【理系学生の留学ガイド】大学の探し方から渡航のタイミングまで一挙解説します!
- 2019/12/27
「理系でも留学できるのかな……」
と悩む方は多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、理系でも留学することはもちろん可能です。留学することで専門知識を高められる、就活で有利に働くなど、メリットもたくさんあります。
しかしまだまだ留学する理系の人は少なく、情報も集まりにくいのが現状です。留学したくてもどのようにすればいいのかは、なかなか分かりにくいですよね。
そこで今回は、
- ・理系留学とはどのようなものなのか
- ・理系留学のメリット
などを解説します。
理系の学生や社会人の方は、今回の記事を参考に留学を検討してみてくださいね。
[目次]
理系留学とは、理系分野をさらに詳しく学ぶために留学すること
理系留学とは、物理や建築など理系分野を学ぶために留学することです。留学先の国でも自分の専門分野を学ぶことで、知識をさらに深めることができます。
基本的な留学先や流れなどは、一般的な英語留学と変わりません。ただし専門的なことを学ぶので、大学や大学院に通うケースが多いです。
理系留学するのはどのような人?
理系留学する人は、例えば以下の人です。
- ・大学生、大学院生
- ・研究者
- ・社会人
一般的には大学生、大学院生が多いです。
理系の学生や社会人こそ留学すべき理由やメリット5つ
次は理系留学のメリットとして、
- ・「理系×英語」は就活で武器になる
- ・専門分野をさらに深めることができる
- ・プレゼンテーションの技術を高められる
- ・専門分野をビジネスにする方法も学べる
- ・勉強以外に得るものが多い
の5つを解説します。
メリット1. 「理系×英語」は就活で武器になる
1つ目は「理系の人が英語を話せると、就活で武器になること」です。
実は理系の学生で、英語を話せる人はあまり多くありません。その中で英語を勉強することで、「専門知識」と「英語力」の2つの武器を持つことになります。専門知識に加え、英語力を高めることで、他の学生と差を付けることができます。
またこれから日本製品を海外に広めるに当たって、英語のできる人材は重宝されます。
就活でアピールできる武器が増えるため、採用につながりやすくなります。
メリット2. 専門分野をさらに深めることができる
2つ目は「専門分野をさらに深められること」です。
みなさんはそれぞれ専門分野をお持ちかと思いますが、その分野が発展している国が日本とは限りませんよね。最も研究が進んでいる国に留学することで、自分の知識をさらに深めることができます。
特にアメリカは、理系の大学のレベルが高いうえに、優秀な人材が世界中から集まります。レベルの高い留学生と切磋琢磨しながら勉強できるので、専門知識にさらに磨きがかかることが期待できます。
また多くの論文は英語で書かれているので、英語で専門分野を学ぶことで、論文を読むことに抵抗を感じません。留学によって、英語の難しい論文をスムーズに読むことが可能です。
専門分野と英語の知識が深まるので、研究をさらに進めやすくなるでしょう。
メリット3. プレゼンテーションの技術を高められる
3つ目は「プレゼンテーションの技術を高められること」です。
理系の方は学会など、人前で発表することが多いかと思います。しかし「発表は苦手」という方も多いのではないでしょうか。また、発表後の教授や学生からの質問が怖いという方もいらっしゃるかもしれません。
発表に緊張するのは、慣れていないからです。日本の学校では発表の機会が少ないので、日本人はどうしても緊張してしまうのです。
対して海外の授業は発言する人が多く、プレゼンテーションをする機会も多いです。人前で話すことが多いので、プレゼンテーションの技術がどんどん高まるだけでなく、人前で話すことに抵抗がなくなることが多いです。
メリット4. 専門分野をビジネスにする方法も学べる
4つ目は「専門分野をビジネスにつなげられること」です。
専門分野によっては、商品開発などビジネスにつながることがあるかと思います。特に薬品などの開発に、理系の学生の採用は欠かせません。
しかし日本では、技術や知識から利益を得る方法を習うことは、まだまだ少ないのが現状です。また理系の学生は研究に没頭することから、経営やマーケティングなどの知識に乏しいことがあります。
対して海外、特にアメリカはビジネスにつなげるチャンスに恵まれています。研究だけでなく、将来役に立つ知識を学ぶこともできるので、就活や仕事に良い影響を与えるでしょう。
メリット5. 勉強以外に得るものが多い
5つ目は「勉強以外に得るものが多いこと」です。
留学で得られるのは、専門知識だけではありません。
留学生活を通して例えば、
- ・問題解決力
- ・積極性
- ・コミュニケーション能力
