TOEICのスコアアップの鍵は単語力!スコア別の単語勉強法も解説します
- 2023/09/14
TOEICの対策にあたって、欠かせないのが単語力の底上げです。しかし、いざ分厚い単語帳を目の前にすると、なかなか暗記が進まず、何から手をつけて良いのか分からなくなっている人もいるのではないでしょうか?
単語学習は間違った方法では効果が上がりづらく、勉強もなかなか続きません。単語力アップには効果的な勉強方法を知って、集中して取り組むことがポイントです。
単語力を上げてTOEICのスコアを上げたい人、単語帳1冊の暗記ができなくて困っている人などは、ぜひこの記事を参考にしてください。
[目次]
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なぜTOEICには単語学習が欠かせないのか?
単語学習というのは地道で、暗記が苦手な人ならなおのこと避けたくなるでしょう。しかし、残念ながらTOEICの対策では、最初から最後まで単語学習は欠かせません。
以下ではなぜ単語学習が欠かせないかの理由を解説します。同時に効率的に学習するためのポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
TOEICの頻出単語を覚えていれば解ける問題が多い
TOEICのリーディングテストでは、必ず語彙問題が含まれます。単語やフレーズさえ知っていれば正解できる問題が少なからず出題されているため、単語の暗記はスコアアップにつながりやすいと言えます。
パート5の短文穴埋め問題では特にその割合が高く、前置詞などを伴うコロケーションの理解を問う問題がよく出題されます。また、難しめの単語が選択肢に並び、その意味の理解を問うタイプの問題もあります。
長文穴埋め問題のパート6でも、語彙問題が出題されます。ここでは、indeedやhenceといったつなぎの言葉となる接続詞や副詞を問うタイプが多いです。読解問題のパート7でよく問われるのは、本文中の語句の言い換えを選択するタイプの語彙問題です。
単語やフレーズの知識は、そもそもTOEICを受験するにあたって必須です。語句を知らないと、問題を理解できないため解けません。もちろん知らない単語やフレーズに出会っても前後から推察して正解を導き出せますが、時間がかかります。特にスピード勝負が必要となるリーディングパートでは、できるだけ知らない語句が少ない方が有利です。
TOEICではよく出題される頻出単語があり、頻出単語が収録されたTOEIC専用の単語帳を選んで、その1冊を覚えることを目標に学習すれば、効率的にスコアアップにつなげられますよ。
ただ、単語は覚えてもすぐ忘れてしまう
単語学習は単語帳を1度読めば終わりかというとそうではありません。どのレベルの人もTOEICの対策ひいては英語学習をする限り、単語の勉強は欠かせないと言えるでしょう。なぜなら、1度暗記してもすぐ忘れてしまうからです。
忘れてしまうのは人間である限り仕方がないことです。語句は覚えては忘れを何度も繰り返すことで、記憶に定着させていくしかありません。しかし、記憶の定着のメカニズムを知っておくと、単語学習は劇的に効率アップします。
人が何かを学んだ時に経過時間に伴って、どれだけ忘れるのかを示した「エビングハウスの忘却線」というものがあります。それによると、人は学んだあと20分後には42%忘れ、1時間後には56%、1日後には74%、1週間後後には76%忘れるというのが記憶のメカニズムとのことです。(※1)
「1度覚えたものはできるだけ24時間以内に再度見直す」といったように、このセオリーを活用して、短期間の間に何度も覚え直しをすることで、効率良く知識を記憶に定着させることができるはず。単語は繰り返しの学習が必要となりますが、「エビングハウスの忘却線」のメカニズムを理解した上で取り組むと暗記が捗ります。
【TOEICの現スコア別】弱点と単語力をアップさせる勉強法のヒント
TOEICのスコア別に、そのレベルでありがちな単語力の弱点とその対策としての勉強法を解説します。自身の現在のレベルと照らし合わせて、今後の単語力アップに役立ててください。
TOEICスコア600未満
TOEIC600点というと、目安として高校英語ができて大学受験に挑めるレベルです。また、英語力のアピールとして履歴書にかけるギリギリのラインでもあります。これらから考えると、600点に満たないということは高校までの基本的な英語力が不十分と言えます。
TOEICのスコアが600未満の人は、中学高校までの基本的な単語から勉強を始めると良いでしょう。無理をしてレベルの高い単語帳に手を出すと、知らない単語だらけで挫折の原因になります。書店で単語帳を探すときは、TOEICの棚を探すより、中学高校の英語の参考書コーナーをチェックするのがおすすめです。
600点未満の人は、英語学習自体が苦手な人も少なくないのではないでしょうか。中学や高校向けの参考書だと、カラーだったりイラストがあったりと読みやすいものが多いので、まずはそこから焦らず英語学習に慣れていきましょう。
TOEICスコア600〜730
TOEIC600点のレベルの目安は、高校英語を理解し大学入試を受けられるくらいです。730点くらいになれば、基本的な英語は理解しているとみなされるでしょう。会社でもそこそこ英語力のアピールは可能です。
