新卒で留学するのは危険?帰国後の就職を有利に進めるポイントや方法を解説します
- 2021/08/06
「新卒を捨てて留学するのってどうなんだろう」
「卒業後にすぐ留学したいけれど、なかなか決断できない……」
と悩む人は多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、新卒を捨てることは必ずしも就職で不利になるとは言い切れません。
ただし、不利にならないためには、留学を通して専門スキルを身につける、語学力をTOEIC800点以上まで高めるなど努力が必要です。留学でスキルが身につけば、帰国後に就職できるチャンスはたくさんあります。
実は、私も新卒を捨てた一人です。今回は、実経験を交えながら、
・新卒で留学するメリットとデメリット
・新卒におすすめの留学方法
・帰国後の就職先の例
・帰国後の就活を成功させるポイント
・おすすめの第二新卒・既卒専門エージェント
を解説します。新卒ブランドか留学かに迷っている人は、ぜひこの記事を参考にしてください。
なお、年代別のおすすめの留学時期などは下のページでもまとめているので、具体的な検討を進めたい方はチェックしてみてください。
留学するなら時期はいつがベスト?必見の留学おすすめ時期まとめ
[目次]
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新卒で就職せず留学するメリット3つ
最初に、新卒で留学するメリットを考えます。
・海外就職のチャンスをつかみやすい
・将来を考える時間が持てる
・専門スキルを持って就活できる
の3つを解説していきます。
メリット(1)海外就職のチャンスが掴みやすくなる
大学卒業後に留学すると、国内では新卒を捨てることになります。しかし、新卒で留学することで、海外で就職するチャンスが生まれることがあります。
日本国内で新卒として就職活動をしていると、海外就職のチャンスはまだまだ少ないのが現状です。海外就職に興味のある人は、新卒で留学するのも一つの道でしょう。
メリット(2)将来について考える時間が持てる
大学卒業にする留学は「ギャップイヤー」と呼ばれることが多いです。その名の通り、1年ほど時間を取って社会奉仕活動などに専念する「ギャップ期間」です。
私もギャップイヤーを体験し、自分の選択肢と将来についてかなり考えました。この時間に自分の考えが確立し、納得のいく就職活動につながっていく可能性が高まります。
新卒で留学する時間を活用して、将来についてじっくり考えましょう。
メリット(3)専門スキルを持って就活できる
ここまで新卒で留学するメリットを解説しましたが、楽しいことだけではありません。留学を通して特定のスキルを身につけないと、帰国後の就活は難しいのも事実です。
ただしその分、インターンシップ・専門留学などで経験を積んでいると、就活に有利に働くことも。専門スキルを武器に、外資系企業や大手企業にチャレンジできる可能性があるのです。
「いま専門スキルを持っていない……」という人は、新卒としての留学を通して自身のスキルアップを目指すのもおすすめです。
新卒で就職せず留学するデメリット3つ
次は、新卒で留学するデメリットとして、
・第二新卒や既卒としての就活になる
・新人教育を受けることができない
・ロールモデルが少ない
の3つを見てみましょう。
デメリット(1)帰国後は「第二新卒」や「既卒」で就活することになる
新卒で長期留学をすると、帰国後もそのまま新卒で就活することはできません。「第二新卒」「既卒」として就活をします。
・第二新卒:最初の就職から短期間で転職する人
・既卒:大学など卒業後に未就職の人
企業によっては新卒を優先して採用するため、第二新卒・既卒の内定枠は限られています。
第二新卒や既卒はフリーター、無職、留学経験者など、さまざまな人を指します。企業によっては「何もしていなかった」「留学は遊び」と認識されることも。
ただし、第二新卒や既卒は就職できないわけではありません。受かるためには、留学の目的や成果をしっかりと説明できるようにしておくことは必要です。
近年は「卒業後3年以内は新卒として扱う」など、流れが変わりつつあります。大学卒業後に留学を考えている人は、頭に入れておいても良いかもしれませんね。
デメリット(2)新人教育を受けることができない
新卒で就職すると、各企業で「新人研修」が実施されます。基本的なビジネスマナーから職場のルールまで、最初に学ぶ知識はその後も役立つことばかりです。
新卒で留学する場合、帰国後にビジネスマナーなど自分で身につけることが求められます。
実際に私は仕事を始めてから「ビジネスマナーが合っているのかわからない」と、大きな不安を感じました。
新人教育を受けられない分、自分で勉強する姿勢が必要です。
デメリット(3)ロールモデルが少ない
日本において、新卒で留学する人はまだまだ多くありません。ロールモデルが少ないため、情報収集も難しいです。
