【例文あり】交換留学で必須の学習計画書の書き方と日本語・英文テンプレートまとめ!合格のポイントも解説します
- 2021/09/11
「留学に向けて学習計画書を準備しなきゃ」
「でも、学習計画書ってどうやって書くんだろう……」
とお悩みではありませんか?
学習計画書は、留学の可否を審査するために求められる書類です。なぜ留学したいのか、現地でどんなことを学びたいのかなど、自分の想いや計画をまとめます。交換留学の審査だけでなく奨学金の申請時に求められることもあります。
つまり「この人は留学するにふさわしい」と思ってもらえる学習計画書の作成が必要です。
そこで今回は、
・学習計画書が重要な理由
・必要な5つの項目
・作成の流れ
・参考になる情報
・例文
・計画書を書くときのポイント
を順に紹介します。
採用されやすい内容や書き方、必須項目、ポイントも細かく解説します。ぜひ今回の記事を学習計画の作成に活かしてくださいね。
[目次]
学習計画書ってそんなに大切?なぜ留学に必要なの?
最初に、留学になぜ学習計画書が必要かを解説します。
学習計画書は留学できるかどうかを左右するもの
学習計画書は、主に大学・大学院への交換留学に必要で、学校があなたの留学の可否を審査するために求められる書類です。
学習計画書には、留学中に何を学び、どのような活動をするのかを盛り込みます。そして留学中の経験を帰国後にどのようにして活用するのかまで、具体的にまとめます。
学習計画書で求められるのは、主に次の5つです。
・留学する理由
・現地で学びたいこと
・抱負
・これまでの経験
・留学後の自分の姿
フォーマットや内容は学校によって異なるため、募集要項をよく確認しておきましょう。
学習計画書をしっかりと考えるべき理由
学習計画書の出来によって、留学できるかどうかが決まります。
その理由は、次の2つ。
・目的や目標が定まっている方が採用されやすい
・留学へのやる気を伝えるチャンスになる
交換留学の場合、誰でも留学に行けるわけではありません。ほとんどの場合、学内の選考を経て、大学の代表として海外に派遣されます。
大学としては、しっかりと勉強する意欲がある、将来に貢献してくれる人の方が「帰国後の学業や研究に貢献し、大きな成果を出してくれる」と期待できます。「なんとなく留学したい人」よりも、「留学で叶えたいことがある人」の方が、応援したくなりますよね。
他の応募者と成績や語学レベルが一緒だった場合、学習計画書をきちんと作っていた方が共感を得やすく、留学のチャンスを得る可能性も高まります。
留学の学習計画書を作る前にまず考えるべき5つのこと
学習計画書には、書き始める前に考えるべき5つのことがあります。
・留学する理由
・研究テーマ
・計画
・抱負や決意
・帰国後の進路
この5つを明確にしておくと、より内容のある学習計画が完成します。1つずつ解説しますね。
項目(1)留学する理由
まず、留学したい理由を明確にします。
よく「とりあえず留学したい」「進路に悩むから一旦海外に行きたい」という理由を聞きますが、これでは採用されません。留学は、将来の目的・目標を達成するための手段。海外で専門ジャンルを勉強し、その知識を研究や仕事に役立てるものです。
あくまで「将来〇〇の仕事をしたいから、留学先で勉強する」など、留学を手段として意識する必要があります。
項目(2)留学中の研究テーマ
次は「留学中に勉強したいテーマ」を考えましょう。例えば「経営学」「民俗学」などです。
ポイントは「自分の専攻との一貫性をアピールすること」。
例えば大学の専攻が経営なのに、留学先で心理学を希望すると関連性が見えません。勉強したい理由に信ぴょう性がなくなり、熱意も伝わりにくくなります。
項目(3)留学中の具体的な活動
留学中の学習計画は、「将来の目的を達成するために何が必要か」を軸に考えることがポイントです。ゴールから逆算すると、現地で行うべき具体的なアクションも見えやすくなります。
具体的な活動には、次のようなものを入れるのがおすすめです。
・留学中の履修科目
・インターンシップ
・ボランティア活動
講義だけでなく、勉強したい事柄に関連した実践も加えるといいでしょう。インプットとアウトプットを意識して活動内容を決めましょう。
項目(4)留学中の抱負、決意、目標
目標や抱負は「留学の目的を達成するための行動・計画」をベースに考えるのがおすすめです。
将来の目的を達成するためには、留学中にどんな行動が必要なのか考えて、抱負に落とし込みましょう。
項目(5)帰国後の計画や進路
留学後に何をするのか、どんな仕事に進むのかを明確にしておくことも大切です。
例えば、
・卒業論文で研究を深め、学会で発表する
・専攻に関連する業界に就職し、新製品を開発したい
・現地で学んだことをもとに、国際問題の解決に励みたい
などです。
ポイントは「社会にどのように貢献できるのか」。
