アメリカと日本の文化の違い!特徴から注意点まで、渡航前に知っておきたい情報まとめ

「自由の国」として知られるアメリカ。エンターテイメントや政治、産業に至るまで世界を牽引する国の一つとして知られ、チャンスや刺激を求めて渡米する人も多いです。留学先としても根強い人気があります。

アメリカと日本は関係が深いですが、文化はまったく異なります。ほぼ単一民族の日本人と、移民によって誕生したアメリカとでは国民性もかなり違うため、初めてアメリカ人と出会った人は考え方や文化の違いに戸惑ってしまうこともあるでしょう。

今回は、アメリカに留学で渡航する方や、周りにアメリカ人の友人や恋人がいる方に向け、ここだけは押さえておきたいポイントを厳選しました。20個の文化の違いをそれぞれ詳しく紹介していきます。

なお、アメリカの観光情報については下のページでまとめているので、おすすめの観光スポットや人気の料理などを知りたい方はチェックしてみてください。
アメリカのおすすめ観光スポットやイベント、グルメなどを紹介

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アメリカ社会の特徴は?

まずは、アメリカがどのような国なのか、社会の特徴はどんなところにあるのかを確認していきましょう。

アメリカ社会の特徴

アメリカといえば「人種のサラダボウル」とも形容されることからも分かる通り、多くの民族で構成された国家です。イギリス・フランス系の白人や中南米系(ヒスパニック)、黒人、アジア人などさまざまな人種がともに暮らしており、ほぼ単一民族の日本とは大きく異なります。

アメリカの国民性

アメリカ人の多くに共通するのは、「自分の意見をはっきりと主張する」という点です。周りの空気を読む能力が大事にされる日本とは大きく違う点で、「個性(individuality)」を重んじ、権利や主張、夢などをしっかり語る人が多いです。

日本人から見ると違和感があるかもしれません。ですが、自分だけでなく他人の個性を尊重するのもアメリカ人に共通して見られる特徴です。

また、アメリカ人は「フレンドリー」な人が多く、社交性が高く、初対面でもすぐに仲良くなります。ハグやキスなどのボディランゲージが多いのもアメリカ人に共通して言える特徴ですね。

アメリカ文化の特徴(生活編)

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それでは早速アメリカ文化の特徴を解説していきます。まずは、アメリカ文化の生活面での特徴です。

特徴(1)サマータイム

アメリカに行く際に注意したいのが「サマータイム」です。日照時間の長い春〜秋にかけて時計を1時間早める施策(2019年は3月10日から11月3日がサマータイム期間)で、英語では”Daylight Saving Time(DST)”と呼びます。渡航前に、必ず時間調整を忘れないようにしましょう。

私も経験がありますが、すっかり忘れていて、大切な予定に遅れてしまった……なんてことがないようにくれぐれも注意してくださいね。ちなみに、ハワイにはサマータイムはありません。

特徴(2)アメリカ国内に時差がある

東西に長いアメリカでは、日本とは異なり、国内に時差があります。1時間ごと、本土に敷かれた4つのタイムゾーンにアラスカ、ハワイを加えた合計6つのタイムゾーンが設定されています。

特徴(3)家の中は土足で問題ない

これは日本との代表的な違いですが、アメリカ人は家の中でも土足で生活している人が多いです。アメリカドラマなどでは、ベッドやお風呂以外は土足で過ごしている姿を度々目にしますね。

ただし、最近は靴を脱ぐ家庭も増えています。アメリカ人の家を訪れる際は、玄関で確認したり、「履いたままでいいですか?」と声を掛けてみましょう。

特徴(4)厳しい喫煙制限

アメリカでは厳しい喫煙制限が課されており、ホテルのロビーやレストラン、バー、カフェなど、屋内の公共エリアはほぼ全て禁煙となっています。全館禁煙のホテルも近年増えてきているので、愛煙家のみなさんは注意してください。

特徴(5)レディファースト

アメリカはレディファーストの国です。男性が女性に対してホテルのドアを開けてあげたり、エレベーターでは女性に先に降りてもらったり、レストランで女性が座る際に椅子を引いてあげたりといった場面を目にします。

シャイな日本人からするとなかなか照れくさいかもしれませんが、アメリカではそれがスタンダードです。アメリカを訪れた際はぜひ挑戦してみましょう。

他にもアメリカではサンクスギビングデーなど、日本にはない生活文化があります。詳しくは下の記事で紹介していますので、もっとアメリカの生活文化について知りたい方はぜひ読んでみてください。

アメリカらしいイベント?サンクスギビングデー (収穫祭) の過ごし方や定番メニューを紹介|ボストン交換留学#04
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アメリカ文化の特徴(食事編)

