イギリスの大学へ進学するには?大学制度の特徴や大学ランキングをまとめて解説
「イギリスの大学進学に興味があるけれど、自分でも留学できるかな……」と悩んでませんか?
イギリスには、世界大学ランキングの上位を占める大学や英語圏で最古の大学などが揃い、世界トップクラスの教育と研究環境で世界各国から集まった数多くの留学生が学んでいます。
この記事では、イギリスの大学進学を目指している人に向けて、イギリスの大学の特徴や制度、レベル、留学にかかる費用や大学ランキングなど出願に関するトピックスをまとめてお伝えします。
イギリスの大学に出願する際の情報を分かりやすくまとめたので、ぜひ最後まで読んでみてください。
なお、イギリス留学についての全般的な情報は下のページでまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
イギリス留学
※記事内ではイギリス・ポンドをGBPと表記します。為替レートは2024年5月17日時点での情報を参照し、1GBP=197円で計算しています。
[目次]
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イギリスの大学の特徴と魅力
イギリスの大学の特徴と魅力、イギリスの大学で学ぶことで得られるメリットやベネフィットを詳しく解説します。
世界最高峰の教育水準
イギリスには、各種世界大学ランキングの上位を独占する大学が多数揃っています。英国の教育専門『Times Higher Education(THE)』による「Times Higher Education2024」のランキングではオックスフォード大学が8年連続1位(※1)だったほか、100位以内に12校(※2)がランクイン。
なぜ、イギリスの大学がレベルが高いのかというと、ほとんどの大学が国立大学であることが理由の一つに挙げられます。
世界最高峰の環境で、質の高い教育を受けられ、世界に通用する知識を身に付け、多くの分野で最先端の研究ができます。
国際バカロレア(IB)を大学受験資格の一つとして認めている大学も多いですが、求められているIB総合スコアや科目ごとの成績条件も非常に高水準です。
そのため世界中から優秀な学生たちが集まってきますが、彼らとの出会い、友情を育めることも、イギリスの大学で学ぶメリットの一つです。
語学1年+大学3年の合計4年で卒業できるシステム
イギリスの大学では、3年間のカリキュラムで学士号を取得可能です。アメリカやカナダでは日本と同じように4年かかるところを、イギリスでは3年間で卒業可能です。
ただし大学入学に際しては、高い語学力を求められます。大学では入学後すぐに専門的な内容の学びに入っていくので、アカデミック英語に精通し、カレッジスキルがなければ、授業を理解し、ディスカッションに参加したりレポートを提出したりすることが難しいからです。
日本の高校を卒業後、すぐにイギリスの大学の学部へ入学できる英語力がない場合は、1年間を語学の勉強に費やすことになるでしょう。1年間の学び方にもいろいろな道があり、大学付属のファウンデーションコースで学んだり、公立カレッジで「Aレベル」を取得したりすることが考えられます。追って詳しく解説します。
高い専門性が身に付く
イギリスの大学では入学してすぐに専門的な学びに入り、3年間かけて高い専門性を身に付けていくので、しっかりと勉強すれば濃密な時間を過ごせるでしょう。
AレベルやIBDP(国際バカロレア)でハイスコアのある学生であれば、学部2年次への編入が可能(Integrated Master Degree)です。大学院までを4年間で終えて卒業できる大学もあります。
また、単一学部への入学(Single Honours Degree)だけでなく、複数学部の選択や学部変更(Joint/Combined”Honors” Degree)など柔軟な選択が可能な大学もあります。
自分の研究したいことと希望する大学に設置されている学部をよく照らし合わせて進路を検討しましょう。
大学や大学院を卒業した後は、Graduate Visa(※3)取得によって、少なくとも2年間の就労が認められます。将来的にイギリスに住み続けたいと考えている方にとっては、大きなチャンスとなるので、しっかりと活用したいところですね。
イギリスの大学制度とは?特徴と費用
イギリスの大学制度は日本の制度とは大きく異なっているため、日本人からすると少々分かりづらく感じることもあります。
ここでは、イギリスの大学制度を簡単に整理しながら、進路の選択肢や特徴、費用をまとめて解説します。
大学(Universities)