「成功したい」「お金持ちになりたい」といった自分の利益や成長ではなく、留学で得た経験や知識をどうやって社会へ還元できるかを書けると、審査員にも響きます。
留学に向けた学習計画書を作成する流れ
次は、学習計画書を作成する流れを4ステップに分けて解説しますね。
ステップ(1)先輩の学習計画書などを参考にする
自分の学習計画を書く前に、過去に留学した先輩の学習計画書を参考にしてみましょう。大学の国際課、もしくは知り合いに直接頼むと閲覧できることがあります。
先輩の学習計画書は、次の2パターンを確認します。
・合格した先輩
・落選した先輩
合格した学習計画書にあり、落選した学習計画書にないものが、選ばれるためポイントです。
「合格した計画書は内容が具体的だった」という声をよく聞きます。どの程度まで具体的な計画を練っているかをチェックしてみてください。
ステップ(2)書き出しながら想いや計画を整理する
いよいよ計画書の執筆を開始します。思いつくままに留学に対する想いや計画を文字にしてみましょう。
この段階では、キレイにまとまっていなくても問題ありません。書けるだけ書いて、その後整理すれば大丈夫です。
ステップ(3)留学計画のフィードバックをもらう
一通り留学計画書が書けたら、友達や教授など第三者からフィードバックをもらいましょう。客観的な改善点が分かります。
自分以外の人に見てもらうことで、何度見返しても分からなかった改善点が見え、よりよい学習計画が出来上がっていきます。
ステップ(4)修正を繰り返して完成させる
フィードバックをもらって直して終わりではありません。さらに修正を繰り返し、学習計画書を完成させましょう。
学習計画書は、短期間や1回で完成するものではありません。何度もブラッシュアップして、やっと伝わりやすい計画書を作ることができます。
留学のチャンスを得るためには、納得いくまで修正を繰り返してみてください。
学習計画書を作成するときに参考になるもの3つ
次に、学習計画書を作成するときの参考として、
・自己分析
・大学の理念や教育方針
・先輩の体験談
の3つを紹介します。
参考になるもの(1)自己分析
自己分析は、学習計画書の「留学する理由」「研究テーマ」「帰国後の進路」に役立ちます。
留学したいと思ったきっかけや帰国後の進路は、これまでの経験を軸に考えると明らかになるためです。
まずは自分の過去や現在をしっかりと深堀りし、未来の姿をハッキリとさせましょう。そうすると、現地でやるべきことが見えてくるはずです。
参考になるもの(2)大学の理念や教育方針
通っている学校と現地の大学の理念や教育方針なども参考になります。
その理由は、次の3つ。
・自分の大学の代表として派遣されるから
・専攻とやりたいことはリンクしている必要があるから
・シラバスから身に付くスキルが分かるから
まず交換留学は、大学の代表として派遣されるため、「大学に貢献してくれるかどうか」も重視されます。理念や教育方針に沿った理由や計画を書いている方が、帰国後の活躍をイメージしてもらいやすいです。
また現地大学のシラバスなどから、どんなスキルが身に付きそうか予測することもできます。授業内容は将来に役立ちそうか確認しておくと、計画書に一貫性も生まれます。
参考になるもの(3)先輩の経験談
交換留学などを体験した先輩の体験談も参考にしてみましょう。
内容はもちろん、「どんなことを考えて書いたか」「実際に留学してどうだったか」など、言葉でしか聞けない部分を聞くのがおすすめです。
特に現地での生活や授業などは、経験者にしか分かりません。実際の授業などを聞いておくと、身に付くスキルもイメージしやすくなるでしょう。
留学に向けた学習計画書の書き方例とテンプレート
次は、実際に学習計画書に必要な内容を、日本語と英語の例文やテンプレートとあわせて紹介します。今回は、海外で教育を学びたい学生が書いているものと想定しました。
項目(1)留学する理由、その国に留学する理由
まず派遣先の大学や国に留学したい理由を書きます。
日本語
私がデンマークに留学したい理由は「フォルケホイスコーレ」という北欧独自の教育制度を現地で学びたいためです。
「フォルケホイスコーレ」は生徒の知の欲求を満たす場として作られています。民主主義に近い考え方をもとにしており、試験や成績は一切ありません。
どのような教育か知るために、現地に留学したいと考えています。
英語
理由は、次のようなフレーズで伝えられます。
・There is a reason to〜(〜する理由があります)
なぜ留学したいのか、シンプルにまとめてみてください。
項目(2)留学中の研究テーマ
留学中の研究テーマは、実際のシラバスなどを参考にしながら書いてみましょう。
日本語
留学中は「デンマークの教育制度や評価方式」について研究します。
デンマークの教育は、日本と異なる部分があります。違いを実際に体感し、日本の教育に貢献できる部分を考えたいです。
現在教育学部に通っているため、これまでの授業内容も参考にしながら研究を深めます。
英語