続いて、食事の特徴を確認してみましょう。

特徴(6)ドレスコードに注意

アメリカは日本よりもずっとTPOに厳しい国です。レストランは食事だけでなく、豪華なインテリアやその場の雰囲気を含めて楽しむものという考えがあります。レストランの種類によっては、ジーンズやTシャツ、サンダルなどラフな服装は謹みましょう。

なお、アメリカのドレスコードは細かく分かれています。

「男性はカラーシャツにチノパン、女性は清潔感のあるブラウス+スカートやワンピースなど」といった程度の”Casual”から「男性はタキシード、女性はカクテルドレスやロングドレス」という”Formal Attire/Black Tie”まで、さまざまな種類があります。レストランに行く際には事前にホームページで確認するか、予約時に問い合わせてみると良いでしょう。

特徴(7)テーブル担当のウェイター・ウェイトレスがいる

これは「お金編」で紹介する「チップ」文化とも関わりますが、アメリカのレストランではテーブルごとに担当のウェイター・ウェイトレスが決まっています。注文や会計などをする際には、自分の担当を呼ぶようにしましょう。

特徴(8)片手で食べるのがマナー

アメリカでは、食事をする際、左手は膝の上に置くのがマナーとされています。レストランに行くと、みんな左手は膝の上に置いて、片手で食事をしています。

ナイフとフォークを使って切る際のみ、両手がテーブルの上にありますが、それでも切り終えたら右手だけで口に運ぶのがマナーなのです。

特徴(9)スープはすすらない

これはアメリカだけでなく、日本でもお行儀が悪いとされる行為です。アメリカでは、スープを飲む際に「ずずずっと」音をたててすするのはマナー違反にあたります。

ちなみに、スープは自分の方から遠ざけてスプーンですくって飲むのがマナーなので覚えておくといいでしょう。お皿を手に持って食べるのもマナー違反です。

アメリカ文化の特徴(買い物・お金編)

photo by:Sharkshock / Shutterstock.com

次は、買い物に関する特徴をチェックしましょう。

特徴(10)クレジットカード文化が浸透

アメリカでは、日本よりもクレジットカード文化が普及しており、ほとんどのお店でカード支払いが可能です。ただ、注意しておきたいのが「JCB」のカード。日本のカードブランドであるJCBは取り扱っていないお店が多いため、「VISA」か「Master」を1枚は用意するようにしましょう。

なお、以前は定番とされていた「トラベラーズチェック」は、手数料や紛失のリスクなどがクレジットカードより高く、あまり見かけなくなっています。

特徴(11)チップ文化

これも有名な日本との違いですが、アメリカはチップ文化があります。英語では”Tip(ティップ)”、”Service Charge(サービスチャージ)”、”Gratuity(グラテュイティ)”などと呼ばれています。この中でもアメリカで使われる機会が多いのが、日本人になじみの薄い英単語である”Gratuity”。例えば、伝票に”Gratuity Included”と記載されているケースがあります。

合計金額にチップが含まれているとのことなので、この場合はチップ不要となります。

余った小銭でチップを支払うのはマナー違反というのは、ぜひ覚えておきたいポイントです。失礼にあたるので、お札で渡すようにしましょう。アメリカを訪れる際には1ドル札を多めに持っていくと重宝します。

チップが必要なサービスや金額は、下記を参考してください。

・ポーター
ホテルのロビーから客室まで荷物を運んでくれるポーターに対しては、荷物1つにつき1ドル。
・ハウスキーピング
ホテルのシーツの張替えや清掃などをしてくれるハウスキーピングサービスに対しても、1ドル程度が相場。毎朝、ベッド横のテーブルに置いておくのがマナーです。
・タクシードライバー
料金の10〜15%がタクシードライバーに対するチップの相場。重い荷物を手伝ってくれた場合などは荷物1つにつき1ドルを加えて渡してあげると良いでしょう。チップは「気持ち」なので、良いサービスを受けた際はチップに還元するのがマナーです。
・レストランのウェイター・ウェイトレス
レストランのランクによってチップの金額は増減します。例えば、高級レストランの場合だと、25%以上チップとして支払うのがマナーなのに対し、一般のレストランだと、15〜20%程度が相場です。
アメリカのレストランでは、支払いは席で行うのが一般的。支払いの際にチップを担当のウェイター・ウェイトレスにわたすようにしましょう。ファストフード店やフードコートなどではチップは不要です。

アメリカでのチップについては以下も参考にしてください。

【完全版】アメリカのチップの相場と渡し方まとめ
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アメリカ文化の特徴(交通編)

次は、交通に関する文化の特徴です。

特徴(12)道路は右側通行

アメリカは日本と異なり右側通行・左ハンドルです。国際免許証は各都道府県の警察署または免許センターで申請できますが、慣れない運転環境になるので交通事故にはくれぐれもご注意くださいね。旅行の際には、交通事故までカバーする海外旅行保険に入ることをおすすめします。

