国別徹底比較!1年間の語学留学でかかる費用はどのくらい?
- 2020/01/29
こんにちは!オーストラリアのメルボルンに1年間滞在していたMJです。
海外留学は期間が長くなればなるほどお金がかかるのが一般的ですので、「1年間でどれだけ必要なんだろう……」と悩む人は多いでしょう。1年間もいれば、観光に行くなど日常生活以外にかかる費用も増えてきます。
実際、私も1年間の滞在の中で語学学校に通ったりウルルまで観光に行ったりとさまざまなことをして、それなりにお金を使いました。
そこで今回の記事では、自分の経験を基に1年間の海外留学にかかる費用を解説していきます。国ごとにかかる費用についても細かくお伝えしていくので、これから海外留学へ行こうとお考えの方は、ぜひ読んでみてください。
[目次]
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語学留学の1年間の費用ってどのくらい必要?
留学は行く国によってかかるお金が大きく変わります。住居費や食費といった滞在にかかる費用はその国の経済状況に左右されるからです。比較的安い国は、どこの国なのでしょうか。
語学留学の費用はアジア200万円〜、欧米300万円〜が最低ライン!
語学留学というと欧米をイメージする人は多いでしょうが、実はアジア圏も人気のエリアです。
フィリピンやシンガポールなどでは英語が公用語として採用されており、語学学校も豊富にあることが人気の秘密です。こういったアジアの地域では、1年間いても200万円ほどで済むこともあります。
それに対し、欧米に行く場合にはもう少し値段が上がります。欧米ではアメリカやカナダが人気ですが、これらの国は安くても300万円弱、行く場所や選ぶ学校によっては400万円を超えることもあります。イギリスやアイルランドなど物価が高い国もありますから、費用はどうしても上がりがちです。
ただし、遊びに出かけるのを控えたり、シェアハウスに住んで滞在費をおさえる、などの工夫をすれば欧米でも費用を抑えることは可能です。
費用は渡航費・学費・滞在費の3軸
上記で紹介した費用は一般的な数字であって、実際には現地で何をするかによってかかるお金はまた変わってきます。観光したり遊んだりというのは人によって頻度が違いますから、一概にいうのはなかなか難しいものです。しかし、どんな人であれ語学留学をするのであれば、渡航費と学費、そして滞在費は必要になってきます。
それぞれ、国や行く時期によって金額に差が出ます。次の項で一つ一つ説明しますので、具体的に留学を考えるためにもぜひチェックしてみてください。
語学留学で必要な費用一覧
語学留学にかかるお金は下記の通りです。
渡航費
留学先の国に行くまでにかかる費用のことです。安心安全に海外に滞在するためには必要な事務処理がいろいろあり、それぞれにコストがかかります。
航空券
現地に行く飛行機に乗るための費用です。LCCを使ったり、乗継便を使ったりすることで費用は抑えられます。
ビザ申請費
海外に滞在する際にはビザの申請が必要であり、申請にはお金がかかります。短期滞在ならビザ不要で入国できる国もありますが、1年間ほどの長期滞在であればほぼすべての国でビザ取得が求められます。
海外旅行保険
海外で事故や病気をしたり、盗難にあったりしたときに金銭的なサポートをしてくれるのが海外旅行保険です。語学学校によっては保険加入が入学条件になっているところもあります。そういった条件のあるなしに関わらず、万が一のことを考えたら入っておいた方がいいでしょう。
学費
語学学校に支払うお金です。語学学校もいろいろとありますが、ほとんどの学校で下記の3つが求められます。
入学金
入学の際には入学金を支払います。入学金は、通学期間の長短に関わらず一律であることが一般的です。
授業料
語学学校に通う際にかかる費用です。多くの場合、1週間ごとにいくら、と決められています。
コースによって値段は変わりますが、期間が長くなることで割引などが適用されることがあります。
教材費
教科書代や参考書代、プリント代を指します。
また、語学学校では普段の授業以外にさまざまなアクティビティがあることが多く、それらに参加する際には別途費用がかかることが通例です。
滞在費
現地に住むにあたりかかる費用です。
滞在費の中には日常生活を送る上で欠かせないものと、工夫次第で節約できるものの両方あります。
食費
朝昼晩と基本1日3食とかかる費用です。
節約しやすい項目ではありますが、あまりに切り詰めすぎると健康を損ねることもあるのでほどほどにしましょう。滞在形態が寮やホームステイの場合、宿泊費の中に含まれていることもあります。
通信費
