった。」
rubbishの元々の意味は「ごみ」です。「ごみ=価値のないもの」というニュアンスから派生して、「ひどい」という意味で使われるようになりました。
(18)fluke「まぐれ」
例文
A: I heard that he won the tournament yesterday's victory.
B: That was so fluke.
意味
A:「昨日の大会に優勝したと聞いたんだけど」
B:「まぐれだよ」
ラッキーなことや偶然が引き起こした出来事を表します。
(19)scrummy「とても美味しい」
例文:Your cheesecake was so scrummy.
意味「あなたのチーズケーキはとても美味しかった」
scrummyはscrumptious(とても美味しい)を省略した表現です。
(20)a piece of cake「朝飯前、とても簡単」
例文:Don’t worry, that is a piece of cake!
意味「心配しないで、そんなの朝飯前だよ!」
物事に対して「とても簡単」なことを表します。何かを依頼された人が、相手の気持ちを軽くするために「簡単、簡単!」と言うようなときによく使われます。
(21)wot「なに」
例文:Wot are you planning to do for the summer vacation?
意味「あなたは夏休み何をする予定なの?」
Whatの略語として使われています。友達になにか質問をする時に便利です。
(22)Uni「大学」
例文:Are you going to uni tomorrow?
意味「明日は大学へ行くの?」
universityの略で使われています。友達同士で利用してみましょう。
(23)nippy「肌寒い」
例文:It’s a bit nippy today.
意味「今日はちょっと肌寒いね」
coldやchilly以外に、「寒い」を表す言葉です。形容詞として使います。
(24)pissed「酔っぱらう」
例文:He got pissed already.
意味「彼はもう酔っぱらっているよ」
いろいろな意味を持つ単語ですが、パブ文化が浸透しているイギリスでは「酔っぱらう」の意味で使うことが多いです。
(25)knackered「非常に疲れた」
例文:I am knackered, today. Because I ran the marathon.
意味「今日はものすごく疲れたよ。マラソンを走ったからね」
very tiredと同じ意味です。
(26)proper「本物の、完全な」「とても」
例文:That as a proper good time.
意味「とても良い時間だったね」
本来は「適切な」という意味ですが、イギリス英語の場合は上記のように使われることもあります。
イギリスのスラング【感情編】
ここでは気持ちを表すスラングをご紹介します。
(27)lovely「いいね!」
例文:Thank you so much, that was lovely.
意味「本当にありがとう、素晴らしかったわ」
褒め言葉全般に使えます。
(28)chuffed「嬉しい」
例文:I was chuffed to be invited to the party.
意味「私はパーティーに誘われて嬉しかった」
物事に対して嬉しい感情が込み上げてきた時に使います。
(29)brilliant「すごい」
例文:His technique is brilliant!
意味「彼のテクニックはすごいんだ!」
特に何かに秀でているものや人を表現するのによく使います。
(30)Blimey「うわぁ」
例文:Blimey! I can't believe it!
意味「うわぁ!信じられないよ!」
驚いたときにとっさに出る言葉です。
(31)gobsmacked「驚愕」
例文:I was completely gobsmacked when he won the race.
意味「彼がレースに勝ったとき驚きで言葉を失った」
言葉が出ないほど何かに驚いたり、ショックを受けたりしたときに使われます。
(32)Crikey「へぇっ!」
例文:Crikey, what a luck!
意味「へぇ!ラッキーだね!」
ちょっとした驚きを表現するときに使われるスラングです。
(33)Gutted「がっかり」
例文:I was gutted when I failed the test.
意味「テストに落ちてがっかりしたよ」
この言葉の起源は動物の内臓などを取り除く「gutting a fish」です。何かにひどく落ち込んだり、ショックな出来事が起こった時に使います。
使わないように注意!下品なスラング
(34)Bollocks「ちくしょう、くそっ」
例文:Bollocks! I lost the game.
意味「ちくしょう!ゲームに負けた」
イライラして言葉を発する時に使います。仲の良い友達がいる場面でのみ使いましょう。
(35)Minger「汚い人、ダサい人」
例文:Do not spill meals.That’s minging.
意味「食事をこぼさないで!汚い人ね」
あまり人に対して使うのはよくありません。仲の良い友人に冗談で使うぐらいにしておきましょう。
(36)Tosser「バカ、アホ」
例文:My brother is a tosser.
意味「私の兄はアホだよ」
嫌いな人に対して使う言葉です。直接本人に言うのではなく陰口で使われることが多いので注意してください。
(37)Skiver「仕事などをサボる人」
例文:My colleague is a skiver.
意味「私の同僚は仕事をサボっています」
同僚の愚痴を話す時に使われます。会社などで日常的に使われる単語です。
(38)Cheeky「生意気」
例文
A: I am cute.
B: Cheeky!
意味
A:「私は可愛いです」
B:「生意気ね!」
仲の良い友人などに「お前は生意気だな〜」と気軽に使うようなイメージで問題ありません。
(39)bird「女」
例文:That bird is a teacher.
意味「あの女、教師だぜ」
下品な感じで「女」と使われる言葉です。かなり侮蔑的な言葉なので、知識として頭に入れるだけに留め、使わないようにしましょう。
(40)Shit「くそ」
例文:Oh shit! I dropped my wallet.
意味「クソ野郎!財布を落としたぜ」
意味は「くそ」ですが、日本で言う「ヤベェ」や「ちくしょう」などの意味合いも含みます。
(41)Asshole「最低な奴」
例文:He is an asshole! Because he broke my promise.
意味「最低な奴め!約束を破りやがって」
人を侮辱する時に使う言葉なので、基本的に使わない方がいいでしょう。
まとめ
イギリスには多くのスラングがありますが使い方をきちんと理解して使うようにしてください。
イギリスのスラングを使う際のポイントは以下の3つです。
- ・アメリカのスラングとはまったく意味が違う
- ・悪口や陰口のスラングは控える
- ・立場が上の人がいる場合はあまり使わない
こういった点に気をつけておけば、トラブルなくスラングを使いこなすことができます。ぜひ気軽に会話の中で使ってみてくださいね。
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また、広くイギリス英語の特徴について知りたいという方は、以下の記事を参考にしてみてください。
イギリス英語の特徴とアメリカ英語との違い
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