イギリスの大学は、中等教育を修了したあと18歳以上の学生が進学できる学校です。大学に進学し、卒業する大きなメリットは、学士号(Bachelor's Degree)を取得できることです。
イギリスでは、バッキンガム大学など一部の大学を除いたほとんどの大学が国立の総合大学です。
なかでも、特にレベルが高い名門校、難関校として認識されているのがラッセルグループに加盟する研究型国立校の24校。オックスフォード大学やケンブリッジ大学も加盟しており、世界最先端の研究の実施率や博士号の輩出数などにおいて群を抜いた結果を出しています。
学費は、文系学部よりも理系学部のほうが高い傾向で、おおむね以下の表のとおりです。しかし、オックスフォード大学など、一部の大学では以下の内容を大幅に上回る学費がかかる場合もあるため、興味のある大学については個々に確認しましょう。
取得できる資格 | 学士号、博士号(大学院) |
---|---|
就業年数 | 3年間~ |
必要な英語力 | IELTS6.0、TOEFL iBT80 |
年間費用 | ~18,000GBP(~3,546,000円)※U.K.およびEU圏外の学生費用 |
公立カレッジ(College of Further Education)
公立カレッジは、日本の中学校に相当する学校の卒業後に、基礎的な英語学習や幅広い分野での職業訓練を受けられる学校です。
イギリス全体で約230校の公立カレッジがあります(※4)。公立カレッジでHigher National Diploma(HND)やFoundation Degree(FD)を取得すると、学士過程への編入も可能です。
公立カレッジには、海外からの留学生が、イギリスの大学に入学するための準備コースも設置されています。幅広いレベルに対応しているので、イギリスの大学進学を目指す留学生にとってはありがたいですね。
イギリスでは、さまざまな職業において公的資格(National Diploma)が用意されており、その充実ぶりは特筆すべきものです。公立カレッジでは、アロマテラピーや観光、ガーデニングやフラワーアレンジメント、ファッションや会計など多彩なジャンルの職業訓練を受けられます。
取得できる資格 | HND、FD、National Diploma(さまざまな職業の公的資格) |
---|---|
入学時期 | 16歳~ |
就業年数 | 1~2年以上 |
必要な英語力 | IELTS5.5以上 |
年間費用 | 約8,000GBP~(約1,576,000円~) |
ファウンデーションコース(Foundation Course)
ファウンデーションコースは「大学入学準備コース」というと分かりやすいでしょう。日本の高校を卒業後、大学入学前に履修できます。
希望する大学に付属のファウンデーションコースがなければ、公立カレッジや語学学校など私立の教育機関でも受講可能です。
ファウンデーションコースでは、大学で必要なアカデミックな英語力を養ったり、大学の授業を受けるためのレポートやノートの取り方といったカレッジスキルを学んだり、大学で専攻したい分野の基礎知識を学べるのでイギリスでの大学進学を目指す留学生にぴったりです。
取得できる資格 | 大学への進学資格 |
---|---|
入学時期 | 高校2年生修了以降 |
就業年数 | 9カ月~(英語力により) |
必要な英語力 | IELTS4.0以上 |
年間費用 | 20,000GBP(約3,940,000円)前後 |
インターナショナルイヤーワン(International Year One)
インターナショナルイヤーワンは、大学の学部1年次としてカウントされます。日本からの留学生の場合、ファウンデーションコースを経て学部1年次に入学する方法が主流ですが、大学・学部によってはインターナショナルイヤーワンで直接学部の1年次に入学することが許可されます。
学部に入る前の1年間で、学部での勉強に必要なアカデミック英語やカレッジスキル、学部の専門知識を学べるのがインターナショナルイヤーワンの特徴です。
ただし、ファウンデーションコースへの入学よりも厳しい条件が課され、英語力以外にも高校卒業証明とともにGPA3.5以上の成績証明も必要です。
取得できる資格 | 学部2年次への進級資格 |
---|---|
入学時期 | 高校卒業後、同年の9月から可能 |
就業年数 | 1年間 |
必要な英語力 | IELTS5.0以上 |
年間費用 | 20,000GBP(約3,940,000円)前後 |
ディプロマ(Diploma of Higher Education)