携帯電話やスマートフォン、タブレットなどで通話やインターネット通信をする際にかかる費用です。
留学中の通信費としては、SIMカードやポケットWi-Fiなどがあげられます。
宿泊費
滞在する施設に払う費用です。寮、ホームステイ、シェアハウスと、どのような形態で滞在するかによって金額は変わってきます。いずれにしても、1年間の長期滞在であればどうしても高くなりがちな項目です。
雑費
上記で紹介した費用以外にかかるお金です。1年間もいれば、洋服を買ったりどこかへ出かけたりという機会も少なくないでしょう。そういった費用も予算に入れておく必要があります。
【国別比較】1年間の語学留学でかかる費用まとめ
ここでは、国ごとにかかる費用について紹介していきます。行きたい国から予算を考えるもよし、予算から行ける国を決めるのもよし、選び方は人それぞれです。
フィリピン
年間の平均気温が26~27度という常夏の国、フィリピン。セブ島などリゾート地として人気の場所もあり、旅行で訪れようという人も多いでしょう。そんなフィリピンは、物価が安いことから実は留学先としても人気です。
※費用はすべてフィリピンペソ:1PHP=2.3円で計算しています。
渡航費
1年間のフィリピン滞在には観光ビザの延長、学生ビザにあたるSpecial Study Permit(SSP)と外国人登録証(ACR-Iカード)が必要になります。
ACR-Iカード(外国人登録証) | 3,000~3,200PHP(約6,900円~7,360円) |
---|---|
SSP | 6,000~6,500PHP(約13,800円~14,950円) |
ECC | 500PHP(約1,150円) |
観光ビザ | 約36,760PHP(約84,548円) |
ここに航空券5~7万円、海外旅行保険代15~35万円がかかります。
学費+滞在費
フィリピンの語学学校では寮完備のことが多いため、学費と滞在費を合わせて支払うことが少なくありません。2つを合わせて1か月あたりだと15~18万円、1年になると200万円ほどが平均です。
1年間の合計
すべて合わせると、フィリピンで1年間留学するには約200~300万円必要といえるでしょう。
1年のフィリピン留学の費用はいくら?内訳と安く抑えるコツを紹介します!
アイルランド
ヨーロッパ北西部に位置するアイルランド。第一公用語は英語ではありませんが、ほとんどの場所で英語が通じるため、留学先としてよく候補に挙がる国です。そんなアイルランドで、1年間にかかるお金はどれくらいなのでしょう。
※費用はすべてユーロ:EUR=130円で計算しています。
渡航費
アイルランドの場合、入国の時点ではビザがなくても問題ありません。渡航後に移民局で学生ビザ取得に必要な手続きをします。申請料金は300EUR(=約39,000円)ですが、申請時に銀行口座に3,000EUR(=約39万円)入っている必要があります。
航空券代は往復で平均10万円前後、海外旅行保険代が15~35万円かかります。ちなみに保険代はどの国に行く場合もさほど変わりません。
学費
学費は選ぶコースによって変わりますが、一般的なコースの場合1か月あたり12万円~20万円、1年だと120~250万円になります。
滞在費
寮やホームステイ、シェアハウスなど滞在方法によってその費用は大きく変わりますが、1か月なら6~10万円程度、1年なら70~140万円程度が目安です。
1年間の合計
すべて合わせると、1年間のアイルランド留学にかかる金額は200~300万円ほどになります。
1年のアイルランド留学の費用はいくら?内訳と安く抑えるコツを紹介します!
マルタ
マルタは地中海に浮かぶ国で、リゾート地として人気の国です。気候が穏やかで、ヨーロッパの中では比較的治安がいいので、留学先としてもその人気に火が点きつつあります。
※費用はすべてユーロ:EUR=130円で計算しています。
渡航費
マルタはアイルランドと同様、入国時にはビザが不要の国です。渡航後に学校を通じて必要な書類を揃え申請を行います。
航空券は安い時期で8万円程度、高い時期では20万円を超えることもあります。
また、海外旅行保険代15~35万円も必要です。
学費
1か月の学費は15万円ほどが目安です。選ぶコースによって差は出ますが、1年では180万円前後になります。
滞在費
マルタはヨーロッパの中では物価の安い国ですから、節約すれば1か月あたり6万円ほどで生活できます。1年間では70~80万円が目安になるでしょう。
1年間の合計
すべて合わせると、マルタに1年間留学するには200万円弱~250万円が必要です。
1年のマルタ留学の費用はいくら?内訳と安く抑えるコツを紹介します!