特に留学後の就活エピソードなど、参考にできるものが限られます。
その場合は、留学エージェントに相談しながら準備するのがおすすめです。カウンセラーも留学経験者なうえに、過去の先輩留学生の就活エピソードを紹介してくれることもあります。
しっかり情報収集するために、留学エージェントのサポートも検討してみてください。
新卒で留学する人におすすめの留学方法3選
新卒での留学を成功させるには、留学方法の選択も大切です。
おすすめの方法として、以下の3つを紹介します。
・ワーキングホリデー
・インターンシップ
・専門留学
方法(1)ワーキングホリデー
ワーキングホリデーは、日本と協定を結ぶ国に滞在し、観光や勉強、就労などさまざまな滞在ができる制度です。
対象の国は、
・イギリス
・オーストラリア
・ニュージーランド
・スペイン
・台湾
など、ヨーロッパやアジアなどさまざまな地域に広がっています。
現地ではアルバイトになりますが、「海外で働く」という体験をすることが可能。語学力・コミュニケーション能力などが身につくでしょう。
方法(2)インターンシップ
インターンシップとは、現地の企業や商業施設、店舗などで働きながら滞在する方法です。
有給インターンシップはお給料が支払われるため、実際に現地で生活している感覚を味わえます。また無給でも滞在施設・食事は無料で提供するプログラムが多く、滞在費を節約できます。
現地社員と同じように働くことで、よりリアルな海外就職の体験をすることが可能です。
方法(3)専門留学
専門留学とは、特定の分野について深く学ぶもの。専門学校や語学学校のコースに通って、語学とあわせてスキルを習得します。
大学留学やインターンシップとの違いは「より実践的な学びを得られること」です。また専門学校がインターンシップ先を紹介してくれるなど、就労体験ができることも。
しっかり学んでから実務経験を積みたい人におすすめです。
新卒で留学しても就職はできる!留学後の進路や就職先の例
ここまで新卒留学と就職について解説しましたが、留学経験者が採用されやすい仕事もあります。
その例として、
・ホテル・旅館
・外資系企業
・留学エージェント
の3つを見ていきましょう。
進路(1)ホテル・旅館
新卒で留学した人が採用されやすいのが、外国人観光客と関わる仕事。その中でもホテル・旅館は語学力を必要とすることから、新卒で留学した人も就職しやすいです。
特にフロントなど、お客さまとのコミュニケーションに英語は欠かせません。中国語や韓国語、スペイン語など、他の言語もできると重宝されます。
留学中のインターンシップにおいても、ホテルの求人は多いです。接客業を目指している人は、ホテルのインターンシップに挑戦してみましょう。
進路(2)外資系企業
外資系企業で働くためには、語学力が必須です。社員が多国籍なうえに、社内コミュニケーション言語を英語に定めていることが多いからです。
外資系企業の職種は金融、コンサルタント、ITなどさまざま。幅広いジャンルに挑戦することが可能です。
ただし外資系企業は即戦力を求めるため、専門スキルが欠かせません。留学中に語学力と、特定のスキルを身につけておきましょう。
進路(3)留学エージェント
留学エージェントは留学を希望する人のカウンセリングやビザの手配、入学手続きなどを担当する仕事です。自分の体験を生かせるうえに、働いている人も留学経験者が多いです。
実際に、自分がサポートしてもらったエージェントに就職した人もいます。
人のサポートが好き、新卒で留学するか悩む人の力になりたい場合、留学エージェントでの仕事は向いている可能性が高いです。
新卒で留学した人が就活を成功させるポイント
新卒で留学した後の就活には、いくつかポイントがあります。
代表的なものとして、以下の3つを紹介しますね。
・インターンシップで就業経験をする
・英語力を高める
・専門の就職エージェントに登録する
ポイント(1)インターンシップなど就業経験を積んでおく
帰国後の就活をスムーズに進めるには、海外インターンシップで就業経験を積んでおきましょう。ただ語学を学ぶ、異文化体験を楽しむだけの留学では、帰国後の就職は難しいためです。
新卒を捨てる場合、研修で学ぶことを自分で勉強する必要があるとお伝えしました。加えて即戦力が求められるため、何かしらの専門スキル・就業経験がないと就職は厳しいです。
語学以外のスキルを身につけるためにも、現地企業でのインターンシップで経験を積んでおきましょう。帰国後にいきなり就職するより、精神的にも楽なはずです。
ポイント(2)英語力をTOEIC800点レベルまで高めておく
留学経験を就活でアピールするために、英語力は可能な限り高めておきましょう。
目安はTOEIC800点。社会人の平均スコアが600点前後のため、それ以上のスコアを持っている方が留学の意味があると感じてもらえます。