このスコア帯の人が書店で単語帳を選ぶなら、TOEICのコーナーにあるものが良いでしょう。単語帳のレベルは、750点くらいを目指すものがおすすめです。あとで紹介する参考書の「金のフレーズ」を、ぜひチェックしてみてください。知っている単語がいくつか載っているくらいのレベルだと、難しすぎず継続して学習を進めやすいです。
また、TOEICの練習問題や過去問を解いたら、その中で出会った知らない語句、特に問題の正誤に関わる部分で分からなかった語句は、別のノートに書き出してその都度覚えるようにすると良いでしょう。
過去問で出会った語句は、本番の試験でも出会う可能性があります。このやり方の場合、1回に覚える語句の数はそんなに多くないはずなので、無理をあまり感じない程度に語彙数を増やせて語彙のレベルを高めていけるでしょう。
TOEICスコア730〜860
TOEIC 730〜860点の人は、一般的な目安として大学の教養レベルやそれ以上の英語力があるとみなされます。英語を使った簡単な業務をこなせる実力のある人もいるでしょう。
このレベルの人がさらに語彙力をつけるなら、レベルの高い新たな単語を意識して覚える必要があります。単語帳を選ぶ際は、900点以上を目指すような難易度の高いものが良いでしょう。
TOEICの練習問題や過去問を解いたら、正誤に影響する部分かどうかに関わらず文章の中で出会ったすべての知らない語句をノートに書き出して、オリジナルの単語帳を作るのがおすすめです。一見太刀打ちできなさそうなレベルの語句を発見できることがありますよ。
難しくて挫折しそうになる語句との出会いは増えますが、ぜひ次の章で紹介する単語の勉強方法を参考にして頑張ってみてください。
TOEIC900の私が実践したTOEIC単語勉強法
私が実際に意識して取り組み、効果を実感できた単語の勉強方法を3つご紹介します。「暗記が苦手で単語がなかなか覚えられない」という初級者から「レベルが高すぎてこれ以上の語彙力拡張に挫折しそう」という上級者まで試してもらえる内容なので、ぜひ参考にしてください。
効果的な暗記方法で取り組む
まずは、効果的な暗記方法を知ることが大切。おすすめは以下の方法です。私はこのやり方をしたときに、初めて単語帳1冊の暗記を成し遂げることができました。
また語彙力がアップしたことで初見の英文読解が怖くなくなり、英語の成績も目に見えて上がりました。
(1)初見で50単語くらいを30分くらいで覚える
初めて見る単語は全然頭に入ってこないことがよくありますが、長くても30秒程度で切り上げて次に行きましょう。1回目で覚えきれなくても気にせず、どんどん進めていくのが大切です。ポイントは、大量の単語を短時間で確認することです。
(2) 半日中、遅くても24時間以内に1で覚えた単語をどれだけ覚えているかテストする
ステップ1の単語を覚えているかどうか、パッパッと素早く確認していきます。全然覚えられていないことはよくあることなので、めげないでくださいね。
ただし2回目以降に見るときは、「次こそ暗記するぞ」と意識しながら行いましょう。ポイントは、数時間おきくらいのこまめさで何度も確認テストをするのをくり返すことです。私は夜寝る前に(1)を行い、朝起きてすぐに(2)を繰り返したら暗記がすごくはかどりました。
(3)ステップ1と2を3〜5日くらい繰り返したら、次は数日後に覚えているかテストする
ここで暗記できていなかった単語はチェックして、その単語を集中的に半日中や遅くても24時間以内に再度こまめに確認するのを繰り返します。
このステップまできたら、これと平行しながら、次の新しい50単語の暗記を1のステップから始めても良いです。
例文で音声を聞いてイメージしながら覚える
単語帳は、単語とそれを使った例文が一緒に掲載されているもの、さらに単語だけでなく例文の音源もあるものを選びましょう。以下のやり方をすることで、いつのまにか例文のイメージとともに単語の意味がしっかりと頭に刻まれ、暗記がはかどりました。さらにリスニングのトレーニングにもなりました。
(1)単語帳に掲載されている例文を見ながら、該当の例文の音声を聞く
この時、例文の文の構造や文法、分からない単語などがあれば、立ち止まってきちんと理解するようにします。
(2)単語帳の例文を見ながらその音声を聞くのを、スキマ時間にくり返す
文章を聞いて、その内容のイメージが頭に浮かぶようになるまでくり返し聞くのがポイントです。例文の暗記は特に意識せず聞きます。慣れてきたら、音声を聞きながら自分も発声をするとリスニングのトレーニングになります。
(3)慣れてきたら音だけを聞き、例文の内容をイメージする
このとき音だけを聞きながら音声を追いかけて例文の発声をするとリスニングのトレーニングにもなります。このステップは一気に難易度が上がって挫折しやすくなるので、その場合は2をくり返すのでも良いでしょう。
「気がついたら例文自体も暗記していた」くらいまで繰り返すと、単語だけでなくその文の構造も頭に入り、英作文をするときに例文を応用した英文をアウトプットできるようにもなりました。一石三鳥くらいの効果があるおすすめの勉強法です。
接頭辞、語根、接尾辞で覚える
英語の単語を構成する要素には、接頭辞、語根、接尾辞の3つがあります。この知識があると、新しい単語を覚えやすく、知らない単語に出会っても意味を推測しやすいというメリットがあります。