高等教育ディプロマ(DipHE)は2年間で特定の専門分野の学びを修めるコースのことです。経営や社会学のようなアカデミックな科目もあれば、看護や社会福祉のような専門職も学べます。
ディプロマコースの2年間を修了すると、提携大学の学部3年次へ編入できる制度を持っているカレッジもあります。
一見すると、公立カレッジで取得できるHaiher National Diploma(HND)にも似ていますが、ディプロマはよりアカデミックで学部でのより深い学びにつながるもので、HNDはどちらかといえばジョブトレーニングとしての側面が強いと考えてください。
取得できる資格 | DipHE |
---|---|
入学時期 | 学校により選択肢がある |
就業年数 | 2年間 |
必要な英語力 | IELTS5.5以上 |
年間費用 | 7,950GBP(約1,566,150円)前後 |
イギリスにある大学ランキングTOP5
「イギリス大学留学、せっかく行くならばトップを目指したい!」と思う方もいるでしょう。続いては、Times Higher Educationの「World University Rankings 2024」(※5)でトップ30にランクインしているイギリスの大学5校をご紹介します。
University of Oxford(オックスフォード大学)
THE世界大学ランキングで7年連続1位に輝くオックスフォード大学は、まさに世界の頂点に君臨する大学です。
元イギリス首相のマーガレット・サッチャー氏やトニー・ブレア氏など多数のイギリス首相を輩出しています。また、『指輪物語』の作者であるJ.R.R・トールキンなど、文学者や経済学者など、世界に名だたる高名な人物のなかにはオックスフォード大学出身者がたくさんいます。令和の天皇陛下、皇后陛下がご留学されていたことでも、知られていますね。
すべてのジャンルにおいて、その研究内容が世界から高く評価されていますが、どちらかといえば、特に人文学や社会科学の評価が高く、全体的に文系学部に強いイメージもあるようです。
留学生が必要な学費は、文系学部でも理学部でも年間48,620GBP(約9,578,140円)(※6)です。
求められる英語力は非常にハイレベルで、IELTS7.5が必要となります。英語力のみならず、学業成績においても優秀さを示さなければなりません。国際バカロレア基準であれば、38~40点が必要です。
University of Oxford(公式サイト)
University of Cambridge(ケンブリッジ大学)
ケンブリッジ大学は、THE世界大学ランキングでは5位、創立は1209年と現存する世界で4番目に古い超名門大学です。オックスフォード大学とともに「オックスブリッジ」と並び称されています。これまでに、大学関係者92名がノーベル賞を受賞していることからも、その研究レベルの高さと集まる頭脳の秀才ぶりがうかがえます。
オックスフォード大学とともに、どのジャンルを学んでも世界最高峰の教育を受けられますが、あえていえば理系学部に強いイメージもあり、特に生物学や数学科が注目されているようです。
学費は、文系学部で25,734GBP(約5,069,598円)~、理系学部では平均で34,000GBP(約6,698,000円)ほど、医学部だと67,194GBP(約13,237,218円)となります(※7)。
求められる英語力は非常に高く、IELTSで7.5です。しかし、英語力以外にも、学業成績全般において優秀な結果を残している必要があります。IB基準であれば、ほぼ満点の41~42点以上が必須です。
University of Cambridge(公式サイト)
Imperial College London(インペリアル・カレッジ・ロンドン)
2024年のTHE世界大学ランキング8位のインペリアル・カレッジ・ロンドンは、理系学部に力点を置いた研究、教育をしている大学です。100以上ある専攻のなかでも特に科学、工学、医学、ビジネス系に強い教育をしています。
ペニシリンの発見者であるアレクサンダー・フレミング卿もインペリアル・カレッジ・ロンドンの出身者で、ほかにも14名のノーベル賞受賞者を輩出している名門です。
学費は、「経済、金融とデータサイエンス」学部の場合、年間39,100GBP(約7,702,700円)、「化学と経営」学部では41,650GBP(約8,205,050円)で、留学生にとっては高額な授業料となっています(※8)。
求められる英語力は学部によって異なりますが、最低でもIELTS6.5以上が必要です。その他の成績も、国際バカロレア基準で最低でも38が求められます。より詳しい情報はこちらの記事をご覧ください。
インペリアル・カレッジ・ロンドンに留学!特徴や費用、留学方法などを解説します