アメリカ
留学先として不動の人気を誇る国、アメリカ。世界中からさまざまな学生が集まるこの国で、1年間留学するとなるとどれくらいかかるのでしょう。
※費用はすべてアメリカドル:1USD=110円で計算しています。
渡航費
1年間のアメリカ留学には学生ビザ(F1)とSEVISが必要です。
SEVISとは、Student and Exchange Vistor Information Systemの略で、アメリカ国土安全保障省が作った留学生などの情報を管理するシステムです。学生ビザの申請には、SEVIS費の支払いが必須になります。
学生ビザ(F1) | 160USD(約17,600円) |
---|---|
SEVIS | 350USD(約38,500円) |
また航空券は10~20万円、保険代の15~30万円も合わせて渡航費として計算しておきましょう。
学費
アメリカ留学の1か月あたりの学費は、約20~30万円前後です。アジア圏や、マルタ等と比べると比較的高額ですが、コマ数を減らしたりすることで費用を抑えることは可能です。
そして、1年間の相場は約150万円です。ただし、いろいろな学校があるので中には200万円を超えるようなところもあります。
滞在費
ルームシェアなど安い方法を選べば1か月8~10万円で済ませることもできます。1年間にすれば100~120万円といったところです。
1年間の合計
上記から、アメリカに1年間留学するには290~400万円が最低でも必要な金額になります。
1年のアメリカ留学の費用はいくら?内訳と安く抑えるコツを紹介します!
カナダ
アメリカのお隣、カナダ。自然が豊かで観光スポットが多く、旅行で訪れる人も多い国です。留学先としても人気の国ですが、1年間の留学には下記の費用がかかります。
※費用はすべてカナダドル:1CAD=90円で計算しています。
渡航費
カナダで6か月を超える就学を希望する場合、学生ビザが必要です。また、2019年ビザを伴う滞在を予定している方は、バイオメトリクス認証といういわゆる指紋認証登録が必須となりました。
学生ビザ | 150CAD(約13,770円) |
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バイオメトリクス認証 | 85CAD(約7,650円) |
加えて航空券は10~16万円が目安で、それに加えて海外旅行保険代がかかります。
学費
1か月あたりの学費は8~15万円が相場です。1年間いる場合100~180万円かかるのが一般的です。
滞在費
郊外でルームシェアするなど、節約すれば月4~8万円ほどで生活することもできます。寮やホームステイでは月10~20万円が相場です。
1年間の合計
以上すべてを合計すると、200~400万円が1年間のカナダ留学の相場といえます。
1年のカナダ留学の費用はいくら?内訳と安く抑えるコツを紹介します!
イギリス
イギリスはヨーロッパ北西部にあり、首都ロンドンはヨーロッパの文化や経済の中心地となっています。そんなイギリスに留学するにはどれだけのお金が必要か、見ていきましょう。
※費用はすべてイギリス・ポンド:GBP=150円で計算しています。
渡航費
イギリスの学生ビザの申請には期間に応じ、無料〜348GBP(55,680円)ほどかかります。
航空券代は8~15万円が一般的で、ここに海外旅行保険代が加わります。
学費
1か月あたりの学費は15~25万円が相場です。1年では180~300万円見積もっておけば十分でしょう。
滞在費
滞在費は滞在形態によって大きく変わります。ルームシェアなどで節約すれば1か月8万円ほどで済ませることもできますし、ホームステイや寮などでは10~15万円になることもあります。
1年にすると100~200万円くらいになります。
1年間の合計
すべてを合わせると、1年間のイギリス留学には300~500万円かかることがわかります。
1年のイギリス留学の費用はいくら?内訳と安く抑えるコツを紹介します!
オーストラリア
日本の約20倍という大きさの国土を誇るオーストラリア。その広い国土の中にはさまざまな街があり、文化も様々です。物価が高いと言われることの多いオーストラリアですが、留学にはどれだけの費用がかかるのでしょうか。
※費用はすべてオーストラリアドル:1AUD=90円で計算しています。
渡航費
長期にわたる留学の場合は学生ビザが必要で、申請には630AUD(約52,920円)かかります。
航空券は6~12万円が相場で、ここに海外旅行保険代15~30万円が加わります。
学費
1か月の学費は13~20万円が相場です。1年になると120~200万円かかります。
滞在費
1か月あたりの滞在にかかるお金は8~15万円ほどです。
1年にすると100~180万円かかると思っていた方がいいでしょう。
1年間の合計
1年間オーストラリアに留学するには、最低でも280万円ほどかかります。語学学校や滞在先次第では400万円を超えるケースもあります。
1年のオーストラリア留学の費用はいくら?内訳と安く抑えるコツを紹介します!