接頭辞、語根、接尾辞の例とそれを使った単語の例は以下のとおりです。例に挙げている単語を見ると、使われている接頭辞、語根、接尾辞の意味が含まれているのが分かりますよね。
<接頭辞:単語の頭につく要素>
・pre-(先に、前に)→例:precede(先に立つ)
・ex-(外に)→例:export(輸出する)
<語根:単語の真ん中につく要素>
・spect(見る)→例:prospect(展望)
・pose(置く)→例:impose(負わせる)
<接尾辞:単語の後ろにつく要素>
・-able(能力)→例:capable(有能な)
・-less(できない)→例:careless(不注意な)
私はさまざまな単語でよく使われている接頭辞、語根、接尾辞は気がついたらその都度調べて、意味をインプットしました。
そして新しい単語に出会ったら、どんな接頭辞、語根、接尾辞が使われているのかを見て、その単語の意味とどう結びついているのか想像しながら単語を覚えました。
接頭辞、語根、接尾辞の知識も少しずつ増やすことで、新しい単語の出会いが楽しく、じわじわと語彙力アップにもつながったと思っています。
【厳選】TOEIC単語力アップにおすすめの単語帳・アプリ
ここからは、TOEICの単語力アップにおすすめの単語帳とアプリを紹介します。勉強しやすく、なおかつ効果も実感できると感じた厳選のツールを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
単語帳:金のフレーズ
「TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ」は、TOEICの厳選された頻出単語が収録されたおすすめ単語帳で、「TOEICの単語帳ならまずこれ!」なバイブル的な単語帳です。
この単語帳は、600点、730点、860点、990点と目標とするスコアレベルに合わせて覚えるべき単語が掲載されている点が特徴です。この1冊で初級から上級レベルの単語をカバーできますよ。
また一つ一つの単語には、日本語の意味と例文、品詞、発音記号、関連語が掲載されています。他の単語帳の中には、1つの単語に対して辞書のように細々と意味や例文、関連語などが書かれているものもありますが、それだと勉強に慣れていない人はとっつきにくく、挫折の原因になりやすいと思います。
しかし、「金のフレーズ」は必要な情報を押さえつつも、すっきりとした情報量のため見やすくて勉強が継続しやすい点が魅力です。音源はスマートフォンに無料ダウンロードすることも可能です。
<厳選単語帳>
TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ
アプリ:スタディサプリEINGLISH TOEIC®️L&Rテスト対策
「スタディサプリ ENGLISH」は、スマートフォンでオンラインの英語学習サービスが手軽に利用できるアプリです。1回約3分から勉強に取り組めるため、ちょっとしたスキマ時間も有効活用できます。学生だけでなく忙しい社会人の方にもおすすめのツールです。
このアプリでは、問題を解いたあとAIによって自身のランクを判定し、最適な問題を出題してくれるため、効果的に苦手分野の克服に取り組めます。初級者から上級者まで幅広いレベルに対応した勉強ができるのも魅力です。
またTOEICの演習問題は約20回分も収録されているため、たっぷりトレーニングが可能。さらにカリスマ英語講師による約580本の講義動画も視聴できるため、苦手な文法事項などもここで改めて学び直しができ理解を深めることができるでしょう。
またリスニング力をアップしたい人にぴったりな学習方法の、ディクテーションとシャドーイングの練習ができるのもおすすめポイントです。このアプリの利用にはプランへの申し込みが必要となりますが、初回は7日間無料で利用できます。ぜひお試しで気軽に使ってみてはいかがでしょうか。
<厳選アプリ>
まとめ
今回は、TOEICのスコアアップに欠かせない単語力アップのための勉強方法や、著者の体験談にもとづく効果的な単語勉強のやり方、勉強のツールなどを紹介してきました。
効果的な単語勉強には、まず自身のレベルにあったもので、なおかつ例文や音源などもある単語帳を用意することが大切です。
そして無計画に暗記をするのではなく、大量の単語を短時間で確認し、こまめに何度も見返して短期集中で取り組むことで、効果的にインプットができます。単語学習の悩みを解消し、TOEICで目標スコアを獲得したいという方は、ぜひこの記事を参考にして英語学習をさらに進めてください。
あなたはどのステップにいる?語学留学実現までの流れ
語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
- ステップ1:目星をつける
- ステップ2:相談する
- ステップ3:申し込む
- ステップ4:渡航準備
- ステップ5:出発!
留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
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【参考文献一覧】
※1...ツギノジダイ「エビングハウスの忘却曲線とは 最適な復習タイミングと注意点を解説」(参照日:2023-8-18)