アメリカの水は飲める?渡航前に知っておきたい水事情
ニューヨークにロサンゼルス、サンフランシスコ。アメリカは世界を代表する大都市が数多くあり、毎年多くの日本人が訪れる国です。様々な面で違いを感じられるアメリカの生活は普段日本で暮らす人にとって新鮮な気づきを与えてくれるでしょう。
しかしそんな違いの中には、日本人が注意しなければいけないものもあります。その一つが水。
日本では基本的に全国どこでも飲める水道水は、世界的に見れば飲めないのが一般的。誤って飲めばお腹を壊したりする恐れもあります。ではアメリカの水道水は飲むことができるのでしょうか。
今回はそんなアメリカの水事情を紹介したいと思います。これからアメリカへ行く予定のある方はぜひ参考にしてみてくださいね。
なお、アメリカの観光情報については下のページでまとめているので、おすすめの観光スポットや人気の料理などを知りたい方はチェックしてみてください。
アメリカのおすすめ観光スポットやイベント、グルメなどを紹介
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アメリカの水事情
アメリカでは各州によって基準も変わってきますが、世界で最も水道水の安全基準に厳しい国と言われています。
水道水は安全と言われている日本よりも遥かに水質基準が高く、日本では50項目と言われる基準項目がアメリカでは300項目ほどもあります。そのためアメリカの水道水は安全性が非常に高く、安心して飲める水道水といえるでしょう。
では、味はどうでしょうか。日本の水は柔らかでまろやかな口当たりの良い飲みやすい軟水ですが、アメリカは国土が広いため地域によって異なります。
アメリカで一番味が良いと言われる水道水の州ニューヨーク、サンフランシスコ等は軟水であるのに対し、テキサスではヨーロッパ並に硬度の高い硬水です。
硬水には多くのマグネシウム・カルシウムが含まれているので、日本で軟水に慣れていると海外で硬水を飲んだ時に不味く感じたり、お腹を壊したりする人もいるでしょう。行く地域の硬度を前もって調べておくと良いでしょう。
アメリカでも一般的なペットボトル飲料水
世界トップレベルの安全を誇るアメリカの水道水。しかし、アメリカでは水道水を飲料水として飲むことは少なく、ぺットボトルの飲料水を購入したり、浄水器を利用したりするのが一般的です。
そのためペットボトル飲料水の種類も豊富で、値段も安く購入しやすくなっています。500mlのペットボトル12~24本入りのパックで2ドル〜5ドル(554円)程度で購入できるのです。このお値段ならば、慣れない硬水でお腹を壊す心配をするよりも購入してしまった方が安心と言えるでしょう。
アメリカでも軟水は人気
アメリカでは軟水が人気があります。しかも日本同様、ピュアウォーターの人気もあり、天然ミネラルウォーターと同様に種類も豊富で、低価格で購入できます。
アメリカで一般的な天然ミネラルウォーターと言えば、日本でもおなじみの「クリスタルガイザー」。アメリカで最も美しい山のひとつに数えられる、カルフォルニア州の山々を水源とする、天然ミネラルウォーターです。
アメリカで水を飲む際に注意したいこと
アメリカの水質基準が高く、安全に水道巣を飲めるとはいえ、州によって水質基準が変わってきます。また、硬度も地域で変わるため、あらかじめ自分が行く先の硬度を調べておくことが必要です。
特に気を付けたいのが、レストランでもらうグラスの水です。レストランでお水を頼んだ時にくるお水は通常、水道水をグラスに入れただけのものです。地域によっては硬水ですので、「あー喉が乾いた!」といって大量に飲んだりしてはお腹を壊してしまいます。
レストランによっては、ボトル入りのお水をお願いするとボトルごと出してくれたりするので、不安な人はレストランで聞いてみましょう。
ちなみに、水を頼む際にただの「water」を頼むと水道水が出される場合があります。ボトル入りのお水をお願いしたい時は「bottled water」があるか聞いてみましょう。
もしも硬水を飲んで水あたりを起こしてしまったら
水を飲んだ時に、吐き気や腹痛、軟便や便秘になってしまうことを水あたりと呼びます。水に最近やウィルスが入っていることが原因だったりしますが、マグネシウムやカルシウムが多く含まれている硬水を飲んだ時にも起こります。
では、水あたりになってしまった時にはどうしたら良いのでしょうか。対処法をご紹介します。
対処法(1)下痢止めを飲む
水あたりになってしまったらすぐに下痢止めや胃腸薬を飲み、しばらく安静にしていましょう。アメリカで購入した薬を服用するのもいいですが、日本人の体質に合わない可能性もあるので、できれば日本で購入した薬を持って行くようにしましょう。
対処法(2)水分を取る
水あたりで下痢を繰り返していると脱水症状になる危険もあります。そのため水分はこまめに取ることをおすすめします。
また、この時水分補給には水ではなくスポーツ飲料を飲むことで体内に塩分も摂取できるので、スポーツ飲料を飲むと良いでしょう。
対処法(3)病院に行く
対処法(1)(2)を行なっても痛みが消えない場合は、現地の病院へ行きましょう。なお、アメリカでは救急車が有料となっており、エリアにもよりますが、平均で4〜5万円ほどの料金がかかります。
もし多少は体を動かす余裕があるようなら、病院へは自分の足で向かうことをおすすめします。医療事情を含めたアメリカの生活情報は以下の記事で紹介しているので、今お伝えした話をあわせてご確認ください。
アメリカの現地生活情報
まとめ
アメリカの水道水は世界的にもトップレベルの安全性で、安心して飲めることがわかりました。しかし、だからと言ってアメリカで水道水をガブガブ飲んで大丈夫、と言う訳ではありません。
日本で軟水に慣れている体は、硬水を飲むと胃腸のコンディションが崩れ下痢などの水あたりを起こすこともあるのです。アメリカではペットボトル飲料水が多く、安く普及しています。
渡航した際には飲料水を購入して飲むことで水あたり等の体調不良を避けましょう。
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