「アメリカとカナダどちらに留学するべきか」留学経験者が違いをまとめてみた

こんにちは。スクールウィズ インターン生の有田です。

留学先として人気の国と言えば、アメリカとカナダがすぐ浮かんでくるかと思います。

ですが、留学を考えている多くの方が
「留学先として、アメリカとカナダはそもそもどこが違うんだろう。」
「アメリカとカナダ、どっちが自分に合っているかな。」

なんて疑問に思ったことは、1度はあるのではないでしょうか。

アメリカやカナダは広大なので、都市によって留学費用、また治安などの環境は変わってきます。僕は大学時代にアメリカとカナダで留学したことがありますが、どっちにも良さがあり、結論を言うとどっちがおすすめか強くは言えません。

そこで、僕の留学経験をもとに「英語を学ぶ環境」「金銭面」「ビザ関係」の3点から、留学先としてのアメリカとカナダについて書いていきます。
この記事を通して、「アメリカとカナダのどっちの国に留学するべきか」という悩みが解消できたら幸いです!

なお、アメリカ留学についての全般的な情報は下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
アメリカ留学

当記事は、2016年11月時点での情報を元に作成しております。
公開から年月が経ち、情報が古くなっている恐れがございますので、ビザ情報は別途「アメリカ留学にビザは必要?ビザの種類から申請方法までを解説」、「カナダ留学にビザは必要?ビザの種類から申請方法までを解説」ご参照ください。

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アメリカとカナダで英語を学ぶ環境の違い

まず、留学を充実させるのに大切なのが、英語を学ぶ環境!
店員の接し方1つとっても、アメリカとカナダでは違いがありますし、使われる英語も異なります。

アメリカでの英語を学ぶ環境

アメリカでは、ある程度英語ができる方や、より厳しい環境で英語を学びたいと思っている方には合っているのではないでしょうか

アメリカはどこに行っても英語を流暢に話せる人が多いと感じましたね。
というのも、カナダとは異なりアメリカではワーキングホリデーの制度がないため、ファストフード店であってもアメリカ人であることが多いです。
特に、ファストフード店は低賃金の労働であるため、サービスが良くなく必要最低限しか働きません。

僕が大学4年時にアメリカで留学していた際には、Subwayは注文に苦労しましたね。
当時、Subwayでの注文の仕方を知らない上に、ネイティヴの速い英語で説明されても何言っているかわからなかったため、怒られたこともありました(笑)。
「あの店員に罵声を浴びせ返してやる」という理由で必死に英語を勉強してましたね(笑)。

そういう点から、アメリカではネイティヴが使う英語を求められるという環境は、カナダよりあります

カナダでの英語を学ぶ環境

カナダでは、 初めて留学する方や英語に自信がない方が留学すると充実するのではないかと思っています

カナダの治安はとても安定しているので、日本人留学生は非常に多いです。
僕が大学1年時に留学したバンクーバーという場所は、ダウンタウンを歩いているとよく日本人とすれ違うくらいです。日本人だけでなく、多くの移民を受け入れているという背景から、世界中からワーキングホリデーや留学をしに来ます!

カナダでは外国人が簡単に働けるため、レストランやファストフード店には英語が母国語ではない外国人がたくさん働いています。なので、彼らも英語学習者であることから、例え英語がうまく話せなくても一生懸命理解しようとしてくれます。怒鳴られることや、別の列に行かせたりということはないので安心できますね。

これが、カナダには温かい人が多いと言われる所以なんだと思います。

僕自身、大学1年時にカナダに行きましたが、その当時は英語がほとんど話せない状態でした。その状態で店員に料理を注文していたので、お互い意思の疎通が非常に難しかったんです。ですが、ジェスチャーを使って会話をする僕を、嫌な顔1つせず必死に理解しようとしてくれてました。良い店員さんだったなあ。

カナダでは、ワーキングホリデービザがあるので、英語が母国語ではない外国人が多く働いています。なので、英語初心者や初海外の人にとっても、より快適に過ごせるのではないでしょうか。
アメリカは、カナダとは違い日常的に流暢に英語を話せる方が多いので、厳しい環境で英語を学びたい人にオススメです。

金銭面

留学を実現させるために、1番のネックになるのが何と言ってもお金!

