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英語
レベル
留学前LEVEL3 簡単な会話ができる
TOEIC 815 | TOEFL - | IELTS 5.5
留学後LEVEL3 簡単な会話ができる
TOEIC - | TOEFL - | IELTS 6.0
Eurocentresバンクーバー校のIELTSクラスで3ヶ月、IELTSの試験対策をした。自分はこの学校に来る前にフィリピンの学校で4ヶ月、またこの学校の後にはバンクーバーの別の学校のイブニングクラスでもIELTSを勉強している。以下はそれらの学校と比較して思ったことである。
《感想》
大学留学や永住権取得のために「スコアが欲しい」シリアスな人にとって、この学校のIELTSクラスのカリキュラムは負荷が軽過ぎると感じられた。コア授業が1日4時間しかないのは仕方がないとしても、その不足を補うために必要であるはずの宿題がほとんどない。スキル面では、入門者向けのテキストに沿って当たり障りのない基本的なことを繰り返し学ぶ学習形式であるため、特定の弱点の補強にはあまり役に立たず、すでに他の国でIELTSをがっつり勉強してきた自分にとって新しく得られることは少なかった。
個人的に良かった点としては、他の生徒と比較して自分の弱点が見えたこと、講義の進行が速く付いていくのが大変だったがListeningの良い訓練になったこと、ボキャブラリの授業の難易度がちょうど良く現状スキルの維持と強化に役に立ったことが挙げられる。また、講師によるグループ授業のハンドリングが上手く、生徒数が多いことによる質の低下はあまり感じられなかった。これらの点はフィリピンの学校と比較して良いと感じたところである。
《カリキュラム》
授業は1コマ50分で、1日4コマ×週5日=週20コマ。大まかな内訳は、グラマー(週2コマ)、ボキャブラリ(週3〜4コマ)、試験スキル(LRWS各週1〜2コマ)、模擬テスト(隔週で4〜5コマ)、その他(毎朝の雑談と週末の卒業式で週3コマ分ほど)が含まれる。
教材として主に以下のテキストが使用されている。講師が授業毎に使用する分をコピーして生徒に配布するため、生徒は高くて重いテキストを購入したり持ち運ぶ必要はない。
・グラマー - Cambridge Grammar for IELTS
・ボキャブラリ - Check Your English Vocabulary for IELTS
・試験スキル - Focus on IELTS、Focus on Academic Skills for IELTS、New Insight into IELTS
・模擬テスト - Cambridge IELTS公式問題集
この学校は毎週入学できるためか、教材はどこから開始しても大丈夫な作りになっている。そのため、特に試験スキルの授業では何ヶ月いても同じようなことを繰り返し練習することになる。一方、グラマーは毎回内容が異なるのだが、週2コマしか授業が無いため、テキストを一巡するのに半年かかるはず。(グラマーの内容はIELTSに特化してるわけでもないので、もっと良いテキストを使って自習した方が良いと僕は思う)
現状、次の問題点がある。
模擬テストではWritingとSpeakingのスコアが付かない。Writingは講師による赤ペン添削+個別対応となるが、十分な対応ができているとは思えない。Speakingテストは、Part1と3を生徒同士でやり講師がその様子を見て回るか、Part2のみ1人ずつプレゼンし講師からコメントをもらうかいずれかであったが、実際のテストとは異なっており、講師からの指摘も大雑把である。
General Training Moduleには実質的に非対応である。GeneralのReadingとWriting Task1を授業で扱うことはなく、必要な生徒には個別対応となる。
《フィリンピンとの比較》
フィリピンの学校では英語は机に向かって勉強して習得するもの、カナダの学校では英語力の多くは実生活で習得し学校は不足部分を補足する位置付けである、という考え方がベースにあるように感じられる。フィリピンの学校のカリキュラムは彼らの主要顧客である日本人と韓国人に最適化されているが、カナダの学校には世界中から人が来ているため彼らのやり方は日本人には合わないかもしれない。実際どちらが合うかは各人の目的や性格によって異なると思うが、カナダにはカナダ流の方法で英語力を伸ばせる環境は揃っているので、それを活かせる人には良い環境になるだろう。
ただし、IELTS対策の観点では、少なくともこの学校はフィリピンの学校のクォリティには及ばないと思った。ListeningとReadingとボキャブラリに関してはこの学校の方が良いと思う部分も多かったが、SpeakingとWritingに関しては何かを教わった気がしない。特にSpeakingのプラクティスは生徒同士で行うため雑談してるのと変わらず、試験対策にならなかった。模擬テストについても、オフィシャルテストと同じ形式であり全科目についてスコアを出してもらえるフィリピンの学校の方が良かった。
でも重要なことは、結果を出せるかどうか、結果が全てである。自分のスコアを見るとフィリピンでもカナダでもオーバーオールスコアが0.5点だけ上がった。フィリピンでは満足度の割にスコアがあまり伸びず、逆にカナダではダメだと思ったけどスコアが伸びていた。そのため、カナダの方が満足度が低かったのは事実だが、カナダはダメとかEurocentresは良くないとか言うことはできない。
すでにIELTSを熟知しており自分で学習方法が分かっているのであれば、カリキュラムに縛られ宿題や課題が多く自習時間を確保しにくいフィリピンの学校で勉強するよりも、カナダのゆるい雰囲気の中でバランス良くスキルを維持をしながら自習や課外活動を通して弱点を強化するという戦法は悪くないと思う。夏季の気候が良いこと、教材の入手が容易なこと、図書館や大学やフードコートなど自習に使える場所が多いこと、語学学校が多数あり手軽に申し込めることなど、生活費はかかるけど学習環境としてバンクーバーはなかなか良い。
《IELTSオフィシャルテストについて》
バンクーバーではほぼ毎週IETLSのオフィシャルテストが実施されている。カナダでは、IELTSのテストセンターとなっている大学、カレッジ、語学学校がいくつもあり、好きなところで申し込んでその学校のキャンパスで受験することが可能である。EurocentresもIELTSのテストセンターであるため、Eurocentresで申し込めば生徒は使い慣れた教室と机と椅子で受験できる。
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講義のスピードが速く付いて行くのが大変だった。ティーチングスキルは高く、グループ授業のハンドリングが上手く、質問に対する回答も分かりやすい。