留学中はもちろん、帰国後も定期的に受験して、自身の英語力をキープすることを心がけてみてください。
ポイント(3)「第二新卒」や「既卒」専門のエージェントに登録する
新卒を捨てる場合、第二新卒や既卒専門の就職エージェントに登録することを考えましょう。
第二新卒や既卒専門のエージェントは、新卒で就職しなかった人のサポートに特化しています。
第二新卒や既卒が受かりやすい業種、その人の経験にあった企業などをおすすめしてくれます。その分、内定率も高い傾向にあります。
個人での就活が難しいときは、専門のエージェントのサポートも検討してみてください。
「第二新卒」や「既卒」に強い人気エージェント3社
先ほど第二新卒や既卒専門のエージェントがおすすめとお伝えしました。とはいえ、実際にどんなエージェントがあるのか、なかなかイメージしづらいですよね。
そこでおすすめのエージェントとして、
・リクルートエージェント
・UZUZ
・キャリタス就活エージェント
の3つを紹介します。
おすすめエージェント(1)リクルートエージェント
大学生の就活で「リクナビ」を活用していた人も多いのではないでしょうか。リクルートエージェントは転職専門のサービスで、希望条件に合う仕事を探すことができます。
特徴は次の3つ。
・求人数が10万件以上と多い
・求人紹介や書類添削が受けられる
・アドバイザーによるサポート付き
さまざまな業界で就職を考えたい人におすすめです。
【URL】リクルートエージェント
おすすめエージェント(2)UZUZ
UZUZは第二新卒や既卒を対象とした就職エージェントです。特徴は次の3つです。
・留学経験のあるスタッフが多い
・専門メディアで就活ノウハウを提供している
・入社から半年の定着率が96.8%と高い
実は私もUZUZに一度問い合わせたことがあります。対応がとても丁寧で、また第二新卒や既卒を対象としていることもあり、経歴に理解を示してくれます。
第二新卒や既卒での就活に不安を感じている人におすすめです。
【URL】UZUZ
おすすめエージェント(3)キャリタス就活エージェント
キャリタス就活エージェントは、留学生のための就活サポートを提供している企業です。特徴は次の3つです。
・留学中からサポートを受けられる
・個人の帰国スケジュールに合わせて計画を立てられる
・応募企業の傾向と対策など情報を提供してもらえる
留学中からの手厚いサポートで、短期間での就活でも結果を出しやすいです。
またキャリタス就活エージェントは、ボストンなどで開催している「キャリアフォーラム」を運営している企業のサービス。海外就職などを目指すことも可能です。
【URL】キャリタス就活エージェント
新卒の可能性を残せる「休学留学」も考えてみよう
ここまで新卒で留学すること、帰国後の就活について解説しました。たくさんの情報を得ても「それでも新卒を捨てるのはやっぱり不安……」という人も多いのではないでしょうか。
その場合は「休学留学」を検討してみましょう。
休学留学とは、大学や大学院を一時的に休んで、留学するもの。卒業の時期は半年〜1年ほど遅れますが、帰国後は新卒として就活することが可能です。
学校によっては休学費用など、さらなる費用が発生することも。ただしその分、新卒というカードを持ちながら仕事を探せるため、安心感があります。
「どうしても新卒を捨てる決意ができない」という人は、休学留学も考えてみてくださいね。
休学留学について、詳しくは休学して留学するのって実際どう?就活への影響などメリットとデメリットを徹底比較を参考にしてみてください。
まとめ
今回は、新卒で就職せずに留学するメリットや方法について解説しました。
新卒を捨てるのは、正直まだまだ困難なことの方が多いのが現状です。
しかし現地インターンシップや専門留学など留学方法を見極め、専門スキルを身につけることで、現地就職など新たな道が開ける可能性もあります。
新卒で留学した後の就活におけるポイントは、次の3つです。
・インターンシップで就業経験をする
・英語力を高める
・専門の就職エージェントに登録する
厳しいこともありますが、新卒で留学するのはいましかできない選択です。
今回の記事を参考にしながら、自分の納得のいく進路を選べるよう、じっくり考えてみてください。
あなたはどのステップにいる?語学留学実現までの流れ
語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
- ステップ1:目星をつける
- ステップ2:相談する
- ステップ3:申し込む
- ステップ4:渡航準備
- ステップ5:出発!
留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
考えることが多い留学準備には、プロの伴走者を
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