Imperial College London(公式サイト)
University College London(ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン)
頭文字を取ってUCLと呼ばれるロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンは、2024年のTHEの世界大学ランキング22位の名門校で、ラッセルグループの一角を担っています。
1826年に創立されたUCLは、ロンドン大学を構成するカレッジの一つであり、イギリスで初めて女性を男性と同等の条件で入学させた革新的な大学でした。留学生の受け入れの点でも先端的で、1863年には伊藤博文初代総理大臣をはじめとした5名が聴講生として入学した歴史があります。
UCLには幅広い分野の学部があり、芸術・人文科学から脳科学に至るまで、11の学部で構成されています。
学費は、留学生一律の料金制度となっており、年間37,500GBP(約7,387,500円)です(※9)。
UCLへのエントリーに際しては、IELTSなどの英語力を示すエビデンスの提出は求められていませんが、受験番号を書いておくことが推奨されています。入学考査の結果、一定のレベルに達した学生に追加資料として英語力テスト結果の提出が求められるため、必要なレベルが開示されていません。しかし、難関大学であることから少なくともIELTS6.5程度は必要と考えたほうが良いでしょう。
University College London(公式サイト)
University of Edinburgh(エジンバラ大学)
エジンバラ大学は、THEの2024年世界大学ランキングで30位の大学です。エジンバラ大学英語圏で6番目に古い歴史を持つ大学で、オックスブリッジやセント・アンドリュース大学と並ぶ「Ancient Universities」の一つです。
3つのカレッジに20の学部がありますが、学生の半数が心理学などの認知科学を含む人文社会科学学部で学んでおり、その分野でのTHEランキングは12位とハイランクであることが特徴的です。同時に、医学部と獣医学部も高く評価されています。
学費は、学部によって異なりますが、おおまかにいえば文系学部だと26,500GBP(約5,220,500円)、理系学部ならば34,800GBP(約6,855,600円)が目安です(※10)。
必要な英語能力は、人文社会科学学部の場合でIELTS6.5が求められます。
University of Edinburgh(公式サイト)
イギリスの大学への出願までのスケジュール
イギリスの大学へ進学するために、何の準備にどのぐらいの時間がかかるかを知っておきましょう。日本とイギリスでは、学年の区切りなども違うため、出願までのスケジュールをしっかり把握しておくことが大切です。
1〜2年前:英語スコアの取得、希望大学やコースの選定
イギリスの大学へ出願するには、自分が学びたい学部やコースを決めておかなければなりません。大学にもよりますが、出願開始の半年ほど前から、翌年入学できる学部の詳細をインターネットで公開していますので、よく研究して検討しましょう。
名門大学の多くでは、IELTSなど英語能力を証明できるテストのスコア証明を出願時に要求します。IELTSであれば、テスト結果の有効期限は2年間なので、古い受験記録しか持っていない場合は、再度受け直しが必要です。
また、イギリス留学は学費が高い学校も多いです。奨学金についても早めにリサーチして、申請できそうなものがあるかどうか、チェックしておきましょう。
半年前〜1年前:出願準備
UCLとImperial College Londonの出願スケジュールを参考に、イギリスの大学への出願準備スケジュールの目安をお伝えします。
- 前年9月:入学申請受付開始
- 翌年1月中~下旬頃:入学申請締め切り
- 3月下旬頃:入学合否決定
- 5月中旬頃:追加合格者など合否最終決定
- 6月上旬:合格通知を受けた大学への返信締め切り
- 6月末:後期または追加受付の締め切り
- 7月中~下旬:合格通知と返信締め切り
決められた入学申請の期限を守れば、願書の提出が早くてもそうではなくても、平等に審査されることになっています。Waiting list入り(補欠合格)となった場合、5月中旬の最終決定までに連絡がもらえなかったときは不合格ということになります。
なお、医学部については、入学申請の締め切り設定がほかの学部よりも早かったり、申請開始が早かったりもするので、注意が必要です。