特徴(13)マイル表示

アメリカでは距離・速度の単位は「マイル」。日本では「メートル」が主流なのでイメージしづらいですが、1マイルは約1.6㎞です。標識やナビゲーションの案内は、㎞とマイルを混同しないように注意しましょう。

アメリカ文化の特徴(人付き合い編)

続いて、人付き合いの際に気を付けたいポイントをチェックしていきます。

特徴(14)ハグ

アメリカでは異性・同性関係なく、親しい人同士でハグをします。フレンドリーなアメリカ人の間では、出会った際、別れる際などにハグをするのが普通なのです。

注意したいのは、男性から女性へのハグは基本的にマナー違反ということ。女性からハグを求めてきた場合のみ応じるようにしましょう。

特徴(15)握手

握手の起源は、中世ヨーロッパにおける挨拶だと言われています。右手で握り合うことで武器がないことを意味し、互いに仲間だというジェスチャーです。

アメリカではビジネスの現場などで、はじめましての挨拶の際や別れの際などに行われる場合が多いです。ハグと握手、同じようなシチュエーションで行われますが、「ビジネスでは握手、親しい人との間ではハグ」とおぼえておくと良いでしょう。

アメリカ文化の特徴(ジェスチャー編)

アメリカ人と聞いて、ジェスチャーの多さを思い浮かべた人もいると思います。知っておきたいポイントを解説します。

特徴(16)「招き猫」は「あっち行け」

注意したいのが、手招きをする際のジェスチャー。日本風に手のひらを下にして「招き猫」のように手招きをするとアメリカではまったく逆の”Go way!(あっちに行け!)”という意味に。手招きをする際は、手のひらを上に向けて指を手前に動かすようにしましょう。

特徴(17)人差し指と中指を交差

人差し指と中指を交差させるジェスチャーは”Good luck(幸運を)”を意味します。このような「スラング」とも言えるようなジェスチャーはこの他にも数多くありますので、気になる方は調べておくと、話のネタになるかもしれません。

アメリカ文化の特徴(学校生活編)

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学校生活で知っておきたい特徴を解説してきます。

特徴(18)自主的な授業が多い

日本の授業といえば、先生が黒板に板書してそれを1時間〜1時間半聞くというどちらかといえば受け身な授業が中心です。それに対しアメリカは、学生が主体となってディスカッションを行うなど、主体的な授業が多いです。

皆それぞれ自分の意見を主張するのもアメリカの学生の特徴です。戸惑うシーンもあるかもしれませんが、郷に入っては郷に従えというように、自分の主張をはっきりを伝えることが大事ですよ。

特徴(19)予習が大事

復習を重視する傾向にある日本に対し、アメリカの学校では予習もしっかりとする必要があります。予習も含め、毎週の課題がたくさん出るのがアメリカの学校の特徴です。

特徴(20)先生との距離が近い

ディベートなど学生主体のクラスが多いことから、先生との距離が近いのもアメリカの学校の特徴です。廊下を歩いていると”Hi!〇〇(名前)”などと気さくに声をかけてくれ、日常会話をするなんてことはしょっちゅうあります。

詳しいアメリカと日本の授業の違いについては、下の記事で紹介しているのであわせて参考にしてみてください。

驚きの連続… アメリカと日本で大学の授業スタイルはどう違う? | ボストン交換留学#02
アメリカのボストンに8月末から交換留学しているMayukoです。大学での授業の進み方はアメリカと日本では大きく異なり、慣れるのには時間がかかります。今回はそんなアメリカでの学校生活の様子、特にアメリカと日本の大学生活の違いについてフォーカスしながら紹介していきます。違いを知ることで留学生活をイメージしやすくなり、留学に向けての準備をしやすくなるかと思います。
2018/11/16
留学方法・時期・期間

アメリカの文化まとめ

アメリカの文化について、主に日本との違う点を中心に紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?アメリカと日本は関係が深いとはいえ、日常生活から食事、学生生活など意外と知らなかったことも多いと思います。

アメリカはその歴史から文化の違いに寛容な国です。実際に訪れる際には、最低限のマナーは把握したうえで、「文化の違いを楽しむ」という心構えで楽しむことを忘れないようにしてください。

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    この記事を書いた人

    Ayaka

    編集者・ライター。18歳の時に初めてタイを訪れてから、ひとり旅に魅せられ以後ライフワークに。「Where am I?」すら英語にできないレベルから、10年経って、ようやく普通の会話には困らないレベルになりました。夢の海外移住のためもう一歩上の英語力を目指して日夜勉強中です。

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