などを身に付けることも可能です。
また海外で生活することで、日本を客観的に見つめられることも。自分の価値観や視野が広がるので、人間性の成長も期待できるでしょう。
理系留学する方法
続いては、理系留学の方法として、
- ・交換留学
- ・正規留学
- ・認定留学
の3つを紹介します。
方法1. 交換留学
1つ目は「交換留学」です。
交換留学とは、日本の大学と協定を結んでいる海外の大学に留学する方法です。期間はおよそ6ヶ月〜1年です。
交換留学のメリットは、現地大学の学費が必要ないこと。現在日本で通っている学校に授業料を支払っていれば、再び学費を支払う必要がありません。さらには奨学金も活用できるので、安く理系留学することが可能です。
ただしデメリットとして、卒業が6ヶ月から1年遅れること、そして留学する学校を選べないことがあります。留学先は自分が通っている日本の学校と協定を結んでいる学校に限られます。
また自分の学校内で、交換留学できるかどうかの選考を受ける必要があります。選考は留学の1年ほど前から進められるので、早い内から留学について調べることが欠かせません。
費用が安いぶん倍率も高くなることが予想されるので、しっかりと準備を進めておきましょう。
方法2. 正規留学
2つ目は「正規留学」です。
正規留学とは、海外の大学や大学院の入学試験を受けて、現地の学生と一緒に入学する方法です。日本の大学や大学院に入学するのと変わらないので、期間は2〜4年となります。
正規留学のメリットは、海外の学位が得られること。また留学後は海外就職できる可能性もあり、将来の選択肢が広がることも多いです。
ただし高い英語力が必要なうえに、卒業も簡単ではありません。また情報も少ないので、しっかりと調べておく必要があります。
不安な場合は、エージェントにサポートを依頼すると安心です。正規留学では学校選びやビザの申請、滞在先探しなど、手配しなければいけないことが多いです。勉強しながら自分だけで準備することは、簡単ではありません。
エージェントに任せられる部分は依頼して、効率よく準備を進めることも検討してみてください。
方法3. 認定留学
3つ目は「認定留学」です。
認定留学とは、日本の学校に在籍したまま留学する方法です。
認定留学のメリットは現地で取得した単位を、日本の学校の卒業単位として認定してもらえること。学校や講義にもよりますが、単位を認めてもらえるので卒業が遅れることはありません。必ず単位を認定してもらえるわけではありませんが、就活や卒業のタイミングを気にする人でも挑戦しやすい方法でしょう。
ただし単位認定には学校への申請が必要なこともあります。不安な人は、あらかじめ学校に問い合わせてみてください。
理系の学生や社会人はいつ留学する?おすすめの時期やタイミング
理系留学は、「大学院に在籍している間、もしくは大学院に進学するタイミング」がおすすめです。その理由は、学部時代に専門分野の知識、そして英語力を最大限まで高めておくことができるからです。
というのも学部時代に理系留学することもできますが、現地の授業は専門用語がほとんど、さらにはすべて英語。専門知識が多くて英語力もないと、授業を理解できません。授業が理解できないと、単位を認めてもらえない、卒業できない可能性があります。
対して大学院に通う頃には、ある程度の専門知識は身に付いているかと思います。また英語力も学部時代に勉強しておくことで、授業を理解し、課題もこなせるレベルまで高めることは可能です。
しっかりと知識を深めたうえで現地の授業を受けられるので、大学院のときに留学するのが最もおすすめです。
社会人の場合、仕事をやめて大学院に再入学するのが良いでしょう。
理系の学生や社会人が留学先を探すときのポイント3つ
続いては、理系の方が留学先を探すときのポイントとして、
- ・研究室の教授に相談する
- ・費用の高さは奨学金でカバーする
- ・学部時代に良い成績をキープしておく
の3つを紹介します。
ポイント1. 研究室の教授に相談する
1つ目は「研究室の教授に相談すること」です。
理系の留学先は、選択肢がそれほど多くありません。また前例も少ないので、情報もまだまだ少ないのが現状です。
しかし教授などさまざまな学生や教授と交流している人であれば、持っている情報も多いです。まずは研究室の教授に相談してみてください。
ポイント2. 費用の高さは奨学金でカバーする
2つ目は「費用の高さは奨学金でカバーすること」です。
理系の学部は、日本の学校に通うだけでも高い授業料が必要になりますよね。そのためさらに高額な費用が必要となる留学を、諦めている人もいるかもしれません。
理系留学に限らず多くの留学では、奨学金を活用できます。
奨学金には、以下のタイプがあります。
- ・日本政府や地方自治体が提供
- ・日本の企業が提供
- ・日本の学校が提供
- ・留学する国の政府が提供
- ・留学先の企業が提供