ニュージーランド
海に囲まれるニュージーランドは1年を通して気候が比較的穏やかで、治安もいいことから留学先として人気です。自然も豊かでゆったりとした時間の流れるこの国に留学するには、下記の費用がかかります。
※費用はすべてニュージランドドル:1NZD=80円で計算しています。
渡航費
ニュージーランドの場合、学生ビザの申請には料金がかかりません。
加えて航空券代10~15万円、保険代15~35万円が渡航時に必要な費用です。
学費
1か月あたりの学費は8~16万円、1年間になると100~200万円になります。
滞在費
ホームステイ、寮、シェアハウスと、過ごし方によって滞在費は大きく変わります。1か月5~10万円、1年なら60~120万円です。
1年間の合計
上記すべてを合計すると、280~370万円が1年間のニュージーランド留学の相場といえそうです。
1年のニュージーランド留学の費用はいくら?内訳と安く抑えるコツを紹介します!
1年間の語学留学で費用を安く抑えるポイント3つ
語学留学で費用を抑える3つのポイントとして、「シェアハウスへの入居」「エージェントの比較」「郊外の語学学校への入学」について説明します。
ポイント(1)シェアハウスへの入居を考える
寮やホームステイよりも、シェアハウスの方が安く済むのが一般的です。住居費を抑えたい人には良い選択肢になるでしょう。
ただし、条件に合う場所を見つけるのがなかなか難しいことがあります。また、中には留学生やワーキングホリデー滞在者を狙った悪徳業者もいて、お金を騙し取られたというケースもあります。そうなってしまっては元も子もありませんので、現地の友人に紹介してもらうなど安心できる方法で探すようにしましょう。
ポイント(2)費用を抑えるにはエージェントの比較がコツ
エージェントに依頼するとどうしても手数料がかかりますが、悪いことばかりではありません。そのエージェントならではのキャンペーンがあったり、他では紹介してもらえないものを教えてもらえたりすることもあるからです。「お金がかかるから」と毛嫌いせずに、どんなものかまずは調べてみましょう。
比較サイトなどを使えば、たくさんのエージェントを一度に調べることができます。それぞれのメリットとデメリットを比較すれば、自分の予算に合ったエージェントに出会えるでしょう。
ポイント(3)郊外の語学学校は費用が安くなるケースも
住居費などは郊外の方が安くなることが一般的です。郊外の語学学校を選べば住居費などにかかる費用が抑えられます。学校から家までが近ければ交通費も抑えられるので、時間もお金も節約できます。
気になる国が決まったら自分に合った学校を選ぼう!
行きたい国がなんとなく決まってきたら、どんな学校があるのか調べてみましょう。自分の予算とやりたいことを照らし合わせながら、それを叶えてくれる学校を探していきます。
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まとめ
今回の記事では、1年間語学留学するときにかかる費用についてみてきました。どんな国に行くのであれ、1年間という長期滞在であればそれなりにお金がかかります。しかし、住む場所や働く場所を考えることでコストカットは可能です。
また、お金にばかりとらわれて自分のやりたいことができなくなってしまうのでは、充実した滞在にはなりません。自分の中で譲れないことは何なのか?と軸を持っておくことも重要です。これから1年間の留学に行こうという人は、自分の予算とやりたいこととを考えながら、具体的なプランを立ててみてはいかがでしょうか。
あなたはどのステップにいる?語学留学実現までの流れ
語学留学を具体的に検討するなら、まずは留学を実現するまでの流れを確認しましょう!留学準備では大まかに5つのステップがあります。
- ステップ1:目星をつける
- ステップ2:相談する
- ステップ3:申し込む
- ステップ4:渡航準備
- ステップ5:出発!
留学を思い立ったら、まずは渡航時期、期間、渡航先の目星をつけてみてください。
いつ、どれほどの期間、どんな国で留学するかイメージが持てると具体的な計画を立てやすくなります。
考えることが多い留学準備には、プロの伴走者を
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