Imperial College Londonでは、選考に当たって面接が必要な学部があります。それらの学部では、書類を通過した学生に11月から通知を送ることになっています。出願の締め切りは1月下旬ですが、面接準備のことも考えると早めに出願書類の作成準備をしておいたほうが良いでしょう。
イギリスの大学に出願するための3STEP
イギリスの大学入試は、日本とはかなり形式が違います。そのため、しっかりと情報収集をして抜け・漏れを防ぎましょう。続いて、イギリスの大学への出願に必要な書類と出願から結果発表について、解説します。
STEP1:必要書類を準備する
高校卒業とともにイギリスの大学へ留学するためには、以下の準備が必要です。
- ・高校卒業証明書
- ・推薦状
- ・志望動機(4,000文字以内)
- ・IELTS、またはTOEFLなど希望する大学で認められている英語能力の証明書
- ・IBDP(国際バカロレア)もしくはA-Level、ファウンデーションコースの受講証明書
推薦状は、自身の学力や英語力、活動などをよく知る人物にお願いするのが良いです。留学のために何らかの勉強をしているのであれば、その先生などにお願いしましょう。
特に海外進学の場合、志望動機のエッセイは非常に重要です。なぜその専攻に興味を持っているのかを、しっかり書いてください。専門塾や英語ネイティブの先生に内容をチェックしてもらい、時間をかけて入念に準備してくださいね。
STEP2:出願
イギリスでは、大学の出願にUCAS(Universities and Colleges Admissions Service)というシステムを利用できる学校が多く、一度に複数の学校に出願できるため便利です。
UCASを使ってできることは、本人または代理人(代理店など)による出願と、出願料の支払い、出願後の状況追跡、合格通知の受け取り、合格通知への返答です。
UCASを使うと一度に5つのコースに出願できます。ただし、医学部や獣医学部系のコースでは4つまで、オックスフォード大学とケンブリッジ大学には併願できないコースもあるので、出願を希望する場合は確認してみてください。
Universities and Colleges Admissions Service
STEP3:結果発表
大学から「無条件合格」の通知=オファーが届けば、晴れて合格です。
もし、「条件付き」合格だった場合、追加で必要な成績証明を提出する必要があります。たとえば出願が高校卒業前となるので、最終的に高校を卒業した成績証明を送るのであったり、語学力が不足していたりする場合などが考えられます。その場合は、求められている条件をクリアした証明を送付し、再度合否結果の通知が来るのを待ちましょう。
出願したすべての学校からの合格通知が揃う、または合否待ちの出願を取り消すと、オファーの届いた大学へUCASを通して返信ができます。無条件合格、または条件付き合格をもらっている学校へ「Firm Acceptance」(第一希望)、または「Insurance Acceptance」(第二希望)と伝えておくと、条件付き合格が無条件合格に繰り上がった場合、そちらがFirm Acceptanceならば無事に希望の大学へ合格となります。
イギリスの大学に進学する際によくある質問
ここまで、イギリスの大学について留学への流れや必要な条件などをご紹介してきました。ここで、みなさんが気になりそうなことをお伝えしていきますので、最後まで読んでみてください。
入学までに英語力がつくか心配です。
高校卒業時点で英語力と学業成績のどちらもイギリスの大学が求めるレベルに到達している方は多くないでしょう。優秀な帰国子女の方、IBDPのインターナショナルスクール、海外大学進学を目標としているコースのある進学校に在籍している方は大丈夫かもしれません。しかし、そうでない方が英語力を付けられている方はまれでしょう。
無理な計画を立ててイギリスへ行っても、思うように英語力が伸びずに留学費用だけがかさんでいく……という事態にもなりかねません。
Arts University Bournemouthというイギリスの美術大学へ留学したMimipiさんのように、大学側が用意している留学生の英語をフォローアップする「Pre-Sessional course」コースなどを受講してから入学すれば、大学で学ぶ前にイギリスで英語力を磨いていけます。
どんな内容か気になる方はぜひこちらの記事も読んでみてください。
大学入学前の語学準備コース「Pre-Sessional course」の様子をレポート イギリス美大留学体験記 #01
IB(国際バカロレア)の取得がなくてもイギリスの大学に入学できますか?