特に学生には、この留学費が留学における1番の壁ではないでしょうか。僕自身も語学留学する時は学生でしたので、航空券や学費のやりくりには相当苦労しました。
航空券、学費もアメリカとカナダで異なるので、そういう点からもどっちに留学するかを比較しても良いと思います。

主要都市への航空券

アメリカ、カナダへの往復航空券ですが、時期によって価格が変動します。例えば、8月の夏休みや年末年始は基本的に航空費は高騰する傾向があります。

ですので、参考程度に確認してみてください。

【アメリカ主要都市までの往復航空券(直行便)】

ロサンゼルス国際空港 ジョン・F・ケネディ国際空港
成田・羽田 8万円〜10万円程度 10万円〜11万円

【カナダ主要都市までの往復航空券(直行便)】

バンクーバー国際空港 トロント国際空港
成田・羽田 7万円〜8万円程度 8万円〜11万円

僕がカナダのバンクーバーに行った時は、ピークの8月だったので乗り継ぎありで往復12万円かかりました。中には、バンクーバーまで直行便で6万円程度で行った方がいたりするので、航空券は要チェックです。

諸費用(滞在費・学費・ビザ申請料)

アメリカ、カナダに1ヶ月間滞在するとおおよそ以下の料金がかかります。
カナダに比べ、アメリカは若干料金が高めとなっていますね。

1ヶ月間 滞在費(ホームステイ) 学費(語学学校) ビザ申請料
アメリカ 9万円〜13万円 10万円〜20万円 5万円程度(学生ビザ)
カナダ 8万円〜10万円 8万円〜14万円 約550円(eTA)

1ヶ月間で比較すると、カナダへの留学の方がビザの関係でアメリカより安いです!
ということで次に、どのような条件で留学するとビザが必要なのか詳細を見ていきましょう。

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アメリカとカナダのビザの違い

さて、留学をするぞ!と決めてから、留学費用の次に問題になるのはビザの問題
ビザとは、ある国家がその自国民以外に対して、その人物が所持するパスポートが有効であり、かつその人物が入国しても差し支えないと示す証書です。
簡単に言うと、その人が国に入って学業や就労をしても問題ないと示すものだと思ってください。

注 : ビザの情報は突然変更されることがあります。最新情報は、大使館の公式サイトからご確認ください。
アメリカ大使館
カナダ大使館

アメリカでのビザ

【3ヶ月以内留学の場合】

アメリカに、3ヶ月以内の滞在である場合は、ESTAを事前に取得するだけでビザなどの申請は不要です。ですが、3ヶ月以内の滞在予定であっても週18時間以上学校で授業を受ける場合は、学生ビザ(F1)を取得する必要があります

【学生ビザ(3ヶ月以上留学の場合)】

3ヶ月以上の留学を考えている方、3ヶ月以内だが週18時間以上授業を受ける場合は、学生ビザ(F1)を習得する必要があります。
僕がアメリカに留学した時は、この学生ビザを取得しました。夏休みにビザの申請をしましたが、ピークだったこともありビザ面接の予約が取りにくかったです。時間とお金もかかるので早めの行動をおすすめします。

こちらを参考にしてみてください。
アメリカ留学用にF-1ビザを取得する方法とその流れ

アメリカの学生ビザは、取得してもアルバイトをすることは難しいです。
というのも、1年以上在学していること、フルタイムの学生であること(語学学校は1週間に18時間以上通う)、アメリカ移民帰化局に申請して承認を得ないといけません。
ですが、学内でのアルバイトは可能なので、大学内の求人情報をチェックすると良いと思います。