- ・留学する学校が提供
※返済が必要ない「給付型」と、返済義務が発生する「貸与型」があるので、この種類にも注意してください。
多くの奨学金プログラムで留学費用の全額や半額、もしくは数十万円ほどは負担してもらえるので、最小限の費用で留学可能です。
例えば「トビタテ!留学JAPAN」。日本政府が海外に留学する日本人を増やすために提供しているプログラムです。企業が提供する奨学金を使って留学できるので、費用を心配する必要がありません。
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ポイント3. 学部時代に良い成績をキープしておく
3つ目は「学部時代に良い成績をキープしておくこと」です。
実はアメリカやイギリスなど、国によっては入学試験がありません。学部時代の成績や推薦状、英語テストのスコアなどをもとに、入学を判断するからです。
早い内から留学を考えている場合、学部時代の成績をできる限り高めておくことも欠かせません。また勉強しておくことで、結果として留学中の授業も理解しやすくなります。
成績によって留学できる学校が限られるので、しっかりと勉強しておきましょう。
留学までに英語力アップ!理系の学生や社会人におすすめの勉強法3つ
理系留学では大学や大学院に留学するので、高い英語力が求められます。
そこでおすすめの勉強法として、
- ・学部時代に英語のテストを受けておく
- ・「ファウンデーションコース」や「コミュニティカレッジ」に通う
- ・語学留学をする
の3つを紹介します。
勉強法1.学部時代に英語のテストを受けておく
1つ目は「学部時代にTOEICやTOEFL、IELTSなど英語のテストを受けておく」です。
英語力は学部時代に、最大限まで高めておきましょう。先にテストの受験日などを決めておくことで、目的を持って勉強することが可能です。
またアメリカの大学や大学院に留学するには、TOEFLのスコアが欠かせません。定期的に受験して、英語力を高めておいてください。
勉強法2.「ファウンデーションコース」や「コミュニティカレッジ」に通う
2つ目は「ファウンデーションコースやコミュニティカレッジに通う」です。
実は海外では、大学や大学院に留学する人を対象に「大学準備コース」を設けていることがあります。準備コースに通っている間、英語力や講義、実験などに必要な知識とスキルを学びます。
現地で1年ほどの準備期間を設けられるので、実際の留学が始まってから慌てることがありません。また現地で勉強するので、強制的に勉強に集中できます。
海外では「ファウンデーションコース」や「コミュニティカレッジ」といわれているので、気になる方は調べてみてください。
勉強法3.語学留学をする
3つ目は「語学留学をする」です。
英語初心者は、理系留学の前に語学学校に通って、英語力を高めることが最もおすすめ。語学学校は先ほどのファウンデーションコースとは異なり、英語だけを勉強する学校です。1日あたり7〜8時間は英語に触れる環境となるので、集中して語学力を伸ばすことが可能です。
特にフィリピンなどアジア圏であれば、留学費用は高額になりません。1ヶ月あたり10万円ほどと、最小限の費用で集中して英語を勉強できます。
またフィリピンの語学学校は「スパルタ式」といわれる厳しいレッスンを提供しています。このレッスンを受けることで、スピーキングからリスニング、リーディングなど、英語のスキルをまんべんなく伸ばすことが可能です。
語学留学の手配が大変そうに感じるならば、エージェントを活用しましょう。エージェントにサポートを依頼することで、限られた時間で効率よく準備を進められます。
Schoolwithでも、語学留学などの相談を受け付けています。気になる方は、無料カウンセリングだけでも受けてみてくださいね。
まとめ
今回は、理系留学について解説しました。
おさらいすると、理系留学のメリットは以下の5つです。
- ・「理系×英語」は就活で武器になる
- ・専門分野をさらに深めることができる
- ・プレゼンテーションの技術を高められる
- ・専門分野をビジネスにする方法も学べる
- ・勉強以外に得るものが多い
そして留学する方法として、以下の3つを紹介しました。
- ・交換留学
- ・正規留学
- ・認定留学
あなたはどのステップにいる?語学留学実現までの流れ
語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
- ステップ1:目星をつける
- ステップ2:相談する
- ステップ3:申し込む
- ステップ4:渡航準備
- ステップ5:出発!
留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
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