IBDP(国際バカロレア・ディプロマ・プログラム)は、多くのインターナショナルスクールで採用されている大学入学資格になりますが、イギリスの大学に入学するために取得する必要は必ずしもありません。
確かに、IBDP(国際バカロレア)に合格し、ハイスコアを持っていて、各大学の基準点を満たしていればイギリスの大学へ入学するにはかなり有利ですよね。
ですが日本での認定校はまだ数が少なく、難易度もありハードルが高いのが実情です。
その点、同じくイギリスの大学への入学資格として認められる「Aレベル」であれば、オンラインでの受講も可能となっているため、資格取得のチャンスは増えます。とはいえやはり2年間の受講が必要であり、好成績を修めるのも容易ではありませんが、そこは焦らず勉強していくしかないでしょう。
また、日本でファウンデーションコースを受講できる予備校もあります。そこで学習をしたのちにイギリスへ留学すれば、学費を抑えることも可能ですね。
国際バカロレアの認定校に通っていなくても道はいろいろとあるので、ぜひ前向きにチャレンジしていきましょう。
イギリスの大学に進学するデメリットはありますか?
卒業後に日本に戻って就職しようと考えている場合、情報収集がしづらい点が挙げられます。
昨今ではインターネットで情報を入手、エントリーもできますが、日本にいて周囲の人同士で情報交換できる環境とは差が出てしまうかもしれません。イギリスでも日本企業の就職フェアが行われるので、そのような場に積極的に参加してみると良いでしょう。
加えて、イギリスの物価高によって生活費がかかります。それでも、ロンドンよりはそのほかの都市のほうが安く生活できるので、生活費が気になる方はロンドン以外の場所への留学を検討してみてください。また、返済不要の奨学金を取得できるよう、早めに動いておくと良いでしょう。
ほかにも、イギリスの大学へ直接入学するハードルも非常に高いですが、大学での研究や卒業までの道のりがハードなため、勉強疲れやストレスを抱えてしまうこともあるかもしれません。いろいろな進路を探りながら、柔軟にチャレンジを続けてみましょう。
まとめ
イギリスには教育と研究レベルの高い大学が多く、世界最高水準の学びを深めていきたい方にとって素晴らしい環境です。その分、入学するのも難しいですが、頑張った分だけ卒業できたときの喜びも大きいでしょう。
イギリスの大学へ入学するには、さまざまな経路があります。自分に合った方法で留学を実現させ、一生ものの知識や友人と出会い、留学生活を楽しめると良いですね。
あなたはどのステップにいる?語学留学実現までの流れ
語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
- ステップ1:目星をつける
- ステップ2:相談する
- ステップ3:申し込む
- ステップ4:渡航準備
- ステップ5:出発!
留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
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【参考文献一覧】
※1...Times Higher Education (THE)「 World University Rankings:University of Oxford 」(参照日:2024-5-26)
※2、5...Times Higher Education (THE)「World University Rankings 2024」(参照日:2024-5-26)
※3...GOV.UK「Graduate visa」(参照日:2024-5-26)
※4...Association of Colleges「List of All Colleges in the UK」(参照日:2024-5-26)
※6...University of Oxford「2024 COURSE FEES」(参照日:2024-5-26)
※7...University of Cambridge「Tuition fees」(参照日:2024-5-26)
※8...Imperial College London「Chemistry with Management」(参照日:2024-5-26)
※9...University College London「Undergraduate fees for 2024 to 2025」(参照日:2024-5-26)
※10...University of Edinburgh「Course fees for 2024 entry」(参照日:2024-5-26)