【ワーキングホリデービザ】

ワーキングホリデービザは、休暇目的の入国及び滞在期間中における旅行・就労を認めるビザです。

アメリカには、そのワーキングホリデービザはありません。
アメリカで英語とビジネスを勉強してからインターンシップを考えている方は、OPTというアメリカで働くことができる権利の取得をおすすめします。
そのOPTを得るためには、OPTを得ることができる学校に最低でも9ヶ月間勉強する必要があるので、アメリカで働くことは簡単ではないですね。

カナダでのビザ

【6ヶ月以内留学の場合】

以前までは(2016年11月9日)、6ヶ月以内の滞在であればビザが不要で、パスポートのみで入国でき、そして語学学校に通うことが可能でした。
ですが、11月9日以降はカナダ入国ビザが免除されている国籍の方が、乗り継ぎ含め空路でカナダへ入国する場合は、「eTA(電子渡航認証)」が必要となります

また、18歳の未成年が1人または片親、親戚、同行人とカナダに入国する場合は、税関で書類が必要なので公式サイトでチェックしてくださいね!

【長期(6ヶ月以上留学)】

6ヶ月以上の留学を考えている方や、「高校・短大・専門学校・大学」での留学を考えている方が取得するビザを、学生ビザと言います(150カナダドル)。
この学生ビザを取得すると、ESLを含む語学学校以外の「高校・短大・専門学校・大学」にフルタイムで通っている場合は、労働ビザなしで週20時間アルバイトができます!

語学学校の場合は、カナダ政府が公認していないと学生ビザを取得できないので事前に下調べをしてくださいね。

【ワーキングホリデー】

ワーキングホリデービザは、休暇目的の入国及び滞在期間中における旅行・就労を認めるビザで、最長1年間、滞在することができます。
その1年間で語学学校で勉強することも(半年間まで)できますし、バイトや正社員として働くこともできるので、万能のビザと言っても過言ではありませんね!

ワーキングホリデービザの取得する際に英語の試験はありませんので、これから英語を勉強したいという方や異文化を経験したいという方も応募できますよ!

しかしこのビザを取得するには、以下の要件を満たすことが必要です。

  • ・申請書受理の時点で18歳以上30歳以下であること
  • ・ワーキングホリデービザを取得経験がないこと
  • ・申請時に2500ドル(20万円程度・2016年11月10日現在)の資金を証明できること

注意点ですが、2016年度からは招待状がランダムで送られる抽選方式を採用しているので、ワーホリを検討している方は計画的に予定を立てる必要があります。

アメリカまたはカナダでの留学を考えている人が押さえておくべき違いは、2点あります。

1つ目の違いは、カナダでは半年以内の留学する場合は、eTAの取得をするだけでビザが不要であることです。その一方アメリカでは、3ヶ月以内であっても週に18時間以上授業を受ける場合は、学生ビザの取得が必要です。

2つ目は、アメリカでは取得できないワーキングホリデーが、カナダでは取得できるという点です。「海外で働きたい」という夢や目標を簡単に叶えることができますね。

おわりに

いかかでしょうか?
僕も初めて留学する時は、ナチュラルな英語を学びたく、カナダとアメリカのどっちに留学するか迷っていました。

金銭的な問題もありましたが、初海外でかつ英語が全くできない状態だったので、留学生により優しいカナダを選んだんです。ですが、アメリカやカナダに留学すれば、絶対英語が伸びるなんてことは決してありません

日本人とばかりつるんだり、学校が面倒臭いから休んだりして英語が話せたらみんなペラペラですよね。どこの国に行っても、なぜ留学するかを忘れずに留学先での努力が必要です。

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  • 「気になる留学先はあるけど、自分に合っているかわからない」
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    この記事を書いた人

    ありぺい

    埼玉県在住。大学在学中にタイへ1人旅、3週間のインターンシップ、アメリカ・サンディエゴで半年間の交換留学を経験。また、1年以上タイ料理屋でバイトをしたことがあったり、とことんタイに縁を感じるが、実はタイ料理が苦手である。

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