研究テーマなどは、次の英文を使用しましょう。
・I would like to learn〜(〜したい、〜を学びたい)
「want」も「〜したい」という意味がありますが、「would like to」の方が丁寧な言い方になります。
項目(3)留学中の具体的な計画
次は、留学中の計画を伝えましょう。複数ある場合は、1つずつ整理しながら伝えることが重要です。
日本語
留学中に成し遂げたいことが2つあります。
1つ目は「デンマークの教育の歴史を学ぶこと」。昔から現在のスタイルだったのか、どのように変化したのか理解し、日本でも取り入れられることを探します。
2つ目は「現地でボランティア活動に参加すること」。子どもと接しながら学びを実践することで、教師に必要なスキルを身に付けます。
英語
計画を伝えるときは、順序立てて説明しましょう。
・At first,〜(1つ目は〜)
・The second,〜(2つ目は〜)
項目(4)留学中の抱負、決意、目標
次は留学中の目標を書きます。シンプルで簡潔にすると、分かりやすいです。
日本語
留学中は現地の実践に関する論文を英語、日本語問わずできる限り読み、日本の教育との違いをまとめます。そして卒業論文として発表し、日本の学生にデンマークの教育や良い点を伝えたいです。
英語の論文も読み進められるように留学までにTOEICスコアを900点まで伸ばし、高い英語力を身に付けます。
英語
目標は次の英文で表現できます。
・My goal is〜
・My object is〜
「object」の方が、より書き言葉に使われることが多いです。
項目(5)帰国後の計画や進路
最後に、帰国後の進路などをまとめましょう。
日本語
帰国後は日本とデンマークの教育の違いを研究し、論文で発表したいと考えています。
また教員免許を取得し、デンマークで学んだ教育方法を実践しながら、生徒が豊かでいきいきと学ぶ環境作りに努めたいです。
英語
未来のことを伝えるには、次の表現を取り入れてみてください。
・I would be glad to〜(〜できると嬉しい)
「I would like to〜」と似ていますが、少し控えめな表現になります。
留学に近付く学習計画書の書き方や合格のポイント3つ
最後に、学習計画書のポイントとして、
・結論から書く
・数字を使う
・正しい英文で書く
の3つを解説します。
ポイント(1)結論から書く
学習計画書を作成するときは、結論から書くことを意識しましょう。
ダラダラとした文章は、なかなか最後まで読まれません。読みにくい文章は、結論が最後の方に書かれていることが多いです。
読みやすくするには、PREP法を参考にするのがおすすめです。
・Point(結論)
・Reason(理由)
・Example(例え)
・Point(再び結論)
最初に結論があると「いまはこの話をしているんだな」と理解しやすくなり、その後の文章も頭に入りやすいです。
ポイント(2)数字で具体的に表現する
学習計画書では次のように、数字を使って具体的に解説しましょう。
悪い例:留学を実現するために、毎日英語をたくさん勉強しました。
良い例:留学を実現するために、毎日5時間は英語を勉強しました。
「たくさん」という表現は、人によって思い浮かべる量や時間が異なります。数字にすることで認識を統一し、具体的なイメージを持たせることが可能です。
ポイント(3)正しい英文で書く
学習計画書の英文の部分は、ネイティブから見て正しい英語で書くようにしましょう。現地の大学に提出する場合、正しい表現でないと伝わらない可能性もあるためです。
チャンスがあれば、ネイティブの先生にチェックしてもらうことを検討しましょう。ネイティブの知り合いがいなくても、例えばオンライン英会話や留学経験のある日本人に見てもらうだけで、ぐんと内容がよくなります。
まとめ
今回は、留学の学習計画書の書き方や例文を紹介しました。
学習計画書に必要な項目は、次の5つです。
・留学する理由
・研究テーマ
・計画
・抱負や決意
・帰国後の進路
また学習計画書のポイントとして、次の3つをお伝えしました。
・結論から書く
・数字を使う
・正しい英文で書く
シンプルかつ論理的な文章にすることで、相手も読みやすく、あなたの想いが伝わりやすくなります。記事を参考にしながら、留学の学習計画書の準備を始めてみてくださいね。
あなたはどのステップにいる?語学留学実現までの流れ
語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
- ステップ1:目星をつける
- ステップ2:相談する
- ステップ3:申し込む
- ステップ4:渡航準備
- ステップ5:出発!
留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
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